メンタルケア・ストレス

精神疾患(5大疾病)を解決する

最終更新日:2018/01/23

関連する社会課題: 体の未来

 精神疾患(5大疾病)の解決は、国内だけでも年間約3万人の自殺者の命を救い、約500万人の精神疾患患者を心身の苦しみから解き放つことが出来る。

 厚労省の5大疾病に新たに加えられた精神疾患は、明確な発症原因や完治に至る治療法がいまだに解明されていない。
 この疾患は、患者の人生から好きなことをして楽しむ喜びや職業選択の自由を奪い、経済的な余裕と温かい人間関係を損ねるだけでなく、国の財源を医療費・生活保護費の両面から圧迫し、産業成長の阻害要因ともなっている。

 全体的な支援として、ストレスチェック実施の義務化による発症予防や、障害者雇用の法定雇用率に精神障害者が新たに加えられ社会復帰支援体制が強化されつつある。
 しかし患者個人の問題に目を向けると、投薬による自殺念慮の増大、長期間の治療による社会復帰の壁の高さ、高い再発率等多くの問題を抱え、必ずしも支援体制を享受出来る人ばかりではない。

 現在こうした問題を解決しようと、前頭前野への磁気刺激による情動コントロールの技術開発、幸せを感じるホルモンと呼ばれるセロトニンを生む物質の発見などによって、投薬によらない短時間の治療が可能になりつつある。

精神疾患(5大疾病)を解決する

未来への変化の兆し

  • メタボロミクスで科学的に判断する「ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ」

     ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズは、生物の生命活動の解明から病気の原因や状態の解明、創薬にわたって幅広く注目を集める「メタボローム解析技術」のベンチャー企業です。
     メタボローム解析(メタボロミクス)の対象は、タンパク質を構成するアミノ酸や糖、脂肪酸、DNAを構成するヌクレオチドなど、分子1000以下の低分子の物質が対象で、タンパク質やDNAそのもののような高分子のものは含まれていません。

     精神疾患は、背景や症状が異なる様々な病型を含み多様であるため、 他の病気との鑑別も含め、確度の高い診断は容易ではありません。
     しかし、リン酸エタノールアミン(PEA)の血中濃度がうつ病患者において著しく低下していることが明らかになっており、治療経過に相関した変動も認められ、将来的にうつ病のバイオマーカーとしての有用性が示唆されています。実際に、PEA濃度の大うつ病に対する感度94.4%、特異度92.8%と精度は非常に高い数値です。

     PEAは分子量が小さく血中濃度も低いため、従来の分析法では精密な測定が困難でしたが、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの技術は血漿中のPEA濃度の測定を可能とし、PEAに特化した測定法の開発と改良を経て現在は研究用の検体検査となっています。
     将来、こうした技術が実用化することで科学的な基準によって精神疾患を適切に判断する仕組みが実現するかもしれません。 メタボロミクスで科学的に判断する「ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ」
  • 世界初となる免疫障害性統合失調症バイオマーカー

     精神疾患の代表的な疾病の一つである統合失調症は、患者の30%が免疫障害が原因で発症していることが明らかになりました。

     株式会社RESVOは、この疾病原因を客観的に判別できるマーカーを世界で初めて研究・開発しているバイオベンチャーです。
     これまで、実験動物には行動観察によって有病性を診断していましたが、今後はマーカーによる診断が用いられ、より信頼性の高い薬の開発が期待出来ます。また、人に対してもこれまでの問診から検査マーカ―に変わることにより、発症原因が免疫障害であるかどうかをより正確に特定可能になります。

     精神疾患の治療は、個人の認知を変える、環境を変えるといった主に心理的なアプローチと、投薬によって脳内の状態を適切に保つといった身体的なアプローチに分けられます。
     個人に相応しい治療法を判別できるRESVOのような技術は、治療の長期化や副作用を低減すると期待されています。 世界初となる免疫障害性統合失調症バイオマーカー

現在集まっている公募課題

  • あなたもastamuseに課題を掲載してみませんか?
    astamuseには月間150万人の技術者がサイトを訪れています。

    astamuseに課題掲載しませんか? あなたの技術的な課題に応えられる技術者がastamuseにはいるかもしれません。 技術分野問わず、未来につながる技術課題をastamuseに掲載してみませんか?

    課題掲載について問い合わせる

本ページに掲載されている公募案件については時点での内容を掲載しております。
各公募内容における報酬や条件、詳細につきましては各リンク先に記載されている内容を
ご確認頂けますようよろしくお願いいたします。

この社会課題に関連するタグ

この課題を解決するために共有する

この社会課題に取り組んでいる企業

関連する企業はありません

「精神疾患(5大疾病)を解決する」に関連する解決すべき社会課題