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技術 複数の圧縮機を有する空気調和機

出願人 株式会社日立製作所株式会社日立空調SE
発明者 栗田佳明佐久間康治竹中寛伊藤将弘長井誠谷口昌也
出願日 1992年10月16日 (27年5ヶ月経過) 出願番号 1992-278739
公開日 1994年5月13日 (25年10ヶ月経過) 公開番号 1994-129694
状態 特許登録済
技術分野 空調制御装置1 不可逆サイクルによる圧縮式冷凍機械 空調制御装置
主要キーワード ていあ 電流検出機構 圧力検出機構 温度検出機構 極数変換 抑制運転 過電流値 補助リレー
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図面 (7)

目的

複数の圧縮機の電気的特性が互いに異なっていても、各圧縮機過電流制御を確実に実行できる制御手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供する。

構成

変流器5a,5bは、圧縮機1a,1bの圧縮機運転電流i1,i2を検出する。ブリッジ整流回路6a,6bおよび平滑コンデンサ7a,7bは、その検出電流i1,i2を検出電圧V1,V2に変換しA/Dコンバータ8に送る。A/Dコンバータ8は、検出電圧V1,V2をデジタル信号に変換しマイコン11に送る。マイコン11は、デジタル変換された電圧V1と過電流設定値テーブル9の値とに基づいて圧縮機1aを制御し、デジタル変換された電圧V2と過電流設定値テーブル10の値とに基づいて圧縮機1bを制御する。

効果

圧縮機1a,1bの電気的特性が異なっていても、過電流制御できる。

概要

背景

空気調和機制御方法としては、例えば、特開平1−234740号に記載されているように、電流値が第1設定値を越えた時、空気調和機を抑制運転しまたは停止させ、電流値が第2設定値を下回った時、空気調和機の運転復帰させる方式が知られている。

この方式を複数の圧縮機を有する空気調和機にそのまま適用すると、複数の圧縮機に共通の第1設定値をある圧縮機の電流値が越えた時、空気調和機を抑制運転しまたは停止させ、前記圧縮機の電流値が共通の第2設定値を下回った時、空気調和機の運転を復帰させることになる。

概要

複数の圧縮機の電気的特性が互いに異なっていても、各圧縮機過電流制御を確実に実行できる制御手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供する。

変流器5a,5bは、圧縮機1a,1bの圧縮機運転電流i1,i2を検出する。ブリッジ整流回路6a,6bおよび平滑コンデンサ7a,7bは、その検出電流i1,i2を検出電圧V1,V2に変換しA/Dコンバータ8に送る。A/Dコンバータ8は、検出電圧V1,V2をデジタル信号に変換しマイコン11に送る。マイコン11は、デジタル変換された電圧V1と過電流設定値テーブル9の値とに基づいて圧縮機1aを制御し、デジタル変換された電圧V2と過電流設定値テーブル10の値とに基づいて圧縮機1bを制御する。

圧縮機1a,1bの電気的特性が異なっていても、過電流制御できる。

目的

本発明の目的は、各圧縮機を運転する電流値が異なっても、各圧縮機を確実に過電流制御できる手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

本発明の他の目的は、容量制御可能な極数変換電動機を有する圧縮機を少なくとも一部の圧縮機として採用し、極数切換えられ運転電流が変わっても、各極数において確実に過電流制御を行ない、しかも、他の圧縮機も確実に過電流制御できる手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

本発明の別の目的は、ノイズ重畳による圧縮機の電流値の誤検知を防ぐ手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

本発明のさらに他の目的は、突入電流による誤検知を防ぐ手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

本発明のさらに別の目的は、圧縮機の起動から所定の時間内にも、圧縮機の過電流を確実に検出できる手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

各圧縮機運転電流を検出する機構と検出された電流が予め設定された過電流値に達したときに前記運転電流を制御する過電流制御機構とを設け、複数の圧縮機を有する空気調和機において、前記過電流制御機構が、前記各圧縮機に対応して前記過電流値を設定した複数の過電流設定値テーブルを備えたことを特徴とする複数の圧縮機を有する空気調和機。

