スマートアグリ・生産管理

効率的な農作物生産を実現する

最終更新日:2018/06/20

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効率的な農作物生産が実現すれば、食料廃棄時に掛かる年間約7,500億ドルのコスト、そして生産時における環境への影響を改善することに繋がります。

現在、生産技術自体を輸出することで地産地消を目指すビジネスや、良品率の高い生産方法の研究・開発が取り組まれています。
これらは国際連合食糧農業機関(FAO)の調査において、年間13億トンと言われる世界の年間廃棄食糧や、家畜による悪臭や農薬散布、そして過剰な生産によるコストと価格への影響などを改善すると期待されています。

また、出荷後ではなく、生産段階から解決する仕組みとして、IoTを活用したスマートアグリや農業・畜産業の生産過程可視化、土壌ごとに最適な生産方法を立案するシステムなど、生産現場の負担軽減と無駄のない生産を両立する技術開発が進んでいます。

効率的な農作物生産を実現する

未来への変化の兆し

  • 牛の飼育を効率化「ファームノート」

    株式会社ファームノートは、牛の発情・疾病を検知するIoT製品を販売しています。

    牛の発情は平均21日周期と言われており、見逃してしまうとその間の餌代等の管理コストとして1頭あたり約3万円が無駄になります。
    ファームノートの製品を牛に取り付けると、加速度センサーで牛の状態を検知。発情期に入った牛を効率的に見つけることが可能です。また、取得したデータは一頭ごとに自動で記録されるので、疾病によって排卵サイクルが乱れている可能性であったり、分娩の予定、流産の推定が可能となり、牛ごとの乳量なども効率的にデータ管理することが出来ます。

    飼育の負担や無駄を軽減し、健康に不安のある牛のケアに時間をかけることが出来れば、効率的な農作物生産につながると期待されています。

    (関連記事)
    北海道十勝発、世界へ。牛用のウェアラブルデバイスで畜産の未来を変える -株式会社ファームノート
    http://astavision.com/contents/interview/4174
    牛の飼育を効率化「ファームノート」
  • 作物、食糧問題にIoTで挑戦するスタートアップ

    国連食糧農業機関(FAO)のデータでは、農場から加工会社、店舗、実際に食卓に上るまでのプロセスにおいて、年間およそ1兆ドルの作物が無駄になっていると報告されています。

    アメリカのCentaur Analytics社は作物貯蔵時の品質と安全のため、保存状態を監視する技術を提供しています。害虫は作物を食い荒らすだけでなく貯蔵場所の湿度を変化させ二次被害も広がります。燻蒸剤を投与することで対策するのが現在の手法ですが、肝心の投与量を誤れば全く害虫に効き目がなります。しかし彼らのシステムを利用することで事前予測や適切な対応が可能となります。

    そして、逐一目視で監視するために倉庫まで出向かずとも、より精度の高い状況をスマートフォン等に通知できるため、農作物の流通にかかわる人たちの作業負荷軽減にもつながります。

    経験や勘に頼るものではなく、対策も適切に行え、作業負荷も軽減される。
    農作物の流通とロス軽減におけるソリューションの発展は、農作物に関する労働問題全体にも、良い影響があると期待されています。 作物、食糧問題にIoTで挑戦するスタートアップ
  • 生産効率向上のための酵素生成「agrivida」

    agrividaは持続可能性のある農作物生産技術を研究・開発するアメリカのベンチャー企業です。

    彼らの技術「GRAINZYME」はトウモロコシから飼料用の酵素を作り出すことを通じて、肉、牛乳、卵などの主要な食品の生産効率向上につながる技術開発を進めています。また穀物を用いた酵素生成プロセスによって、原材料やエネルギーコストの削減に貢献しようともしています。

    農作物の生産には、多くのコストや廃棄による環境への悪影響が問題視されており、今後の人口増加を見据えて生産コストを抑えて「誰でも購入できる価格の農作物をより多く作る」技術が欠かせません。

    現在はアメリカの農務省とエネルギー省から助成を受けつつ、総額60億円以上の資金調達を行い、この技術を農作物生産の現場に広く提供できるよう事業を進めています。 生産効率向上のための酵素生成「agrivida」
  • CO2から大量の藻類を生成する「Pond Tech」

    Pond TechはCO2を抑制しながら藻類などの作物を栽培できるシステムを開発したカナダのベンチャー企業です。

    彼らの開発したバイオリアクターシステムは、容器内で大量の藻類を生成し、健康補助食品や養殖用の餌、バイオマス燃料などに使用することができます。
    また、生成プロセスを通じてCO2を使用するため、環境汚染を防ぐ部分にも貢献します。

    100万リットルの生産が可能なタンクを備える工業施設を運用し、既に一部食用やバイオ燃料用の製品販売も開始されています。
    現在、地球の人口は増え続けており、2050年には97億人になると予測され現在の1.7倍の食糧が必要になると言われていますが、従来の生産効率では約83億人分の食糧生産が限界と言われているため、この技術への注目が高まっています。

    投資家から10億円以上の資金提供をうけ、カナダ、アメリカ、南米各国へと事業を展開している状況です。 CO2から大量の藻類を生成する「Pond Tech」

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