象牙・裏社会・絶滅危機・高額取引

密猟・密漁のない社会を実現する

最終更新日:2018/06/15

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密猟・密漁のない社会を実現すると、伝統的な食文化や、サンゴの減少による生態系を守ることができます。

不法な密猟・密漁が減りにくい背景には、密猟者の存在があります。彼らは野生動物の被害や経済的困窮に悩む現地住民に対し、駆除や金銭といった形で協力体制を築いています。
よって、希少価値の高い動物は乱獲され、頭蓋骨や牙を獲られた多くの動物が絶滅の危機に陥っています。

この問題に対処するため、各国では取り締まりの強化、パトロール部隊の軍事化などに力を入れています。
しかし、密猟者の持つ武器や技術の水準が高く、国籍不明船や操業許可のない船など現状の把握が難しいケースも多いため、大きな成果を上げることが困難です。

そこで現在、AIと高解像度カメラやドローンを合体した野生動物群や不審船・不審者を自動検出するシステムや動物型のおとりロボットといった、密猟者を取り締まるための技術が多数現場に導入されてきています。

密猟・密漁のない社会を実現する

未来への変化の兆し

  • AIによる密漁監視

    青森の陸奥湾で起きた、ナマコの漁業被害。
    各漁協は県や地元警察と連携し巡回を行ってきたものの、常時監視の難しさや負荷の大きさが問題となっていました。

    この被害を少しでも食い止めようと、「密漁監視システム」を構築したのがNECフィールディング株式会社。密漁を24時間365日体制で監視可能にしました。監視カメラと画像認識によって、不審な船や人を検出し、密漁船と判断されれば県漁連や各漁協にアラートが発信される技術です。

    このように最新技術が密漁対策に取り入れられることで、低コストで広範囲な監視網を構築できることが期待されています。 AIによる密漁監視
  • 動物型囮ロボット

    Robotic Decoysは密猟取り締まりのための動物ロボットを生産しています。

    ロボットは、はく製にした死体の首や耳、足にサーボモータを取り付けて作られ、頭を回したり、足を持ち上げたりといった動物のしぐさをリモートコントロールで真似させることが可能です。

    密猟者が接近や発砲した瞬間を取り押さえることを目的としており、既にアメリカの野生動物保護関係各所に導入されています。

    このような製品は、密猟者の発見・逮捕をより確実にし、取り締まりの強化によって密猟のリスクを高め、密猟の抑制に貢献すると期待されています。 動物型囮ロボット
  • バイオと3Dプリンタで乱獲をなくす「pembient」

    pembientは、動物を殺さずバイオテクノロジーで「角」を創り出すアメリカのベンチャー企業です。

    彼らの技術は、バイオテクノロジーを駆使して象牙やサメの歯やヒレなど体の部位などを、密漁によって取引される金額以下で製造できるものです。

    密漁された動物の部位は、工芸品や骨とう品などに加工され高価に取引されるため、密漁や密輸などの被害にあうことがとても多くありました。
    彼らの技術はそれらと同等のものを繊維状たんぱく質などバイオテクノロジーと3Dプリントで構成し、安価に流通させることで動物を保護し、密漁をなくすことを目指しています。

    アメリカ西海岸の投資家から資金調達をしつつ、2017年にはICOによる資金獲得を実施し、多くの工芸品や骨とう品を代替するためにビジネスを展開しています。
    バイオと3Dプリンタで乱獲をなくす「pembient」
  • 高級品の取引を透明にする「Everledger」

    Everledgerは、ブロックチェーンを活用して高級品の取引・流通を透明化する、イギリスのベンチャー企業です。

    彼らの技術は、ダイヤモンドなど高級で密輸などの問題が大きい領域にブロックチェーン技術を活用する事で、海外での商品取引に信頼性と透明性を与える点が特徴です。
    取引履歴や所有権だけでなく、高級品の特徴自体を記録することで、偽物の流通を抑制する効果もあります。

    一例として、ダイヤモンドの流通・取引においては未だ紙ベースで管理されることが多く、データ紛失や改ざんなどのリスクがとても大きい状況です。
    それにより、流通における保険業界は年間5兆円以上のコストを掛けていると言われています。

    彼らのサービスは既に投資家から10億円以上の資金を提供されており、すでに企業向けの提供が開始されています。2016年には美術館とコレクターを仲介する「Vastari」とも提携しサービスを展開しています。 高級品の取引を透明にする「Everledger」

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