淡水化・汚染処理・膜・微生物

水質汚染のない社会を実現する

最終更新日:2018/06/11

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世界中の水が綺麗になれば、日々の生活に必要な生活用水の確保や地球上の生態系を守ることができます。

水は生きるために必要不可欠な資源ですが、人間が利用できる淡水は約2.5%しかありません。
この水が汚れる主な要因は、生活排水です。これは水中の生態系を崩壊させることで、私たちの生活面にも影響を及ぼします。
過去にオハイオ州では、藻の大量発生により、水道水に毒素が混じったことで数日間飲料・調理・入浴用の水が確保できないという事態を引き起こしました。
また、汚水処理技術が未発達な途上国では、綺麗ではない水によって生命の危機にも繋がります。

こうした状況の改善に向け、工場排水の浄化や洗剤に含まれる成分の見直しが進んでいます。
またその他にも、微生物が好む物質の研究や、微生物製剤による工場排水の処理技術が開発されたり、汚染物資を特定する技術などが世界中で誕生しています。

水質汚染のない社会を実現する

未来への変化の兆し

  • 汚泥をエネルギーに変えて運ぶ「フード・グリーン発電システム」

    株式会社TBMは、飲食店や食品工場等から排出される排水油脂を、バイオマス燃料につくり変えて発電する、「フード・グリーン発電システム」を開発しました。

    これまでは汚泥として産廃処分されるしかなかった排水油脂から、独自の燃料“SMO”を製造し、ディーゼル発電機でバイオマス発電を行うシステムです。発電した電力は車で運搬可能で、市街地やイベント会場へエネルギー供給を行うことが出来ます。市販の軽油でも発電できるため、災害時の独立電源としても機能します。
    以前は処分費用が発生していた植物油脂を今後はTBMへ有償で売却出来るようになり、飲食店にとっても導入しやすい形態と言えます。

    こうした地域の経済活動を後押しする形での環境対策によって、持続可能な水質汚染対策が展開されることが期待されています。 汚泥をエネルギーに変えて運ぶ「フード・グリーン発電システム」
  • 海で完全に分解されて廃棄物がでない「LOLIWARE」

    LOLIWARE EDIBLE BIOPLASTICSは海藻・果物由来の製品を開発するアメリカのベンチャー企業です。

    海藻・果物・野菜の由来成分で作られたストローを開発し、プラスティックを一切使わず廃棄物が出ないこと、グルテンやゼラチン不使用なため、食用・堆肥用にも使える点が特徴です。

    海で完全に分解されて廃棄物が出ない点を売りにしており、現在は同じ成分でできた飲料用カップなども展開しています。

    プラスティックの産業廃棄物がなくなる環境へのインパクトから、個人投資家含めて2億円以上の出資をうけ各商品を販売拡大しています。 海で完全に分解されて廃棄物がでない「LOLIWARE」
  • 汚泥を燃料に変換

    c-greenは廃水汚泥、工業用汚泥などの湿式汚泥をバイオ燃料に変換する効率的な水熱炭化を開発している会社です。
    この技術によって、外部のエネルギーなしで湿式汚泥からバクテリアやウイルス、医薬品を分離し、バイオ燃料を抽出できるとしています。

    水質汚染は水質汚濁や海洋汚染を引き起こし、地球環境を大きく悪化させ、なかでも汚泥は、生活排水や工業排水の影響を長引かせています。

    c-greenは現在、機器の設計や開発を行っている段階にありますが、この技術・製品が普及すれば、汚泥の除去が効率的に行えるだけでなく、貴重な資源として再活用することも可能になり、より多くの企業が汚泥を回収、活用する社会が実現するかもしれません。 汚泥を燃料に変換
  • 水中の毒素や汚染物質を監視「Securewaters」

    Securewatersは、藻類の監視を通じて水質汚染をなくそうとする、アメリカのベンチャー企業です。

    彼らのサービスは、藻類の状態を監視し表層水内の毒素や汚染物質を検出する仕組みを、従来の電源やバッテリーを利用し大掛かりな設備の要らない形で提供します。
    また、検知されたデータはWiFiや携帯電話回線、、衛星通信を経由して送信することができるため、電源と電波がある環境であれば、どこでも使用することが可能です。

    このシステムはクラウドに対応しているため、今後のスマートシティ化への対応を見越して、アメリカ国内を中心とした政府や自治体とも連携し、常に水質を適切な状態に監視できる仕組みとして導入が進んでいます。

    今後はアメリカ以外の水質汚染に苦しむアジアや欧州を中心に、サービスの展開を強化しようとしています。 水中の毒素や汚染物質を監視「Securewaters」

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