ウイルス・特効薬・検査

HIV(三大感染病)を解決する

最終更新日:2018/01/23

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 HIVウイルスへの特効薬が開発されれば、年間約100万人の命と、感染者約3,000万人以上を服薬生活から解き放つことが出来る。
 HIVウイルスは人から人への感染し、平均10年間の潜伏期間を経て、AIDSを発症するとされる。

 近年は早期に服薬治療を開始すると通常の生活、余命を得ることが出来るようになった。
 しかし、後進国での治療薬の入手はまだ容易ではなく、治療が遅れた場合、余命は半分まで削られる。仮に服薬出来たとしても、治療は一生継続され、重篤な副作用を引き起こすだけでなく、がんや結核等の合併症を発症する可能性が高い。
 また、高齢化の顕著な先進諸国においては、透析医院や高齢者介護施設におけるHIVウイルス感染者の受け入れ態勢が問題となりつつある。

 こうした状況を受け、現在では、人工知能を活用しこれまでとは異なった切り口での情報解析を進める等様々なアプローチが生まれつつある。

HIV(三大感染病)を解決する

未来への変化の兆し

  • HIV検査を自宅で検査できるキット「Slidesafe」

     Slidesafeはエイズを始めとする検査キットをナイジェリアで販売するベンチャー企業です。
     販売キットには、エイズ以外にもB型肝炎ウイルス、梅毒の検査キット、そして避妊薬などがパッケージ化されており、自宅での検査が可能です。

     HIV検査の呼びかけは先進国を中心に行われていますが、実施率の低さが問題となっており、特に発展途上国で顕著です。性感染症は新規感染者の6割以上が女性であり、恥ずかしさや偏見などにより多くの人が病院での検査を受けていません。途上国のうち検査を受けている人はわずか10%程度と言われています。
     Slidesafeのキットはパッケージの中身が推測できないようになっているため、検査の普及だけでなく女性の心理面にも配慮しています。

     検査を受けたくても受けられない人に対し、周囲に気付かれずに自宅で検査を受けられる仕組みは、感染の拡大防止にも大きく寄与すると期待されています。 HIV検査を自宅で検査できるキット「Slidesafe」
  • データ分析と機械学習によって無償でワクチン配布「イミュニティプロジェクト」

     HIVの治療薬は高額で、発展途上国の人々は入手が困難な状況にあります。その影響は大きく、アフリカのサハラ砂漠以南の地域では、毎日4,000人以上の人がエイズで亡くなり、6,000人以上が新たにHIVに感染しています。

     そこで、世界中のHIV感染者にワクチンの無料配布を目指しているのがアメリカのイミュニティプロジェクトです。

     世界にはHIVを休眠状態にして発症しないようにする抗体を持つ人々がいます。イミュニティプロジェクトでは、彼らの免疫システムに関する遺伝子データと、通常のHIVの遺伝子データを分析し、生体メカニズムをリバースエンジニアリングすることで、HIVワクチンを開発しようとしています。開発したワクチンのプロトタイプは、すでに動物実験でHIVを休眠させることに成功し、効果を実証しています。またこのワクチンは冷凍保存しなくても輸送でき、定期的な治療も必要としない点が特長です。

     プロジェクトはまだ臨床段階ですが、ワクチンの開発と配布が実現すれば、世界のどんなところでもエイズ患者を低コストで治療することが可能になります。 データ分析と機械学習によって無償でワクチン配布「イミュニティプロジェクト」

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