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技術 仮設足場用支持装置

出願人 発明者
出願日 2009年11月17日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2009-261916
公開日 2011年6月2日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2011-106161
登録日 2013年11月1日 (9ヶ月経過) 登録番号 5399867
特許期限 2029年11月17日 (残15年3ヶ月) 状態 特許維持
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課題

天板部がメッシュ板に限らず、一般に使用される鋼板などの板材からなる足場板にも適用可能な仮設足場用支持装置を提供する。

解決手段

建築物Tと、建築物Tの外周に沿って組み立てられた仮設足場Aとの間に設けられ、仮設足場Aを建築物Tに対して突っ張り支持する仮設足場用支持装置であって、ジャッキ用螺軸4と、螺軸4の一端部に設けられ、建築物Tの外壁面aに当接する建築物側当接部材5と、螺軸4に嵌装された筒状取付金具6と、螺軸4に螺合されたジャッキ用のナット7と、取付金具6の上側面部に設けられ、足場板1の側枠部9を内外両側から挟持するクランプ10とからなり、クランプ10で足場板側枠部9を挟持して取付金具6を足場板1に固定した状態でナット7を回すことにより、螺軸4を建築物Tの外壁面aに近づく方向に移動させて、螺軸4のを建築物外壁面aに圧接するようにしてなる。

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背景

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建築物建築していく場合は、建築物の外周(四周)に沿って足場組み立てられる。狭小地に用いられる一側足場は、建築物の外周に沿って所定間隔ごとに立設される支柱と、各支柱間水平方向に架け渡される複数足場板とによって構成される。ビルなどに設置する一側足場では、コンクリート壁面アンカーを打って、その壁面と支柱との間にツナギ材を設けるが、新築リフォームなどで戸建住宅などを囲むように設置する足場ではアンカーを設けることができない。従って、建築物の四方よりジャッキによってテンションをかけ、足場を建築物に対して支持する仮設足場用支持装置が使用される。

従来の仮設足場用支持装置は、装置の一方の端部を足場の支柱に固定し、他方の端部を建築物の外壁面に当接することによって、足場と建築物との間に固定されるものであったが、一方の端部が足場の支柱に限定されることから、他方の端部の当接箇所が建築物の外壁面における支柱に対向する箇所に限られ、そのため建築物の外壁面における支柱に対向する箇所が剛性の高い箇所でない限り、足場からの荷重により建築物の外壁面が破損する場合が生ずるという問題があった。

そこで、下記特許文献1に記載のような仮設足場用支持装置が提案されている。この支持装置は、装置の一端部には足場板に当接する足場板側当接部を設け、他端部には建築物の外壁面に当接する建築物側当接部を設け、そして足場板側当接部にはフック状移動規制部材を設け、このフック状の移動規制部材を足場板のメッシュ状の上面に差し込むことにより、足場板の移動規制するようになっている。

概要

天板部がメッシュ板に限らず、一般に使用される鋼板などの板材からなる足場板にも適用可能な仮設足場用支持装置を提供する。建築物Tと、建築物Tの外周に沿って組み立てられた仮設足場Aとの間に設けられ、仮設足場Aを建築物Tに対して突っ張り支持する仮設足場用支持装置であって、ジャッキ用螺軸4と、螺軸4の一端部に設けられ、建築物Tの外壁面aに当接する建築物側当接部材5と、螺軸4に嵌装された筒状取付金具6と、螺軸4に螺合されたジャッキ用のナット7と、取付金具6の上側面部に設けられ、足場板1の側枠部9を内外両側から挟持するクランプ10とからなり、クランプ10で足場板側枠部9を挟持して取付金具6を足場板1に固定した状態でナット7を回すことにより、螺軸4を建築物Tの外壁面aに近づく方向に移動させて、螺軸4のを建築物外壁面aに圧接するようにしてなる。

目的

本発明は、上記の事情に鑑み、天板部がメッシュ板に限らず、一般に使用される鋼板やアルミ板からなる足場板にも適用可能な仮設足場用支持装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項

