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世界でのこの技術分類の技術分布

技術 冷媒配管用カバー

出願人 発明者
出願日 2009年8月19日 (5年2ヶ月経過) 出願番号 2009-190321
公開日 2011年3月3日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2011-043185
登録日 - 登録番号 -
特許期限 2029年8月19日 (残14年9ヶ月) 状態 拒絶査定(最終処分)
技術分野
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以下の情報は公開日時点(2011年3月3日)のものです。

課題

部品点数の増大及び冷媒配管用カバー内の冷媒配管を配置するための空間の減少を抑制しつつ、冷媒配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減する。

解決手段

この冷媒配管用カバーは、互いに結合して冷媒配管100を通すための内部空間を形成する第1構成部材2及び第2構成部材4を備えた冷媒配管用カバーであって、第1構成部材2の基部12の内面には、冷媒配管100を結束バンド105で固定するための取り付け部13が一体的に形成されている。

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背景

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従来、エアコン室内機室外機との間で冷媒流通させるための冷媒配管を覆う冷媒配管用カバーが知られている。この冷媒配管用カバーは、互いに結合する2つの構成部材備えており、それら2つの構成部材の間に冷媒配管が通されるようになっている。そして、このような配管用カバーに冷媒配管を取り付ける際には、作業者は冷媒配管の背後に配置した一方の構成部材の内側に冷媒配管を押し込み、その後、その状態を手で保持しながら他方の構成部材を冷媒配管の上に被せて一方の構成部材に結合させる必要があり、その取り付け作業が煩雑となっていた。

そこで、下記の特許文献1には、エアコンの配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減可能な技術が開示されている。

この特許文献1に開示された技術は、配管用カバーの一方の構成部材の内面に取り付けたサドルに冷媒配管をバンドで固定することによって、冷媒配管を一方の構成部材の内側に押し込んだ状態で一方の構成部材に対して固定するものである。前記サドルには、底面から離間した位置にバンドを挿通するための挿通孔が設けられているとともに、当該サドルのうち挿通孔の上部を形成する部分が冷媒配管をバンドで固定するための取り付け部となっている。この技術によれば、構成部材の内側にバンドを固定可能な取り付け部が配設されることになるので、冷媒配管を一方の構成部材の内側に押し込んだ状態で手で押さえていなくても保持することができる。このため、配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減することが可能となっている。

概要

部品点数の増大及び冷媒配管用カバー内の冷媒配管を配置するための空間の減少を抑制しつつ、冷媒配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減する。この冷媒配管用カバーは、互いに結合して冷媒配管100を通すための内部空間を形成する第1構成部材2及び第2構成部材4を備えた冷媒配管用カバーであって、第1構成部材2の基部12の内面には、冷媒配管100を結束バンド105で固定するための取り付け部13が一体的に形成されている。

目的

この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、部品点数の増大及び冷媒配管用カバー内の冷媒配管を配置するための空間の減少を抑制しつつ、冷媒配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項

以下の情報は公開日時点(2011年3月3日)のものです。

請求項1

互いに結合して冷媒配管を通すための内部空間を形成する2つの構成部材備え冷媒配管用カバーであって、前記2つの構成部材のうち一方の構成部材の内面には、前記冷媒配管を結束部材で固定するための取り付け部が一体的に形成されている、冷媒配管用カバー。

請求項2

前記一方の構成部材には、当該一方の構成部材を肉厚方向に貫通する貫通穴が設けられており、前記取り付け部は、当該取り付け部の幅方向の両側にそれぞれ前記貫通穴の所定の領域が配置されるように前記貫通穴を横切って延びている、請求項1に記載の冷媒配管用カバー。

請求項3

前記貫通穴の縁部には、前記取り付け部の長さ方向に延びる部分があり、当該部分には、肉厚方向において前記一方の構成部材の内面側へ向かうにつれて前記取り付け部から遠ざかるように傾斜するテーパー面が形成されている、請求項2に記載の冷媒配管用カバー。

請求項4

前記冷媒配管は、曲折部分を有し、前記2つの構成部材は、互いに結合した状態で前記曲折部分を収容可能な曲折した前記内部空間を形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷媒配管用カバー。

請求項5

前記冷媒配管の前記曲折部分は、建物の壁に設けられた孔を通って前記建物の壁面から突出するとともに、前記建物の壁面に沿うように曲折された部分であり、前記一方の構成部材は、前記曲折部分のうち前記建物の壁面に沿う部分と前記壁面との間に配設される、請求項4に記載の冷媒配管用カバー。

