乱獲・養殖・絶滅危惧種

水産資源が豊富な社会を実現する

最終更新日:2018/06/15

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水産資源が豊富な社会の実現は、持続可能な漁獲と生産など食糧面だけでなく、海の環境保護にもつながります。

世界で年間約1億8千万トンの水産資源は増加傾向にありますが、そのほとんどが養殖によるものであり、1980年代以降天然水産物の漁獲量は頭打ちとなっています。
同様に天然水産物の再生する力も弱まり、枯渇の危機にあるともいわれています。

相対的に養殖業の割合が増えることで、排水・廃棄物が海の環境に悪影響を与えることもあり、養殖のために天然水産物が漁獲される状況にもあります。
また、天然水産物が枯渇することで、マグロやサケなどの水産資源の密漁も問題視されています。

こうした課題を解決し、持続的に水産資源が豊富な社会を実現するため、流通・鮮度を効率化した流通プラットフォームや、環境に優しく生産性の高い養殖技術など、新しい技術が生まれています。

水産資源が豊富な社会を実現する

未来への変化の兆し

  • 養殖業をIoTで効率化「ウミトロン」

    ウミトロンは養殖向けのIoT製品『ウミガーデン』を販売する会社です。
    リモートやタイマーで餌を与え、飼育状況を自動で記録・学習することで、最適な給餌を実現する。これにより、養殖における人手や時間が削減するとともに、無駄を省いた養殖業が可能になります。
    また、人工衛星から自然環境の情報を得ることで、養殖業における自然環境への対策も可能としています。

    近年の水産物において、養殖は年々増加傾向にあると共に、赤潮など自然環境への影響もその生産性に大きく影響します。
    また、養殖における餌やり業務はタイミングや量などの判断が属人的になるため、運営上の人的コストも掛かります。

    ウミトロンは各地での実証実験段階にありますが、こうした養殖の安定化、低コスト化への取り組みは、水産物の生産高を効率的に増やし、周辺環境への影響にもメリットがあると考えられています。

    ウミトロン
    https://umitron.com/ja/ 養殖業をIoTで効率化「ウミトロン」
  • 水産資源を最適化する流通「foodison」

    foodisonは水産品の流通プラットフォームを構築する、日本のベンチャー企業です。
    魚を仕入れて売る部分に特化し、飲食店向けの仕入れサービスやオンライン店舗などのサービスを展開しています。

    鮮度が命となる水産品では、「鮮度の良い状態で」買い手に届かなければいけない水産業特有の流通事情があります、foodisonでは仕入れ・流通の情報を一括管理することで問題を解消し多種多様な旬の水産物を提供できるサービスを目指しています。

    年々漁獲量は増加している一方で、その増加分のほとんどが養殖によるものであり、天然物を扱う漁師の現場では、取引価格の安さなどから後継者不足に悩まされている状況が存在します。

    こうした問題を解消するため、情報の非対称を改善したIT活用のアプローチ手法を用いて、国内のみならず、タイをはじめとしたアジア圏にも事業を伸ばしつつあります。

    (関連記事)
    「鮮度が命」の水産業だから、流通プラットフォームを再構築する価値が大きい- foodison
    https://astavision.com/contents/interview/4069 水産資源を最適化する流通「foodison」
  • 海を解明するドローン「空間知能化研究所」

    海底は調査が難しく、汚染の実態把握が容易ではないとされています。近年、マリアナ海溝で取れた魚が非常に高い汚染度であることが分かったものの、土壌の汚染についてはまだ観測が進んでいません。

    空間知能化研究所では、水中ドローンを開発しています。
    機体とケーブルが小さく細いため、既存の水中探索機と比べて手軽に使用でき、また、潮流の影響を受けにくく、水深1000mまで潜らせることが可能です。船上でモニターを見ながらゲームパットによって操作可能で、誰もが簡単に取り扱いできます。

    将来的には遠隔操縦や自動操縦も目指しており、資源の調査や海底ケーブルの状態の確認などにも利用の幅が広がっています。

    こうした製品により海の調査が進み、水産資源に影響を与える原因調査に役立つことが期待されています。

    (関連記事)
    「全ての深海を発見する」水中ドローンの可能性と未来 - 空間知能化研究所
    http://astavision.com/contents/interview/3648 海を解明するドローン「空間知能化研究所」
  • 付着した汚れを除去し、海洋資源をまもる網

    Sylletaはトロント発の経済と生態系に優しいソリューションを提供する養殖関連の企業です。

    2050年には90億に達すると見られている地球人口。
    海洋資源と海洋資源に対する需要も劇的に増加しています。

    海や、水/魚といった有限の資源を適切に管理する為に、同社はMACROBLOCKという汚染除去技術を開発しました。
    MACROBLOCKは網に付着しがちな生物や汚れを除去し、経済性と効率性を担保しています。

    同社は、このシステムの開発によって、Clean50など、カナダの海洋自然保護における主要な賞も獲得しています。 付着した汚れを除去し、海洋資源をまもる網
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