飲料水・排水

不衛生な生活用水を解決する

最終更新日:2018/01/23

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不衛生な生活用水は、感染症の原因になると共に下痢が原因で死亡する幼児が多い途上国や災害時の飲料水・生活用水確保などあらゆる人にとって切り離す事が出来ない。
生活排水、下水など、排出される汚水の問題は都市化が進む先進国に限らず、 生活インフラの整備が追い付いていない途上国などでは日々の生活を困難にする。
WHO調べに寄れば、世界で約8億人が生活空間から1km以内に20リットルの水を確保出来る場所を持たないため、生活に必要な「安全な水」へのアクセスが困難な状況と言われている。
これは病気の原因だけでなく、生活用水の確保が途上国における学業・仕事に従事出来ない女性や貧困の一因にも繋がっている。
現在、排泄物による発電で収益化し水質浄化コストを得るトイレの仕組みや、大規模なエネルギーを必要としない排水浄化装置の開発などが促進されている。

不衛生な生活用水を解決する

未来への変化の兆し

  • 排泄物のガスで発電し水を汲み上げる「SHRI」

    SHRIは、発電の収入とトイレの維持を循環させる仕組みを提供するベンチャー企業です。
    排泄物によって発生するメタンガスで発電し、その電気を水の汲み上げや周囲への提供に使用することで収入を得て、その収入によってトイレ設備を維持する仕組み。
    すでに北インドのビハール州を中心に設置され、衛生面に配慮したトイレ施設を提供している。

    世界で約1億人が清潔な飲み水を得られない環境に住んでおり、水が原因との感染症は毎年新たな症例を生み出している。
    トイレなどの排泄物による衛生環境の悪化だけでなく、「飲料水に使える」水自体の確保が問題となるため、SHRIの仕組みはその2つを同時に解消するシステムと言える。
    生活用水に課題のある地域は、他にも何かしらの生活面における課題を抱えていることが多いため、こうした取り組みは今後重要となってくる。

    SHRI
    https://www.sanrights.org 排泄物のガスで発電し水を汲み上げる「SHRI」
  • 飲料水への転換

     汚水浄化による効果は排水・上下水の衛生問題だけに留まらない。
     地球上の淡水資源は地域によって確保の難易度が異なるため、汚水浄化の技術が災害時に水インフラがマヒした際の飲料水確保にも繋がる可能性を秘めている。

     2014年NEDOと海外水循環ソリューション技術研究組合が、国内最大規模の省エネルギー型造水プラントとして北九州にデモプラントを設置し従来の海水淡水化システムに比べ30%以上の省エネルギー・低コスト化を達成した。
     これは海水淡水化プロセスと下水再利用プロセスを組み合わせた新たな浄化システムであり、それぞれの高濃度成分を中和した上でまとめて浄化を行うことで環境負荷を低減するシステムである。 既に生産された水は2年近く工業用水として使用した実績があり、水資源が不足している地域に最適な小分けパッケージとして応用・活用されることが期待されている。

     また海水・汚水浄化技術はただ生活用水・工業用水として利用するに留まらず、そのまま飲料水に転換する事で環境に調和した水資源の確保にも繋がるとされ、水不足に苦しむ途上国での活用が望まれている。 飲料水への転換

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