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技術 包装容器及び飲料用ストロー

出願人 日本テトラパック株式会社
発明者 菊地英世
出願日 1992年6月19日 (28年6ヶ月経過) 出願番号 1992-161015
公開日 1994年1月11日 (26年11ヶ月経過) 公開番号 1994-000121
状態 特許登録済
技術分野 食卓用器具
主要キーワード 内包剤 カット片 流動体状 製造当初 飲料用ストロー ゲーブル 球構造 組立機
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1994年1月11日)のものです。
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図面 (9)

目的

包装容器充填(じゅうてん)、又は包装容器を開封した後、時間の経過した飲料を嗜好(しこう)性を高くした状態で飲むことができるようにする。

構成

包装容器の外側層を、飲料を認識することを可能とする食品香料樹脂に混合した複合材成形する。該外側層から食品香料が大気中に放出され、包装容器内の食品香料を補充する。放出した食品香料は直接嗅覚(きゅうかく)を刺激するため、飲料中に食品香料を補充する場合より効果が高い。また、飲料中の食品香料の添加量を低減したり無くしたりすることができる。光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材で成形すると、食品香料が放出する量を、光を照射した場合に多く、照射しない場合に少なくすることができる。また、飲料用ストローを、食品香料を樹脂に混合した複合材で成形したり、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形したりすることができる。

概要

背景

従来、牛乳清涼飲料などの液体状又は流動体状の飲料は、一般に、紙の外面及び内面ポリエチレン被覆した包材から成る包装容器に収容され、販売されている。そして、前記構成の包装容器に収容される飲料には、飲料の嗜好(しこう)性を高めるために食品香料フレーバー)が添加されている。すなわち、無果汁か少量の天然果汁を含む果汁フレーバー飲料、10%以上の天然果汁を含む果汁入り清涼飲料、50%以上の天然果汁を含む果汁飲料、天然果汁飲料等の各種飲料があるが、天然果汁感を出すために、果汁フレーバー飲料の場合には乳化香料が、果汁入り清涼飲料や果汁飲料の場合にはエッセンスが添加される。

前記乳化香料は、オイルを適当な乳化剤や安定剤を使用して微粒子として水中に分散させたものであり、必要に応じて呈味成分着色料を添加することができる。また、エッセンスは、天然香料合成香料を種々合成したベースを、40〜60%の希エチルアルコールに溶かしたものであり、必要に応じてチンキエキス類、果汁質を添加することができる。

該エッセンスは水溶性を有しており、飲料に対し1/500〜1/1000の範囲で添加され、透明に溶解し分散するため、飲料用として適している。また、乳飲料の場合も、牛乳の嗜好性を高めたラクト飲料においては、コーヒー、オレンジ等のエッセンスが添加されるようになっている。

概要

包装容器に充填(じゅうてん)、又は包装容器を開封した後、時間の経過した飲料を嗜好(しこう)性を高くした状態で飲むことができるようにする。

包装容器の外側層を、飲料を認識することを可能とする食品香料を樹脂に混合した複合材成形する。該外側層から食品香料が大気中に放出され、包装容器内の食品香料を補充する。放出した食品香料は直接嗅覚(きゅうかく)を刺激するため、飲料中に食品香料を補充する場合より効果が高い。また、飲料中の食品香料の添加量を低減したり無くしたりすることができる。光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材で成形すると、食品香料が放出する量を、光を照射した場合に多く、照射しない場合に少なくすることができる。また、飲料用ストローを、食品香料を樹脂に混合した複合材で成形したり、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形したりすることができる。

目的

本発明は、前記従来の飲料の問題点を解決して、包装容器に飲料を充填する際に添加される食品香料の量を少なくすることができ、しかも、包装容器に充填した後又は包装容器を開封した後、時間が経過していても、嗜好性を高くした状態で飲料を飲むことができる包装容器及び飲料用ストローを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

内部に飲料を収容する包装容器において、(a)包装容器の外装面を形成するとともに大気に接触する外側層と、(b)収容される飲料に接触する内側層とを有し、(c)前記外側層が、前記飲料を認識することを可能とする食品香料樹脂に混合した複合材成形されていることを特徴とする包装容器。

