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カテゴリー:日本 - 機械工学,照明,加熱,武器,爆破 ( 世界での技術分布を見る )

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技術 ローラねじ

出願人 発明者
出願日 2011年12月22日 (2年11ヶ月経過) 出願番号 2011-282117
公開日 2013年7月4日 (1年4ヶ月経過) 公開番号 2013-130281
登録日 - 登録番号 -
特許期限 2031年12月22日 (残17年0ヶ月) 状態 未査定
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図面 (7)

課題

ローラ位置調整が可能なローラねじを提供すること。

解決手段

ねじ軸1と、ねじ軸1が挿入されたナットケージ2とを備え、ねじ軸1及びナットケージ2のうち一方の回転運動を他方の直動運動変換するローラねじにおいて、ねじ軸1のフランク面1a上を転動する複数のローラ3と、各ローラ3を回転可能に支持する複数のローラ軸受4とを備える。少なくとも1つのローラ軸受4は、当該ローラ軸受4が支持するローラ3の回転軸方向に進退可能にケージ2に保持されている。

背景

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回転運動直線運動相互変換する機構回転直動変換機構)を利用したリニアアクチュエータには、ねじ軸及び当該ねじ軸が挿入されるナット備え、当該ねじ軸におけるねじ山接触した複数ローラを当該ナットで回転可能に支持したローラねじがある。ローラねじでは、ねじ軸及びナットのいずれか一方の回転運動を他方の直線運動に変換できる。

この種のローラねじには、ねじ軸における一方のフランク面上を転動する円錐面を有する3個のメインローラと、当該メインローラを回転可能に支持する3個の軸受ローラ支持部材)と、当該各軸受を揺動可能に支持するナット(ローラケージ)と、ねじ軸における他方のフランク面上を転動する円筒面を有する3個の補助ローラと、当該補助ローラの回転軸のねじ軸半径方向における位置を調整する3組の位置調整手段(アジャストナットロックナット)を備えたものがある(国際公開第2010/150732号パンフレット)。アジャストナットの外周にはおねじが形成されており、ナットに形成されたアジャストナット挿入穴にはめねじが形成されている。当該おねじ及びめねじでアジャストナットの位置をねじ軸半径方向に変化させることで補助ローラの位置調整を行うことができる。すべてのローラが一方のフランク面に接触したことを確認した後に、その状態を保持しつつアジャストナットで全ての補助ローラをねじ軸の方向に移動させて他方のフランク面に接触させることにより、ねじ軸の軸方向及び半径方向のガタがない状態でナットをねじ軸に装着できる。

概要

ローラの位置調整が可能なローラねじを提供すること。ねじ軸1と、ねじ軸1が挿入されたナットケージ2とを備え、ねじ軸1及びナットケージ2のうち一方の回転運動を他方の直動運動に変換するローラねじにおいて、ねじ軸1のフランク面1a上を転動する複数のローラ3と、各ローラ3を回転可能に支持する複数のローラ軸受4とを備える。少なくとも1つのローラ軸受4は、当該ローラ軸受4が支持するローラ3の回転軸方向に進退可能にケージ2に保持されている。

目的

本発明の目的はローラの位置調整が可能なローラねじを提供することにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項

請求項1

ねじ軸及び当該ねじ軸が挿入されたケージ備え、前記ねじ軸及びケージのうち一方の回転運動を他方の直動運動変換するローラねじにおいて、前記ねじ軸のフランク面上を転動するローラと、当該ローラを回転可能に支持するローラ軸受とを備え、前記ローラ軸受は、前記ローラの回転軸方向に進退可能に前記ケージに保持されていることを特徴とするローラねじ。

請求項2

請求項1に記載のローラねじにおいて、前記ローラは、前記ねじ軸に向かって径が縮小する円錐面を有し、当該円錐面を介して前記フランク面に接触することを特徴とするローラねじ。

請求項3

請求項1又は2に記載のローラねじにおいて、前記ローラは4個以上であり、前記ローラ軸受は、当該4個以上のローラから3個のローラを除いた1個以上のローラをそれぞれ支持し、当該ローラの回転軸方向に進退可能に前記ケージに保持された1個以上のローラ軸受であり、前記3個のローラをそれぞれ支持し、当該ローラの回転軸方向に進退不能に前記ケージに保持された3個の他のローラ軸受をさらに備えることを特徴とするローラねじ。