請求項2

各圧縮機の運転電流を検出する機構と検出された電流が予め設定された過電流値に達したときに前記運転電流を制御する過電流制御機構とを設け、容量制御可能な極数変換電動機を用いた圧縮機を含み複数の圧縮機を有する空気調和機において、前記過電流制御機構が、前記容量制御可能な圧縮機の各極数運転並びに前記各圧縮機に対応して前記過電流値を設定した複数の過電流設定値テーブルを備えたことを特徴とする複数の圧縮機を有する空気調和機。

請求項3

請求項1または2に記載の複数の圧縮機を有する空気調和機において、前記過電流制御機構が、所定時間ごと近接した2時点で前記検出された電流値読込む手段と、当該2時点の電流検出値所定範囲内で一致するか否かを判定する手段と、一致した場合のみ前記電流検出値を取込み前記過電流制御のための電流値を更新し一致しない場合は保持されていた電流値を更新せずに保持する手段とを備えたことを特徴とする複数の圧縮機を有する空気調和機。

請求項4

請求項1ないし3のいずれか一項に記載の複数の圧縮機を有する空気調和機において、前記過電流制御機構が、前記圧縮機の起動から所定時間が経過するまで前記検出された電流値の読込みを停止する手段を備えたことを特徴とする複数の圧縮機を有する空気調和機。

請求項5

前記圧縮機および/または室内の温度検出機構と前記圧縮機の圧力検出機構とを設けた請求項1ないし3のいずれか一項に記載の複数の圧縮機を有する空気調和機において、前記過電流制御機構が、前記運転電流検出機構,温度検出機構,圧力検出機構からの検出値を選択的に取込むチャネルを有するA/Dコンバータと、前記圧縮機の起動から所定時間の間は前記A/Dコンバータを電流検出機構からの取り込みチャネルに固定する手段とを備えたことを特徴とする複数の圧縮機を有する空気調和機。

請求項6

前記圧縮機および/または室内の温度検出機構と前記圧縮機の圧力検出機構とを設けた請求項4に記載の複数の圧縮機を有する空気調和機において、前記過電流制御機構が、前記運転電流検出機構,温度検出機構,圧力検出機構からの検出値を選択的に取込むチャネルを有するA/Dコンバータと、前記圧縮機の起動から所定時間が経過するまで前記検出された電流値の読込みを停止しその後の所定時間の間は前記A/Dコンバータを電流検出機構からの取り込みチャネルに固定する手段とを備えたことを特徴とする複数の圧縮機を有する空気調和機。

技術分野

0001

本発明は、複数の圧縮機を有する空気調和機係り、特に、各圧縮機過電流制御手段に関する。

背景技術

0002

空気調和機の制御方法としては、例えば、特開平1−234740号に記載されているように、電流値が第1設定値を越えた時、空気調和機を抑制運転しまたは停止させ、電流値が第2設定値を下回った時、空気調和機の運転復帰させる方式が知られている。

0003

この方式を複数の圧縮機を有する空気調和機にそのまま適用すると、複数の圧縮機に共通の第1設定値をある圧縮機の電流値が越えた時、空気調和機を抑制運転しまたは停止させ、前記圧縮機の電流値が共通の第2設定値を下回った時、空気調和機の運転を復帰させることになる。

発明が解決しようとする課題

0004

一般に、空気調和機の過電流制御は、変流器により圧縮機の電流値を検出し、この電流値と制御機構内の過電流設定値とを比較し、その過電流設定値を越えた時に過電流制御動作を開始するようになっている。複数の圧縮機を有する空気調和機についても、同様の制御系統が構成されている。

0005

しかし、複数の圧縮機を有する空気調和機においては、各圧縮機の特性が同一ではなく、それぞれの圧縮機を運転する電流値は、一般に異なる。したがって、複数の圧縮機に共通のただ一つの過電流設定値では、適確な過電流制御を行なうことが困難であり、共通のただ一つの過電流設定値を用いた場合、各圧縮機を確実には過電流制御できないという問題があった。

0006

本発明の目的は、各圧縮機を運転する電流値が異なっても、各圧縮機を確実に過電流制御できる手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