請求項2

内部に飲料を収容する包装容器において、(a)包装容器の外装面を形成するとともに大気に接触する外側層と、(b)収容される飲料に接触する内側層とを有し、(c)前記外側層が、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材で成形され、該光応答性香料内包剤は前記飲料を認識することを可能とする食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなるものであることを特徴とする包装容器。

請求項3

食品香料を樹脂に混合した複合材によって成形された飲料用ストロー

請求項4

(a)光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形され、(b)該光応答性香料内包剤は食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなるものであることを特徴とする飲料用ストロー。

請求項5

(a)外側ストローと、(b)該外側ストロー内に伸縮自在に挿入される内側ストローとを有し、(c)前記外側ストローは光を透過しない材料で成形され、(d)前記内側ストローは、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形され、該光応答性香料内包剤は食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなるものであることを特徴とする飲料用ストロー。

技術分野

0001

本発明は、包装容器及び飲料用ストローに関するものである。

背景技術

0002

従来、牛乳清涼飲料などの液体状又は流動体状の飲料は、一般に、紙の外面及び内面ポリエチレン被覆した包材から成る包装容器に収容され、販売されている。そして、前記構成の包装容器に収容される飲料には、飲料の嗜好(しこう)性を高めるために食品香料フレーバー)が添加されている。すなわち、無果汁か少量の天然果汁を含む果汁フレーバー飲料、10%以上の天然果汁を含む果汁入り清涼飲料、50%以上の天然果汁を含む果汁飲料、天然果汁飲料等の各種飲料があるが、天然果汁感を出すために、果汁フレーバー飲料の場合には乳化香料が、果汁入り清涼飲料や果汁飲料の場合にはエッセンスが添加される。

0003

前記乳化香料は、オイルを適当な乳化剤や安定剤を使用して微粒子として水中に分散させたものであり、必要に応じて呈味成分着色料を添加することができる。また、エッセンスは、天然香料合成香料を種々合成したベースを、40〜60%の希エチルアルコールに溶かしたものであり、必要に応じてチンキエキス類、果汁質を添加することができる。

0004

該エッセンスは水溶性を有しており、飲料に対し1/500〜1/1000の範囲で添加され、透明に溶解し分散するため、飲料用として適している。また、乳飲料の場合も、牛乳の嗜好性を高めたラクト飲料においては、コーヒー、オレンジ等のエッセンスが添加されるようになっている。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、前記従来の飲料においては、時間が経過するとともに包装容器に収容された飲料の中の食品香料が包装容器の内壁吸着されたり、包材を透過して大気中に消散したりするため、購買者購入して開封した時には、製造当初より食品香料の含有量が少なくなってしまう。

0006

特に、ゲーブルトップタイプの包装容器の場合には、飲料の収容量が比較的多いため、包装容器を押し開いて注出口を開封した後、飲料を一度だけで飲み切るのではなく、繰り返し注出口を開閉して飲むことが多い。したがって、注出口を開封した後は、大気中に揮発してかなりの量の食品香料が消散してしまう。このように、食品香料が吸着されたり消散したりする結果、天然果汁や牛乳の嗜好性が低下してしまい、飲んだ時に十分な満足感を得ることができない。

0007

そこで、時間の経過と共に消散する量、又は注出口を開封した後に消散する量を補うため、包装容器に飲料を充填する際に食品香料の添加量を多くすると、天然果汁より香りが強くなってしまい、違和感を与えるだけでなく、食品香料として合成香料を使用している場合には添加量が多くなる分だけ安全性が低下してしまう。

0008

本発明は、前記従来の飲料の問題点を解決して、包装容器に飲料を充填する際に添加される食品香料の量を少なくすることができ、しかも、包装容器に充填した後又は包装容器を開封した後、時間が経過していても、嗜好性を高くした状態で飲料を飲むことができる包装容器及び飲料用ストローを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

そのために、本発明の包装容器においては、包装容器の外装面を形成するとともに大気に接触する外側層と、収容される飲料に接触する内側層とを有し、前記外側層は、前記飲料を認識することを可能とする食品香料を樹脂に混合した複合材成形される。

