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技術 衣類乾燥機

出願人 株式会社東芝
発明者 林欽也
出願日 1992年8月11日 (28年4ヶ月経過) 出願番号 1992-213972
公開日 1994年3月1日 (26年9ヶ月経過) 公開番号 1994-054996
状態 特許登録済
技術分野 衣類乾燥機
主要キーワード 最大カウント数 裏側部分 目標温度差 入力並び カッターシャツ 乾燥率 湿り度 冷風運転
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1994年3月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

目的

被乾燥衣類の質や量、更には厚さに合った乾燥運転ができるようにする。

構成

乾燥運転を行なったときの被乾燥衣類の乾燥率が第1の乾燥率X1 に達したときと第2の乾燥率X2 に達したときとの温度差t′を演算すると共に、被乾燥衣類の量の検出もして、それらから残り乾燥運転時間T′を決定し、該残り乾燥運転を実行することにより、被乾燥衣類の質及び量に合った乾燥運転ができるようにした。又、温度差t′が所定値以下であった場合には、残り乾燥運転時間T′の経過後にも、更に乾燥室の温度を検出して、それと乾燥率が第2の乾燥率X2 に達したときの乾燥室の温度との差が所定値(例えば7[℃])になるまで乾燥運転を継続することにより、厚物の被乾燥衣類の乾燥も充分にできるようにした。

概要

背景

従来より、この種衣乾燥機においては、被乾燥衣類乾燥率を検出して乾燥運転を制御するようにしたものが供されている。このものの場合、乾燥運転時に被乾燥衣類の乾燥率が所定値に達したところで、残り一定時間だけ乾燥運転を行なう制御をするようになっている。

概要

被乾燥衣類の質や量、更には厚さに合った乾燥運転ができるようにする。

乾燥運転を行なったときの被乾燥衣類の乾燥率が第1の乾燥率X1 に達したときと第2の乾燥率X2 に達したときとの温度差t′を演算すると共に、被乾燥衣類の量の検出もして、それらから残り乾燥運転時間T′を決定し、該残り乾燥運転を実行することにより、被乾燥衣類の質及び量に合った乾燥運転ができるようにした。又、温度差t′が所定値以下であった場合には、残り乾燥運転時間T′の経過後にも、更に乾燥室の温度を検出して、それと乾燥率が第2の乾燥率X2 に達したときの乾燥室の温度との差が所定値(例えば7[℃])になるまで乾燥運転を継続することにより、厚物の被乾燥衣類の乾燥も充分にできるようにした。

目的

本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、被乾燥衣類の質や量、更には厚さに合った乾燥運転ができる衣類乾燥機を提供するにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

被乾燥衣類を収容した乾燥室熱風を供給して被乾燥衣類を乾燥させるようにしたものにおいて、前記被乾燥衣類の乾燥率を検出する乾燥率検出手段と、前記乾燥室の温度を検出する温度検出手段とを具備すると共に、乾燥運転時に前記被乾燥衣類の乾燥率が第1の乾燥率に達したことが検出されたときにそのときの前記乾燥室の検出温度を記憶する第1の記憶手段と、前記被乾燥衣類の乾燥率が第2の乾燥率に達したことが検出されたときにそのときの前記乾燥室の検出温度を記憶する第2の記憶手段と、これら記憶された温度の差を算出する演算手段と、その演算結果から残りの乾燥運転時間を決定しその時間に達するまで乾燥運転を実行する制御をする制御手段とを具備したことを特徴とする衣類乾燥機

請求項2

被乾燥衣類の量を検出する衣類量検出手段を具備し、制御手段が、その衣類量検出手段による検出結果と演算手段による演算結果とから残りの乾燥運転時間を決定することを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。

請求項3

演算手段による演算結果の値が所定値以下であった場合に、その演算結果から決定し実行した残りの乾燥運転の時間の経過後に更に乾燥室の温度を検出し、制御手段が、この検出温度と第2の記憶手段により記憶した温度との差が所定値になるまで乾燥運転を継続する制御をすることを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。

請求項4

乾燥運転を継続するときの目標温度差を7[℃]に定めたことを特徴とする請求項3記載の衣類乾燥機。

技術分野

0001

本発明は、被乾燥衣類乾燥率を検出して乾燥運転を制御する衣類乾燥機に関する。

背景技術

0002

従来より、この種衣乾燥機においては、被乾燥衣類の乾燥率を検出して乾燥運転を制御するようにしたものが供されている。このものの場合、乾燥運転時に被乾燥衣類の乾燥率が所定値に達したところで、残り一定時間だけ乾燥運転を行なう制御をするようになっている。

