細胞培養技術・心筋シート

心筋梗塞・心疾患(5大疾病)を解決する

最終更新日:2018/01/24

関連する社会課題: 体の未来

 日本国内だけでも、心疾患全体で年間20万人・心筋梗塞のみで約4万人が命を落としている。
 心筋が虚血状態になり壊死すると回復できず、ポンプ機能が失われ心不全を引き起こす。心臓麻痺や心臓発作を急速に引き起こす「急性心筋梗塞 (AMI) 」は致死率約20%、しかも48時間以内の致死率が高いため迅速な治療を行えるかどうかが重要となる。
 しかし、患者が糖尿病を患っている場合は無痛性の可能性も高く、急性の場合は自宅や街中で発症するため患者自身や周囲の人の適切な初動が遅れることもある。
現在、心臓移植や人工心臓を不要とする細胞培養技術や、急性心筋梗塞の患者を適切に処理する救急サービスなど、心筋梗塞患者の負担を軽減し、命を救うサービスが世界中で動き始めている。

心筋梗塞・心疾患(5大疾病)を解決する

未来への変化の兆し

  • 低コストで手術不要の心不全治療「メトセラ」

    慶應義塾大学発の再生医療ベンチャー「メトセラ」は心臓移植や人工心臓が不要な世界に挑戦している。
    心臓の中に元々多く存在する「線維芽細胞」を用いて、短期間に低コストで大量培養を行い、心不全の治療に役立てようとしている。
    この方法は体内にもともと存在するため発がん性リスクも少なく、低コスト、そして心不全への高い治療効果が期待できる点が特色となっている。

    心不全は、症状が悪化した場合移植手術以外の方法が存在しない。
    心臓移植は高額な手術費、ドナー不足などの事情があり、人工心臓は数千万円の費用や、患者の身体的負担が課題となっている。

    こうした「コスト」「身体へのリスク・負担」の問題が解決する技術は、ドナー不足、手術を待つ間の病状進行、手術による精神的・身体的・金銭的な負担など、心疾患に関する課題を解決すると期待されている。

    (関連記事)
    人工心臓や心臓移植が不要な世界を創る。再生医療ベンチャー企業「メトセラ」の挑戦
    http://astavision.com/contents/interview/3773 低コストで手術不要の心不全治療「メトセラ」
  • 再生医療で心臓を補強する

     いままで重症心不全患者など心臓移殖の必要がある患者には人工心臓や補助人工心臓が用いられてきた。しかし心臓移植のドナー不足は深刻であり人工心臓は術後に血栓が形成されてしまうといった問題があった。
     そこで再生医療を応用した再生心筋シートを用い、心臓の収縮力を増大させる試みがなされている。

     2014年に大阪大学病院が子供への再生医療心臓手術を成功させた。
     重い心臓病を患った11歳女児の手術時にふくらはぎの細胞から生成したシートを心臓に移植することで心機能を回復させ、心臓移植ドナーが見つからないまま症状が悪化していた危機的状況を打破したのである。
     またこの少女の一例だけでなく世界中で心臓移植が必要な患者に対し、ドナー提供に頼ることなく実行された心臓外科手術の成功事例が増えてきており、成人患者の中には術後職場に復帰できるほど回復した事例もある。

     心臓移植手術はその膨大なコストだけでなく、ドナー不足という待機時間の問題や、術後の感染症など困難な問題を多数抱えていた。こうした再生医療技術をが実用化に至れば世界中の心臓病患者にとって大きな希望になると考えられている。 再生医療で心臓を補強する

現在集まっている公募課題

  • あなたもastamuseに課題を掲載してみませんか?
    astamuseには月間150万人の技術者がサイトを訪れています。

    astamuseに課題掲載しませんか? あなたの技術的な課題に応えられる技術者がastamuseにはいるかもしれません。 技術分野問わず、未来につながる技術課題をastamuseに掲載してみませんか?

    課題掲載について問い合わせる

本ページに掲載されている公募案件については時点での内容を掲載しております。
各公募内容における報酬や条件、詳細につきましては各リンク先に記載されている内容を
ご確認頂けますようよろしくお願いいたします。

この社会課題に関連するタグ

この課題を解決するために共有する

「心筋梗塞・心疾患(5大疾病)を解決する」に関連する解決すべき社会課題