0010

前記外側層を、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材で成形することができる。該光応答性香料内包剤は前記飲料を認識することを可能とする食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなるようになっている。また、本発明の飲料用ストローにおいては、食品香料を樹脂に混合した複合材によって成形される。

0011

飲料用ストローを、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形することができる。該光応答性香料内包剤は食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなるようになっている。さらに、飲料用ストローを外側ストローと、該外側ストロー内に伸縮自在に挿入される内側ストローで形成し、前記外側ストローを光を透過しない材料で成形し、前記内側ストローを、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形することができる。

0012

本発明によれば、前記のように包装容器の外装面を形成するとともに大気に接触する外側層と、収容される飲料に接触する内側層とを有し、前記外側層は、前記飲料を認識することを可能とする食品香料を樹脂に混合した複合材で成形される。

0013

したがって、大気に接触する外側層から食品香料が大気中に放出され、包装容器の内壁に吸着されたり包材を透過して大気中に消散した分を補充する。この場合、外側層から大気中に放出された食品香料は、直接嗅覚(きゅうかく)を刺激するため、飲料中に食品香料を補充する場合より効果が高い。また、飲料中の食品香料の添加量を低減することができる。

0014

さらに、飲料中には食品香料を添加せず、包装容器の外側層の食品香料のみによって嗜好性を高めることができ、飲料の安全性を高めることができる。例えば、飲料中の食品香料の添加量を0にして100%天然果汁飲料の包装容器に適用した場合、天然果汁飲料の品質を低下させることなく、包装容器の内壁に吸着されたり包材を透過して大気中に消散した香りを補充することができる。

0015

前記外側層を、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材で成形することができる。該光応答性香料内包剤は前記飲料を認識することを可能とする食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなる。この場合、包装容器を、光を透過しない熱収縮性フィルムなどで包装したり、光を遮断するコンテナなどに収容したりして出荷すれば、パッケージを開けたり、コンテナなどから取り出すまでは食品香料が放出されない。したがって、長期間にわたって食品香料の補充を行うことができる。

0016

また、飲料用ストローの場合、食品香料を樹脂に混合した複合材によって成形される。したがって、飲料用ストローを使用して飲料を飲む場合、飲料用ストローから食品香料が大気中に放出され、包装容器の内壁に吸着されたり包材を透過して大気中に消散した分を補充する。飲料用ストローを、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形することができる。該光応答性香料内包剤は食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなるようになっている。飲料用ストローを光を透過しない包装材などに収容しておき、使用する際に飲料用ストローを該包装材から取り出すと、光が照射されて食品香料を放出する。

0017

さらに、飲料用ストローを外側ストローと、該外側ストロー内に伸縮自在に挿入される内側ストローで形成し、前記外側ストローを光を透過しない材料で成形し、前記内側ストローを、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形することができる。この場合、内側ストローを外側ストローから引き出して伸長させると、内側ストローに光が照射されて食品香料を放出する。

0018

以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の包装容器における第1の実施例の断面図、図2は本発明の包装容器における第1の実施例の一部破断斜視図である。図において、1は包装容器であり、積層体から成る包材2を例えば図に示すような煉瓦れんが)状に加工することによって形成される。3は包材2の支持体層を構成する紙材である。本実施例においては、支持体層として紙材を使用しているが、ガラスプラスチック等を使用してボトル状に加工しても、金属などを使用して状にしてもよい。

0019

前記紙材3の内側(包装容器1の内側)表面には、接着性樹脂層4を介して金属箔層、例えばアルミ箔層5が被覆される。該アルミ箔層5は、包装容器1内に収容される飲料に対する光及びガスバリヤを形成し、飲料の変質や食品香料の消散を防止する。そして、該アルミ箔層5の更に内側表面には、接着性樹脂層4を介してポリエチレン樹脂層6が被覆される。

0020

前記二つの接着性樹脂層4は、紙材3とアルミ箔層5間、及びアルミ箔層5とポリエチレン樹脂層6間の接着性を向上させるために設けられる。一方、前記紙材3の外側(包装容器1の外側)表面には香料含有樹脂層7が被覆される。該香料含有樹脂層7は外装面を形成し、前記飲料を認識することを可能とする食品香料をポリエチレン樹脂に混合した複合材を押出成形することによって得られる。