以下の情報は公開日時点(2011年6月2日)のものです。

請求項1

建築物と、建築物の外周に沿って組み立てられた仮設足場との間に設けられ、仮設足場を建築物に対して突っ張り支持する仮設足場用支持装置であって、ジャッキ用螺軸と、螺軸の一端部に設けられ、建築物の外壁面に当接する建築物側当接部材と、螺軸に対し回転及びスライド可能に嵌装された筒状取付金具と、取付金具の一端側に接して、螺軸に螺合されたジャッキ用のナットと、取付金具の上側面部に設けられ、仮設足場における足場板側枠部を内外両側から挟持するクランプとからなり、クランプで足場板の側枠部を挟持して取付金具を足場板に対し固定した状態でナットを回すことにより、螺軸を建築物の外壁面に近づく方向に移動させて、螺軸の一端部の当接部材を建築物外壁面に圧接するようにしてなる仮設足場用支持装置。

請求項2

クランプを介して取付金具を足場板に対し固定した状態で、取付金具に嵌挿された螺軸がその他端側から当接部材の設けられた一端側にかけてわずかに上り傾斜となるように、取付金具の中心軸線に足場板の床面に対して仰角を付けてなる請求項1に記載の仮設足場用支持装置。

請求項3

クランプは、取付金具上側面の一端部側突設したブラケットに、螺軸先端部が足場板側枠部の外面に当接する締付用螺杆を取付金具と略平行に螺装すると共に、取付金具上側面の他端部側に突設したブラケットに、締付用螺杆の先端部に対向する位置で足場板側枠部の内面に当接する当接部片を設け、両ブラケット間に足場板側枠部を介在させた状態で締付用螺杆を締め回すことによって、締付用螺杆の先端部と前記当接部片とで足場板側枠部を挟持するようにしてなる請求項1又は2に記載の仮設足場用支持装置。

請求項4

締付用螺杆の先端部には、足場板側枠部の外面に当接する皿形当て金を回転可能に取り付けてなる請求項3に記載の仮設足場用支持装置。

詳細

以下の情報は 公開日時点 (2011年6月2日)のものです。

技術分野

0001

本発明は、建築物と、建築物の外周(四周)に沿って組み立てられた仮設足場との間に設けられ、仮設足場を建築物に対して突っ張り支持する仮設足場用支持装置に関する。


背景技術

0002

建築物を建築していく場合は、建築物の外周(四周)に沿って足場が組み立てられる。狭小地に用いられる一側足場は、建築物の外周に沿って所定間隔ごとに立設される支柱と、各支柱間水平方向に架け渡される複数足場板とによって構成される。ビルなどに設置する一側足場では、コンクリート壁面アンカーを打って、その壁面と支柱との間にツナギ材を設けるが、新築リフォームなどで戸建住宅などを囲むように設置する足場ではアンカーを設けることができない。従って、建築物の四方よりジャッキによってテンションをかけ、足場を建築物に対して支持する仮設足場用支持装置が使用される。

0003

従来の仮設足場用支持装置は、装置の一方の端部を足場の支柱に固定し、他方の端部を建築物の外壁面に当接することによって、足場と建築物との間に固定されるものであったが、一方の端部が足場の支柱に限定されることから、他方の端部の当接箇所が建築物の外壁面における支柱に対向する箇所に限られ、そのため建築物の外壁面における支柱に対向する箇所が剛性の高い箇所でない限り、足場からの荷重により建築物の外壁面が破損する場合が生ずるという問題があった。

0004

そこで、下記特許文献1に記載のような仮設足場用支持装置が提案されている。この支持装置は、装置の一端部には足場板に当接する足場板側当接部を設け、他端部には建築物の外壁面に当接する建築物側当接部を設け、そして足場板側当接部にはフック状移動規制部材を設け、このフック状の移動規制部材を足場板のメッシュ状の上面に差し込むことにより、足場板の移動規制するようになっている。