請求項4

請求項3に記載のローラねじにおいて、前記3個の他のローラ軸受は、前記ねじ軸における一方のフランク面に接触するローラをそれぞれ支持しており、前記1個以上のローラ軸受は、前記ねじ軸における他方のフランク面に接触するローラをそれぞれ支持していることを特徴とするローラねじ。

請求項5

請求項1から4のいずれかに記載のローラねじにおいて、前記ケージは、前記ローラ軸受の前記ねじ軸側に形成された間隙部をさらに備えることを特徴とするローラねじ。

請求項6

請求項1から5のいずれかに記載のローラねじにおいて、前記ケージは、前記ローラ軸受を当該ローラ軸受の半径方向移動不能に保持していることを特徴とするローラねじ。

請求項7

請求項6に記載のローラねじにおいて、前記ケージは、前記ローラ軸受を当該ローラ軸受の半径方向に移動不能に保持するための孔を備えており、当該孔には前記ローラ軸受の外輪が嵌め合わされることを特徴とするローラねじ。

請求項8

請求項1から7のいずれかに記載のローラねじにおいて、前記ローラ軸受の外周に設けられたおねじ部と、前記ケージに設けられ、前記ローラ軸受が収納される孔と、当該孔の内周面に設けられ前記おねじ部が螺合されるめねじ部とをさらに備えることを特徴とするローラねじ。

詳細

技術分野

0001

本発明は、ねじ軸と、当該ねじ軸に接触した複数ローラを支持するナットとを備えローラねじに関する。


背景技術

0002

回転運動直線運動相互変換する機構回転直動変換機構)を利用したリニアアクチュエータには、ねじ軸及び当該ねじ軸が挿入されるナットを備え、当該ねじ軸におけるねじ山に接触した複数のローラを当該ナットで回転可能に支持したローラねじがある。ローラねじでは、ねじ軸及びナットのいずれか一方の回転運動を他方の直線運動に変換できる。

0003

この種のローラねじには、ねじ軸における一方のフランク面上を転動する円錐面を有する3個のメインローラと、当該メインローラを回転可能に支持する3個の軸受ローラ支持部材)と、当該各軸受を揺動可能に支持するナット(ローラケージ)と、ねじ軸における他方のフランク面上を転動する円筒面を有する3個の補助ローラと、当該補助ローラの回転軸のねじ軸半径方向における位置を調整する3組の位置調整手段(アジャストナットロックナット)を備えたものがある(国際公開第2010/150732号パンフレット)。アジャストナットの外周にはおねじが形成されており、ナットに形成されたアジャストナット挿入穴にはめねじが形成されている。当該おねじ及びめねじでアジャストナットの位置をねじ軸半径方向に変化させることで補助ローラの位置調整を行うことができる。すべてのローラが一方のフランク面に接触したことを確認した後に、その状態を保持しつつアジャストナットで全ての補助ローラをねじ軸の方向に移動させて他方のフランク面に接触させることにより、ねじ軸の軸方向及び半径方向のガタがない状態でナットをねじ軸に装着できる。

0004

国際公開第2010/150732号パンフレット


発明が解決しようとする課題

0005

ところで、上記文献に係るローラねじは3個のローラ(メインローラ)を備えているが、3個のローラで受けることのできる荷重には限度がある。そのため、高荷重に対応できるようにするには4個以上のローラを配置する必要が生じてくる。しかし、ローラの個数が増えるとねじ軸と接触しないものが出てきて、全てのローラに荷重を分散させることができなくなるおそれがある。たとえば、ローラねじを構成する各部品加工精度が低い場合である。そのため、4個以上のローラをねじ軸外周に配置し、各ローラが確実にねじ軸に接触し、荷重を全てのローラに有効に分散させて支持するには、各ローラのねじ軸に対する位置を調整する必要がある。

0006

しかし、上記文献に係るローラねじでは、補助ローラの位置調節は可能であるものの、メインローラ自体の位置調節ができない。そのため、例えば、メインローラの数を4個以上に増加した場合に各部品の加工誤差が大きいと、そのうちの3個のローラだけがねじ軸と接触し、当該3個を除いた残りのローラはねじ軸と接触しないおそれがある。

