予防医療・個別化医療

過剰な投薬治療を解決する

最終更新日:2018/01/24

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過剰な投薬を解決すると、副作用を減らすだけでなく、多くの患者へのよりよい医療の提供に繋がる。
過剰な投与は薬剤に対する耐性菌を生む温床となり、効き目が弱まったり全く効かなくなるだけでなく、耐性菌によって感染症を発症することもある。さらに複数薬の併用は臓器障害などの副作用が出る恐れもある。

特に、複数の慢性疾患を持つ高齢者には毎日何種類もの薬を服用する患者も多いが、長期間の併用が及ぼす影響はまだ解明されていない。
また、複数薬の併用は医療費全体の2割を占めるとされ、国の財源の圧迫という点からも、必要で適切な量の投薬が望まれる。
この点を解決する技術が進められ、例えばセルフモニタリングの一例として、自分で脳に異常がないかの確認や健康維持をするためのモニタリング装置等が開発されている。

過剰な投薬治療を解決する

未来への変化の兆し

  • 常在菌叢で個人ごとの状態を判断「MyMetagenome」

     MyMetagenomeは、健康状態評価と効用評価技術によって、一人一人に適切な薬の種類と量を処方することを目指すベンチャー企業です。

     常に体内の決まった部位に集団で存在する「常在菌叢」の特性解析、細菌・マーカー探索、食事・サプリメント・薬の効用評価を行っています。これにより、健康状態を評価するとともに日常的に変化する薬や食事による効用なども把握することが可能です。

     投薬の種類や量、治療方法が「適切か、過剰か」は1人1人の体質や外的環境によって変化するため一律的な基準を設けづらいのが実情です。病態の常在(腸内)菌叢は健常者細菌叢から大きく変容するため、それによって病気などの評価が行えます。

     病気の治療において、投薬は重要な治療法ですが、その個人にとって適切でない投薬は副作用や依存症の原因にもなり得ます。こうした薬だけでない総合的な評価・判断基準技術は、より良い投薬治療、個別最適化医療において注目を集めています。 常在菌叢で個人ごとの状態を判断「MyMetagenome」
  • 医薬品を目的とする生体内部位に正確に送り届ける技術

     近年、難治性疾患の治療などを中心に期待を寄せられているのが、遺伝子レベルでアプローチが出来る核酸医薬です。しかし、核酸は単体では不安定な構造であるため、薬効が発揮される前に体内で分解されてしまう課題を有しています。

     この課題を解決するため、生体内部位に医薬品を正確に送り届ける技術をDDSと呼び、医薬品開発会社のNapaJen Pharama社はこの技術の研究や医薬品の開発を進めています。
     同社のDDS技術は、天然多糖に核酸を内包させ複合体を形成することで、核酸を分解酵素から保護し、特定の細胞(樹状細胞)に送り込むことが可能です。対象としない細胞には導入されないため、非常に少ない投与量で有効な薬理効果をもたらし、対象外の細胞が吸収することによる副作用も抑制できます。

     このような必要最低限の量の薬で、他の部位に影響を与えないように薬を摂取できる技術は薬による治療をより安全にするのに役立つでしょう。 医薬品を目的とする生体内部位に正確に送り届ける技術

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