生産加工技術・農業IoT・高栄養価

高い食料自給率を実現する

最終更新日:2018/06/18

関連する社会課題: 生活の未来

高い食料自給率を実現すると、国内での食料の安定供給や、他国の問題による食料不足などの問題を防止する可能性が高まります。

日本の食料自給率は非常に低く、食料面で海外に大きく依存しているのが現状です。
こうした状況は、他国の経済・生産状況に自国民の食生活が委ねられる危険性を含んでいます。

また、生産元である発展途上国を経済格差によって食料不足にしたり、長距離輸送による環境への悪影響などにも繋がります。
そのため、流通面だけでなく生産のあり方にも目を向ける必要性が指摘されています。

この問題を改善するため、現在、植物工場や人工肉を創り出す培養技術、農業IoTによる低コスト生産など、従来よりも負担の少ない方法で高品質な食料を生産する技術・製品の発明が進んでいます。

高い食料自給率を実現する

未来への変化の兆し

  • 低コストな人工肉「インテグリカルチャー」

    インテグリカルチャー株式会社は、細胞培養技術によって人工肉の作成に取り組むベンチャー企業です。

    人工肉は近年「未来の食事」として注目を浴びていますが、アメリカの企業では2017年時点で1ポンドの肉生産に9,000米ドル掛かるなど、高いコストが課題となっています。

    同社は、培養法や成分の代替によって従来の1/10,000までコストを下げることに成功しました。
    今後世界人口は80億人以上に増加すると言われる一方で、地球で生産可能な最大食料は約83億人分とするデータもあり、世界的な食料危機が起きるという予想も存在しています。そのため、純肉・人工肉・培養食糧・細胞農業など、未来の食事・栄養摂取の技術と市場には、大きな可能性と期待がかけられています。

    同社のような技術は、世界中の人が気軽に手に取れる水準まで人工肉のコストを抑えることが可能となるかもしれません。

    (参考記事)
    純肉(cleanmeat)が切り拓く、未来の細胞農業 ――shojinmeatプロジェクト
    https://astavision.com/contents/interview/4950 低コストな人工肉「インテグリカルチャー」
  • ブラジル発の無農薬野菜工場「asolum」

    asolumは照明技術を活用した無農薬食品工場を展開する、ブラジル発のベンチャー企業です。

    彼らが展開する野菜栽培技術は、施設内のプロセスを高品質に設計することで、食品としての鮮度や味を最高品質で収穫できるように設定し、水耕栽培による無農薬・土壌汚染の防止、LEDとスマートセンシング技術を活用した効率的な水の利用、都市部近郊で生産することで輸送コストや廃棄リスクを最小化する、などの特徴があります。

    既にレタスなど一部の野菜においてこの技術を活用しており、アグリテック関連のイベントなどで注目を集めるなど、都市への一極集中による食糧難やコスト高騰を解決する企業として活動を続けています。
    ブラジル発の無農薬野菜工場「asolum」
  • 農業全体を効率化した自給率を高める「AKOL」

    AKOLは、農業分野に特化したITソリューションを提供する、イスラエル企業です。

    彼らの技術はパッキングハウス、酪農場、屠畜場をリンクさせた農業流通に関するSaaSや、規制機関、食品センター、研究所、マーケティングセンター、作物、酪農家、家禽の農家など農業に関わる様々なプレイヤーにきめ細かいソリューションサービスを提供している点が特色です。
    このシステムで統合した情報を、セクター内の関係者間で共有することで、効率的で自給率の高い農作物育成環境を生み出そうとしています。

    農業分野における専門性と、農場の統合を含む先進技術の活用能力を武器に、関連する農業分野に精通した専門家によるサポートセンターを運営しています。

    既にイスラエルでの事業展開だけでなく、中国、ロシア、スペインなど多くの顧客基盤を通じてサービスを提供しています。 農業全体を効率化した自給率を高める「AKOL」
  • 肉の質感を再現する清潔な培養肉「balletic foods」

    balletic foodsは培養肉の生産・販売を目指すアメリカのベンチャー企業です。

    彼らは、安全な方法で収集された筋肉組織から幹細胞を採取し、それを元に培養肉を生産しています。
    質感や組成の部分を従来の食肉と同じする点にこだわっており、それにより環境負荷や動物への負荷が少ない方法でこれまでと同じ肉を食べられることを目指しています。

    2017年にシリコンバレーで設立され、2018年7月時点で実用化・商用化のめどはアナウンスされていませんが、細胞培養時に最適な成長環境を創り出すことに成功する等、着実に事業を展開している状況です。 肉の質感を再現する清潔な培養肉「balletic foods」

現在集まっている公募課題

  • あなたもastamuseに課題を掲載してみませんか?
    astamuseには月間150万人の技術者がサイトを訪れています。

    astamuseに課題掲載しませんか? あなたの技術的な課題に応えられる技術者がastamuseにはいるかもしれません。 技術分野問わず、未来につながる技術課題をastamuseに掲載してみませんか?

    課題掲載について問い合わせる

本ページに掲載されている公募案件については時点での内容を掲載しております。
各公募内容における報酬や条件、詳細につきましては各リンク先に記載されている内容を
ご確認頂けますようよろしくお願いいたします。

この社会課題に関連するタグ

この課題を解決するために共有する

公募課題を投稿しませんか

「高い食料自給率を実現する」に関連する挑戦したい社会課題