0007

また、複数の圧縮機の中に容量制御可能な極数変換電動機を有する圧縮機を採用した場合、各極数運転における電流値が異なるため、共通のただ一つの過電流設定値では、過電流制御を行なうことが困難であり、各極数運転において、各圧縮機を確実には過電流制御できないという問題があった。

0008

本発明の他の目的は、容量制御可能な極数変換電動機を有する圧縮機を少なくとも一部の圧縮機として採用し、極数が切換えられ運転電流が変わっても、各極数において確実に過電流制御を行ない、しかも、他の圧縮機も確実に過電流制御できる手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

0009

さらに、変流器により検出した電流値を1回読込むだけでは、検出値ノイズ重畳した場合、誤検知が発生するという問題があった。

0010

本発明の別の目的は、ノイズの重畳による圧縮機の電流値の誤検知を防ぐ手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

0011

加えて、圧縮機の起動時は、突入電流を検出してしまい、誤検知が発生するという問題があった。

0012

本発明のさらに他の目的は、突入電流による誤検知を防ぐ手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

0013

制御機構の中枢であるマイコンは、A/Dコンバータを介して、圧縮機を起動した後、過電流制御機構温度検出機構圧力検出機構等からの検出信号を所定時間毎に取込んでいる。空気調和機を起動する際に、温度検出機構や圧力検出機構等からの検出信号を通常時と同様の所定時間毎に取り込むと、圧縮機の起動から所定の時間内には、過電流制御機構から検出信号を取込むイミングが限られているので、圧縮機の過電流を確実には検出できない恐れがあった。

0014

本発明のさらに別の目的は、圧縮機の起動から所定の時間内にも、圧縮機の過電流を確実に検出できる手段を備えた複数の圧縮機を有する空気調和機を提供することである。

課題を解決するための手段

0015

本発明は、上記目的を達成するために、各圧縮機の運転電流を検出する機構と検出された電流が予め設定された過電流値に達したときに運転電流を制御する過電流制御機構とを設け、複数の圧縮機を有する空気調和機において、過電流制御機構が、各圧縮機に対応して過電流値を設定した複数の過電流設定値テーブルを備えた空気調和機を提案するものである。

0016

本発明は、上記他の目的を達成するために、各圧縮機の運転電流を検出する機構と検出された電流が予め設定された過電流値に達したときに運転電流を制御する過電流制御機構とを設け、容量制御可能な極数変換電動機を用いた圧縮機を含み複数の圧縮機を有する空気調和機において、過電流制御機構が、容量制御可能な圧縮機の各極数運転並びに各圧縮機に対応して過電流値を設定した複数の過電流設定値テーブルを備えた空気調和機を提案するものである。

0017

本発明は、上記別の目的を達成するために、上記いずれかの空気調和機において、過電流制御機構が、所定時間ごと近接した2時点で検出された電流値を読込む手段と、それらの2時点の電流検出値所定範囲内で一致するか否かを判定する手段と、一致した場合のみ電流検出値を取込み過電流制御のための電流値を更新し一致しない場合は保持されていた電流値を更新せずに保持する手段とを備えた空気調和機を提案するものである。

0018

本発明は、上記さらに他の目的を達成するために、上記いずれかの空気調和機において、過電流制御機構が、圧縮機の起動から所定時間が経過するまで検出された電流値の読込みを停止する手段を備えた空気調和機を提案するものである。

0019

本発明は、上記さらに別の目的を達成するために、圧縮機および/または室内の温度検出機構と圧縮機の圧力検出機構とを設けた上記いずれかの空気調和機において、過電流制御機構が、運転電流検出機構,温度検出機構,圧力検出機構からの検出値を選択的に取込むチャネルを有するA/Dコンバータと、圧縮機の起動から所定時間の間はA/Dコンバータを電流検出機構からの取り込みチャネルに固定する手段とを備えた空気調和機を提案するものである。

