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技術 巻網漁による高鮮度水揚げ方法

出願人 福一漁業株式会社
発明者 近藤三吉
出願日 1992年9月3日 (28年8ヶ月経過) 出願番号 1992-260824
公開日 1994年3月22日 (27年2ヶ月経過) 公開番号 1994-078651
状態 拒絶査定
技術分野 漁撈(II)(漁網) 船体構造 係船・載荷
主要キーワード しぼられ 実質容量 凍結魚 エアーブラスト ブライン凍結 デッキ側 保冷室 採算性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1994年3月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

目的

本発明は、巻網漁の漁獲量を活魚急速凍結が可能な範囲に制限して、漁獲、凍結保冷を行うことにより、巻網量の水揚げ品を生食に適する高鮮度のものにする。

構成

巻網漁船ブライン凍結艙の定格容量に対して、肉質変化を生じないように急速凍結するのに適した実質容量を設定し、漁場に於て漁獲するとき、前記実質容量の魚が取り入れられるように網をかけ、この網を魚を弱らせない程度の魚溜りを確保しながら巻き揚げて、前記魚溜りから生きた魚を取り上げて前記ブライン凍結艙へ実質容量を投入し、活魚の急速凍結を行わせて高鮮度の凍結魚を得、この凍結魚を超低温の保冷艙に移して、漁期中に変質を起こさないように保冷し、終漁後、揚荷地において保冷艙から取り出して水揚げする。

概要

背景

巻網漁法は、魚群の周囲に網をかけ回し、この網を順次端からしぼって漁獲する巻網を用いる漁であり、一網打尽という言葉の通り、なるべく大きな魚群を見つけて、これを網で巻き込んで残らず取り上げるものであるから、短期間で満になる漁獲ができて操業効率には優れるものである。

しかし、前述した巻網によるの大量取り込みにおいては、網揚げの際に魚が締め付けられて死んだり、傷付いたりするものを多く生じ、凍結前に既に肉質劣化を起こしていて、しかも凍結艙へは満艙状態に魚を入れて凍結するから、凍結に長い時間がかかる緩慢凍結となって、凍結中にも肉質の劣化を進行するため、凍結品の肉質が生食には適さない程度に低下しているから、これを超低温保冷艙へ移して保冷して水揚げしても、水揚げ品が加工品原料程度の価値しかないため、魚価が安くて漁獲量は多くても収入が少なく、いわゆる豊漁貧乏の現状であった。

概要

本発明は、巻網漁の漁獲量を活魚急速凍結が可能な範囲に制限して、漁獲、凍結、保冷を行うことにより、巻網量の水揚げ品を生食に適する高鮮度のものにする。

巻網漁船ブライン凍結艙の定格容量に対して、魚を肉質変化を生じないように急速凍結するのに適した実質容量を設定し、漁場に於て漁獲するとき、前記実質容量の魚が取り入れられるように網をかけ、この網を魚を弱らせない程度の魚溜りを確保しながら巻き揚げて、前記魚溜りから生きた魚を取り上げて前記ブライン凍結艙へ実質容量を投入し、活魚の急速凍結を行わせて高鮮度の凍結魚を得、この凍結魚を超低温の保冷艙に移して、漁期中に変質を起こさないように保冷し、終漁後、揚荷地において保冷艙から取り出して水揚げする。

目的

本発明は、この現状にかんがみなされたもので、巻網による漁獲量と、活魚の急速凍結可能な量とを整合させて、漁獲、凍結、保存の処理を行うことにより、巻網漁による水揚げ品の鮮度を生食に適するように高めて、少漁獲量で高収入が得られるため経営改善が計れる水揚げ法を提供することを課題としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

巻網漁船ブライン凍結艙の定格容量に対して、肉質変化を生じないように急速凍結するのに適した実質容量を設定し、漁場に於て漁獲するとき、前記実質容量の魚が取り入れられるように網をかけ、この網を魚を弱らせない程度の魚溜りを確保しながら巻き揚げて、前記魚溜りから生きた魚を取り上げて前記ブライン凍結艙へ実質容量を投入し、活魚の急速凍結を行わせて高鮮度凍結魚を得、この凍結魚を超低温保冷艙に移して、漁期中に変質を起こさないように保管し、終漁後、揚荷地において保冷艙から取り出して水揚げすることにを特徴とした巻網漁による高鮮度水揚げ方法