0021

ところで、清涼飲料や牛乳などの飲料を収容した包装容器1から飲料を注出する場合、例えば包装容器1に形成された封止部に飲料用ストローの尖鋭(せんえい)部を突き刺して注出口を開封するようにしているが、前記包装容器1内に飲料を充填してから長時間が経過している場合には、注出口を開封した時点で食品香料のかなりの部分が包装容器1の内壁に吸着されたり、包材2を透過して大気中に消散したりしている。

0022

また、ゲーブルトップタイプの包装容器1の場合には、包装容器1の屋根状部を押し開いて注出口を開封した後は、繰り返し注出口が開閉されるため、大気中に揮発してかなりの量の食品香料が消散してしまう。前記構成の包装容器1においては、包装容器1の大気に接触する香料含有樹脂層7から食品香料が大気中に放出され、包装容器1の内壁に吸着されたり包材2を透過して大気中に消散した分を補充することができ、嗜好性を高めることができる。

0023

香料含有樹脂層7から大気中に放出された食品香料は、直接嗅覚を刺激するため、飲料中に食品香料を補充する場合より効果が高い。また、飲料中の食品香料の添加量を低減することができる。さらに、飲料中には食品香料を添加せず、包装容器1の香料含有樹脂層7の食品香料のみによって嗜好性を高めることができ、飲料の安全性を高めることができる。例えば、飲料中の食品香料の添加量を0にして100%天然果汁飲料の包装容器1に適用した場合、天然果汁飲料の品質を低下させることなく、包装容器1の内壁に吸着されたり包材2を透過して大気中に消散した香りを補充することができる。

0024

次に、本発明の包装容器1における第2の実施例について説明する。図3は本発明の包装容器における第2の実施例の断面図である。図において、2は包材、3は紙材、4は接着性樹脂層、5はアルミ箔層、7は香料含有樹脂層、8はポリエチレンテレフタレート(PFT)樹脂層である。前記香料含有樹脂層7は外装面を形成し、前記飲料を認識することを可能とする食品香料をポリエチレン樹脂に混合した複合材を押出成形することによって得られる。前記包装容器1に収容される飲料がジュースなどの場合、ジュースなどによって包装容器1のポリエチレン樹脂が酸化されてしまうことがある。そこで、本実施例においては、アルミ箔層5の内側表面に接着性樹脂層4を介してポリエチレンテレフタレート樹脂層8を被覆している。

0025

この場合、ポリエチレンテレフタレート樹脂は、ジュースなどの酸性物質に対して耐性があるため、長時間経過しても前記包材2の品質が低下しない。ところで、前記第1、第2の実施例においては、香料含有樹脂層7から食品香料が放出されるようになっているが、包装容器1を製造してから長時間が経過すると、香料含有樹脂層7から食品香料が少しずつではあるが消散してしまう。そこで、第3の実施例においては、香料含有樹脂層7からの食品香料の消散を抑制することができるようになっている。

0026

図4は本発明の包装容器における第3の実施例の断面図である。図において、2は包材、3は紙材、4は接着性樹脂層、5はアルミ箔層、6はポリエチレン樹脂層である。また、9は光応答性樹脂層である。該光応答性樹脂層9は光応答性香料内包剤をポリエチレン樹脂に混合した複合材を押出成形することによって得られ、光を照射すると食品香料を放出するようになっている。したがって、包装容器1を、光を透過しない熱収縮性のフィルムなどで包装したり、光を遮断するコンテナなどに収容したりして出荷すれば、パッケージを開けたり、コンテナなどから取り出すまでは食品香料が放出されない。

0027

前記光応答性香料内包剤は包装容器1に収容された飲料を認識することを可能とする食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなるスイッチ機能を有する。該光応答性香料内包剤としては、例えば、富士写真フィルム株式会社の開発によるマイクロカプセル材(「NIKKEI NEW MATERALS」,p36−7、平成4年3月9日発行参照)を使用することができる。