0005

特開2004−150161号公報


発明が解決しようとする課題

0006

上記従来の仮設足場用支持装置は、足場板側当接部に設けたフック状の移動規制部材を足場板のメッシュ状の上面に差し込む構造となっているために、天板部がメッシュ板からなる足場板にしか設置できず、天板部が鋼板などの板材からなる足場板には適用できないという問題がある。

0007

本発明は、上記の事情に鑑み、天板部がメッシュ板に限らず、一般に使用される鋼板やアルミ板からなる足場板にも適用可能な仮設足場用支持装置を提供することを目的としている。


課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、建築物Tと、建築物Tの外周に沿って組み立てられた仮設足場Aとの間に設けられ、仮設足場Aを建築物Tに対して突っ張り支持する仮設足場用支持装置であって、 ジャッキ用螺軸4と、螺軸4の一端部に設けられ、建築物Tの外壁面aに当接する建築物側当接部材5と、螺軸4に対し回転及びスライド可能に嵌装された筒状取付金具6と、取付金具6の一端側に接して、螺軸4に螺合されたジャッキ用のナット7と、取付金具6の上側面部に設けられ、仮設足場における足場板1の側枠部9を内外両側から挟持するクランプ10とからなり、 クランプ10で足場板1の側枠部9を挟持して取付金具6を足場板1に対し固定した状態でナット7を回すことにより、螺軸4を建築物Tの外壁面aに近づく方向に移動させて、螺軸4の一端部の当接部材5を建築物外壁面aに圧接するようにしてなることを特徴とする。

0009

請求項2は、請求項1に記載の仮設足場用支持装置において、クランプ10を介して取付金具6を足場板1に対し固定した状態で、取付金具6に嵌挿された螺軸4がその他端側から当接部材5の設けられた一端側にかけてわずかに上り傾斜となるように、取付金具6の中心軸線G1に足場板1の床面に対して仰角を付けてなることを特徴とする。

0010

請求項3は、請求項1又は2に記載の仮設足場用支持装置において、クランプ10は、取付金具6上側面の一端部側突設したブラケット12に、螺軸先端部が足場板側枠部9の外面に当接する締付用螺杆13を取付金具6と略平行に螺装すると共に、取付金具6上側面の他端部側に突設したブラケット14に、締付用螺杆13の先端部に対向する位置で足場板側枠部9の内面に当接する当接部片15を設け、両ブラケット12,14間に足場板側枠部9を介在させた状態で締付用螺杆13を締め回すことによって、締付用螺杆13の先端部と前記当接部片15とで足場板側枠部9を挟持するようにしてなることを特徴とする。

0011

請求項4は、請求項3に記載の仮設足場用支持装置において、締付用螺杆13の先端部には、足場板側枠部9の外面に当接する皿形当て金16を回転可能に取り付けてなることを特徴とする。


発明の効果

0012

上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、螺軸4と、螺軸4の一端部に設けられ、建築物Tの外壁面aに当接する建築物側当接部材5と、螺軸4に嵌装された筒状の取付金具6と、螺軸4に螺合されたジャッキ用のナット7と、取付金具6の上側面部に設けられ、仮設足場における足場板1の側枠部9を内外両側から挟持するクランプ10とからなり、クランプ10で足場板1の側枠部9を挟持して取付金具6を足場板1に対して固定した状態でナット7を回すことにより、螺軸4を建築物外壁面aに近づく方向に移動させて、螺軸4の一端部の当接部材5を建築物外壁面aに圧接するようにしたもので、従来の支持装置のように天板部がメッシュ板である足場板に限らず、一般に使用される鋼板などの金属製板材からなる足場板にも適用できると共に、建築物Tの外壁面aにおける剛性の高い任意箇所において仮設足場Aを建築物Tに対し突っ張り支持することができる。

0013

請求項2に係る発明によれば、クランプ10を介して取付金具6を足場板1に対し固定した状態で、取付金具6に嵌挿された螺軸4がその他端側から当接部材5の設けられた一端側にかけてわずかに上り傾斜となるように、取付金具6の中心軸線G1に足場板1の床面に対し仰角を付けているため、装置本体部3aとしての取付金具6にジャッキ部3bを設置する際に、このジャッキ部3bを構成する螺軸4、建築物側当接部材5及びナット7の自重により取付金具6が傾いて螺軸4が取付金具6から滑り落ちるのを防止することができる。