0007

また、上記文献では、補助ローラの位置調整手段として、他方のフランク面に円筒面が接触するように回転軸によって斜めに保持された補助ローラのねじ軸の半径方向における位置を調節するために、アジャストナット及びロックナットを備えている。仮に、この構成をメインローラの位置調節に流用すると、部品点数が増大してしまう。また、メインローラは補助ローラよりサイズが大きいため、メインローラ用のアジャストナット及びロックナットをケージ内収納するためにねじ軸の径方向にケージ巨大化してしまう。

0008

本発明の目的はローラの位置調整が可能なローラねじを提供することにある。


課題を解決するための手段

0009

本発明は、上記目的を達成するために、ねじ軸及び当該ねじ軸が挿入されたケージを備え、前記ねじ軸及びケージのうち一方の回転運動を他方の直動運動に変換するローラねじにおいて、前記ねじ軸のフランク面上を転動するローラと、当該ローラを回転可能に支持するローラ軸受とを備え、前記ローラ軸受を、前記ローラの回転軸方向に進退可能に前記ケージに保持するものとする。


発明の効果

0010

本発明によれば、ねじ軸に対するローラの位置調整が可能になるので、全てのローラをねじ軸に接触させることで荷重を分散させることができる。


図面の簡単な説明

0011

本発明の第1の実施の形態に係るローラねじの側面図。 本発明の第1の実施の形態に係るローラねじを図1中の右側から見た正面図。 本発明の第1の実施の形態に係るローラねじを図2中のA-A面で切断した断面図。 本発明の第1の実施の形態に係るローラ3及びローラ軸受4の拡大図。 本発明の実施の形態に係る回転用工具の斜視図。 本発明の第2の実施の形態に係るローラねじの断面図。


実施例

0012

以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、各図において同じ部分には同じ符号を付して説明は適宜省略する。

0013

図1は本発明の第1の実施の形態に係るローラねじの側面図であり、図2は本発明の第1の実施の形態に係るローラねじを図1中の右側から見た正面図であり、図3図2中のA-A面で切断した断面図である。

0014

これらの図に示すローラねじは、ねじ軸1と、ねじ軸1における一方のフランク面1a上を転動するローラ3と、ローラ3を回転可能に支持するローラ軸受4と、ねじ軸1が挿入される中空部を有し、複数のローラ軸受4を保持するナットケージ2を備えている。ねじ軸1及びナットケージ2のうち一方を回転運動させると、他方は直動運動される。

0015

ねじ軸1の外周には螺旋状に形成されたねじ山10(螺旋溝)が設けられている。ねじ山10(螺旋溝)には、異なる方向に傾斜した2つのフランク面1a,1bが形成されている。以下において適宜、図1上で各ねじ山10における右側に位置するフランク面を右フランク面1aとし、左側のフランク面を左フランク面1bとする。

0016

図に示したローラねじは、ねじ軸1における1リード分の螺旋溝10に沿って等間隔で配置された3個のローラ3及びローラ軸受4(第1ローラ群)と、当該3個のローラ3及びローラ軸受4からねじ軸1の軸方向に間隔を介して同様に配置された3個のローラ3及びローラ軸受4(第2ローラ群)を備えている。すべてのローラ3(6個のローラ3)は右フランク面1aに接触している。また、各ローラ群における3個のローラは、2π/3[rad]ずつずれて配置されている。なお、ここでは、合計6個のローラ3及びローラ軸受4を備えるローラねじを例に挙げて説明するが、ローラ及びローラ軸受4の数は6だけに限定されるものではない。なお、ローラねじ1に含まれるローラ3の個数は、耐高負荷性を向上する観点からは4個以上が好ましい。

0017

図4は本発明の第1の実施の形態に係るローラ3及びローラ軸受4(図3中の破線で囲まれた部分)の拡大図であり、ローラ3及びローラ軸受4の構成部品をローラ3の軸方向に分解して示している。図4に示すように、各ローラ3は、転動部31と軸部32を有している。

0018

転動部31は、ねじ軸1に向かって径が縮小する円錐から頂点部分取り除いたものに相当する円錐面を有しており、転動部31は当該円錐面を介してフランク面1aに接触する。ローラ3は、円錐面を有する転動部31と右フランク面1aとが略平行に線状に接触するように、その自転軸(回転軸)が傾斜するように保持されている。このように転動部31と右フランク面1aを線状に接触させると、ヘルツ応力が低減してフレーキングに対する耐久性改善することができる。ねじ軸1又はナットケージ2を回転させると、ローラ3は転動部31を介してねじ軸1の右フランク面1a上を転動する。