0028

該マイクロカプセル材は、薬剤芳香剤を内包することができ、光、例えば波長245mmの紫外線を照射する(明状態)と内包物を放出し、照射しない(暗状態)と全く放出せず、完全なスイッチ機能を有することが知られている。すなわち、生体膜の中に多量に存在するリン脂質のように、親水部と疎水部を併せ持つ有機化合物を水の中に入れると、疎水部同士が向き合った形の二分子膜(一枚膜ベシクルやそれが積み重なった状態の多重膜多重ベシクル))を形成する。これらのうち、中空球構造を採るものをリポソーム閉鎖小胞体)という。前記マイクロカプセル材は、熱や光などの刺激を利用してリポソームを開裂させ、中空部分に閉じ込めておいた水溶性の液体を放出させる機能を有する。

0029

そのため、前記マイクロカプセル材は、光応答性を有する有機化合物として1個のメトキシ基(−OCH3 )がm(メタ)の位置に結合したm−メトキシベンジル基を、親水部と疎水部を兼備する脂質として、分子配向に優れたDPPC(ジパルミトイルホスファチジルコリン)を利用している。前記m−メトキシベンジル基は、光開裂反応中にエステル減少量安息香酸カルボン酸)の生成量が1対1に対応し、光開裂反応の制御を容易に行うことができ、疎水部の末端に結合する光応答性基である。一方、DPPCは天然のリン脂質の一つであり、親水部にコリン、疎水部にメチレン直鎖を持っている。

0030

このような構成のマイクロカプセル材に紫外線を照射した場合、疎水性モノカルボン酸から親水性のダイカボン酸に分解する過程で内包物を放出する。図5は本発明の包装容器における第4の実施例の断面図である。図において、2は包材、3は紙材、4は接着性樹脂層、5はアルミ箔層、8はポリエチレンテレフタレート樹脂層、10は光応答性樹脂層である。

0031

この場合、第2の実施例と同様にアルミ箔層5の内側表面にポリエチレンテレフタレート樹脂層8を被覆している。ポリエチレンテレフタレート樹脂はジュースなどの酸性物質に対して耐性があるため、長時間経過しても包材2の品質が低下しない。図6は本発明の飲料用ストローにおける第1の実施例の正面図、図7は本発明の飲料用ストローにおける第1の実施例の断面図である。

0032

図において、11は径の小さい内側ストロー、12は径の大きい外側ストローであり、内側ストロー11及び外側ストロー12によって飲料用ストローが形成される。そして、内側ストロー11が外側ストロー12内に挿入されたときに、内側ストロー11が外側ストロー12の先端から突出するように、内側ストロー11を外側ストロー12より長くしてある。該内側ストロー11の先端部は、容器の封止部に突き刺して開封することができるように斜めに切断され、尖鋭部13が形成されている。

0033

また、内側ストロー11を外側ストロー12から引き出して伸長した際に、内側ストロー11が外側ストロー12から抜け落ちるのを阻止するため、外側ストロー12の先端に縮径部14が形成され、一方、内側ストロー11の基端側には拡径部15が形成され、これら縮径部14と拡径部15が係合するようになっている。

0034

該縮径部14の先に先細部16が形成され、内側ストロー11を引き出した際に該先細部16で内側ストロー11を支え、係合部でのぐらつきを防止する。さらに、外側ストロー12の基端側にも縮径部17が形成され、内側ストロー11が外側ストロー12の基端側から抜け落ちるのを防止している。そして、外側ストロー12の縮径部14の近傍には、内方に突出するストッパ18が形成される。内側ストロー11を引き出すと、該ストッパ18と内側ストロー11の拡径部15とが係合し、内側ストロー11が再び外側ストロー12内に戻ることがないようになっている。

0035

前記構成の飲料用ストローは、前述したように内側ストロー11及び外側ストロー12を結合して形成されるが、内側ストロー11及び外側ストロー12は、いずれも押出成形機で押出成形することによって製造される。そしてこの場合、原料として、食品香料をポリエチレンなどの樹脂に混合した複合材が使用される。