0014

請求項3に係る発明によれば、クランプ10は、取付金具6上側面の一端部側に突設したブラケット12に、螺軸先端部が足場板側枠部9の外面に当接する締付用螺杆13を取付金具6と略平行に螺装すると共に、取付金具6上側面の他端部側に突設したブラケット14に、締付用螺杆13の先端部に対向する位置で足場板側枠部9の内面に当接する当接部片15を設け、両ブラケット12,14間に足場板側枠部9を介在させた状態で締付用螺杆13を締め回すことによって、締付用螺杆13と当接部片15とで足場板側枠部9を挟持するようにしたもので、構造が簡単であるから、製作が容易であると共に、操作が簡単容易となる。

0015

請求項4に係る発明によれば、 ランプ10は、締付用螺杆13の先端部に、足場板側枠部9の外面に当接する皿形の当て金16を回転可能に取り付けているから、締付用螺杆13を回転させて、その先端部う足場板側枠部9の外側面押し付ける時に、締付用螺杆13が回転しても、当て金16が足場板側枠部9外側面に押し付けられたまま回転しないため、足場板側枠部9が不都合変形したり傷を付けられることがなく、また当て金16の摩擦力によって締付用螺杆13を安定良く固定させることができる。


図面の簡単な説明

0016

本発明の一実施形態を示す仮設足場用支持装置の正面図である。 仮設足場用支持装置を装置本体部とジャッキ部とに分離した状態の正面図である。 (a) は仮設足場用支持装置の装置本体部の正面図、(b) は左側面図、(c) は右側面図である。 (a-1) は筒状取付金具の一端側に設けられるブラケットの正面図、(a-2) は左側面図、(a-3) は平面図であり、(b-1) は先端部に当接部片を設けたブラケットの正面図、(b-2) は左側面図であり、(c-1)は締付用螺杆の正面図、(c-2)は底面図である。 (a) 〜(c) は足場板に対する仮設足場用支持装置の取付手順の前半部の説明図である。 (a) 〜(c) は取付手順の後半部の説明図である。 (a) 及び(b) は一層幅の狭い足場板への仮設足場用支持装置の取付状態を示す正面図である。 (a) は仮設足場用支持装を取り付ける前の足場の平面図、(b) は仮設足場用支持装を取り付けた後の足場の平面図である。


実施例

0017

以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図面において、1は、狭小地に使用される一側足場の幅狭足場板である。この足場板1は、鋼板やアルミ板によって形成された金属製足場板で、水平天板部8と、この天板部8の両側部に形成された断面略字状の側枠部9,9とからなり、各側枠部9は、側板部9aと底板部9bとで断面略L字状に形成される。尚、図1図5及び図6に示す幅狭足場板1は、幅240mm、厚さ(高さ)40mmである。

0018

図8には、建築物Tの外周(四周)に沿って所定間隔おきに立設された支柱2と、これら支柱2・・・のうち、建築物Tの外壁面部aに対応する位置で隣り合う支柱2,2間に架け渡された幅狭の足場板1とからなる一側足場A、ならびに前記支柱2・・・のうち、建築物Tの外壁面部bに対応する位置で隣り合う支柱2,2間に架け渡された通常幅の足場板11とからなる一側足場Bを並設した状態を示している。両足場A,Bは互いに連結されている。また、図示は省略するが、足場板1,11は、足場板1,11の端部に突設されたコ字形取付枠片を、支柱2のフランジに対しを介して取り付けることにより、支柱2,2間に架け渡されるようになっている。

