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技術 昇華型感熱転写記録方式の被記録体

出願人 三菱ケミカル株式会社
発明者 串憲治井関隆幸藤原匡之寿福和彦上田昭史
出願日 1992年11月13日 (28年1ヶ月経過) 出願番号 1992-303974
公開日 1994年5月24日 (26年7ヶ月経過) 公開番号 1994-143833
状態 未査定
技術分野 熱転写、熱記録一般
主要キーワード ポリエステル紙 カラーシート 白度向上 発熱エネルギー プラスチック製フィルム ラミネート基材 記録電圧 プラスチック繊維
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1994年5月24日)のものです。
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目的

記録画像耐光性が優れ、高い濃度で記録が可能で、日光蛍光灯の光により変色、退色が極めて少ない昇華感熱転写記録方式の被記録体を得る。

構成

被記録体の受像層に、特定のホスファイト系酸化防止剤及び特定のフェノール系化合物を含有させる。

概要

背景

昇華感熱転写記録方式は、記録時の音が静かである、装置が小型で安価である、保守が容易である、出力時間が短い等の特徴を有している。さらに、昇華型染料を使用しているため、発熱エネルギー量を連続的に変化させることにより容易に階調度の高い記録ができるほか、高濃度高解像度である等の特徴を持っている。そのため、他の記録方式に比べ、特にフルカラーハードコピーを得るのに有利であり、カラープリンタービデオプリンター等への記録方式として多く採用されている。

しかしながら、昇華型感熱転写方式により記録される画像は昇華性染料により形成されているため、一般的に耐光性が不良で、日光蛍光灯の光により退色したり変色したりしやすいという欠点がある。この欠点を解決する目的で被記録体受像層紫外線吸収剤光安定剤を添加することが一般に行われており、これによりある程度耐光性は改善されているが、十分とは言い難い。また、特開平1−127387号公報に記載されているように受像層に特定のフェノール系酸化防止剤を添加する方法や、特開平3−19893号公報、特開昭61−229594号公報に記載されているように受像層に特定のリン系酸化防止剤を添加する方法等も提案されており、若干の耐光性向上効果は認められるが、光による退色や変色の程度は依然として大きい。

概要

記録画像の耐光性が優れ、高い濃度で記録が可能で、日光や蛍光灯の光により変色、退色が極めて少ない昇華型感熱転写記録方式の被記録体を得る。

被記録体の受像層に、特定のホスファイト系酸化防止剤及び特定のフェノール系化合物を含有させる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

基材表面に、(a)下記一般式(1)で示されるホスファイト系酸化防止剤の少なくとも一種、及び(b)下記一般式(2)で示される化合物の少なくとも1種を含有する樹脂組成物からなる受像層を形成したことを特徴とする昇華感熱転写記録方式の被記録体

請求項

ID=000002HE=040 WI=088 LX=0610 LY=0500(但し、一般式(1)において、R1 ,R2 ,R3 ,R4 はH、炭素数1〜20のアルキル基、AはH、1〜10個の炭素主骨格とする原子団、n=1,2,3,4である。)

請求項

ID=000003HE=010 WI=076 LX=0220 LY=1200(但し、一般式(2)において、R5 は炭素数1〜20のアルキル基、Zは置換又は非置換のフェニレン基又はナフチレン基である。)

技術分野

0001

本発明は、耐光性が優れた記録画像を形成し得る昇華感熱転写記録方式の被記録体に関する。

背景技術

0002

昇華型感熱転写記録方式は、記録時の音が静かである、装置が小型で安価である、保守が容易である、出力時間が短い等の特徴を有している。さらに、昇華型染料を使用しているため、発熱エネルギー量を連続的に変化させることにより容易に階調度の高い記録ができるほか、高濃度高解像度である等の特徴を持っている。そのため、他の記録方式に比べ、特にフルカラーハードコピーを得るのに有利であり、カラープリンタービデオプリンター等への記録方式として多く採用されている。

