スマートグリッド・インフラ・電力網

全ての人に電力がとどく社会を実現する

最終更新日:2018/06/20

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世界人口70億人のうち、約12億人が今も無電化地域に暮らしています。
発電所や電線など、インフラ整備の投資対効果が低い地域では無電化での生活を余儀なくされています。
これは、アフリカなどの途上国を中心に、アジアにおいても離島・過疎地などでは人口密度が低いために起きています。

全ての人に電力がとどく社会の実現で、1日あたりタバコ40本分の煙を吸い込むケロシンランプを使わずに済むことになります。これにより、呼吸器疾患を誘発されづらくなります。
他にも、電化によって多くのビジネス機会を現地に提供するメリットもあります。

現在、既存の電力インフラが存在しない点を活かし、アフリカ中心に展開するベンチャー企業が増えています。
大がかりな発電施設や送電網を必要としない電力サービスを太陽光やモバイルバッテリーを活用するなど、全ての人に電力をとどけるための取り組みが行れています。

全ての人に電力がとどく社会を実現する

未来への変化の兆し

  • 発電所も送電線も不要の電化サービス「デジタルグリッド」

    株式会社デジタルグリッドは、アフリカを中心に未電化地域の電化ビジネスを展開するベンチャー企業です。
    東京大学で生まれた送配電技術「デジタルグリッド」と、アフリカで普及する携帯電話間送金の仕組みを使い、モバイルマネーで「使う分だけの電力を買う」WASSHAサービスを提供しています。

    世界の約10億人が未電化状態でいまも暮らしていると言われていますが、その背景として、人口密度の低さが発電所や送電線の敷設におけるコストに見合わないという問題点が挙げられます。
    未電化地域に住む人たちは電化していないことで平均収入が低く、前述のコストを住民が負担することは困難です。

    WASSHAのような発電所も送電線も不要な電化サービスは、低コストで使う分だけ現地の人に電力を供給し、その結果快適な生活だけでなく、リモートワークや夜間における商売など、現地の収入アップ機会の提供にもつながっていきます。

    人口密度に左右されず、電化によって都市部と同等の就労機会や情報を得られる生活に、デジタルグリッド社のような技術は重要と言えます。

    (関連記事)
    大きな発電所や電線が無くても、アフリカの6億人に電力は提供できる。 ― 株式会社デジタルグリッド
    http://astavision.com/contents/interview/3901 発電所も送電線も不要の電化サービス「デジタルグリッド」
  • 台風時でも安定した発電が可能なマグナス効果

    風力発電機といえば、プロペラを用いたものが一般的ですが、実はプロペラ式の風力発電機は強風により暴走し事故・故障を招くリスクがあるため、強風時に止める必要があります。また、多方向の風向きにも対応できないため、台風で壊れる可能性があり、日本の環境に適しているとは言えません。

    チャレナジーの風力発電機は「マグナス式」と「垂直軸型」を組み合わせたプロペラのない次世代風力発電機です。マグナス効果を利用することで、プロペラを使用しなくても、風速に合わせて発電量を制御できます。また、プロペラ式と比べ、安全性の向上、低コスト化、静音化が期待できることに加え、あらゆる風向きに対応でき、理論上は台風のような強風時にも発電することが可能です。

    大型の台風一つのエネルギーは、日本の総発電量の約50年分に相当するという国土交通省の試算があります。

    自然災害である台風をエネルギー源とし発電に利用するチャレナジーの風力発電は、災害という地域で起こるものを利用するからこそ、無電化地域のような場所でも発電が行え、無電化地域を減らすのに貢献するでしょう。

    (関連記事)
    世界中の島を「エコアイランド」にする垂直軸型マグナス式風力発電の可能性 ――株式会社チャレナジー
    https://astavision.com/contents/interview/4826 台風時でも安定した発電が可能なマグナス効果
  • 誰もが手軽に長時間使えるランタン

    Greenlight Planetは、無電化地域が安心安全な灯りを日々使えるようにすることを目指している企業です。

    同社は、低電力かつ太陽光で発電し、長時間使えるLEDランタンを開発しています。
    これによって、今まで日が昇っている時しかできなかった生活上の活動が制限されなくなります。例えば、子どもの勉強や遊び、仕事場で用いられることで様々な利益を得ることが可能になります。

    既に提供がスタートされており、現在世界中にある60以上の国で2,700万人を超える人々に使われています。 誰もが手軽に長時間使えるランタン
  • 低コスト家庭用太陽発電「M-KOPA」

    M-KOPA Solarは、家庭で使える太陽光発電機を開発・販売するケニアのベンチャー企業です。

    彼らの開発した製品は、約730円程度で照明用の太陽光発電機を導入することができ、支払いや管理においても組み込みGSM とモバイル決済を組み合わせた独自システム、利用者の支払いや利用状況を一括管理する仕組みなどで、低コストでの太陽光発電提供を行う点が特徴です。
    ケニアで販売開始した同製品はその後ウガンダの60万世帯以上に規模を拡大し、さらに2014年にはタンザニアに進出。現在は1,000以上の小売店や店舗を通じてこの仕組みを購入することができます。

    現在、アフリカを中心に約10億人が無電化地域で生活しており、その大半は低所得な地域のため普及させるためにはいかに低コストで提供できるか、が重要となります。

    彼らの太陽光発電を導入することで、灯油を使用したランプに比べて年間200ドルの節約につながり、約78万トンの二酸化炭素排出量削減やケロシンランプによる健康被害も防ぐことができます。
    アフリカ各国への事業拡大と並行して、世界各国のファンドから総額約200億円の資金も調達し、今後の事業拡大を見込んでいます。 低コスト家庭用太陽発電「M-KOPA」

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