発明が解決しようとする課題

0003

上記従来のもののによると、被乾燥衣類の質や量に関係なく、被乾燥衣類の乾燥率が所定値に達したときに一義的に残り一定時間だけ乾燥運転を行なうのであるから、被乾燥衣類の質が天然繊維より乾燥しやすい化学繊維であるときや、被乾燥衣類の量が少ないときに、過乾燥になり、それだけ、被乾燥衣類の傷みや、電力消費の無駄、並びに時間の無駄が多くなるいう問題点を有していた。

0004

本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、被乾燥衣類の質や量、更には厚さに合った乾燥運転ができる衣類乾燥機を提供するにある。

課題を解決するための手段

0005

上記目的を達成するために、本発明の衣類乾燥機においては、被乾燥衣類を収容した乾燥室熱風を供給して被乾燥衣類を乾燥させるようにしたものにおいて、上記被乾燥衣類の乾燥率を検出する乾燥率検出手段と、上記乾燥室の温度を検出する温度検出手段とを具備すると共に、乾燥運転時に上記被乾燥衣類の乾燥率が第1の乾燥率に達したことが検出されたときにそのときの上記乾燥室の検出温度を記憶する第1の記憶手段と、上記被乾燥衣類の乾燥率が第2の乾燥率に達したことが検出されたときにそのときの上記乾燥室の検出温度を記憶する第2の記憶手段と、これら記憶された温度の差を算出する演算手段と、その演算結果から残りの乾燥運転時間を決定しその時間に達するまで乾燥運転を実行する制御をする制御手段とを具備したことを特徴とする。

0006

この場合、更に、被乾燥衣類の量を検出する衣類量検出手段を具備し、制御手段が、その衣類量検出手段による検出結果と演算手段による演算結果とから残りの乾燥運転時間を決定するものであるとなお良い。

0007

又、演算手段による演算結果の値が所定値以下であった場合に、その演算結果から決定し実行した残りの乾燥運転の時間の経過後に更に乾燥室の温度を検出し、制御手段が、この検出温度と第2の記憶手段により記憶した温度との差が所定値になるまで乾燥運転を継続する制御をするのも良い。

0008

更に、その乾燥運転を継続するときの目標温度差は、7[℃]に定めるのが良い。

0009

本発明者が実験を行なったところ、下記のことが判明した。すなわち、乾燥運転を行なったとき、天然繊維から成る被乾燥衣類は、乾燥速度が遅く、乾燥率が最初の第1の乾燥率に達したときと次の第2の乾燥率に達したときとの温度差は小さい。これに対して、化学繊維から成る被乾燥衣類は、乾燥速度が速く、乾燥率が最初の第1の乾燥率に達したときと次の第2の乾燥率に達したときとの温度差は大きい。このことから、その温度差により、被乾燥衣類の質の判断ができる。

0010

そこで、その温度差が小さい、すなわち、被乾燥衣類の質が天然繊維であるほど残り乾燥運転時間を長く決定し、逆に温度差が大きい、すなわち、被乾燥衣類の質が化学繊維であるほど残り乾燥運転時間を短く決定することにより、被乾燥衣類の質に合った残り乾燥運転ができる。

0011

一方、量的には、被乾燥衣類は少量であるほど速く乾燥状態に達する。そこで、衣類量を検出することによるその結果から、衣類量が多いほど残り乾燥運転時間を長く決定し、逆に衣類の量が少ないほど残り乾燥運転時間を短く決定することにより、被乾燥衣類の量にも合った残り乾燥運転ができる。

0012

加えて、乾燥率が最初の第1の乾燥率に達したときと次の第2の乾燥率に達したときとの温度差が小さ過ぎる場合、被乾燥衣類は、特にバスタオルのような厚物の場合、表面は充分な乾燥率に達していても、内部は充分な乾燥率に達していないものであり、このようなとき、残りの乾燥運転の時間の経過後に更に乾燥室の温度を検出して、その検出温度と第2の記憶手段により記憶した温度との差が所定値になるまで乾燥運転を継続する制御をすることにより、上記厚物の被乾燥衣類もその内部まで充分に乾燥させることができる。