0019

そして、図8の(b) に示すように、上記一側足場Aと建築物Tの外壁面部aとの間に、一側足場Aを建築物Tの外壁面部aに対し突っ張り支持するための本発明の仮設足場用支持装置3が設けられる。この支持装置3は、図1に示すように、ジャッキ用の螺軸4と、この螺軸4の一端部に設けられ、建築物Tの外壁面aに当接する建築物側当接部材5と、この螺軸4に対し回転及びスライド可能に嵌装された円筒状の取付金具6と、この円筒状取付金具の一端側に接して、螺軸4に螺合されたジャッキ用のナット7と、前記取付金具6の上側面部に設けられ、一側足場Aにおける足場板1の側枠部9を内外両側から挟持するクランプ10とからなるもので、クランプ10で足場板1の側枠部9を挟持して取付金具6を足場板1に対し固定した状態でナット7を回すことにより、螺軸4を建築物Tの外壁面aに近づく方向に移動させて、螺軸4の一端部の当接部材5を建築物Tの外壁面aに圧接するようになっている。

0020

図2は、上記仮設足場用支持装置3を、装置本体部3aとジャッキ部3bとに分離した状態を示す。即ち、装置本体部3aは、円筒状取付金具6とこれの上側面部に設けられたクランプ10とから構成され、クランプ10は、取付金具6上側面の一端部側に突設したブラケット12に、螺軸先端部が足場板1の側枠部9の外面に当接する締付用螺杆13を円筒状取付金具6と略平行に延びるように螺装すると共に、取付金具6上側面の他端部側に突設したブラケット14に、締付用螺杆13の先端部に対向する位置で足場板側枠部9の内面に当接する当接部片15を一体に設け、両ブラケット12,14間に足場板側枠部9を介在させた状態で締付用螺杆13を締め回すことによって、締付用螺杆13と当接部片15とで足場板側枠部9を挟持するようにしたもので、締付用螺杆13の先端部には、足場板側枠部9の外面に当接する皿形の当て金16が回転可能に取り付けられている。

0021

ジャッキ部3bは、図2に示すように、螺軸4と、この螺軸4の一端部に例えば溶接により固着された建築物側当接部材5と、螺軸4に螺合されたナット7とからなるもので、建築物側当接部材5は、金属板によってラッパ状に形成されていて、周囲にはゴム装着されている。ナット7は、直径方向両端部に外向き半径方向に突設された一対把手18,18、及び円筒状取付金具6の端部が嵌合する嵌合凹部19を有する。

0022

上記装置本体部3aのクランプ10の構造について図3及び図4により更に詳しく説明すれば、ブラケット12は、図4の(a-1) 〜(a-3) に示すように、中央部にネジ孔20を設けた立板部12aの両側部にフランジ部12b,12bを突設すると共に、両フランジ部12b,12bの下端部に取付脚部12c,12cを突設したもので、図3の(a) 及び(b) に示すように円筒状取付金具6の一端部に跨嵌させた状態で溶接することによって、取付金具6の一端部上に立設固定され、そして立板部12aのネジ孔20には、基端部にヘッド13oを有する締付用螺杆13のネジ部13aが螺合され、この螺杆13の先端部には皿形の当て金16がボルト21で回転可能に取り付けられる。図4の(c-1) は締付用螺杆13の正面図、(c-2) は底面図を示す。

0023

図4の(b-1) 及び(b-2) に示すように、ブラケット14は立板部14aと上板部14bと両側板部14c,14cとからなるもので、このブラケット14の先端部に当接部片15が一体に設けられ、この当接部片15は、ブラケット14の上板部14bの先端部側と両側板部15a,15aと端板部15bとによって形成される。そして、このブラケット14は、円筒状取付金具6の他端部に跨嵌させた状態で溶接することによって、取付金具6の他端部上に立設固定されて、このブラケット14の先端部の当接部片15が、締付用螺杆13の先端部と対向位置セットされる。