0003

しかしながら、昇華型感熱転写方式により記録される画像は昇華性染料により形成されているため、一般的に耐光性が不良で、日光蛍光灯の光により退色したり変色したりしやすいという欠点がある。この欠点を解決する目的で被記録体の受像層紫外線吸収剤光安定剤を添加することが一般に行われており、これによりある程度耐光性は改善されているが、十分とは言い難い。また、特開平1−127387号公報に記載されているように受像層に特定のフェノール系酸化防止剤を添加する方法や、特開平3−19893号公報、特開昭61−229594号公報に記載されているように受像層に特定のリン系酸化防止剤を添加する方法等も提案されており、若干の耐光性向上効果は認められるが、光による退色や変色の程度は依然として大きい。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明の課題は、上記従来技術の欠点を改良し、記録画像の耐光性が優れ、光による退色、変色が極めて少ない昇華型感熱転写記録方式の被記録体を得ることにある。

課題を解決するための手段

0005

かかる課題は、受像層に特定の構造を有する複数の化合物を含有させることにより解決される。

0006

即ち、本発明は、基材表面に、(a)下記一般式(1)で示されるホスファイト系酸化防止剤の少なくとも一種、及び(b)下記一般式(2)で示される化合物の少なくとも1種を含有する樹脂組成物からなる受像層を形成したことを特徴とする昇華型感熱転写記録方式の被記録体にある。

0007

0008

(但し、一般式(1)において、R1 ,R2 ,R3 ,R4 はH、炭素数1〜20のアルキル基、AはH、1〜10個の炭素主骨格とする原子団、n=1,2,3,4である。)

0009

0010

(但し、一般式(2)において、R5 は炭素数1〜20のアルキル基、Zは置換又は非置換のフェニレン基又はナフチレン基である。)以下、本発明について詳細に説明する。

0011

本発明の被記録体を構成する基材としては、フィルム又は紙が適しており、例えば、ポリエステルフィルムポリエチレンフィルムポリプロピレンフィルムポリスチレンフィルムナイロンフィルム塩化ビニルフィルム等の各種プラスチック製フィルム及びこれらに白色顔料充填剤を加えた白色フィルム印刷用紙、アート紙、コート紙等のセルロース繊維主体とする紙;アクリル紙、ポリプロピレン紙、ポリエステル紙等のプラスチック繊維を主体とする紙等が挙げられる。

0012

これらの紙又はフィルムは、それ自体をそのまま使用しても良く、必要に応じて洗浄エッチングコロナ放電活性エネルギー線照射、染色、印刷等の前処理が施されたものを使用しても良い。また、上記基材の2種以上を貼り合わせたラミネート基材も使用できる。

0013

基材の厚さは特に限定はされないが、20〜500μm程度が好ましい。

0014

上記基材の少なくとも一方の面に受像層が形成されるが、受像層は転写シートから移行してくる昇華性染料を受容して顕色する層であり、この受像層を構成する材料としては、昇華性染料に良く染まり、且つ記録時に転写シートとブロッキングを起こさないものであれば特に限定されず、例えば、メチルセルロースエチルセルロースエチルヒドロキシセルロースヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルセルロース酢酸セルロース等のセルロース系樹脂ポリビニルアルコールポリビニルブチラールポリビニルアセタールポリ酢酸ビニルポリ塩化ビニルポリビニルピロリドンスチレン等のビニル系樹脂ポリメチルメタアクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリアクリルアミドポリアクリロニトリル等のアクリレート系樹脂ポリエステル樹脂ポリカーボネート樹脂ポリウレタン樹脂ポリアミド樹脂尿素樹脂ポリカプロラクトン樹脂ポリアリレート樹脂ポリスルホン樹脂等やこれらの共重合体若しくは混合物染着性樹脂として使用できる。

0015

このうち、ポリエステル樹脂は、昇華性染料に良く染まり、且つ得られる画像の保存安定性も良好であることから、染着性樹脂の少なくとも一成分として含有させることが好ましい。

0016

本発明の受像層には、更に受像層と転写シートの離型性を向上させる目的で、架橋性成分を含有させることが好ましい。例えば、イソシアネートポリオール等の熱硬化性成分を含有させ、受像層形成後に熱架橋させたり、又は、我々が、特開昭62−46689号公報や特開昭63−67188号公報に開示したように、活性エネルギー線硬化し得る架橋剤、例えばアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を有するモノマー及びオリゴマーを含む樹脂組成物を基材上に塗布した後、活性エネルギー線で硬化して受像層を得ることができる。