0013

この場合、その乾燥運転を継続するときの目標温度差を7[℃]に定めることにより、より充分で、過度にもならない乾燥を行なわせることができる。

0014

以下、本発明の一実施例につき、図1ないし図8を参照して説明する。まず図2には衣類乾燥機全体の外箱1を示しており、これの前面部のほゞ中央に被乾燥衣類出入口2を形成し、且つ、その出入口2を開閉する扉3を枢設している。

0015

外箱1の内部には乾燥室を構成するドラム4を収容しており、収容したドラム4は、その前面部に形成した径大な開口部5を、外箱1の前部に設けたドラム支え6に回転可能に支承せしめ、後面部の中心部に設けた軸7を、外箱1の後部に設けた支持板8に同じく回転可能に支承せしめている。ドラム4外の外箱1内上部にはモータ9を配設しており、このモータ9により、ベルト10を介してドラム4を回転させるようにしている。

0016

又、ドラム4の後部には多数の小孔穿設して出気口11を形成しており、この出気口11にドラム4外の後方ファンケーシング12を連通させ、ファンケーシング12には下方でダクト13を連通させて、このダクト13の先端部を、前記ドラム支え6の下部に多数の小孔を穿設して形成した入気口14に連通させている。上記ファンケーシング12内には、それを前後に仕切るように両翼形の熱交換器を兼ねるファン15を配設しており、このファン15を、前記モータ9により、ベルト16を介して回転させるようにしている。

0017

ここで、ファン15が回転されると、矢印で示すように、ドラム4内の空気が出気口11からファンケーシング12内の前部に吸入されて、ダクト13内へと吐出される一方、機外の空気が外箱背板17の中央部に形成した外気取入口18からファンケーシング12内の後部に吸入されて、外箱背板17の下部に形成した外気戻し口19から機外へ排出されるものであり、これらによって、ファンケーシング12内では、ドラム4内の空気と機外の空気とがファン15を境に接して熱交換され、ドラム4内空気の除湿が行なわれる。よって、ダクト13内には除湿されたドラム4内空気が通り、入気口14からドラム4内に供給される。

0018

しかして、ダクト13先端部の入気口14裏側部分にはヒータ20を配設しており、これが発熱するときに、ダクト13内を通る上記ドラム4内の空気が加熱されて、ドラム4内には熱風が供給され、発熱しないときには、ダクト13内を通る上記ドラム4内の空気は加熱されず、ドラム4内には冷風が供給されるようになっている。

0019

なお、上記ドラム4内空気の流路中、出気口11のドラム4内側部分にはフィルタ21を装着している。

0020

一方、外箱1内の上部には、図3に示す制御回路の主要構成部品実装した回路基板22を配設している。上記制御回路にあっては、後述のごとく第1の記憶手段、第2の記憶手段、演算手段、及び制御手段として機能するマイクロコンピュータ23を具えており、このマイクロコンピュータ23に、電源24から整流回路25を介して直流電源を供給するようにしている。

0021

又、マイクロコンピュータ23には、前記ドラム4内に臨ませてドラム支え6の下部に取付け電極26から検出回路27を介して被乾燥衣類の乾燥率検出信号並びに衣類量検出信号が次に述べるごとく入力されるようにしている。

0022

すなわち、電極26に被乾燥衣類が接触すると、相応電圧が発生するもので、その電圧は被乾燥衣類の湿り度が高いときには大きく、乾燥が進むに連れて小さくなる。そこで、この電圧を検出回路27により検出することによって、被乾燥衣類の乾燥率が検出されるものであり、検出回路27はその乾燥率検出信号をマイクロコンピュータ23に向け出力するようになっている。

0023

又、上記電極26に被乾燥衣類が接触することに基づいて大きな電圧が発生するごとにそれを検出回路27により検出することによって、被乾燥衣類の量が検出されるものであり、検出回路27はその乾燥率検出信号をもマイクロコンピュータ23に向け出力するようになっている。

