ワクチン・下痢・途上国

マラリア(三大感染病)を解決する

最終更新日:2018/01/23

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 マラリアの解決は、年間約40万人の命を救う。
 マラリアとは蚊を媒介して発生する感染症で、40度近くの高熱と下痢によって数日置きにうなされ、死に至るケースもある。遺伝子を変化させて薬剤への耐性を獲得するその生体ゆえに、有効なワクチンの開発が長らく困難であった。
近年、マラリア重症化のメカニズムが解明され有効なワクチンの開発が期待されているが、まだ実用化に至っていない。

 例えば日本のように既にマラリアの流行が収まった国においても、温暖化や自然災害等により天候が変化した場合は再び流行を起こす可能性があると指摘されている点から、即効性の高い治療法の開発はどの国においても有事の対策として重要性が高い。
 現在、マラリアを迅速かつ正確に検出する人工知能を搭載した顕微鏡の開発等が進められている。

マラリア(三大感染病)を解決する

未来への変化の兆し

  • 渡航者向けのワクチンを開発「ノーベルファーマ」

     ノーベルファーマは、大阪大学と共にマラリアのワクチンを渡航者向けに提供しようとするベンチャー企業です。
     既に東アフリカ・ウガンダでの治験によって安全性の確認を行い、70%以上の予防効果があるという結果も出ています。2018年にはドイツでも臨床試験を開始する予定です。5歳以下の乳幼児や非流行地域に住む人は抗体が出来やすいために、さらに高い予防効果が見込まれます。

     マラリア患者の多くはサハラ以南のアフリカで発生していますが、東南アジア、ラテンアメリカ、中東でも感染は発生しており、2013年には約2億人が感染し58万人が死亡しています。感染地域に住む人たちだけではなく、その地域へ渡航する人の安にも、予防ワクチンの開発は欠かせません。
     ノーベルファーマの取り組みは、今後のマラリアによる犠牲者や感染拡大を防ぐ意味で、大きな効果を上げる可能性を秘めています。 渡航者向けのワクチンを開発「ノーベルファーマ」
  • マラリア感染をその場で発見「SightDX」

     マラリアが疑われる症例に対しては、治療前に血液検査を行い確定診断することをWHOは推奨していますが、顕微鏡などの専門機材が必要であるため検査は容易に実施できません。しかし、マラリアの一つである熱帯熱マラリアは、24時間以内に治療しなければ重症化し、しばしば死に至るとされています。

     Sight Diagnostics Ltd.は、血液検査を即座に実施できる機器を販売しています。これまでにアジア、アフリカ、ヨーロッパの18か国で30万機が普及しています。
     AIとハードウェアを使ったこの検査は、血液たった2滴で行うことが出来、15秒で血液が撮影されて診断が始まり、数分後には結果が出ます。機器は大きくないため、オフィスに設置しその場で検査を行うことも可能です。また、マラリア以外の血液異常からわかる病気も測定可能としている点が特長です。

     このような検査技術は、マラリアのように治療可能な病の患者を大きく減らすと期待されています。 マラリア感染をその場で発見「SightDX」

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