0020

本発明は、上記さらに別の目的を達成するために、圧縮機の起動から所定時間が経過するまで検出された電流値の読込みを停止する手段を過電流制御機構に備え、圧縮機および/または室内の温度検出機構と圧縮機の圧力検出機構とを設けた空気調和機において、過電流制御機構が、運転電流検出機構,温度検出機構,圧力検出機構からの検出値を選択的に取込むチャネルを有するA/Dコンバータと、圧縮機の起動から所定時間が経過するまで検出された電流値の読込みを停止しその後の所定時間の間はA/Dコンバータを電流検出機構からの取り込みチャネルに固定する手段とを備えた空気調和機を提案するものである。

0021

本発明においては、マイコン内に過電流設定値の複数のテーブルを配置し、この複数のテーブルから各圧縮機の特性に合った過電流設定値を読み出し、過電流制御を実行し、各圧縮機を確実に保護する。

0022

複数の圧縮機の中に容量制御が可能な極数変換電動機を採用している場合は、マイコン内に各極数運転に対応する過電流設定値の複数のテーブルも設定し、極数を切換えて運転電流が変わっても、各極数運転に対応する過電流制御を実行する。しかも、他の各圧縮機も確実に過電流制御する。

0023

また、ノイズが発生しても、過電流制御のための電流値を所定時間ごとに近接した時点で2点ずつ検出値を読込み、両者の違いの有無を判断し、所定範囲内で一致した場合のみ取り込み、より確実に過電流制御を実行する。

0024

さらに、圧縮機を起動し所定時間が経過してから電流値をマイコンに読込み、突入電流による誤検知を防ぎ、過電流制御を確実に実行する。

0025

A/Dコンバータのチャネルを過電流制御のチャネルのみに固定し、より短い間隔で電流値を取り込み、過電流制御し、その後に温度や圧力を考慮に入れた制御に移行し、起動時に信頼性の高い過電流制御を実現する。

0026

なお、突入電流のことも考慮し、起動した時点から所定時間の間は、突入電流の取り込みを避けるため検出電圧を取り込まず、起動した時点からさらに所定時間の間は、過電流制御のための検出値のみを取り込み、その後に温度や圧力等の検出値を取り込みにいくようにして、より細かな過電流制御を実行する。

0027

次に、図1および図2を参照して、複数の圧縮機を有し、本発明による圧縮機の制御手段を備えた空気調和機の一実施例を説明する。図1は、複数の圧縮機を有し、本発明による圧縮機の制御手段を備えた空気調和機の一実施例の構成を示す回路図である。商用電源からの3相交流電力は、電磁接触器2aを介して、圧縮機1aに給電される。圧縮機運転電流i1は、変流器5aにより検出され、ブリッジ整流器6aで整流され、さらに、平滑コンデンサ7aにより平滑され、検出電圧V1として、A/Dコンバータ8に取り込まれる。同様に、商用電源からの3相交流電力は、電磁接触器2bを介して、圧縮機1bに給電される。それぞれの圧縮機運転電流i2は、変流器5bにより検出され、ブリッジ整流器6bで整流され、さらに、平滑コンデンサ7bにより平滑され、検出電圧V2として、A/Dコンバータ8に取り込まれる。

0028

A/Dコンバータ8でデジタル信号に変換された電圧V1は、マイコン11に取り込まれ、過電流設定値テーブル9に設定されている値と比較される。マイコン11は、制御基板12上の運転・停止補助リレー4aおよび電磁接触器コイル3aを介し、上記電磁接触器2aをオンオフさせ、圧縮機1aの動作を制御し、過電流から保護する。具体的には、運転・停止補助リレー4aをオンさせると、電磁接触器コイル3aが通電され、電磁接触器2aがオンとなり、圧縮機1aが運転を開始する。これとは逆に、運転・停止補助リレー4aをオフさせると、電磁接触器コイル3aが遮断され、電磁接触器2aがオフとなり、圧縮機1aは運転を停止する。