0024

かくして、電極26及び検出回路27は、乾燥率検出手段並びに衣類量検出手段として機能するようになっている。

0025

そしてそのほか、マイクロコンピュータ23には、運転を開始するためのスタートスイッチ28からスタート信号が、又、ドラム4内(乾燥室)の温度を検出するように設けた温度検出手段である温度センサ29(図2参照)からその温度検出信号が、更に、クロックパルス発生回路30からクロックパルスがそれぞれ入力されるようになっており、それらの入力並びにあらかじめ記憶した制御プログラムに基づいて、マイクロコンピュータ23は、前記モータ9及びヒータ20並びに異常報知器であるこの場合ブザー31を駆動するための駆動回路32にその駆動制御信号を与えるようになっている。又、電源24から上記モータ9及びヒータ20並びにブザー31へと至る回路には電源スイッチ33を介挿接続している。

0026

そこで、以下には上記マイクロコンピュータ23の制御に基づく作用について説明する。

0027

まず、電源スイッチ33が操作されて、スタートスイッチ28が操作されると、マイクロコンピュータ23は、図1に示すように、乾燥運転を開始(スタート)して、その最初に、モータ9に通電すると共に、ヒータ20に通電する(ステップS1)。これによって、ドラム4が回転されると共に、ファン15が回転され、ドラム4内には熱風が供給されるから、図4に示すように、ドラム4内の温度tが漸次上昇する。

0028

この状況で、次に、マイクロコンピュータ23は、電極26から検出回路27を介して入力される衣類量検出信号の数Nをカウントし(ステップS2)、それをその後2分が経過したと判断されるまで行なって(ステップS3)、その後にそのカウント数Nを記憶する(ステップS4)。

0029

そして次に、マイクロコンピュータ23は、電極26から検出回路27を介して入力される乾燥率信号から、被乾燥衣類の乾燥率Xが第1の乾燥率X1 (例えばアイロンをかけるに適した90〜95[%])に達したか否かの判断をし(ステップS5)、達したと判断されたところ(図4時刻T1)で、そのときのドラム4内の温度tをt1 として記憶する(ステップS6)。

0030

更にその後、マイクロコンピュータ23は、同様に、電極26から検出回路27を介して入力される乾燥率信号から、被乾燥衣類の乾燥率Xが第2の乾燥率X2 (例えば完全乾燥に近い97〜99[%])に達したか否かの判断をし(ステップS7)、達したと判断されたところ(図4中時刻T2 )で、そのときのドラム4内の温度tをt2 として記憶する(ステップS8)。

0031

そして、それら記憶された温度t1 ,t2 の差t′を算出する演算(t′=t2 −t1 )を行ない(ステップS9)、その算出温度差t′と先の衣類量検出信号のカウント数Nから残り乾燥運転時間T′を決定する(ステップS10)。

0032

ここで、図5は、乾燥運転時のドラム4内温度の経時変化を、被乾燥衣類の質(綿100[%]のアンダーシャツと、綿35[%]・化繊65[%]のカッターシャツ)及び量(1[kg]、2.3[kg]、4.5[kg])別に表わしたもので、綿100[%]のアンダーシャツは、乾燥速度が遅く、温度差t′は小さい。これに対して、綿35[%]・化繊65[%]のカッターシャツは、乾燥速度が速く、温度差t′は大きい。又、量的には、少量であるほど速く乾燥状態に達する。

0033

図6及び図7は、同一布質においての量別の乾燥率の経時変化を表わしたもので、綿100[%]のアンダーシャツのもの(図6)でも、又、綿35[%]・化繊65[%]のカッターシャツのもの(図7)でも、やはり、少量であるほど速く乾燥状態に達する。

0034

しかして、これらのことから、第2の乾燥率X2 に達して以降は、化学繊維を含むものほど速く、又、量的には少量であるほど速く乾燥状態に達することが分かる。

0035

そこで、温度差t′と衣類量検出信号のカウント数Nから残り乾燥運転時間T′を決定するもので、それは、具体的には例えば図8に示すように行なうものであり、すなわち、温度差t′が小さい(被乾燥衣類の質が天然繊維寄り)ほど残り乾燥運転時間T′を長く決定し、逆に温度差t′が大きい(被乾燥衣類の質が化学繊維寄り)ほど残り乾燥運転時間T′を短く決定するものである。

0036

又、衣類量検出信号のカウント数Nについては、それが大きい(被乾燥衣類の量が多い)ほど残り乾燥運転時間T′を長く決定し、逆にカウント数Nが小さい(被乾燥衣類の量が少ない)ほど残り乾燥運転時間T′を短く決定するものである。