0024

また図3に示すように、円筒状取付金具6の中心軸線G1は、この取付金具6に立設されたブラケット12に水平姿勢に螺装される締付用螺杆13の中心軸線G2に対し取付金具6の一端部側でわずかな角度α(例えば2°程度)だけ仰角となるように設定される。これは、後述するように、クランプ10によって円筒状取付金具6を足場板1に対し固定した状態において、取付金具6に嵌挿されたジャッキ用の螺軸4がその他端側から当接部材5の設けられた一端側にかけてわずかに上り傾斜となるように、取付金具6の中心軸線G1に足場板1の水平床面(水平天板部8)に対しわずかに仰角を付けることによって、装置本体部3aにジャッキ部3bを設置する際に、螺軸4と建築物側当接部材5とナット7の自重で円筒状の取付金具6が傾いて螺軸4が取付金具6から滑り落ちるのを防止するためである。

0025

尚、図3の(a) には、円筒状取付金具6の中心軸線G1が、締付用螺杆13の中心軸線G2(又は足場板1の水平床面)に対し取付金具6の一端部側で僅かに仰角となるように傾斜した傾斜角度をαで示している。

0026

上記のように構成される仮設足場用支持装置3を、図8に示す一側足場Aと建築物Tの外壁面部aとの間に設置する手順について、図5及び図6によって説明する。尚、図8の(a) は仮設足場用支持装置3を設置する前の状態を示し、(b) は設置後の状態を示す。

0027

設置にあたっては、図2に示すように装置本体部3aの取付金具6内にジャッキ部3bの螺軸4を嵌装し、そうしてナット7の嵌合凹部19を取付金具6の一端部に嵌合させ、クランプ10の一端側ブラケット12に螺装した締付用螺杆13は、図5の(a) に示すように、他端側ブラケット14先端部に設けた当接部片15との間隔が十分開くように手前側へ移動させておく。

0028

そして先ず、図5の(a) に示すように、支持装置3を、ジャッキ部3b側の当接部材5が建築物Tの外壁面部aと対向するような姿勢で、且つ外壁面部aにおける剛性の高い位置において、クランプ10を足場板1の下方よりその片方の側枠部9に近づけ、取付金具6上にあるブラケット12,14の間に足場板1の側枠部9が入り込むように支持装置3を持ち上げて、(b) に示す状態とする。

0029

それから、支持装置3の全体を建築物Tの外壁面部aに近づく方向へ水平移動させて、ブラケット14先端部の当接部片15を足場板1の側枠部9の内側面に当接させ、(c) に示す状態とする。

0030

その後、図6の(a) に示すように、支持装置3全体を引き下げることにより、当接部片15を側枠部9の底板部9bで支持させた状態とし、この状態で、クランプ10の締付用螺杆13を、その先端部が足場板1の側枠部9に近づく方向に回転操作することにより、(b) に示すように、ブラケット14先端部の当接部片15と締付用螺杆13先端部の当て金16とによって側枠部9を挟持し、これにより取付金具6を足場板1の側枠部9側に固定する。

0031

この時、クランプ10の締付用螺杆13の中心軸線G2は、足場板1の水平天板部8と平行な水平面上に位置するが、円筒状取付金具6の中心軸線G1には一端部側でわずかに仰角が付けられていて、この円筒状の取付金具6に嵌装された螺軸4は、その他端側から当接部材5の設けられた一端側にかけてわずかに上り傾斜となっているから、ジャッキ部3b(螺軸4、当接部材5及びナット7)の自重で取付金具6が多少傾いても、ジャッキ部3bの滑り落ちが防止される。

0032

上記のようにクランプ10で足場板1の側枠部9を挟持して取付金具6を足場板1に対し固定した状態でナット7を図6矢印で示すように回すことにより、螺軸4を建築物Tの外壁面aに近づく方向に移動させて、螺軸4の一端部の当接部片15を外壁面aに圧接して、図6の(c) に示す状態とし、これにより仮設足場Aを建築物Tに対し突っ張り支持した状態で支持装置3を、足場板1と建築物Tの外壁面aとの間に固定する。図6の(c) に示す状態では、螺軸4側の当接部材5が建築物Tの外壁面aに全面的に押し付けられるため、それまで仰角状態となっていた取付金具6の中心軸線G1が、足場板1の水平天板部8及びクランプ10の締付用螺杆13の中心軸線G2と平行状態となる。