0029

同様に、A/Dコンバータ8でデジタル信号に変換された電圧V2は、マイコン11に取り込まれ、過電流設定値テーブル10に設定されている値と比較される。マイコン11は、制御基板12上の運転・停止補助リレー4bおよび電磁接触器コイル3bを介し、上記電磁接触器2bをオン/オフさせ、圧縮機1bの動作を制御し、過電流から保護する。すなわち、運転・停止補助リレー4bをオンさせると、電磁接触器コイル3bが通電され、電磁接触器2bがオンとなり、圧縮機1bが運転を開始する。これとは逆に、運転・停止補助リレー4bをオフさせると、電磁接触器コイル3bが遮断され、電磁接触器2bがオフとなり、圧縮機1bは運転を停止する。

0030

図2は、図1に示した複数の圧縮機を有する空気調和機の実施例における運転電流波形と検出電圧波形とを示す図である。圧縮機1aの運転電流i1が、徐々に過電流に移行すると、検出電圧V1もそれにつれて徐々に高くなる。この検出電圧V1が、マイコン11内の圧縮機1aに対応する過電流設定値テーブル9の設定値に達した時に、マイコン11は、運転・停止補助リレー4aの通電をオフし、電磁接触器コイル3aへの電流を遮断し、電磁接触器2aをオフさせ、圧縮機1aの運転を停止させる。

0031

同様に、圧縮機1bの運転電流i2が、徐々に過電流に移行した場合、検出電圧V2もそれにつれて徐々に高くなる。この検出電圧V2が、圧縮機1bに対応するマイコン11内の過電流設定値テーブル10の設定値に達した時、マイコン11は、運転・停止補助リレー4bの通電をオフし、電磁接触器コイル3bへの電流を遮断し、電磁接触器2bをオフさせ、圧縮機1bの運転を停止させる。

0032

運転を復帰させる場合の設定値も、各圧縮機に対応して設定することが望ましいのは勿論である。

0033

なお、複数の圧縮機のうちいくつかの圧縮機が同容量の場合は、過電流設定値テーブルはひとつで済むことになるが、本実施例のように、それぞれに対応して設けた方が、より早い時点で過電流を検知し、圧縮機を迅速に制御できる。

0034

本実施例においては、従来一つしかなかった過電流設定値テーブルを複数備えたので、各圧縮機の電気的特性が異なっていても、それぞれの圧縮機の特性に合わせて過電流値を個別に設定し、適確に制御できる。

0035

図3は、容量制御可能な極数変換電動機を用いる圧縮機を含み、複数の圧縮機を有する空気調和機に、本発明による圧縮機の制御手段を適用した実施例の構成を示す回路図である。図1の実施例と同機能を果たす構成要素には、同一の参照符号を付して、構成の説明を省略する。

0036

本実施例の圧縮機1cは、極数変換が可能である。すなわち、極数切換補助リレー4dをオンにした状態で、運転・停止補助リレー4cをオンし、電磁接触器コイル3c,3eに通電すると、電磁接触器2c,2eがオンとなり、2極運転モードになる。一方、極数切換補助リレー4dをオフにした状態で、運転・停止補助リレー4cをオンし、電磁接触器コイル3dを通電すると、電磁接触器2dがオンとなり、4極運転モードになる。

0037

圧縮機1aは、運転・停止補助リレー4aをオンさせると、電磁接触器コイル3aが通電され、電磁接触器2aがオンとなり、圧縮機1aが運転を開始する。これとは逆に、運転・停止補助リレー4aをオフさせると、電磁接触器コイル3aが遮断され、電磁接触器2aがオフとなり、圧縮機1aは運転を停止する。

0038

圧縮機1cは極数変換できるので、2極運転の場合は、極数切換補助リレー4dをオンし、運転・停止補助リレー4cをオンすると、電磁接触器コイル3c,3eが通電され、電磁接触器2c,2eがオンとなり、圧縮機1cが2極運転を開始する。これとは逆に、運転・停止補助リレー4cをオフさせると、電磁接触器コイル3c,3eが遮断され、電磁接触器2c,2eがオフとなり、圧縮機1cは運転を停止する。

0039

4極運転の場合は、極数切換補助リレー4dをオフし、運転・停止補助リレー4cをオンすると、電磁接触器コイル3dが通電され、電磁接触器2dがオンとなり、圧縮機1cが4極運転を開始する。これとは逆に、運転・停止補助リレー4cをオフさせると、電磁接触器コイル3dが遮断されて、電磁接触器2dがオフとなり、圧縮機1cは運転を停止する。