0017

特に、活性エネルギー線で架橋し得る成分を配合し、活性エネルギー線で硬化させて受像層を得る方法は、生産性及び得られる受像層の光沢が高く、且つ熱に対する記録画像の保存安定性が高いのでより好ましい。

0018

上記染着性樹脂及び架橋剤の使用量は特に限定はされないが、染着性樹脂及び架橋性成分の合計100重量部に対し、染着性樹脂を40〜95重量%、架橋性成分を60〜5重量%含有させることが好ましい。

0019

活性エネルギー線で硬化し得る架橋剤を含有させた樹脂組成物は、電子線、紫外線等の活性エネルギー線で硬化されるが、活性エネルギー線として紫外線を使用する場合には、公知の光重合開始剤を含有させることが望ましい。

0020

光重合開始剤の使用量は特に限定はされないが、受像層を形成する前述の染着性樹脂及び架橋性成分の合計100重量部に対し、0.1〜10重量部含有させることが好ましい。

0021

本発明では、受像層に記録される画像の耐光性を向上させる目的で、上記一般式(1)で示されるホスファイト系酸化防止剤の少なくとも一種、及び上記一般式(2)で示される化合物の少なくとも1種を受像層に含有させる。

0022

一般式(1)で示されるホスファイト系酸化防止剤の具体例としては、例えば次のような構造式〜で示される化合物等が挙げられる。

0023

0024

これらのホスファイト系酸化防止剤は、単独でも、2種以上を混合しても使用することができる。

0025

また、これらの酸化防止剤の使用量は特に限定はされないが、受像層を形成する染着性樹脂及び架橋性成分の合計100重量部に対し、0.5〜20重量部、好ましくは2〜15重量部含有させることが望ましい。

0026

使用量が少なすぎると本発明の目的とする優れた耐光性が得られず、逆に使用量が多すぎると、該酸化防止剤が受像層表面にブリードアウトしてきたり、記録画像が経時的に滲んできたりすることがある。

0027

一般式(2)で示される化合物の具体例としては、例えば次のような構造式〜で示される化合物等が挙げられる。

0028

0029

一般式(2)で示される化合物は、単独でも、2種以上を混合しても使用することができる。

0030

また、これらの化合物の使用量は特に限定はされないが、受像層を形成する染着性樹脂及び架橋性成分の合計100重量部に対し、0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜5重量部含有させることが望ましい。

0031

使用量が少なすぎると本発明の目的とする優れた耐光性が得られず、逆に使用量が多すぎると、該化合物が受像層表面にブリードアウトしてきたり、記録画像が経時的に滲んできたりすることがある。

0032

上記一般式(1)で示される特定の構造を有するホスファイト系酸化防止剤、及び上記一般式(2)で示される特定の構造を有する化合物を併用して受像層に配合することにより、記録画像の耐光性は従来の技術からは予想されなかったほど大きく向上し、光による退色や変色が極めて少なくなることを見いだした。

0033

本発明では、受像層の耐光性を更に向上させる目的で、上記複数の化合物に加えて、紫外線吸収剤を含有させても良い。

0034

紫外線吸収剤としては、公知のベンゾトリアゾール系又はベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤が使用でき、例えば、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤の具体例としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN P)、2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジルフェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN 234)、2−(5−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN PS)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN 320)、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN 326)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN 327)、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(チバガイギー製:TINUVIN 328)、2−〔2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール(住友化学工業製:SUMISORB250)、2−(4−オクトキシ−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。

0035

また、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体例としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジオクトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等が挙げられる。

0036

これらの紫外線吸収剤は、単独でも、2種以上を混合しても使用することができる。

0037

使用量は特に限定はされないが、染着性樹脂及び架橋性成分の合計100重量部に対し、1〜10重量部含有させることが望ましい。使用量が少なすぎると耐光性向上効果が十分でなく、逆に多すぎると、該紫外線吸収剤が受像層表面にブリードアウトしてきたり、記録画像が経時的に滲んできたりすることがある。