0019

軸部32は、ローラ軸受4によって支持される部分であり、転動部31の底面側から突出して転動部31と共通の中心軸(回転軸)を有する円筒状に形成されている。軸部32の外周にはローラ軸受4の内輪41(後述)が嵌め合わされており、ローラ3は軸部32を介してローラ軸受4に回転可能に支持される。

0020

また、図4等から明らかであるが、本実施の形態に係る転動部31におけるねじ軸1側の端部の直径は、ねじ軸1のピッチ隣接するねじ山の中心間距離)よりも大きく設定されている。転動部31の直径を大きくすると、転動部31と右フランク面1aの間に生じるヘルツ応力を低減できる。

0021

ローラ軸受4は、ローラ3を回転可能に支持しており、ナットケージ2の軸受支持部21(後述)に収納されている。すなわち、ローラ3はナットケージ2に対して回転対偶になっている。図に示したローラ軸受4は、円錐コロ軸受であり、ローラ3における軸部32に嵌合された内輪41と、内輪41の外周側に配置された略円筒状外輪42を備えており、内輪41と外輪42の間には複数の円錐コロ43が環状配列されている。ローラ軸受4の軸方向及び径方向は、当該ローラ軸受4が支持するローラ3の回転軸方向及び径方向に一致している。また、外輪42におけるねじ軸1の径方向外側端面45は、内輪41におけるねじ軸1の径方向外側の端面46よりもねじ軸1の径方向外側に位置している。これにより、ローラ軸受4は、後述するように、外輪42の端面45を介して位置調整ナット5と接触する。なお、図に示した例では、ローラ軸受4として、ローラ3から作用するアキシャル荷重ラジアル荷重を1つの軸受で受けることができる円錐ころ軸受を利用したが、他の種類の軸受を利用しても良い。

0022

位置調整ナット5は、ローラ3の回転軸方向におけるローラ軸受4の位置を調整するための手段であり、ローラ軸受4よりも直径の大きい略円筒状の外周面を備えている。当該外周面にはおねじ部51が設けられている。おねじ部51は、ナットケージ2における位置調整ナット支持部22のめねじ部52及び固定ナット6のめねじ部62に螺合される。また、位置調整ナット5は、ローラ軸受4の外輪42を収納するための凹部53を備えており、凹部53の底面54にローラ軸受4における外輪42の端面45が当接する。

0023

また、位置調整ナット5の上面(ねじ軸1の径方向外側における端面)には、位置調整ナット5の中心軸を挟んで2つのピン挿入穴55が設けられている。ピン挿入穴55には、回転用工具8a(後述)におけるピン8bが挿入される。

0024

固定ナット6は、位置調整ナット5をナットケージ2に対して固定するための手段であり、位置調整ナット5よりも直径の大きい略環状部材である。固定ナット6の内周面にはめねじ部62が設けられている。めねじ部62は、位置調整ナット5におけるおねじ部51に螺合される。また、固定ナット6の上面(ねじ軸1の径方向外側における端面)には、固定ナット6の中心軸を挟んで2つのピン挿入穴65が設けられている。ピン挿入穴65には、回転用工具8c(後述)におけるピン8dが挿入される。

0025

ナットケージ2は、ねじ軸1を挿入するための中空部を内部に有する略円筒状の部材である。ナットケージ2には、ローラ軸受4を収納するための孔20がローラ3(ローラ軸受4)と同じ数だけ形成されている。各孔20は、軸受支持部21と、位置調整ナット支持部22と、固定ナット支持部23を備えている。ナットケージ2は、基本的にねじ軸1と非接触状態となっており、ローラ軸受4が支持するローラ3の転動部31を介してのみねじ軸1と接触している。

0026

軸受支持部21は、ローラ軸受4の外輪42が収納される部分であり、外輪42の外周面が当接するように略円筒状に形成されている。軸受支持部21におけるねじ軸1側の端面は、ローラ3がフランク面1aに接触する前に当該端面とローラ軸受4が接触することでローラ3の位置調整を阻害しないように、可能な限りねじ軸1側に近い位置に設けることが好ましい。すなわち、軸受支持部21(ナットケージ2)にローラ軸受4を収納したとき、当該ローラ軸受4のねじ軸1側に間隙部7(図3参照)が形成されるようにすることが好ましい。図に示した例では軸受支持部21のねじ軸1側に端面を設ける構成をとっているが、ローラ軸受4のねじ軸1側に間隙部を形成する観点からは、例えば、当該端面を省略した構成(すなわち、ナットケージ2の中空部まで軸受け支持部21の円筒面を延長した構成)としても良い。

