細胞培養技術・心筋シート

心筋梗塞・心疾患(5大疾病)のない社会を実現する

最終更新日:2018/08/20

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日本国内において、心筋梗塞によって命を落とす人は年間約4万人、心疾患全体では年間20万人と言われています。

そのなかでも急性心筋梗塞は、日常生活での未然予防や、予測の重要性が求められています。
急性心筋梗塞は48時間以内の迅速な治療が重要ですが、痛みを伴わない発症や、自宅や街中で急性発症することが考えられるためです。

この問題に対応しようと、現在、心臓移植や人工心臓を不要とする細胞培養など、技術開発が進んでいます。
また、急性心筋梗塞の患者を適切に初動処理する救急サービスなども開発され、心筋梗塞・心疾患患者を救う動きが世界中で生まれています。

心筋梗塞・心疾患(5大疾病)のない社会を実現する

未来への変化の兆し

  • 低コストで手術不要の心不全治療「メトセラ」

    慶應義塾大学発の再生医療ベンチャー「メトセラ」は心臓移植や人工心臓が不要な世界に挑戦しています。

    同社は、心臓の中に元々多く存在する「線維芽細胞」を用いて、短期間に低コストで大量培養を行い、心不全の治療に役立てようとしています。
    この方法は体内にもともと存在するため発がん性リスクも少なく、低コストで心不全への高い治療効果が期待できる特徴があります。

    心不全は、症状が悪化した場合移植手術以外の方法が存在しません。 しかし、心臓移植は高額な手術費、ドナー不足などの事情があり、人工心臓は数千万円の費用や、患者の身体的負担が課題となっています。

    以上のことから、心疾患に関する課題を解決する技術に大きな期待が寄せられています。その技術が確立すれば、ドナー不足や手術を待つ間の病状進行、手術による精神的・身体的・金銭的な負担などの問題解決に繋がります。

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    人工心臓や心臓移植が不要な世界を創る。再生医療ベンチャー企業「メトセラ」の挑戦
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  • 急性心不全の最初の10分をスマホ通知で解決する

    Coaido株式会社は、「周囲へのSOS発信」を切り口に救急・救命医療に挑戦するベンチャー企業です。

    スマホアプリ「Coaido119」は、119番通報すると同時に周囲の事前登録した医療有資格者や救命講習受講者、AED設置者等に通知が届き、救急車到着までの約10分間を救命ボランティアによって助けようというサービスです。また、施設の防災センターやAED設置場所の固定電話を鳴らし、救急事案が発生したことを迅速に知らせます。

    都内での限定サービス提供が始まったほか、無人ドローンでAEDを現場に急行させるサービスも開発中です。

    急性心不全などの病は場所を選ばず発生し、日本国内ではAEDが現場に到着しないケースが93%と、適切な初動処置自体が出来ていない状況にあります。

    通報件数の増加で年々遅れる救急車の到着時間、その状況で適切な応急手当の重要性は増しています。

    このような救命医療が到着するまでの時間の救助を行う仕組みは、救命医療で救える人の数をさらに増やすと期待されています。

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    市民共助を促進する119番通報アプリで、新しい救急救命を実現する - Coaido株式会社
    http://astavision.com/contents/interview/4114 急性心不全の最初の10分をスマホ通知で解決する
  • 心臓の異常を検知する服「health watch」

    HealthWatchは、身体情報を取得するスマート衣類を製造・販売しているイスラエルのベンチャー企業です。

    彼らが開発したMasterCautionは心拍数、皮膚温度、呼吸状態、姿勢などを検出するセンサーが織り込まれています。医療スタッフの介助なしに着ることができ、見た目も目立たない形状をしています。また、家庭用の洗濯機で洗うこともできるため、患者の健康状態を自宅からモニタリングすることもできます。

    心疾患にまつわる症状は急性で発症し、その際迅速な対応が出来るかどうかが命を救う確率を大きく左右します。そこで、MasterCautionを使うことで、虚血や不整脈などの心臓に関する異変をほぼリアルタイムに察知して警告を発することで、適切で迅速な処置が可能となります。

    HealthWatchは既にFDAの認証をクリアしました。そして20億円以上の資金調達を実施し、イスラエルを中心に病院施設への導入を進めている段階です。 心臓の異常を検知する服「health watch」
  • 慢性心不全患者をまもる「Critical Diagnostics」

    Critical Diagnosticsは心臓血管疾患のための新規バイオマーカー開発を行う、アメリカのベンチャー企業です。

    同社が開発した「Presage®ST2 Assay」は、血漿中の可溶性ST2濃度を定量的に測定し、慢性心不全患者の予後を正確に評価する技術です。 心疾患や損傷によって発現される可溶性タンパク質を計測することで、患者の状態を素早く判断する仕組みになっています。

    心不全は、5年以内の死亡率が乳がんや大腸癌よりも高いと言われています。心不全で一度退院したうちの約半数は6ヶ月以内に再入院するというデータもあるため、慢性患者の状態を継続的に継続することはとても重要です。

    すでにPresage®ST2 Assayは、FDA認可を取得しています。今後は世界的に提供できるよう事業を進めている段階です。

    患者の予後とリスクの階層化が可能になることで、患者・病院双方にとって最適で効率のいい治療が実現すると期待されています。 慢性心不全患者をまもる「Critical  Diagnostics」

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