0038

また、受像層の耐光性を更に向上させる目的で、ヒンダードアミン系光安定剤を含有させても良い。

0039

ヒンダードアミン系光安定剤としては公知のものが使用でき、具体的には、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルセバケート(三共製:SANOL LS770)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共製:SANOL LS765)、1−{2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル}−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(三共製:SANOL LS2626)、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(三共製:SANOL LS744)、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕デカン−2,4−ジオン(三共製:SANOL LS440)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(チバガイギー製:TINUVIN 144)、コハク酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルエステル(チバガイギー製:TINUVIN 780FF)、コハク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの重縮合物(チバガイギー製:TINUVIN 622LD)、ポリ{〔6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕}(チバガイギー製:CHIMSSORB 944LD)、N,N′−ビス(3−アミノプロピルエチレンジアミンと2,4−ビス〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−1,3,5−トリアジンの重縮合物(チバガイギー製:CHIMASSORB 119FL)、HA−70G(三共製)、アデカスタブLA−52、アデカスタブ LA−57、アデカスタブ LA−62、アデカスタブ LA−67、アデカスタブ LA−63、アデカスタブ LA−68、アデカスタブ LA−82、アデカスタブ LA−87(いずれも旭電化工業製)等が挙げられる。

0040

これらのヒンダードアミン系光安定剤は、単独でも、2種以上を混合しても使用することができるが、耐光性向上効果を考慮すると、前述の紫外線吸収剤と併用することが好ましい。

0041

ヒンダードアミン系光安定剤の使用量は特に限定はされないが、染着性樹脂及び架橋性成分の合計100重量部に対し、1〜10重量部含有させることが望ましい。使用量が少なすぎると耐光性向上効果が十分でなく、逆に多すぎると、該ヒンダードアミン系光安定剤が受像層表面にブリードアウトしてきたり、記録画像が経時的に滲んできたりすることがある。

0042

また、本発明の受像層には、受像層と転写シートの離型性を向上させる目的で離型剤を含有させることが好ましい。

0043

離型剤としては、シリコン系界面活性剤フッ素系界面活性剤ポリオルガノシロキサン又は枝とするグラフトポリマーシリコン系又は含フッ素系の架橋構造をとり得る化合物、例えばアミノ変性シリコンエポキシ変性シリコンの組み合わせ等を挙げることができ、これら離型剤を単独または併用して使用することができる。

0044

離型剤の使用量は特に限定はされないが、染着性樹脂及び架橋性成分の合計100重量部に対し、0.01〜30重量部含有させることが望ましい。

0045

更に、上記の樹脂組成物には、使用目的によって、シリカ炭酸カルシウム酸化チタン酸化亜鉛等の無機充填剤を含有させても良い。

0046

本発明の被記録体を製造するには、樹脂組成物をそのままロールコート、バーコート、ブレードコート等のコーティング方法によって基材表面に塗工し、受像層を形成することが可能である。

0047

また、塗工作業の作業性を向上させるために、樹脂組成物を溶解し得る溶剤、例えばエチルアルコールメチルエチルケトントルエン酢酸エチルジメチルホルムアミドテトラヒドロフラン等の溶剤を配合して適当な塗工粘度に調整して行った方が好ましい。これにより、スプレーコートカーテンコート、フローコート、ディップコート等を容易に行うことができる。

0048

尚、これらの溶剤を配合する場合には、樹脂組成物を塗布後に溶剤を揮散、乾燥させる必要がある。

0049

受像層は、膜厚が0.5〜100μm、好ましくは1〜50μmになるように形成することが望ましい。0.5μm未満では高い記録濃度が得られない。

0050

また、本発明の被記録体は、受像層と基材との間に、易接着層帯電防止層白度向上層、又はこれらの機能を複合した複合層等の層を設けてもよい。

0051

更に、本発明の被記録体は、受像層と反対の面に、帯電防止汚染防止、滑性付与、筆記性付与等の処理を施すこともできる。

0052

以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明する。

0053

(実施例1)アート紙(厚さ85μm)の片面に、白色ポリエステルフィルムダイアホイル社製:W900、厚さ38μm)を、もう片方の面に、白色ポリプロピレン紙(王子油化製:ユポFPG、厚さ60μm)をラミネートして基材を得た。接着剤は、東洋モートン製AD−577−1とCAT−52を使用した。

0054

得られた基材の白色ポリエステルフィルム面に、下記の受像層用塗布液浸漬法により均一に塗布し、溶剤を揮散させた後、高圧水銀灯により紫外線を照射して、膜厚5〜6μmの受像層を形成し、被記録体を得た。