請求項6

前記取り付け部は、前記一方の構成部材の内面のうち他方の構成部材に対向する領域に設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷媒配管用カバー。

請求項7

前記2つの構成部材は、互いに結合して前記内部空間の一端部を構成する一方の開口部と前記内部空間の他端部を構成する他方の開口部とを形成し、前記取り付け部は、前記一方の開口部と前記他方の開口部とを通って前記内部空間に配置される前記冷媒配管に沿う方向に延びている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷媒配管用カバー。

請求項8

前記取り付け部は、前記一方の構成部材の内面の互いに離間した位置に分かれて立設された一対の立設部と、その一対の立設部の先端部同士連結するように設けられ、前記結束部材を掛けるための掛部とを有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷媒配管用カバー。

詳細

以下の情報は 公開日時点 (2011年3月3日)のものです。

技術分野

0001

本発明は、冷媒配管用カバーに関するものである。


背景技術

0002

従来、エアコン室内機室外機との間で冷媒流通させるための冷媒配管を覆う冷媒配管用カバーが知られている。この冷媒配管用カバーは、互いに結合する2つの構成部材備えており、それら2つの構成部材の間に冷媒配管が通されるようになっている。そして、このような配管用カバーに冷媒配管を取り付ける際には、作業者は冷媒配管の背後に配置した一方の構成部材の内側に冷媒配管を押し込み、その後、その状態を手で保持しながら他方の構成部材を冷媒配管の上に被せて一方の構成部材に結合させる必要があり、その取り付け作業が煩雑となっていた。

0003

そこで、下記の特許文献1には、エアコンの配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減可能な技術が開示されている。

0004

この特許文献1に開示された技術は、配管用カバーの一方の構成部材の内面に取り付けたサドルに冷媒配管をバンドで固定することによって、冷媒配管を一方の構成部材の内側に押し込んだ状態で一方の構成部材に対して固定するものである。前記サドルには、底面から離間した位置にバンドを挿通するための挿通孔が設けられているとともに、当該サドルのうち挿通孔の上部を形成する部分が冷媒配管をバンドで固定するための取り付け部となっている。この技術によれば、構成部材の内側にバンドを固定可能な取り付け部が配設されることになるので、冷媒配管を一方の構成部材の内側に押し込んだ状態で手で押さえていなくても保持することができる。このため、配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減することが可能となっている。

0005

実公平2−19675号公報


発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上記特許文献1の技術では、配管用カバーの一方の構成部材に冷媒配管を固定するために別部材としてサドルが必要となるため、部品点数が増大する。

0007

また、前記サドルを一方の構成部材の内面に取り付けると、冷媒配管は一方の構成部材の内側においてサドルの取り付け部に当たるため、サドル以外の領域において構成部材の内面からサドルの取り付け部の高さ位置までの空間には、冷媒配管を配置することができない。そして、前記サドルでは、底面から離間した位置にバンドを挿通するための挿通孔が設けられているとともに、その挿通孔の上部を構成する部分が取り付け部となっているため、一方の構成部材の内面からサドルの取り付け部の高さ位置までの距離が大きくなり、冷媒配管を配置できない空間が増大する。その結果、配管カバー内の冷媒配管を配置するための空間が大きく減少するという問題が生じる。

0008

この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、部品点数の増大及び冷媒配管用カバー内の冷媒配管を配置するための空間の減少を抑制しつつ、冷媒配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減することである。


課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するために、本発明による冷媒配管用カバーは、互いに結合して冷媒配管を通すための内部空間を形成する2つの構成部材を備えた冷媒配管用カバーであって、前記2つの構成部材のうち一方の構成部材の内面には、前記冷媒配管を結束部材で固定するための取り付け部が一体的に形成されている。