0027

位置調整ナット支持部22は、位置調整ナット5が収納される部分であり、ねじ軸1の径方向外側で軸受支持部21に隣接している。位置調整ナット支持部22の内径は、軸受支持部21の内径より大きく形成されている。また、位置調整ナット支持部22は、位置調整ナット5の外周面に合わせて略円筒状に形成されており、その内周面には、位置調整ナット5のおねじ部51に螺合されるめねじ部52が設けられている。おねじ部51とめねじ部52を係合させることにより、ローラ軸受4は、ローラ3の回転軸方向に進退可能にナットケージ2に保持される。

0028

なお、めねじ部52は、ローラ軸受4の軸方向における位置調整が容易な程度に充分深く設けることが好ましい。めねじ部52が浅いと、ローラ軸受4の端面がナットケージ2に接触してしまい、それ以上の位置調整が不可能になることがあるからである。

0029

固定ナット支持部23は、固定ナット6が収納される部分であり、ねじ軸1の径方向外側で位置調整ナット支持部22に隣接している。固定ナット支持部23の内径は、位置調整ナット支持部22の内径より大きく形成されている。また、固定ナット支持部23は、固定ナット6の外周面に合わせて略円筒状に形成されている。固定ナット支持部23におけるねじ軸1側の端面26は、固定ナット6におけるねじ軸1側の端面66が当接するように略平面状に形成されている。固定ナット支持部23の内周面と固定ナット6の外周面の間には間隙を設けても良い。

0030

次に位置調整ナット5及び固定ナット6を回転するための回転用工具について説明する。図5は本発明の実施の形態に係る回転用工具の斜視図である。

0031

この図において、回転用工具8aは位置調整ナット5を回転させるためのものであり、回転用工具8cは固定ナット6を回転させるためのものである。回転用工具8aは、位置調整ナット5のピン挿入穴55に挿入するためのピン8bと、略水平方向に設けられた2つの挿入穴8gを備えている。挿入穴8gには、位置調整ナット5を回転する際にハンドルとなる棒状部材8iが挿入される。また、回転用工具8cは、固定ナット6のピン挿入穴65に挿入するためのピン8dと、略水平方向に設けられた2つの挿入穴8hを備えている。挿入穴8hには、固定ナット6を回転する際にハンドルとなる棒状部材8jが挿入される。

0032

図に示した回転用工具8aは径の異なる2つの円柱を軸方向に連結したような形状で構成されており、回転用工具8cは内部に孔8fを有する環状形状で構成されている。回転用工具8cにおける孔8fの径は、回転用工具8aにおける径の小さい円柱部8eが挿入可能な程度に設定されており、回転用工具8cによる固定ナット6の回転と、回転用工具8aによる位置調整ナット5の回転を個別に行うことができる。これにより、回転用工具8cの孔8fに回転用工具8aの円柱部8eを挿入し、回転用工具8aにより位置調整ナット5が回転しないよう押さえつつ、回転用工具8cにより固定ナット6を締めることができ、ナットケージ2及び固定ナット6によって位置調整ナット5をダブルナット状態で締結できる。

0033

また、回転用工具8aにおいて、ピン8bは円柱部8eの底面に設けられており、挿入穴8gは径の大きい円柱部の側面に設けられている。回転用工具8cにおいて、ピン8dは環状部材の端面に設けられており、挿入穴8hは環状部材の側面に設けられている。

0034

上記のように構成した回転用工具で位置調整ナット5及び固定ナット6を回転する場合には、まず、回転用工具8aのピン8bを位置調整ナット5のピン挿入穴55に挿入し、棒状部材8iを介して位置調整ナット5を回転する。位置調整ナット5位置が決まったら、次に、位置調整ナット5を固定するために、回転用工具8cのピン8dを固定ナット6のピン挿入穴55に挿入し、棒状部材8jを介して回転固定ナット6を締めていく。このとき、緩み防止の観点から位置調整ナット5をダブルナット状態にするために、位置調整ナット5が回転しないように棒状部材8iを押さえておくことが好ましい。