0055

受像層用塗布液
テレフタル酸イソフタル酸エチレングリコールネオペンチルグリコール
縮重合させたポリエステル樹脂(分子量15000〜20000、ガラス転移
度67℃) 20重量部
テレフタル酸/イソフタル酸/セバシン酸/エチレングリコール/ネオペンチル
グリコール/1,4−ブタンジオールを縮重合させたポリエステル樹脂(分子量
18000〜20000、ガラス転移温度47℃) 50重量部
カヤラッドDPHA(日本化薬製) 15重量部
2,2−ビス(4−アクリロイルオキシジエトキシフェニル)プロパン
15重量部
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン3重量部
前記構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(旭電化工業製:アデカスタ
ブC) 6.8重量部
前記構造式で表される化合物(p−アセトアミドフェノール
0.6重量部
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン4.8重量部
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート
4.8重量部
下記構造式(3)で表されるシリコン系界面活性剤0.5重量部
メチルエチルケトン500重量部
トルエン100重量部

0056

0057

但し、(2l+m+1)/mx=1.3
得られた被記録体は、電器製ビデオプリンターNV−MP1用カラーシートVW−VS100のシアン色を用い、京セラサーマルヘッド(950Ω、6ドット/mm)によって、記録電圧13V、パルス幅10msecの条件で印字を行った。次いで、記録画像をキセノンロングライフフェードメーター(スガ試験機製:FAL−25AX型)を用いて72時間暴露し、暴露前後の色差(ΔE)を測定した。結果を表1に示した。

0058

(実施例2)実施例1におけるホスファイト系酸化防止剤に代えて、前記構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(化学工業製:JPM−311)7.1重量部を用いた以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0059

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0060

(実施例3)実施例1におけるホスファイト系酸化防止剤に代えて、前記構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(城北化学工業製:JPM−313)8.0重量部を用いた以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0061

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0062

(実施例4)実施例1における2種のポリエステル樹脂に代えて、テレフタル酸/イソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール/1,4−シクロヘキサンジメタノールを縮重合させたポリエステル樹脂(分子量25000〜30000、ガラス転移温度67℃)70重量部を用い、且つ、実施例1におけるホスファイト系酸化防止剤の使用量を8.0重量部にし、化合物の使用量を1.0重量部にした以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0063

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0064

(実施例5)実施例4において、化合物の使用量を2.0重量部にした以外は実施例4と同様にして被記録体を得た。

0065

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0066

(比較例1)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤及び化合物を用いなかった以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0067

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0068

(比較例2)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤の使用量を8.0重量部にし、且つ化合物を用いなかった以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0069

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0070

(比較例3)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤を用いず、且つ化合物の使用量を2.0重量部にした以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0071

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0072

(比較例4)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤に代えて、構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(城北化学工業製:JPM−311)8.0重量部を用い、且つ化合物を用いなかった以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0073

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0074

(比較例5)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤に代えて、構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(城北化学工業製:JPM−313)8.0重量部を用い、且つ化合物を用いなかった以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0075

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0076

(比較例6)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤に代えて、下記構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(堺化学工業製:Chelex−PC)6.8重量部を用いた以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0077

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0078

0079

(比較例7)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤に代えて、下記構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(旭電化工業製:アデカスタブPEP−4C)6.1重量部を用いた以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0080

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0081

0082

(比較例8)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤に代えて、下記構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(旭電化工業製:アデカスタブ3010)9.7重量部を用いた以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0083

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0084

0085

(比較例9)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤に代えて、下記構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(堺化学工業製:Chelex−OL)15.8重量部を用いた以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0086

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0087

0088

(比較例10)実施例1において、ホスファイト系酸化防止剤に代えて、下記構造式で表されるホスファイト系酸化防止剤(堺化学工業製:ChelexLT−3)11.9重量部を用いた以外は実施例1と同様にして被記録体を得た。

0089

得られた被記録体は、実施例1と同様にしてΔEを測定した。結果を表1に示した。

0090

0091

発明の効果

0092

以上詳述したように、本発明によれば、受像層に特定の構造を有するホスファイト系酸化防止剤及び特定の構造を有する化合物を含有させることにより、耐光性が非常に優れた昇華型感熱転写記録方式の被記録体を得ることができる。

0093

この被記録体に記録された画像は、光による退色、変色が極めて少なく、ビデオプリンター等の普及に大きく寄与するものである。

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