0010

この冷媒配管用カバーでは、一方の構成部材の内面に取り付け部が形成されているため、冷媒配管を一方の構成部材の内側に配置した状態で冷媒配管を結束部材によって取り付け部に固定することができる。このため、冷媒配管を一方の構成部材の内側に配置した状態で保持するために、作業者が冷媒配管を一方の構成部材に対して手で押さえておく必要がない。その結果、冷媒配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減することができる。しかも、この冷媒配管用カバーでは、取り付け部が一方の構成部材に一体的に形成されているため、冷媒配管を固定するためのサドルを一方の構成部材に取り付ける従来の構成と異なり、部品点数の増大を防ぐことができる。さらに、この冷媒配管用カバーでは、取り付け部が一方の構成部材の内面に一体的に形成されているため、底面から離間した位置に挿通孔が設けられるとともにその挿通孔の上部を形成する部分が取り付け部となっているサドルを配管用カバーの内面に取り付ける従来の構成に比べて、取り付け部を一方の構成部材の内面に近接した位置に配置することができる。このため、取り付け部以外の領域において一方の構成部材の内面から取り付け部の高さ位置までの間に形成される無駄な空間を小さくすることができる。その結果、前記従来の構成に比べて冷媒配管用カバー内の冷媒配管を配置するための空間の減少を抑制することができる。従って、本構成では、部品点数の増大及び冷媒配管用カバー内の冷媒配管を配置するための空間の減少を抑制しつつ、冷媒配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減することができる。

0011

上記冷媒配管用カバーにおいて、前記一方の構成部材には、当該一方の構成部材を肉厚方向に貫通する貫通穴が設けられており、前記取り付け部は、当該取り付け部の幅方向の両側にそれぞれ前記貫通穴の所定の領域が配置されるように前記貫通穴を横切って延びていることが好ましい。

0012

取り付け部が一方の構成部材の内面にアーチ状に設けられていて、その取り付け部が設けられた箇所に貫通穴が形成されていない場合には、一方の構成部材を樹脂材料を用いて型で成形する際、一方の構成部材の内面と取り付け部との間の空間を形成するための型部材をそれ以外の部分を形成するための型とは別に設ける必要がある。そして、一方の構成部材の成形後、型から一方の構成部材を取り外す際、一方の構成部材の外面と内面を成形する型を分離させる作業とは別に、前記型部材を抜く作業が必要となる。これに対して、本構成では、取り付け部が、当該取り付け部の幅方向の両側にそれぞれ貫通穴の所定の領域が配置されるように貫通穴を横切って延びているため、取り付け部の背面側の空間及び貫通穴を形成するための型部材を一方の構成部材の外面を成形するための型に一体的に形成しておき、一方の構成部材の成形後、一方の構成部材の内面を成形する型と外面を成形する型とを分離させる際に同時に前記型部材を一方の構成部材の貫通穴から抜くことができる。従って、本構成では、一方の構成部材の成形用の型部材の数が増大するのを防ぐことができるとともに、一方の構成部材の成形工程が複雑になるのを防ぐことができる。

0013

この場合において、前記貫通穴の縁部には、前記取り付け部の長さ方向に延びる部分があり、当該部分には、肉厚方向において前記一方の構成部材の内面側へ向かうにつれて前記取り付け部から遠ざかるように傾斜するテーパー面が形成されていることが好ましい。

0014

貫通穴の縁部のうち取り付け部の長さ方向に延びる部分が垂直面に形成されている場合には、結束部材を先端部から取り付け部の背面側をくぐらせて取り付け部に掛ける際、貫通穴の縁部の垂直面に結束部材の先端部がぶつかって当該先端部を取り上げにくくなる虞がある。これに対して、本構成のように貫通穴の縁部のうち取り付け部の長さ方向に延びる部分にテーパー面が形成されていると、結束部材を先端部から取り付け部の背面側をくぐらせた際に結束部材の先端部が前記テーパー面にぶつかったとしても、そのテーパー面に沿って結束部材の先端部が浮き上がる。このため、結束部材を先端部から取り付け部の背面側をくぐらせた後、容易に先端部を取り上げることができ、その結果、取り付け部に対して結束部材を掛ける作業の作業性を向上することができる。

0015

上記冷媒配管用カバーにおいて、前記冷媒配管は、曲折部分を有し、前記2つの構成部材は、互いに結合した状態で前記曲折部分を収容可能な曲折した前記内部空間を形成してもよい。

0016

この構成によれば、冷媒配管の曲折部分を2つの構成部材によって形成された曲折した内部空間に収容して当該曲折部分を冷媒配管用カバーで覆うことができる。ただし、冷媒配管の曲折部分を冷媒配管用カバーに取り付ける際には、冷媒配管の曲折部分を一方の構成部材の内側に配置したとしても当該曲折部分が一方の構成部材の曲折した形状フィットせず、構成部材内から飛び出す虞がある。しかし、本構成によれば、この冷媒配管の曲折部分を一方の構成部材の内面に形成された取り付け部に結束部材で固定することができるので、当該曲折部分を一方の構成部材の内側に配置した状態で飛び出さないように保持することができる。