技術分野

0001

本発明は、巻網漁による高鮮度水揚げ方法。詳しくは巻網漁の漁獲量を活魚急速凍結が可能な範囲に制限して、漁獲、凍結保冷を行うことにより、巻網漁の水揚げ品を生食に適した高鮮度のものにする水揚げ方法に関する。

背景技術

0002

巻網漁法は、魚群の周囲に網をかけ回し、この網を順次端からしぼって漁獲する巻網を用いる漁であり、一網打尽という言葉の通り、なるべく大きな魚群を見つけて、これを網で巻き込んで残らず取り上げるものであるから、短期間で満になる漁獲ができて操業効率には優れるものである。

0003

しかし、前述した巻網によるの大量取り込みにおいては、網揚げの際に魚が締め付けられて死んだり、傷付いたりするものを多く生じ、凍結前に既に肉質劣化を起こしていて、しかも凍結艙へは満艙状態に魚を入れて凍結するから、凍結に長い時間がかかる緩慢凍結となって、凍結中にも肉質の劣化を進行するため、凍結品の肉質が生食には適さない程度に低下しているから、これを超低温の保冷艙へ移して保冷して水揚げしても、水揚げ品が加工品原料程度の価値しかないため、魚価が安くて漁獲量は多くても収入が少なく、いわゆる豊漁貧乏の現状であった。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は、この現状にかんがみなされたもので、巻網による漁獲量と、活魚の急速凍結可能な量とを整合させて、漁獲、凍結、保存の処理を行うことにより、巻網漁による水揚げ品の鮮度を生食に適するように高めて、少漁獲量で高収入が得られるため経営改善が計れる水揚げ法を提供することを課題としている。

課題を解決するための手段

0005

本発明に係る方法は、巻網漁船ブライン凍結艙の定格容量に対して、魚を肉質変化を生じないように急速凍結するのに適した実質容量を設定し、漁場に於て漁獲するとき、前記実質容量の魚が取り入れられるように網をかけ、この網を魚を弱らせない程度の魚溜りを確保しながら巻き揚げて、前記魚溜りから生きた魚を取り上げて前記ブライン凍結艙へ実質容量を投入し、活魚の急速凍結を行わせて高鮮度の凍結魚を得、この凍結魚を超低温の保冷艙に移して、漁期中に変質を起こさないように保管し、終漁後、揚荷地において保冷艙から取り出して水揚げする方法により課題の解決を行うものである。

0006

前記した本発明の巻網漁による高鮮度水揚げ方法は、巻網漁船のブライン凍結艙の定格容量に基づいて、活魚を肉質劣化を生じないように急速凍結するのに適した実質容積を設定する。この実質容量は通常は定格容量の1/3以下であるから、ここでは1/3に設定する。そして、漁場に出て漁をするとき、探知した魚群が前記した実質容積よりも大きい場合は、群れ区分するように網をかけて、実質容量の魚を網へ取り入れて網の巻き揚げを行う。すると網は次第にしぼられながら漁船に近付き、やがて舷側に魚を取り上げ易くて、魚を弱らせない程度の魚溜りが形成されるから、この魚溜りから生きた魚を取り上げてシュート等によりブライン凍結艙へ送り、凍結艙に前記した実質容量の魚を入れて凍結を行えば、魚は生細胞の状態から凍結が開始されて、しかも容量規制により凍結が速かに進行していわゆる急速凍結が行われるため、解凍魚の肉質が活魚に近い優れた凍結魚が得られる。

