除染・廃棄物処理

放射性廃棄物のない社会を実現する

最終更新日:2018/06/13

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放射性廃棄物のない社会を実現することで、安心・安全な地球環境を実現しながらリスクの少ない電力創出が可能になると考えられています。

使用済みの放射線汚染された物質の処理問題は、将来的な処分場不足や引き受け地域周辺の環境への影響など、安全性の不明瞭なものを遠い未来まで残す原因となります。
そのため、原子力発電は発電時の安全性だけでなく、放射性廃棄物をいかになくすか?に取り組む必要性が指摘されています。

現在、簡単に汚染レベルを検知できる製品の開発、微生物や光合成細菌の持つ力で汚染物質を浄化する技術、溶解処理が不要で再処理可能な燃料を用いる原子炉など、放射性廃棄物をなくすとともにリスクの少ないエネルギー創出につながる技術が開発されつつあります。

放射性廃棄物のない社会を実現する

未来への変化の兆し

  • 原子力エネルギーのデメリットを解決「トリウム熔融塩炉」

    原子力発電に代表される原子力エネルギーは、温室効果ガスを出さない一方で、放射性廃棄物を排出します。

    株式会社トリウムテックソリューションは、液体燃料原子炉「トリウム熔融塩炉」の実現によって、この問題に取り組んでいます。

    まず、核燃料の液体化により、燃料の循環使用によって発生するプルトニウムが生まれず、核拡散防止に繋がります。次に、溶融塩液体燃料を使うことにより、最も危険な長寿命高レベル放射性廃棄物であるマイナーアクチニドの消滅が可能になります。さらに、液体使用済み燃料は元々液状なので溶解処理が不要であり、そのまま再処理が出来るため処理工程を大幅に単純化出来ます。

    こうした原子力発電のメリットとデメリットを共存することが出来る技術の進化が期待されています。 原子力エネルギーのデメリットを解決「トリウム熔融塩炉」
  • 手軽に放射性物質を検出

    Arktis Radiation Detectorsは、スイスに本社を置き、手軽に設置可能な放射線可能物質の検出機を開発・製造しています。

    同社の検出機は、従来の検出機と異なりワゴン車に積むことが可能で、様々な場所への設置が期待出来ます。無害な物質と有害な物質を高精度で分類出来るため、これまで起きていた誤警報を1割にまで抑えることに成功しています。

    このような効果により、原子力施設の処理全般に役立つことはもちろん、有害な放射性物質が国へ持ち込まれることを防止したり、物流に関わるスタッフが知らずに被ばくする可能性を低減することが期待されています。
    同社は、その技術の信頼性の高さから2017年に1000万ドルの投資を受け、アメリカ国防高等研究計画局との契約も結んでいます。 手軽に放射性物質を検出
  • 放射性廃棄物を処理するエキスパート「WCS」

    WCSは、放射性廃棄物の処理、安全な格納サービスを展開するアメリカの企業です。

    彼らのサービスは、低レベル放射性廃棄物の処分を認可されたアメリカ国内唯一の商業施設であり、処分面積900万フィートの処分場を各地に運営し、廃棄物の処理・処分に1年じゅう取り組んでいます。
    処理や処分においては化学物質の削減や中和、反応を制御して安定化させる技術、マイクロカプセル化などの技術を駆使しており、そのノウハウを元に有害物質の除去や処分のサービスも提供しています。

    全世界をみても最も堅牢な処理施設を運営しているECSは、アメリカ政府からの委託をうけて、放射性廃棄物処理の技術を急速に発展させ続けています。 放射性廃棄物を処理するエキスパート「WCS」
  • カナダの施設を運用・安全に閉鎖「AECL」

    Atomic Energy of Canada Limited(AECL)は、原子力技術の提供と廃炉や廃棄物処理の管理を行うカナダの企業です。

    原子力の基礎・応用研究開発やCANDU炉の設計を行うと共に、開発したCANDU炉の海外輸出やカナダ国内における原子炉建設プロジェクトを推進しています。
    CANDU炉は天然ウランを使用できることからウラン濃縮の必要性がなく、ウラン資源が豊富なカナダにおいては特に利点とされ古くから開発されていました。

    日本とも、2001年に日立製作所と共同で次世代CANDU炉型原子力発電設備の開発を行うなどカナダ国外での活動も精力的に行っています。

    彼らは長年の研究成果を元に、高レベルの使用済燃料廃棄物から低レベルの廃棄物まで、様々な放射性廃棄物を処理・管理するノウハウを持っています。
    現在はカナダ国内における処理施設の管理だけでなく、原子炉を閉鎖する上で必要な業務を担い、複数の施設を安全に閉鎖させる点で貢献しています。 カナダの施設を運用・安全に閉鎖「AECL」

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