0036

ところで、清涼飲料や牛乳などの飲料を収容した包装容器1(図1)から飲料を注出する場合、包装容器1に形成された封止部に前記内側ストロー11の尖鋭部13を突き刺して注出口を開封するようにしているが、該包装容器1内に飲料を充填してから長時間が経過している場合には、注出口を開封した時点で飲料に添加されている食品香料のかなりの部分が包装容器1の内壁に吸着されたり、包材2を透過して大気中に消散したりしている。また、ゲーブルトップタイプの包装容器1の場合には、包装容器1の屋根状部を押し開いて注出口を開封した後は、繰り返し注出口が開閉されるため、かなりの量の食品香料が揮発して消散してしまう。

0037

この場合、前記飲料を認識することを可能とする食品香料を使用すれば、内側ストロー11及び外側ストロー12から食品香料が大気中に放出されるため、包装容器1の内壁に吸着されたり包材2を透過して大気中に消散した食品香料を補充することができ、嗜好性を高めることができる。次に、本発明の飲料用ストローにおける第2の実施例について説明する。

0038

この場合、内側ストロー11及び外側ストロー12は、いずれも押出成形機で押出成形することによって製造され、原料として、光応答性香料内包剤をポリエチレンなどの樹脂に混合した複合材が使用される。該光応答性香料内包剤は、ペレット状に形成され、ポリエチレンなどの樹脂に混合されて押出成形機の原料とされる。該光応答性香料内包剤を含有する複合材から前記飲料用ストローを製造する場合、製造を終了するまでの各工程においては光を照射せず、製造された飲料用ストローは、光を透過しない包装材によって包装される。その後、飲料用ストローを収容する包装材は飲料を収容する包装容器などに溶着され、包装容器1と共に出荷される。

0039

図8は本発明の飲料用ストローを製造するための工程図である。図において、22はポリエチレンなどの樹脂のペレットと光応答性香料内包剤のペレットから成る複合材を押出成形の原料として供給するローダ、23は該ローダ22から供給された原料を受け、押出ダイによってパイプ状の成形品を押出成形する押出成形機、24は該押出成形機23内に原料を落下させるホッパである。

0040

26は前記押出成形機23から押し出された成形品に最終寸法を与えるとともに、成形品を冷却するサイジング水槽である。27は該サイジング水槽26から排出されたパイプを所定の長さに切断し、内側ストロー原型パイプ11a及び外側ストロー原型パイプ12aを作るカッター機である。前記内側ストロー原型パイプ11a及び外側ストロー原型パイプ12aは、エージングダンボール29,30にそれぞれ梱包され、組立機32に供給される。

0041

該組立機32は、前記内側ストロー原型パイプ11a及び外側ストロー原型パイプ12aをそれぞれ供給するための供給装置33,34を有している。該供給装置33,34から供給された内側ストロー原型パイプ11a及び外側ストロー原型パイプ12aに、前記尖鋭部13、縮径部14,17、拡径部15及びストッパ18が形成され、内側ストロー11及び外側ストロー12が形成され、それらが組み立られて飲料用ストローとなる。

0042

その後、飲料用ストローは直結機36及び包装機37に送られ、該包装機37において各飲料用ストローは帯状の包装材に並列に配列されて包装され、ストローラダー38が形成される。この場合、包装を終了するまでの各工程においては光が飲料用ストローに照射されないようにし、包装機37においては、飲料用ストローは、光を透過しない包装材によって密閉状態に包装される。

0043

続いて、前記ストローラダー38は巻取機41に送られ、該巻取機41によって巻き取られてリール42となる。このようにして製造されたストローラダー38は、その後、各飲料用ストローごとに切断されてカット片となり、各カット片に収容された飲料用ストローは、包装容器1(図1)などに溶着されて出荷される。

0044

本実施例の飲料用ストローの場合、包装容器1から前記カット片を剥がして包装材を破ると、飲料用ストローに光が照射され、飲料用ストロー内に含有される光応答性香料内包剤が、光を受けて内包する食品香料を大気中に放出する。その結果、包装容器1の内壁に吸着されたり包材2を透過して大気中に消散した香りを補充することができる。