0035

なお、ここに示した回転方法は一例であり、必ずしもこの方法でなければならないわけではない。

0036

次に上記のように構成されるローラねじにおけるローラ3の位置調整について説明する。ローラ3の位置調整を行う場合には、上記で説明した回転用工具8aを利用して、位置調整ナット5のおねじ部51を、位置調整ナット支持部22のめねじ部52に対してねじ込む。これにより位置調整ナット5の底面54がローラ軸受4の端面45を押すので、ローラ軸受4及びこれに支持されるローラ3を一体としてローラ3の回転軸向に移動させることができる(すなわち、ローラ3の回転軸方向におけるローラ軸受4の位置は位置調整ナット5のねじ込み量によって調整される)。その結果、ローラ3は、ねじ軸1に近接し、最終的に転動部31を介してフランク面1aに接触する。このようにローラ3をその回転軸方向に移動することでねじ軸1(右フランク面1a)に容易に接触させることができるのは、ローラ3の転動部31を円錐形状にしているためである。このような円錐形状の転動部31は、ローラ3の移動方向(ローラ3の回転軸方向)に対して傾斜することになるので、転動部31をねじ軸1側に移動することでローラ3とフランク面1aを接触させることができる。したがって、本実施の形態によれば、ねじ軸1に対するローラ軸受4の位置調整及びこれに伴うローラ3の位置調整が可能になるので、ローラねじに含まれる全てのローラ3をねじ軸1のフランク面に接触させることで荷重を分散させることができる。

0037

ところで、本実施の形態のように4個以上のローラがねじ軸1上に配置されている場合には、ねじ軸1と有効に接触しない可能性のあるローラだけの位置を調整するようにしても良い。すなわち、4個以上のローラのうち、3個のローラはねじ軸1と有効に接触するため、当該3個のローラを除いた残りのローラ(1個以上のローラ)のみを位置調整可能な構成としても良い。この場合には、当該基準となる3個のローラに係るローラ軸受4は、位置を調整する必要がない。そのため、当該3個のローラに係るローラ軸受4は、ローラ3の回転軸方向に進退不能に構成して良く、上記の間隙部7や、おねじ部51、めねじ部52,62を設けずに、例えば、ナットケージ2に直接固定する構成としても良い。なお、これは一方のフランク面1aに接触しているローラ3のみでローラねじを構成する場合に限られず、他方のフランク面1bに接触するローラ3が含まれている場合(後述する第2の実施の形態の場合)についても同様であり、接触するフランク面に関わらずローラの総数が3個以上あれば上記のような構成が採用可能である。また、全てのローラの位置を調整したい場合は、全てのローラ軸受4におねじ部51を設ける等すれば良いことは言うまでも無い。

0038

なお、本実施の形態に係るナットケージ2には、軸受支持部21における充分な深さのめねじ部52と、軸受支持部21のねじ軸1側に充分な深さの間隙部7が設けられている。そのため、図3に示すようにローラ3が位置調整ナット5によって押し込まれてフランク面1aに接触した状態でも、ローラ軸受4の外輪42や位置調整ナット5の下方に深さ方向の隙間が残るようになっており、ローラ3がフランク面1aに接触する前にローラ軸受4や位置調整ナット5がナットケージに接触することがない。

0039

また、本実施の形態では、位置調整ナット5の緩みを防止するために、固定ナット6を利用している。固定ナット6は、位置調整ナット5のおねじ部51にねじ込まれることで、そのねじ軸1側の端面66がナットケージ2の端面26に当接し、ダブルナットとして機能して位置調整ナット5をナットケージ2に対して固定することができる。なお、固定ナット6は省略しても良い。

0040

さらに、本実施の形態では、外輪42の外径に合わせた軸受支持部21をナットケージ2に設け、軸受支持部21の内周面と外輪42の外周面を当接させる構成としている。このよう設けた軸受支持部21によれば、軸方向(ローラ3の回転軸方向)へのローラ軸受4の移動は可能となるが、径方向(ローラ3の径方向)へのローラ軸受4の移動を規制することができる(すなわち、ローラ軸受4は当該ローラ軸受4の半径方向に移動不能に保持される)。そのため、本実施の形態に係るナットケージ2によれば、ローラ軸受4がその径方向に移動することが抑制されるので、ローラ軸受4を安定的に支持することができる。軸受支持部21は、径方向の隙間を発生させ易いめねじ部等を設けていない円筒面なので、ローラ軸受4の径方向位置を固定するものとしては、さらに好ましいものとなっている。