0033

上記のように一側足場Aと建築物Tの外壁面部aとの間に仮設足場用支持装置3を設置することによって、一側足場Aの足場板1全体は、図8の(a) に示すような平面視で緩やかな湾曲線23に沿った剛性を有する状態から、同図の(b) に示すような平面視で水平直線24に沿った剛性を有する状態となり、足場全体の剛性がより向上する。

0034

図7の(a) 及び(b) は、一層幅の狭い足場板1への仮設足場用支持装置3の取付状態を示す正面図で、(a) に示す足場板1は、幅が150mm、厚さ(高さ)が45mmとされ、(b) に示す足場板1は、幅が100mm、厚さ(高さ)が50mmとされる。支持装置3の構造及び作用については、図1図5及び図6によって説明した支持装置3と同じである。

0035

以上のように、この仮設足場用支持装置3は、ジャッキ用螺軸4と、この螺軸4の一端部に設けられ、建築物Tの外壁面aに当接する建築物側当接部材5と、螺軸4に嵌装された筒状の取付金具6と、取付金具6の一端側に接して、螺軸4に螺合されたジャッキ用のナット7と、取付金具6の上側面部に設けられ、仮設足場における足場板1の側枠部9を内外両側から挟持するクランプ10とからなり、クランプ10で足場板1の側枠部9を挟持して取付金具6を足場板1に対し固定した状態でナット7を回すことにより、螺軸4を建築物Tの外壁面aに近づく方向に移動させて、螺軸4の一端部の当接部材5を建築物外壁面aに圧接するようにしたもので、従来の支持装置のように天板部がメッシュ板である足場板に限らず、一般に使用される鋼板などの金属製板材からなる足場板にも適用することができると共に、建築物Tの外壁面aにおける剛性の高い任意箇所において仮設足場Aを建築物Tに対し突っ張り支持することができる。

0036

また、この支持装置3では、クランプ10を介して取付金具6を足場板1に対し固定した状態で、取付金具6に嵌挿された螺軸4がその他端側から当接部材5の設けられた一端側にかけてわずかに上り傾斜となるように、取付金具6の中心軸線G1に足場板1の床面に対して仰角を付けているため、装置本体部3aにジャッキ部3bをセットする際、このジャッキ部3b(螺軸4、当接部材5及びナット7)の自重により円筒状の取付金具6が傾いて螺軸4が取付金具6から滑り落ちるのを防止することができる。

0037

また、この支持装置3において、クランプ10は、取付金具6上側面の一端部側に突設したブラケット12に、螺軸先端部が足場板側枠部9の外面に当接する締付用螺杆13を取付金具6と略平行に螺装すると共に、取付金具6上側面の他端部側に突設したブラケット14に、締付用螺杆13の先端部に対向する位置で足場板側枠部9の内面に当接する当接部片15を設け、両ブラケット12,14間に足場板側枠部9を介在させた状態で締付用螺杆13を締め回すことによって、締付用螺杆13と当接部片15とで足場板側枠部9を挟持するようにしたもので、構造が簡単であるから、製作が容易であると共に、操作が簡単容易となる。

0038

また、このクランプ10は、締付用螺杆13の先端部に、足場板側枠部9の外面に当接する皿形の当て金16を回転可能に取り付けているから、締付用螺杆13を回転させて、その先端部う足場板側枠部9の外側面に押し付ける時に、締付用螺杆13が回転しても、当て金16が足場板側枠部9外側面に押し付けられたまま回転しないため、足場板側枠部9が不都合に変形したり傷を付けられることがなく、また当て金16の摩擦力によって締付用螺杆13を安定良く固定させることができる。

0039

T 建築物 a 建築物の外壁面 A 仮設足場 1 足場板 2 支柱 3 仮設足場用支持装置 4 ジャッキ用の螺軸 5 当接部材 6 取付金具 7 ジャッキ用のナット 8 足場板の水平天板部 9 足場板の側枠部 10 クランプ 12 一端部側ブラケット 13 締付用螺杆 14 他端部側ブラケット 15 当接部片 16 皿形当て金


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