高齢出産・予防接種・胎児モニタリング

出産における母子のリスク軽減

最終更新日:2016/06/29

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 標準的な出産は、胎児が十分に成熟して体外に出る場合であるが、何らかの理由により、標準より早く出産したり(早産)、染色体等の異常により、妊娠の早い時期に赤ちゃんが死んでしまう(流産)ことがある。また、妊娠中に、細菌などによる感染を患った場合、母体死亡のリスクが上昇するため、慎重な管理が必要となる。
妊娠に至るまでの時間、妊娠経過が人によって異なるように、出産も人それぞれであるが、これらを定期的に把握する技術や、各種ウイルスに対するワクチン等の開発により、安全・安心な出産が可能になりつつある。
 一方、国内の新生児・子供向けの市場規模はここ10年ほど12兆円前後を推移しているとの矢野経済研究所からの発表があるものの、少子化が改善されれば市場も広がるとの見通しである。

出産における母子のリスク軽減

未来への変化の兆し

  • 母子を感染症から防御

     妊娠中の女性、とくに妊娠20週頃までの女性が風疹に感染すると生まれてくる乳児の目・耳・心臓などに障害が出る確率が高くなるという調査結果がある。
     妊娠前に母親がワクチンの予防接種を受けることで、乳児も麻疹と風疹の抗体を持って生まれてくる。 また女性は男性の5倍性感染症にかかりやすいとされており、途上国では毎年約29万人の女性が妊娠・出産による合併症で命を落としている。

     グローバルファンドのジュネーブは感染症対策支援として妊娠診断の際に妊婦へのHIV検査を実施しており、生まれてくる子への二次感染の予防と妊婦のHIV早期治療に力を入れている。
     また、エチオピアでは経済的余裕のない女性向けに家庭訪問によって必要な保険知識を共有する試みなども行われており、妊婦への感染症対策は世界中で改善へと動き始めている。

     近年、病の早期発見は医療技術の向上により飛躍的に信頼性が上がっている。しかし母子を守るためにはこうした感染症にかかる前の予防について未だ世界中で進めなければならない課題が多い状況にもある。 母子を感染症から防御
  • 胎児手術の成功率向上

     近年の周産期医療の著しい進歩に伴い、胎児の異常を出生前に診断することが以前よりも容易になってきている。
     次なる目標は胎児手術における成功率向上であり、手術そのものに加え術後の重点管理の中では「モニタリング技術の向上」が重要な鍵となっている。

     国立循環器病センターによって生み出された子宮内埋め込み型胎児モニタリング装置も、高機能・低コストでこうした術後モニタリングを実現するものの1つだ。
     これは胎児と母体の安全を確保するため母体内の胎児を高精度にモニタリングし続けるカプセル型のモニタリング装置であり、必要に応じて子宮内羊水中を遊泳し移動する。
     こうした技術により胎児の心電・心音などの生体信号などを読み取れるようになり、胎児と母体の安全と健康を従来よりも取得しやすくなるのである。

     妊娠中の体は非常にデリケートであり、このような胎児と母体に悪影響を与えない非侵襲なモニタリング技術が更に進化する事で胎児の健康維持や手術における成功率向上が期待されている。 胎児手術の成功率向上

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