0045

次に、本発明の飲料用ストローにおける第2の実施例について説明する。この場合、前記外側ストロー12(図6)が、光を透過しないように着色されるか、光を透過しない材料で成形され、内側ストロー11が、ポリエチレンなどの樹脂の中に光応答性香料内包剤を混合した複合材で成形される。したがって、内側ストロー11が外側ストロー12内に収納されている間は、飲料用ストローに光が照射されないので食品香料は放出されない。そして、飲料を飲むために内側ストロー11を外側ストロー12を引き出して伸長すると、内側ストロー11に光が照射され、飲料用ストロー内に含有される光応答性香料内包剤が、光を受けて内包する食品香料を大気中に放出する。その結果、包装容器1の内壁に吸着されたり包材2を透過して大気中に消散した香りを補充することができる。なお、図6に示すように、内側ストロー11を外側ストロー12内に収納した状態で、内側ストロー11の尖鋭部13の近傍には光が照射されるため、この部分の食品香料は放出されてしまうが、実用上問題はない。

0046

なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。

発明の効果

0047

以上詳細に説明したように、本発明によれば、包装容器の外装面を形成するとともに大気に接触する外側層と、収容される飲料に接触する内側層とを有し、前記外側層は、前記飲料を認識することを可能とする食品香料を樹脂に混合した複合材で成形される。

0048

大気に接触する外側層から食品香料が大気中に放出され、包装容器の内壁に吸着されたり包材を透過して大気中に消散したりした分を補充する。したがって、飲料の嗜好性を高めることができる。外側層から大気中に放出された食品香料は、直接嗅覚を刺激するため、飲料中に食品香料を補充する場合より効果が高い。また、飲料中の食品香料の添加量を低減することができる。

0049

さらに、飲料中には食品香料を添加せず、包装容器の外側層の食品香料のみによって嗜好性を高めることができ、飲料の安全性を高めることができる。前記外側層を、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材で成形することができる。該光応答性香料内包剤は前記飲料を認識することを可能とする食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなる。

0050

したがって、パッケージを開けたり、コンテナなどから取り出すまでは食品香料が放出されないので、長期間にわたって食品香料の補充を行うことができる。また、本発明の飲料用ストローにおいては、食品香料を樹脂に混合した複合材によって成形される。したがって、飲料用ストローを使用して飲料を飲む場合、飲料用ストローから食品香料が大気中に放出され、包装容器の内壁に吸着されたり包材を透過して大気中に消散した分を補充するため、飲料の嗜好性を高めることができる。

0051

飲料用ストローを、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形することができる。該光応答性香料内包剤は食品香料を内包しており、該食品香料を放出する量が、光を照射した場合に多くなり、光を照射しない場合に少なくなるようになっている。飲料用ストローを光を透過しない包装材などに収容しておき、使用する際に飲料用ストローを該包装材から取り出すと、光が照射されて食品香料を放出する。この場合も、長期間にわたって食品香料の補充を行うことができる。

0052

さらに、飲料用ストローを外側ストローと、該外側ストロー内に伸縮自在に挿入される内側ストローで形成し、前記外側ストローを光を透過しない材料で成形し、前記内側ストローを、光応答性香料内包剤を樹脂に混合した複合材によって成形することができる。この場合、内側ストローを外側ストローから引き出して伸長させると、内側ストローに光が照射されて食品香料を放出する。この場合、飲料用ストローを光を透過しない包装材などに収容しておく必要がない。

図面の簡単な説明

0053

図1本発明の包装容器における第1の実施例の断面図である。
図2本発明の包装容器における第1の実施例の一部破断斜視図である。
図3本発明の包装容器における第2の実施例の断面図である。
図4本発明の包装容器における第3の実施例の断面図である。
図5本発明の包装容器における第4の実施例の断面図である。
図6本発明の飲料用ストローにおける第1の実施例の正面図である。
図7本発明の飲料用ストローにおける第1の実施例の断面図である。
図8本発明の飲料用ストローを製造するための工程図である。

--

0054

1包装容器
6ポリエチレン樹脂層
7香料含有樹脂層
8ポリエチレンテレフタレート樹脂層
9,10光応答性樹脂層
11内側ストロー
12 外側ストロー

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