0037

なお、衣類量検出信号のカウントは、前述の2分の間、8[m秒]ごとに行なうもので、その2分の間は、
2(分)×60(秒)×103(m秒)=120000[m秒]
で、その間の衣類量検出信号の最大カウント数Nmax は、
120000÷8=15000
であり、これに基づいて図8のカウント数N分け(被乾燥衣類の量分け)を行なっている。

0038

このようにして残り乾燥運転時間T′を決定した後、マイクロコンピュータ23は、その残り乾燥運転時間T′が経過したか否かの判断をし(ステップS11)、経過したと判断されたところで、ヒータ20の通電を断って乾燥運転を終了し(ステップS12)、その後、モータ9のみ通電し続けてドラム4の回転とドラム4内への送風(冷風)とを行ない、更にその後、10分が経過したか否かの判断をして(ステップS13)、経過したと判断されたところで、モータ9の通電も断って(ステップS14)、全運転を終了(エンド)する。

0039

このように本構成のものでは、乾燥運転を行なったときの被乾燥衣類の乾燥率Xが第1の乾燥率X1 に達したときのドラム4内の温度t1 と、第2の乾燥率X2 に達したときのドラム4内の温度t2 との差t′が、被乾燥衣類が天然繊維から成るときに小さく、化学繊維から成るときに大きいという事実があることに基づき、その温度差t′を演算して、それが小さいときほど残り乾燥運転時間T′を長く決定し、逆に大きいときほど残り乾燥運転時間T′を短く決定するようにしたもので、それにより、被乾燥衣類の質に合った残り乾燥運転ができることから、化学繊維から成る被乾燥衣類にあっても、従来のもののようには過乾燥にならず、程度良く乾燥させ得るもので、被乾燥衣類の傷みや、電力消費の無駄、並びに時間の無駄をなくすことができる。

0040

又、量的には、被乾燥衣類は少量であるほど速く乾燥状態に達する事実があることに基づき、被乾燥衣類の量を検出して、その検出結果から、衣類量が多いときほど残り乾燥運転時間T′を長く決定し、逆に衣類の量が少ないほど残り乾燥運転時間T′を短く決定するようにしたことにより、被乾燥衣類の量にも合った残り乾燥運転ができるもので、少量の被乾燥衣類にあっても、従来のもののようには過乾燥にならず、程度良く乾燥させ得るもので、この場合にも、被乾燥衣類の傷みや、電力消費の無駄、並びに時間の無駄をなくすことができる。

0041

以上に対して、図9は本発明の異なる実施例を示したもので、以下、このものについて、上記実施例との相違点のみを述べる。このものの場合、マイクロコンピュータ23は、ステップS11で残り乾燥運転時間T′が経過したと判断された後に、被乾燥衣類の乾燥率が第1の乾燥率X1 に達したときのドラム4内の温度t1 と第2の乾燥率X2 に達したときのドラム4内の温度t2 との差t′が1以下(t′≦1)であったか否かの判断をし(ステップS15)、1以下ではなかったと判断されれば、ステップS12に進むが、1以下であったと判断されれば、更にドラム4内の温度tを検出して、それをt3 として記憶する(ステップS16)。そして、その後、その記憶した温度t3 と先の被乾燥衣類の乾燥率が第2の乾燥率X2 に達したときのドラム4内の温度t2 との差ta ′を算出する演算(ta ′=t3 −t2 )を行ない(ステップS17)、次いで、その算出温度差ta ′が所定値、この場合、7[℃]になったか否かの判断をして(ステップS18)、7[℃]になったと判断されるまでステップS16〜S18を繰返し、乾燥運転を継続する。そして、ステップS18で算出温度差ta ′が7[℃]になったと判断されるようになれば、ステップS12に進み、全運転の終了へと向かう。

0042

このような制御をすることにより、厚物の被乾燥衣類もその内部まで充分に乾燥させることができる。すなわち、乾燥率がまず第1の乾燥率X1 として90〜95[%]に達したとき、被乾燥衣類はその表面に水分がなくなったということであり、その後は内部に残留する水分を蒸発させることになる。この場合、通常の被乾燥衣類は、その厚さが大ではないため、内部に残留する水分は僅かで、出やすくもあり、このため、乾燥率が次の第2の乾燥率X2 として97〜99[%]に達したときには、その内部の水分はほとんど蒸発し切っており、よって、その後、前述のように冷風運転等を行なって取出したときには、充分に乾燥されている。