0007

このようにして得られた凍結魚は、ブライン凍結艙から取り出してエアーブラスト式等の超低温の保冷艙へ移し、−50℃程度の超低温で保冷して鮮度維持を計れば、凍結魚は何ケ月にもわたる漁期中、肉質の変化を起こさず保管されているから、漁を終わって荷揚げ地到着したら前記保冷艙から凍結魚を出して水揚げすれば、この水揚げ品は解凍時の肉質が活魚に近い極めて鮮度の高いものであって、生食用として食味食感に優れるため、1kg当りの魚価が加工品原料にしかならない多獲式の巻網漁の2倍になって、漁獲量は少なくても収益は増大して漁撈の採算性を大幅に向上させることができるものである。

0008

以下に本発明に係る巻網漁による高鮮度水揚げ方法の実施例を図面に基づいて説明する。

0009

図1は本発明に係る方法を採用した巻網漁船の凍結艙と保冷艙の配置例を示す平面図である。

0010

図1に示すように船底側に凍結艙1P〜6Pと1S〜6Sとを備え、デッキ側に保冷艙7P〜9Pと7S〜9Sとを備える巻網漁船Sに於て、前記した凍結艙のうち4P〜6Pと4S〜6Sの6艙をブライン凍結艙に使用する場合、各艙の定格容量が30トンずつで、総定格容量が180トンの場合は、この180トンを基準にして、肉質劣化を生じない急速凍結を行うのに適した実質容量を、前述の通り定格容量の1/3とすれば、180トンの1/3の60トンが求められ、これが漁獲する場合の実質容量になる。そして、ブライン凍結に前述の通り6艙を用いるとすれば、一艙の当りの実質容量は60トンの1/6の10トンに設定する。

0011

そして漁場において漁をするときは、探知した魚群が実質容量60トン以下の場合は、魚の全部を網に取り入れるように、実質容積60トンより多過ぎる場合は、群れを区分して実質容量60トンを取り入れるように網を掛ける。そして網の巻き揚げにより、魚を取り上げ易くて、弱らせない程度の魚溜りを形成してこの魚溜りから魚を取り上げ、塩化ナトリウムブラインにより−20℃に冷却した凍結艙4P〜6Pと4P〜4Sへ魚を投入する。この際、凍結艙のブライン温度は魚の投入に伴い上昇して定格容量の約1/3の投入で約−13℃になるから、この温度をセンサにより検知して投入停止の警報を発しさせる手段により投入量を規制して、各凍結艙に約10トンずつ魚を収容して凍結を行った。その結果、凍結艙では魚が生きたまま凍結を開始されて、約5時間で凍結する活魚の急速凍結が行われた。

0012

前記のように急速凍結された魚は、−50℃程度の超低温保持が可能なエアーブラスト式等の保冷室9Pと9Sに移して、これら艙内で漁期中、前記した超低温による保冷を行い、漁を終って荷揚げ地に到着したとき、保冷艙で保冷していた凍結魚を取り出して水揚げを行った。その結果、水揚げした凍結魚は、解凍時の肉質が活魚に近い状態に保持されていて、試食すると食味、食感共に近海漁の水揚げ品に匹敵する優れたものであるため、巻網漁の水揚げ品としては異例の1キロ200円弱の値段が付き、他の多獲式巻網漁の水揚げ品の1キロ90円弱に比べて2倍異常の高値であった。

発明の効果

0013

本発明に係る巻網漁による高鮮度水揚げ方法は、活魚の急速凍結により生食に適した鮮度が得られる凍結量を基準にして巻網漁をすることにより、漁獲魚を生きたまま急速凍結して凍結魚を得られるから、この凍結魚を超低温で保冷して置いて水揚げすれば、解凍時の肉質が活魚に近い優れたもので、食味、食感良好で生食用として好評であるため、多獲漁の場合の2倍以上の高値で取引できるから、漁獲量が少なくても収量は増大して、豊漁貧乏に泣く巻網漁業に活路を開く方法として業界に極めて大きな貢献をなし得るものである。

図面の簡単な説明

0014

図1本発明に係る方法を採用した巻網漁船の凍結艙及び保冷艙の配置を示す平面図である。

--

0015

S 巻網漁船
1P〜6Pと1S〜6Sブライン凍結艙
7P〜9Pと7S〜9S空冷式保冷艙

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