0040

圧縮機1aの過電流制御系統において、圧縮機の運転電流i1は、変流器5aにより検出され、ブリッジ整流回路6aおよび平滑コンデンサ7aで制御回路検出電圧V1に変換され、A/Dコンバータ8によりデジタル信号に変換され、マイコン11に取込まれる。圧縮機1aは、過電流設定値テーブル9に基づいて過電流制御される。

0041

一方、圧縮機1cにおいては、圧縮機の運転電流i3が、変流器5cにより検出され、ブリッジ整流回路6cおよび平滑コンデンサ7cで制御回路検出電圧V3に変換され、A/Dコンバータ8によりデジタル信号に変換され、マイコン11に取込まれる。2極運転か4極運転かは、極数切換補助リレー4dの状態により判断できる。そこで、圧縮機1cは、2極運転の場合、過電流設定値テーブル10aに基づいて過電流制御され、4極運転の場合に、過電流設定値テーブル10bに基づいて過電流制御される。

0042

したがって、本実施例によれば、複数の圧縮機中に極数変換可能な圧縮機が含まれていても、各極数運転での過電流制御を確実に行なうとともに、他の圧縮機の過電流制御も確実に実行できる。

0043

図4は、本発明の過電流制御における検出電圧の2点読込みのタイミングとマイコンに保持される電流値との関係を示すタイムチャートである。

0044

本実施例において、過電流制御のために検出された電流値は、例えば、340msecの周期で、マイコンに読込まれる。各データの組の1回目と2回目の読込みは、例えば、20msecの間隔で行われる。

0045

図4のA点およびC点においては、各データの組の1回目と2回目の読込み値が同一であるから、それらの値は、運転電流として判断され、マイコンに保持される。

0046

それに対して、ノイズが発生し検出値に影響を与えたB点においては、1回目と2回目の読込み値が異なるため、それらの値は、運転電流として判断されず、前回マイコンに保持された電流値(この場合はA点の電流値)が、そのままマイコンに保持され続ける。

0047

本実施例によれば、ノイズの影響による誤検知を防ぎ、圧縮機の過電流制御を確実に実行できる。なお、図4の2点読込みの方式が、図1の実施例と図3の実施例のいずれにも適用できることは、明らかであろう。

0048

図5は、複数の圧縮機を有する本発明の空気調和機において、圧縮機を起動する時の検出電圧波形とマイコンに保持される電流値との関係を示すタイムチャートである。

0049

過電流検出機構は、圧縮機を起動する時の突入電流も検出する。その突入電流は、例えば、図5上段電圧波形として検出され、A/Dコンバータに取り込まれ、デジタル信号に変換され、マイコンに出力される。このようにして、マイコンが、圧縮機を起動する時の突入電流を取込むと、過電流と判断し、圧縮機を停止させてしまうおそれがある。

0050

そこで、本実施例においては、圧縮機を起動した時点から例えば1秒間は電流値をマイコンに取り込む機能を停止させ、過電流の判断を停止する。すなわち、マイコンは、圧縮機を起動した時点から例えば1秒経過した後に運転電流の保持を開始する。

0051

本実施例によれば、圧縮機を起動する際の突入電流による運転電流の誤検知を防ぎ、その後の圧縮機の過電流制御を確実に実行できる。

0052

図6は、過電流制御機構,温度検出機構,圧力検出機構からの各検出値をマイコンに取込むタイミングを示すタイムチャートである。

0053

従来は、図6(A)に示したように、各検出値を平等にマイコンに取込むために、マイコンが各検出値を取り込むA/Dコンバータのチャネルは、所定周期で変わっていた。

0054

これに対して本実施例においては、図6(B)に示したように、マイコンは、起動した時点から例えば1秒の間、取込み先を過電流制御のチャネルのみに固定し、他のチャネルを読みにいかないで、過電流制御のための検出値のみをより短い周期で取込む。この短時間の間に、温度や圧力が急変することはないので、温度や圧力の制御が不安定になることはない。なお、ここでは、圧縮機起動の時点から1秒の間は、過電流制御のための検出値のみを取り込みに行くとしたが、図5の突入電流のことも考慮し、起動した時点から1秒の間は、突入電流の読み込みを避けるために検出電圧を取り込まず、起動した時点から1秒〜2秒の間に、過電流制御のための検出値のみを取り込み、その後に温度や圧力等の検出値を取り込みにいくようにしてもよい。