0043

これに対して、バスタオルなど厚物の被乾燥衣類は、その厚さが大であるため、内部に残留する水分が多く、出にくくもあり、このため、乾燥率が第2の乾燥率X2 として97〜99[%]に達したときにも、その内部の水分は蒸発し切っておらず、よって、その後、前述のように冷風運転等を行なって取出したときにも、充分には乾燥されていない。

0044

しかして、通常の被乾燥衣類は、上述のように内部の水分を早々に出し切るから、乾燥率が第1の乾燥率X1 に達して以後、ドラム4内の温度は順当に上昇するものであり、従って、乾燥率が第2の乾燥率X2 に達したときとの温度差t′はある程度大きな値を示す。しかし、それに対し、厚物の被乾燥衣類は、内部の水分を早々には出し切れないから、乾燥率が第1の乾燥率X1 に達して以後も、ドラム4内の温度は上昇せず、従って、乾燥率が第2の乾燥率X2 に達したときとの温度差t′は小さな値を示す。

0045

そこで、その温度差t′を見て、それが小さな値、上述の場合、1以下であれば、温度差t′如何により決定し実行した残り時間の乾燥運転後にも、ドラム4内の温度を検出して、乾燥率が第2の乾燥率X2 に達したときとの温度差ta ′が所定値(7[℃])になるまで乾燥運転を継続することにより、厚物の被乾燥衣類もその内部まで充分に乾燥させることができる。

0046

この場合、その乾燥運転を継続するときの目標温度差を7[℃]に定めたことにより、より充分で、過度にもならない乾燥を行なわせることができる。

0047

なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。

発明の効果

0048

本発明の衣類乾燥機は以上説明したとおりのもので、下記の効果を奏する。請求項1の衣類乾燥機においては、乾燥運転を行なったときの被乾燥衣類の乾燥率が第1の乾燥率に達したときの乾燥室の温度と、第2の乾燥率に達したときの乾燥室の温度との差を演算して、その演算結果から残り乾燥運転時間を決定するようにしたことにより、被乾燥衣類の質に合った乾燥運転ができて、被乾燥衣類が化学繊維から成る場合にも、過乾燥にならず、程度良く乾燥させることができて、被乾燥衣類の傷みや、電力消費の無駄、並びに時間の無駄をなくすことができる。

0049

請求項2の衣類乾燥機においては、更に、被乾燥衣類の量を検出して、その検出結果と上記温度差の演算結果とから残りの乾燥運転時間を決定するようにしたことにより、被乾燥衣類の質だけでなく量にも合った乾燥運転ができて、被乾燥衣類の傷みや、電力消費の無駄、並びに時間の無駄を一層確実になくすことができる。

0050

請求項3の衣類乾燥機においては、演算手段による演算結果の値が所定値以下であった場合に、その演算結果から決定し実行した残りの乾燥運転の時間の経過後に更に乾燥室の温度を検出し、制御手段が、この検出温度と第2の記憶手段により記憶した温度との差が所定値になるまで乾燥運転を継続する制御をするようにしたことにより、厚物の被乾燥衣類もその内部まで充分に乾燥させることができる。

0051

請求項4の衣類乾燥機においては、上述の乾燥運転を継続するときの目標温度差を7[℃]に定めたことにより、厚物の被乾燥衣類を、より充分で、過度にもならずに乾燥させることができる。

図面の簡単な説明

0052

図1本発明の一実施例を示す作用説明用のフローチャート
図2一部を破断した全体の縦断側面図
図3概略電気構成
図4乾燥運転時のドラム内温度の一般的経時変化を表わした図
図5乾燥運転時のドラム内温度の経時変化を被乾燥衣類の質及び量別に表わした図
図6被乾燥衣類が天然繊維であったときの乾燥運転時の被乾燥衣類の乾燥率の経時変化を量別に表わした図
図7被乾燥衣類が化学繊維を含むものであったときの乾燥運転時の被乾燥衣類の乾燥率の経時変化を量別に表わした図
図8残り乾燥運転時間の決定内容を表わした図
図9本発明の異なる実施例を示す図1相当図

--

0053

4はドラム(乾燥室)、9はモータ、15はファン、20はヒータ、23はマイクロコンピュータ(第1の記憶手段、第2の記憶手段、演算手段、制御手段)、26は電極(乾燥率検出手段、衣類量検出手段)、27は検出回路(乾燥率検出手段、衣類量検出手段)、29は温度センサ(温度検出手段)を示す。

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