外来生物・原生種保護・養殖技術

生態系をまもる社会を実現する

最終更新日:2018/06/21

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生態系をまもる社会の実現は、人を含む地球上の生き物に繁栄をもたらします。

私たちの暮らす地球上では、異なる生物種に恩恵をもたらすことで、相互扶助的に命が維持されています。
たとえば、土壌は植物に養分を与え、植物は動物に酸素を恵み、動物の死骸は土壌を豊かにします。

こうした生態系の一部である人間の生活を守るためには、生態系を守ることが重要です。
たとえば、農家の収益を守ろうと農作物を食い荒らすシカを駆除すれば、シカを取り巻く生態系が崩れ、やがて人間の生活にも影響を与えます。
このような生態系の変化のなかで絶滅した生物種とその循環の輪は、人間の手で再生することは困難であることからも、今後は、科学技術や経済発展と生態系の維持の両立が課題となっています。

そこで現在、Co2を排出しない人工光合成技術や、輸送時の外来種持ち込みによる害を防ぐ処理装置の開発、野生動物を監視するためのドローンや観測技術など、既存の生態系を保護するための様々な技術開発が行われています。

生態系をまもる社会を実現する

未来への変化の兆し

  • ウェアラブルデバイスとドローンで、動植物と共存

    近年、日本各地で野生動物が人に危害を加えたり、農作物を荒らしたりする問題が急増しており、農作物の被害総額は軽視できない大きさに広がっています。
    野生動物に電波発信器を装着し行動を監視するシステムもありますが、従来の電波技術を採用しているため、大きく重い、電池寿命が短い、動物の方向や距離が緻密に計測できないという問題があります。また、動物に装着する発信器が大きく重いことは、動物愛護の見地から好ましくありません。

    株式会社スカイロボットが開発した野生動物追跡システムは、小型で軽量、防水性能付きの動物用ウェアラブル端末を開発しました。電池寿命も長く、追跡装置はドローンに装備することが可能です。里山にドローンを飛ばし、タグを付けた動物の行動をPCやタブレット上で観察・追跡。 ドローンに爆竹音やサイレンを鳴らす装置を付け、野生動物を見つけたら鳴らして退散させることも出来ます。

    さらに、ドローンに高性能赤外線カメラや3Dスキャナを搭載し、農地・農作物の状態を観察することも目指しています。こうした技術によって、人と植物、動物が共存しあう環境の構築が進むと期待されています ウェアラブルデバイスとドローンで、動植物と共存
  • 道路で動物を轢かないシステム

    ViaFAUNAは、乗り物による動物の殺害を防ぐコンサルティングを行っています。
    道路の動物検知システムを提供し、運転手に何百メートルも前に衝突の可能性を警告することが可能です。
    また、動物の生息域やよく被害の起きる場所の分析、野生生物のモニタリングを組み合わせて被害を防止し、野生動物の救助も行っています。この活動によって、衝突の数を90%削減したという実績もあります。

    人間が開発を進めた場所で暮らす動物たちは、車に轢かれるなどの危険と隣り合わせで暮らしており、例えばタスマニアでは毎年50万匹の動物が轢かれて殺されています。
    しかし、被害の減少を目的として開発を元に戻すことは非常に困難です。こうした技術が、人の暮らしと生態系の保護の両立に繋がるのではないかと期待されています。 道路で動物を轢かないシステム
  • 都市の灌漑技術「Aquaten」

    aquatenは、汚染物質の吸収や、洪水に繋がる降雨の吸収、屋根に設置して温度と水分量をコントロールする高吸水性のパネル「Aquaten Clean」を開発・提供するイギリスのベンチャー企業です。

    彼らが開発した製品は水分だけでなく、酸性ガスや化学物質を抽出して吸着させる技術が特徴であり、大気汚染に関しては100平方メートルの大きさで最大100トンの自動車の排気ガスやスモッグなどの汚染物質を吸着し、その技術を応用した「Aquaten Blue Roof」は屋根に設置することで吸水と再蒸発量を調整し、3日間分の降雨量を貯めることで洪水の予防となります。
    また、「Aquaten Fleece」は吸水性ポリマーを含む素材で作られているため設置した屋根を灌漑システム化することで、都市のヒートテック対策や景観保護、温度・湿度の調節を行います。

    地盤工学や緑化産業に長年関わった中心メンバーの知見をもとに、イギリス国内の金融施設の灌漑システムや文化遺産を汚染物質から守るプロジェクトを担っており、今後も商業施設や都市の緑化、防災、生物多様性の保全などを行っていく予定です。 都市の灌漑技術「Aquaten」
  • 生物多様性に貢献するバイオテクノロジー「Bio Bureau」

    Bio Bureauは、バイオテクノロジーで環境問題に取り組む、ブラジルのベンチャー企業です。

    彼らはバイオインフォマティクスやメタゲノムなどの研究による強みを活かし、環境汚染物質の除去プロジェクトや、たんぱく質の大量生産、より環境に優しく低コストな化粧品の開発プロジェクトなどに取り組んでいます。
    そのプロジェクトの中の1つには、生物多様性保全のプロジェクトも存在します。

    生物多様性に貢献するため、彼らは天然資源を探索する企業向けに、環境への影響を図るために必要と言われていた5年かかる調査を3か月に短縮するプロジェクトを稼働させています。
    処理速度の高い自動解析技術を開発することで、こうした前例のない調査を可能にしました。

    2014年にはエンジェルラウンドで3,000万円の資金を調達し、あらゆる産業に自社のバイオテクノロジー技術を活かすために事業推進を行っています。 生物多様性に貢献するバイオテクノロジー「Bio Bureau」

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