スマートアグリ・生産管理

農作物生産の非効率を解決する

最終更新日:2018/01/25

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 国際連合食糧農業機関(FAO)の報告書によれば、世界の農業生産量の3分の1、量にして約13億トンの食料が毎年廃棄されており、食品廃棄物にかかるコストは約7,500億ドルにのぼると言われている。

 費用面だけでなく、農作物の生産時に発生する家畜の糞尿や悪臭、農薬による環境汚染が無駄に生じていることになる。

 加工後に生まれるロス、例えば過剰在庫や返品による廃棄は、個別企業の取組みだけでは解消が難しい。地産地消を目指した生産技術自体の輸出や、良品率の高い生産方法の開発が求められている。

 この問題をまずは生産段階のロスから解決しようと、IoTを活用したスマートアグリ、農業や畜産業の生産過程見える化、土壌ごとに最適な生産方法を立案するシステムなどが開発され、農家の負担を軽減するとともに無駄のない生産に向けた技術が導入されつつある。

農作物生産の非効率を解決する

未来への変化の兆し

  • 牛の飼育を効率化「ファームノート」

     株式会社ファームノートは、牛の発情・疾病を検知するIoT製品を販売しています。

     牛の発情は平均21日周期と言われており、見逃してしまうとその間の餌代等の管理コストとして1頭あたり約3万円が無駄になります。
     ファームノートの製品を牛に取り付けると、加速度センサーで牛の状態を検知。発情期に入った牛を効率的に見つけることが可能です。また、取得したデータは一頭ごとに自動で記録されるので、疾病によって排卵サイクルが乱れている可能性であったり、分娩の予定、流産の推定が可能となり、牛ごとの乳量なども効率的にデータ管理することが出来ます。

     飼育の負担や無駄を軽減し、健康に不安のある牛のケアに時間をかけることが出来れば、効率的な農作物生産につながると期待されています。

    (関連記事)
    北海道十勝発、世界へ。牛用のウェアラブルデバイスで畜産の未来を変える -株式会社ファームノート
    http://astavision.com/contents/interview/4174
    牛の飼育を効率化「ファームノート」
  • 作物、食糧問題にIoTで挑戦するスタートアップ

     国連食糧農業機関(FAO)のデータでは、農場から加工会社、店舗、実際に食卓に上るまでのプロセスにおいて、年間およそ1兆ドルの作物が無駄になっているという。
     アフリカやアジアの途上国での割合が大きいが、欧米など先進国でも10%以上の作物が無駄になっており、経済基盤関係なく全世界共通の課題といえる。

     IoT技術の発達で、こうした問題に取り組む企業が多く現れている。
     アメリカのCentaur Analytics社は作物貯蔵時の品質と安全のため、保存状態を監視する技術を提供している。害虫は作物を食い荒らすだけでなく貯蔵場所の湿度を変化させ二次被害も広がる。燻蒸剤を投与することで対策を講じるのが従来の手法だが肝心の投与量を誤れば全く害虫に効き目がなくなるが、このシステムを利用することで事前予測や適切な対応が可能となる。
     そして、逐一目視で監視するために倉庫まで出向かずとも、より精度の高い状況をスマートフォン等に通知してくれる。これは農作物の流通にかかわる人たちの作業負荷軽減にもなる。

     経験や勘に頼るものではなく、対策も適切に行え、作業負荷も軽減される。
     農作物の流通とロス軽減におけるこうしたソリューションの発展は、農作物に関する労働問題全体にも、良い影響があると期待されている。 作物、食糧問題にIoTで挑戦するスタートアップ

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