食品ロス・過剰生産・フードチェーン

廃棄食料のない社会を実現する

最終更新日:2018/06/22

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廃棄食料のない社会を実現すると、世界中に食糧を行きわたらせる可能性が高まるだけでなく、地球上の資源をまもることにもつながります。

食糧は生産時に多くの資源が使用されており、たとえば、ハンバーガー1つには風呂釜5杯分の水を必要としています。
しかし、国連食糧農業機関によると、いま世界では、生産されている食糧の1/3にあたる13億トンが廃棄されています。これは、世界で飢えている人たちの倍にあたる人数に食事を提供出来る量です。

廃棄される理由は多岐にわたり、途上国では主に、貯蔵・冷蔵設備や道路網の不足により、収穫から生産までに多くが廃棄されてます。
また先進国では、食材の外観や新商品への入れ替えにより、消費の直前に廃棄されることも多くあります。

こうした問題を解決するため、食べられる量を食べられるうちに生産出来る生産モデルとともに、技術開発や消費モデルの改善が求められています。
そこで現在、輸送期間を含めた保管時に最適な温度に保つパレットが開発されるなど、流通過程での廃棄食糧を減らすサービスや、企業の余剰食糧を再利用する仕組みが開発されています。

廃棄食料のない社会を実現する

未来への変化の兆し

  • 流通過程で廃棄される食糧を減らす「Zest Labs」

    Zest Labsは食物流通に関する効率化・管理サービスを提供する企業です。
    「Zest Fresh」というツールによって、野菜の種類、出荷工程における保存温度・湿度などの情報をクラウドにアップし正確に管理できるようになる。
    この仕組みによって、流通過程で廃棄される食料を減少すると共に、店舗に新鮮な食糧を並べるための物流調整なども可能となる。

    世界では、年間10億トン以上の食品が食べられることなく廃棄されており、先進国ではフードチェーンの後半段階で多くの食品が廃棄されている。
    また小売業者が廃棄を前提とした大量仕入れを行うことも要因の1つとなっている。

    こうした食品の正しい新鮮度・廃棄までの期限を管理するシステムは、無駄な廃棄食品を減らすだけでなく、新鮮な食料が届きやすくなるという利点もあるため食糧の問題全般において重要だと考えられている。

    Zest Labs
    https://www.zestlabs.com 流通過程で廃棄される食糧を減らす「Zest Labs」
  • 収穫後の作物の寿命が2倍に伸びる「apeel sciences」

    apeel sciencesは、収穫後の作物の寿命を2倍にする、植物由来成分の材料技術を開発するアメリカのベンチャー企業です。

    果物や野菜の皮・種子に含まれる植物由来成分を活用し、水分損失や酸化を劇的に遅らせることで、収穫後の寿命を2倍に伸ばします。

    冷凍せずに収穫後の長期間保存が可能になるため、生産現場の収穫タイミングに幅広い選択肢が生まれ、作物を保管する倉庫・貯蔵施設の有効活用にもつながり、防腐剤を使用しないことで栄養価の高い食品を消費者に提供することにもつながります。

    また、消費者に届いた後の消費期限にも余裕が生まれるため、購入後に食べきれずに捨てられる量も減らすことができます。

    現在は著名ベンチャーキャピタルから50億円以上の支援をうけ、アメリカのみならず英語圏を中心に製品を販売しており、対象となる作物もアボカド、みかんなど順次増やしていく流れにあります。
    収穫後の作物の寿命が2倍に伸びる「apeel sciences」
  • 飼料用酵素を通じた貢献「agrivida」

    agrividaは持続可能性のある農作物生産技術を研究・開発するアメリカのベンチャー企業です。

    彼らの技術「GRAINZYME」はトウモロコシから飼料用の酵素を作り出すことを通じて、肉、牛乳、卵などの主要な食品の生産効率向上につながる技術開発を進めています。また穀物を用いた酵素生成プロセスによって、原材料やエネルギーコストの削減に貢献しようともしています。

    農作物の生産には、多くのコストや廃棄による環境への悪影響が問題視されており、今後の人口増加を見据えて生産コストを抑えて「誰でも購入できる価格の農作物をより多く作る」技術が欠かせません。

    現在はアメリカの農務省とエネルギー省から助成を受けつつ、総額60億円以上の資金調達を行い、この技術を農作物生産の現場に広く提供できるよう事業を進めています。 飼料用酵素を通じた貢献「agrivida」
  • ブロックチェーン&センサーで流通管理「Ambrosus」

    Ambrosusはブロックチェーンを基盤とした商取引・流通プロセスを改善するスイスのベンチャー企業です。

    彼らのサービスはブロックチェーンによる全商品の履歴管理だけでなく、センシング技術を用いた品質評価、RFIDや位置情報なども参考にした商品の状況管理を行うことで、食品会社や製薬会社のサプライチェーン全体に渡って保証する点が特徴です。
    これにより、高付加価値製品や食品、薬品におけるフェアトレードを実現する基盤としています。

    2017年にはICOで30億円以上を調達し、スイス以外の欧州各国やアメリカの企業に向けて、自社の製品が不正な流通ルートに乗らないようサービスを提供し続けています。 ブロックチェーン&センサーで流通管理「Ambrosus」

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