0055

本実施例によれば、圧縮機を起動してから例えば1秒の間は、過電流制御のための検出値のみを例えばより短い周期で取り込み、信頼性の高い過電流制御を実現できる。

発明の効果

0056

本発明によれば、複数の圧縮機を有する空気調和機において、マイコン内に配置した過電流設定値の複数のテーブルから各圧縮機の特性に合った過電流設定値を読み出し、過電流制御を実行するので、各圧縮機を確実に保護できる。

0057

複数の圧縮機の中に容量制御が可能な極数変換電動機を採用している場合は、マイコン内に各極数運転に対応する過電流設定値の複数のテーブルも設定していあり、極数を切換えて運転電流が変わっても、各極数運転に対応する過電流制御が可能となり、しかも、他の各圧縮機の過電流制御の確実にできる。

0058

また、ノイズが発生しても、過電流制御のための電流値を所定時間ごとに近接した時点で2点ずつ検出値を読込み、両者の違いの有無を判断し、所定範囲内で一致した場合のみ取り込むようにしてあるので、より確実に過電流制御を実行できる。

0059

さらに、圧縮機を起動し所定時間が経過してから電流値をマイコンに読込み、突入電流による誤検知を防ぎ、過電流制御を確実に実行できる。

0060

A/Dコンバータのチャネルを過電流制御のチャネルのみに固定し、より短い間隔で電流値を取り込み、過電流制御し、その後に温度や圧力を考慮に入れた制御に移行することから、起動時に信頼性の高い過電流制御を実現できる。

0061

なお、突入電流のことも考慮し、起動した時点から所定時間の間は、突入電流の取り込みを避けるため検出電圧を取り込まず、起動した時点からさらに所定時間の間は、過電流制御のための検出値のみを取り込み、その後に温度や圧力等の検出値を取り込みにいくようにして、より細かな過電流制御を実行することも可能である。

図面の簡単な説明

0062

図1複数の圧縮機を有し、本発明による圧縮機の制御手段を備えた空気調和機の一実施例の構成を示す回路図である。
図2図1に示した複数の圧縮機を有する空気調和機の実施例における運転電流波形と検出電圧波形とを示す図である。
図3容量制御可能な極数変換電動機を用いる圧縮機を含み複数の圧縮機を有する複数の圧縮機を有する空気調和機に本発明による圧縮機の制御手段を適用した実施例の構成を示す回路図である。
図4本発明の過電流制御における2点読込みのタイミングとマイコンに保持される電流値との関係を示すタイムチャートである。
図5複数の圧縮機を有する本発明の空気調和機における圧縮機起動時の検出電圧波形とマイコンに保持される電流値との関係を示すタイムチャートである。
図6過電流制御機構,温度検出機構,圧力検出機構からの各検出値をマイコンに取込むタイミングを示すタイムチャートである。

--

0063

1a圧縮機
1b 圧縮機
1c極数変換圧縮機
2a,2b運転・停止電接触器
2c,2d,2e極数切換電磁接触器
3a,3b,3c,3d,3e電磁接触器コイル
4a,4b,4c 運転・停止補助リレー
4d 極数切換補助リレー
5a,5b,5c変流器
6a,6b,6cブリッジ整流回路
7a,7b,7c平滑コンデンサ
8 A/Dコンバータ
9 圧縮機1a用過電流設定値テーブル
10 圧縮機1b用過電流設定値テーブル
10a 圧縮機1c用2極運転過電流設定値テーブル
10b 圧縮機1c用4極運転過電流設定値テーブル
11マイコン
12制御基板
i1,i2,i3圧縮機運転電流
V1,V2,V3制御回路検出電圧

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