0041

なお、上記の実施の形態では、軸受支持部21によってローラ軸受4の径方向の移動を拘束するとともに、位置調整ナット5によってローラ軸受4を軸方向に進退可能に保持した。しかし、これと同様の観点に基づいて、外輪42の外周面におけるねじ軸1側を円筒面とするとともに、当該円筒面よりもねじ軸1の径方向外側の外周面におねじ部51を設け、さらに、軸受支持部21の内周面におけるねじ軸1側を円筒面とするとともに、当該円筒面よりもねじ軸1の径方向外側の内周面にめねじ部52を設ける構成を採用しても良い。この構成では、外輪42の外周面における円筒面と軸受支持部21の内周面における円筒面とを接触させることによってローラ軸受4の径方向の移動が拘束できるとともに、外輪42の外周面におけるおねじ部51と軸受支持部21の内周面におけるめねじ部52によってローラ軸受4を軸方向に進退可能に保持できる。この場合には、位置調整ナット5を省略することができるので、部品点数を低減することができる。

0042

次に本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は本発明の第2の実施の形態に係るローラねじの断面図である。この図は図3と同じ断面でローラねじを切断したものであり、先の図と同じ部分には同じ符号を付して説明は適宜省略する。

0043

この図に示すローラねじは、ねじ軸1の右フランク面1aに接触して転動する3個のローラ3から成る第1ローラ群91と、ねじ軸1の左フランク面に接触して転動する3個のローラ3から成る第2ローラ群92を備えている。第1の実施の形態と同様に、各ローラ群91,92における3個のローラは、ねじ軸1の周囲に均等間隔(2π/3[rad])で配置されている。第1ローラ群91と第2ローラ群92は、ねじ軸1の軸方向に間隔を介して配置されている。第1ローラ群91はねじ軸1の軸方向左側から受ける荷重を支持可能であり、第2ローラ群92はねじ軸1軸方向右側から受ける荷重を支持可能である。つまり、本実施の形態に係るローラねじは、双方向の荷重を支持することが可能である。

0044

このようにローラ3を配置した場合にも、第1の実施の形態と同様の構成でローラ軸受4をローラ3の回転軸方向に進退可能にナットケージ2に保持すれば、ねじ軸1に対する各ローラ3の位置調整が可能になるので、ローラねじに含まれる全てのローラ3をねじ軸1のフランク面に接触させることで荷重を分散させることができる。

0045

なお、本実施の形態に係る各ローラ群91,92に含まれるローラ群は3個であるので、一方のローラ群に係る3個のローラ軸受4をその軸方向に進退可能に保持しつつ、他方のローラ群に係る3個のローラ軸受4をその軸方向に進退不能に保持すれば、すべてのローラ3をねじ軸1に接触させることができる。すなわち、この場合には、当該一方のローラ群に係るローラ軸受4の位置を調整するだけで良い。また、ローラ3が接触するフランク面に関わらず、6個のローラ3のうち3個に係るローラ軸受4をその軸方向に進退可能に保持し、当該3個を除いた残りの3個のローラに係るローラ軸受4をその軸方向に進退不能に保持しても良い。

0046

なお、上記の各実施の形態では、各ローラ群に含まれるローラの個数が同数の場合を例に挙げて説明したが、各ローラ群に含まれるローラの個数は異ならせても良い。

0047

1…ねじ軸、1a…右フランク面、1b…左フランク面、2…ナットケージ、3…ローラ、4…ローラ軸受、5…位置調整ナット、6…回転固定ナット、7…隙間、8a…回転用工具、8b…ピン、8c…回転用工具、8d…ピン、8e…円柱部、8f…孔、8g…挿入穴、8h…挿入穴、8i…棒状部材、8j…棒状部材、10…ねじ山、20…孔、21…軸受支持部、22…位置調整ナット支持部、23…固定ナット支持部、26…固定ナット支持部の端面、31…転動部、32…軸部、41…内輪、42…外輪、43…円錐コロ、45…軸受外輪の端面、46…軸受内輪の端面、51…おねじ部、52…めねじ部、53…凹部、54…底面、55…ピン挿入穴、62…めねじ部、65…ピン挿入穴、66…固定ナットの端面、91…第1ローラ群、92…第2ローラ群


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