ハイパーループ・交通システム

画期的な超高速移動システム

最終更新日:2017/07/04

推定市場規模
16兆円

 人類は世界中の極めて多くの地域に生存しており、一つの種でこれだけ広範な生息域を有する生物は他にあまり見当たらない。
 世界中に拡散した人類は離れた拠点間で情報を共有し移動・交易・観光を行っており、2013年における国内定期航空輸送の旅客数は全体として9,105万人で前年比 7.2%増の伸びを示しており増加傾向にある。また世界の航空旅客輸送量は、1994~2013年の間で年平均5.0%の伸びとなり2013年には5.5兆キロメートルに達した。
 さらに欧州鉄道産業連盟によると新興国のインフラ整備需要の拡大にともない、世界の鉄道市場規模は既に約16兆円にまで拡大していると発表されている。
 移動する機会が増加している現代は移動時間を短縮することで個人が自由に使える時間を増加させることが重要な課題であり、従来にない画期的交通機関が実用化に向けて既に動き出している。

未来への変化の兆し

  • 超高速列車

     超高速列車として既に有名なのは超電導電磁石を利用した磁気浮上式のリニアモーターカーであり、磁力によって空中浮揚した状態で走行するため世界最高の時速581kmを記録しているほか加速時を含め走行時の騒音が小さいなどの利点がある。
     アメリカの起業家イーロン・マスク氏は超高速列車「ハイパーループ」はロサンゼルスとサンフランシスコ間を35分間で実現する計画を立てており、未来の交通システムを建設するための計画書を2014年12月に発表した。計画が実現されると、両都市間の移動に際し自家用車で6時間以上かかる実情が大幅に改善されることが見込まれる。なお、10年以内に実現される計画が立てられている。
     他にも、太陽電池パネルと風力発電を動力とし、飛行機のように揚力で空中に浮上して超高速走行する「エアロトレイン」などの構想もあり、未来の移動手段として期待されている。 超高速列車
  • チューブ型超高速移動手段

     近年、自動車や鉄道技術は飛躍的進化を遂げリニアモーターカーの実用化すらも現実のものとなってきた。そして今また新たな交通手段として新幹線を大きく飛び越えた技術がスイスやアメリカをはじめとして各国での開発が進められている。

     サンフランシスコからロサンゼルスまでの車にして約7時間、飛行機にして約1時間を要する約600kmという長距離を約30分で結ぶ超高速移動手段として「ハイパーループ」構想が進められている。
     ハイパーループは、地上に並んだ鉄塔の上に据え付けられたチューブ間の中を車両全面のファンによって空気抵抗を避け空中浮上して時速1220キロで高速走行する。またチューブ間の上にソーラーパネルを取り付けることで太陽光発電による電力消費を行うことで低コストの運用が計画されている。
     最新技術だけにコスト面も懸念されていたが建設費用はチューブ管と車体を併せ60億円以下が想定されており、この構想は2015年にプロトタイプが作成計画予定であり2020年には実用化を目指している。

     今後の経済活動を支える移動機関は、従来の莫大なコストと環境破壊を伴う手段ではなく、時間とコストを圧縮した安全で快適な手段が望まれている。そして現在世界各国で進む研究技術開発は人々の安全を確保した上で環境保全と低コストを実現する効率的な手段なのである。 チューブ型超高速移動手段
  • ハイパーループで変わる物流

     テスラのCEOイーロン・マスクが推進し、2016年には中東・アブダビとドバイ空港とを結ぶラインの建設予定も明らかになったハイパーループ。時速800km以上で移動する次世代交通システムとして期待されている。

     100億円を超える巨額の投資金額や、そのスピードが話題になりがちだが、ハイパーループには「資源や物流の輸送」面でとてつもないポテンシャルが秘められていることは、あまり話題に上らない。
     現在のハイパーループ・ワンの仕組みは、矩形コンテナの中に人が乗れ、貨物を積めるカーゴとしても使える。自動運転装置により自力走行が可能なため人や貨物をピックアップした後、4つのコンテナが1つのポッドに収まりチューブ内を移動する。
     「人の移動のみ」で考えた場合、その移動経路に人の行き来がなければ利益が出ないが、貨物輸送も兼ねれば「物流のニーズ」がある限り利益創出が可能であり、コンテナの連結で大型貨物輸送にも対応できる。

     例えば、大都市圏からは遠いが資源や技術が豊富な地域、北欧やロシアや中欧、あるいは中国の北部やシベリアを結ぶ。これまでの交通技術では取り残されていた地域の資源利活用や都市開発にも役立つかもしれない。
    ハイパーループで変わる物流

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