ウイルス・特効薬・検査

HIV(三大感染病)のない社会を実現する

最終更新日:2018/06/11

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HIVウイルスの特効薬が開発されれば、年間約100万人の命が助かり、感染者約3,000万人以上も服薬生活を終えることができます。

HIVウイルスは人から人へと感染し、平均10年間の潜伏期間を経て、AIDSを発症するとされています。
研究の成果は目覚ましく、近年では、早期に服薬治療を開始すると通常の生活や余命を得ることが出来るまでに状況が改善しました。

しかし、現在もまだ課題は残されています。
その一つに、後進国では治療薬の入手が難しい現状があります。
もし治療が遅れた場合、余命は半分まで削られると見られています。仮に服薬出来たとしても、治療は一生継続され、その間に重篤な副作用を引き起こしたり、がんや結核等の合併症を発症する可能性も少なくありません。
また二つ目に、高齢化の進む先進諸国において、HIVウイルス感染者が透析医院や介護施設でスムーズに受け入れられるかどうかという今後の課題が挙げられます。

こうした状況の改善に向け、現在では人工知能を活用してこれまでとは異なった切り口でウイルスの情報解析を進めるなど、多様なアプローチが生まれつつあります。

HIV(三大感染病)のない社会を実現する

未来への変化の兆し

  • HIV検査を自宅で検査できるキット「Slidesafe」

    Slidesafeはエイズを始めとする検査キットをナイジェリアで販売するベンチャー企業です。
    販売キットには、エイズ以外にもB型肝炎ウイルス、梅毒の検査キット、そして避妊薬などがパッケージ化されており、自宅での検査が可能です。

    HIV検査の呼びかけは先進国を中心に行われていますが、実施率の低さが問題となっており、特に発展途上国で顕著です。性感染症は新規感染者の6割以上が女性であり、恥ずかしさや偏見などにより多くの人が病院での検査を受けていません。途上国のうち検査を受けている人はわずか10%程度と言われています。
    Slidesafeのキットはパッケージの中身が推測できないようになっているため、検査の普及だけでなく女性の心理面にも配慮しています。

    検査を受けたくても受けられない人に対し、周囲に気付かれずに自宅で検査を受けられる仕組みは、感染の拡大防止にも大きく寄与すると期待されています。 HIV検査を自宅で検査できるキット「Slidesafe」
  • データ分析と機械学習によって無償でワクチン配布「イミュニティプロジェクト」

    HIVの治療薬は高額で、発展途上国の人々は入手が困難な状況にあります。その影響は大きく、アフリカのサハラ砂漠以南の地域では、毎日4,000人以上の人がエイズで亡くなり、6,000人以上が新たにHIVに感染しています。

    そこで、世界中のHIV感染者にワクチンの無料配布を目指しているのがアメリカのイミュニティプロジェクトです。

    世界にはHIVを休眠状態にして発症しないようにする抗体を持つ人々がいます。イミュニティプロジェクトでは、彼らの免疫システムに関する遺伝子データと、通常のHIVの遺伝子データを分析し、生体メカニズムをリバースエンジニアリングすることで、HIVワクチンを開発しようとしています。開発したワクチンのプロトタイプは、すでに動物実験でHIVを休眠させることに成功し、効果を実証しています。またこのワクチンは冷凍保存しなくても輸送でき、定期的な治療も必要としない点が特長です。

    プロジェクトはまだ臨床段階ですが、ワクチンの開発と配布が実現すれば、世界のどんなところでもエイズ患者を低コストで治療することが可能になります。 データ分析と機械学習によって無償でワクチン配布「イミュニティプロジェクト」
  • 発症前の癌を見つけ出し「スティックスバイオテック」

    株式会社スティックスバイオテックは、早く正確なウイルス検査の普及を目指す日本の鹿児島大学発ベンチャーです。

    彼らの技術は、ナノ粒子を利用しインフルエンザウイルスの超高感度検出をおこなうほか、定期検査によって症状が出始める前のウイルス濃度を唾液によって検出することができます。
    従来の検査は、発症前のウイルスが完全に感染しているかどうか、がわかりづらいため気が付いた時にが感染が広まっているような情報が多くありました。

    糖鎖 - タンパク相互作用の測定・解析、SGNP(糖鎖を修飾した金の粒子)を使用した実験を行っていいます。
    すでに九州では賞を受賞する等着実にその取り組みを広げています。

    ウイルス感染発覚後の対策や検査ではなく、発症前段階の予測もおこなえるため、
    この技術が未病・セルフケアにもつながると注目されています。
    ウイルスによる感染から人々の命を救うだけでなく、モニタリングすることで感染を予測し未病の未来に貢献しようとしています。 発症前の癌を見つけ出し「スティックスバイオテック」
  • 感染症を3時間で高速診断「DNA Electronics」

    DNA Electronicsは、敗血症など血流感染を迅速に検知する、イギリスのベンチャー企業です。

    彼らが開発したDNA解析「LiDia」は、敗血症につながる血流感染症の診断を、従来の1日~6日から、最短3時間で行うことができる点が特徴です。
    そして電子マイクロチップが内蔵された機器とコントロールスクリーンのみで検査が可能なため、設備に整っていない場所でも検査を行うことが可能です。

    HIVや感染症は、特に発展途上国で多くの人命を奪っており、インフラの整わない場所でも使用できる対策が必要といわれています。

    すでにLiDiaは、敗血症の診断向けに商品化されており、今後はHIVの診断に特化した機器の開発が進んでいます。 感染症を3時間で高速診断「DNA Electronics」

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