個別化医療・遺伝子診断・投薬

副作用・重症化のない社会を実現する

最終更新日:2018/08/27

関連する社会課題: 体の未来

副作用や重症化を解決すると、患者自身の苦しみとともに、高額な医療費や治療の長期化など経済的損失も解消することができます。

1人1人の体質や生体情報が異なるように、疾患や治療・投薬の効果にも個体差が存在します。
この個体差に対応しようと、近年では、「個別化医療」への取り組みが活発になっています。

近年急速に発達したDNA配列解読や大量情報処理技術によって、個別化医療は現実的となりました。
遺伝子情報をもとに効果的な治療法を診断したり、不適合な薬による副作用を軽減することが期待されています。

しかし、遺伝子検査が浸透しつつある一方、実際に検査した後、適合する薬がないという結果が出るケースも発生しています。

そこで、個別化医療のさらなる進化を今後の目的としています。
現在、医学文献や診療データをAI・深層学習にかけることで、診断や予防医療の活用が目指されています。

副作用・重症化のない社会を実現する

未来への変化の兆し

  • 拡散医薬で個別化医療を実現する

    レナセラピューティクス株式会社は、革新的な核酸医薬技術であるヘテロ核酸技術の実用化を目指している企業です。

    今後の個別化医療において期待されている「核酸医薬技術」は、これまで生体内での有効性が不十分で特に肝臓以外の臓器へのデリバリーが困難であるという問題点がありました。
    レナセラピューティクス社の技術は、全身投与による肝臓以外の臓器の遺伝子制御を初めて可能にするとともに、高い汎用性と大幅なコスト削減、副作用の軽減にも成功しました。

    一人一人の副作用や疾患の個体差に対応するオーダーメイド医療を実現することで、治療の効果を高め副作用に苦しむことを無くしていくかもしれません。 拡散医薬で個別化医療を実現する
  • 自分の遺伝子情報と予防法を安価で知る

    ジーンクエストは安価な遺伝子解析キットを提供し、遺伝子のデータベースを構築する会社です。

    ジーンクエストが展開する個人向けゲノム解析サービスは、唾液を元に個々の遺伝子情報を解析し、遺伝的な体質や疾病リスクに関する情報を提供するものです。遺伝子解析によって、たとえば太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報を知ることができます。また、検査後に提供可能になったアップデート情報も個人に合わせて提供されます。

    これまで病気の予防は画一的なものでしたが、個人の体質により、効果的な予防法は異なります。
    手軽な遺伝子解析サービスは、予防の効果を高め、さらに、将来的には一人一人に合わせた医療の実施への活用も期待できます。 自分の遺伝子情報と予防法を安価で知る
  • 手術後の副作用や症状を解決する。

    Acacia Pharmaは「手術後の吐き気や嘔吐の症状」を予防及び治療に取り組んでいる、イギリス・ケンブリッジ発の企業です。

    彼らの予防・治療薬『BAREMSIS』は、他の予防・鎮吐薬との併用を可能にし『APD403』は急性・遅延型の症状における予防薬として開発が進んでいます。

    『BAREMSIS』は既に2018年にFDA認証を受け今後提供されていく予定であり、『APD403』においてもフェーズ2の臨床研究が進んでいる段階となります。
    2018年3月にはブリュッセル証券取引所へ上場し、今後の展開を更に加速させようとしています。

    術後の吐き気など、患者の容態は様々であり、場合によっては重い症状によってその後の経過・社会復帰にも影響してきます。
    こうした技術が今後広く実用化されることで、術後経過においても安心できる医療が実現するかもしれません。 手術後の副作用や症状を解決する。
  • ディープラーニングで早期発見「エルピクセル」

    エルピクセル社は、医療画像をディープラーニングで解析する日本の東大発ベンチャーです。

    画像解析の高度な知識がなくても使用できるサービスや、脳や臓器の画像から異常個所を検出する技術などを開発・提供しています。

    医療画像を用いた医師の診断は、長年の経験や観察眼が必要とされるため医師側の負担も多く、見落としのリスクがそのまま病状の進行や医療ミスに繋がるケースもありました。

    ライフサイエンス領域の長年の知識と経験をもつメンバーを中心に、多くのサービスを提供しており、今後は国の支援も得ながら海外や医療以外の分野へも展開しようとしています。

    (関連記事)
    『画像診断・解析技術、AIが導く未来の医療』近年話題の“ディープラーニング活用による医療画像解析” ―エルピクセル社インタビュー
    https://astavision.com/contents/interview/2715 ディープラーニングで早期発見「エルピクセル」
  • 合併症リスクを最小限に「Saranas」

    Saranasは外科手術による合併症リスクを抑える、アメリカのベンチャー企業です。

    彼らの技術は、カテーテル挿入による内出血、それによる合併症の発生リスクを最小限に抑えるものです。
    この「Early Bird Bleed Monitoring System」は、血管を横切る電気抵抗をセンサーによって測定し、血管内が偶発的に傷つくなどの状況を早期に検出する点が特徴です。

    カテーテルを使用する手術は年間数千万件実施されていますが、そのうち約5%が対処の必要な出欠合併症を経験し、その結果100万円を超える治療費がさらに必要となるケースもあります。

    この技術は現在医療機関での提供を目指して活動しており、すでに2018年に開催された世界的な心臓血管技術の競技会で優勝する等、技術力について大きな期待がかけられています。 合併症リスクを最小限に「Saranas」

現在集まっている公募課題

  • あなたもastamuseに課題を掲載してみませんか?
    astamuseには月間150万人の技術者がサイトを訪れています。

    astamuseに課題掲載しませんか? あなたの技術的な課題に応えられる技術者がastamuseにはいるかもしれません。 技術分野問わず、未来につながる技術課題をastamuseに掲載してみませんか?

    課題掲載について問い合わせる

本ページに掲載されている公募案件については時点での内容を掲載しております。
各公募内容における報酬や条件、詳細につきましては各リンク先に記載されている内容を
ご確認頂けますようよろしくお願いいたします。

この社会課題に関連するタグ

この課題を解決するために共有する

公募課題を投稿しませんか

「副作用・重症化のない社会を実現する」に関連する挑戦したい社会課題