0017

この場合において、前記冷媒配管の前記曲折部分は、建物の壁に設けられた孔を通って前記建物の壁面から突出するとともに、前記建物の壁面に沿うように曲折された部分であり、前記一方の構成部材は、前記曲折部分のうち前記建物の壁面に沿う部分と前記壁面との間に配設されてもよい。

0018

この構成によれば、建物の壁の孔を通って建物の壁面から突出するとともに、建物の壁面に沿うように曲折された冷媒配管の曲折部分を2つの構成部材によって形成された曲折した内部空間に収容して当該曲折部分を冷媒配管用カバーで覆うことができる。ただし、建物の壁の孔を通って建物の壁面から突出するとともに、建物の壁面に沿うように曲折された前記曲折部分を冷媒配管用カバーに取り付ける際には、前記曲折部分のうち建物の壁面に沿う部分が一方の構成部材に対して建物の壁面から離反する方向へ浮き上がりやすい。しかし、本構成によれば、この曲折部分のうち建物の壁面に沿う部分を一方の構成部材の内面に設けられた取り付け部に結束部材で固定することができるので、当該部分を一方の構成部材に対して浮き上がらないように保持することができる。

0019

上記冷媒配管用カバーにおいて、前記取り付け部は、前記一方の構成部材の内面のうち他方の構成部材に対向する領域に設けられていることが好ましい。

0020

この構成のように一方の構成部材の内面のうち他方の構成部材に対向する領域に取り付け部が設けられていれば、取り付け部に冷媒配管を結束部材で固定することにより冷媒配管を一方の構成部材の内面のうち他方の構成部材に対向する領域近傍の位置で固定することができる。このため、冷媒配管が一方の構成部材から他方の構成部材側へ浮き上がって飛び出すのを防止しやすくなる。

0021

上記冷媒配管用カバーにおいて、前記2つの構成部材は、互いに結合して前記内部空間の一端部を構成する一方の開口部と前記内部空間の他端部を構成する他方の開口部とを形成し、前記取り付け部は、前記一方の開口部と前記他方の開口部とを通って前記内部空間に配置される前記冷媒配管に沿う方向に延びていることが好ましい。

0022

この構成のように取り付け部が冷媒配管用カバーの一方の開口部と他方の開口部とを通って内部空間に配置される冷媒配管に沿う方向に延びていれば、結束部材を取り付け部に対して冷媒配管に交差する方向に掛けやすくなる。このため、取り付け部に掛けた結束部材により冷媒配管を結束しやすくなる。

0023

上記冷媒配管用カバーにおいて、前記取り付け部は、前記一方の構成部材の内面の互いに離間した位置に分かれて立設された一対の立設部と、その一対の立設部の先端部同士連結するように設けられ、前記結束部材を掛けるための掛部とを有することが好ましい。

0024

この構成によれば、取り付け部の掛部が一方の構成部材の内面から離間した位置に配置されるため、結束部材を取り付け部に掛ける際に結束部材の先端部を容易に掛部の背面側をくぐらせることが可能となる。このため、結束部材を取り付け部に掛ける作業の作業性を向上することができる。


発明の効果

0025

以上説明したように、本発明によれば、部品点数の増大及び冷媒配管用カバー内の冷媒配管を配置するための空間の減少を抑制しつつ、冷媒配管用カバーに対する冷媒配管の取り付け作業の煩雑さを軽減することができる。


図面の簡単な説明

0026

本発明の一実施形態による冷媒配管用カバーの分解斜視図である。 冷媒配管用カバーを構成する第1構成部材の正面図である。 図2に示した第1構成部材の取り付け部近傍の部分のIII−III線に沿った断面図である。 図2に示した第1構成部材の取り付け部近傍の部分のIV−IV線に沿った断面図である。 冷媒配管用カバーを構成する第2構成部材の正面図である。 図5に示した第2構成部材の背面図である。 図5に示した第2構成部材のVII−VII線に沿った断面図である。 本発明の冷媒配管用カバーに接続可能なダクトカバーの背面図である。 図8に示したダクトカバーを長手方向に見た図である。 本発明の一実施形態の第1変形例による冷媒配管用カバーの斜視図である。 本発明の一実施形態の第2変形例による冷媒配管用カバーの斜視図である。 第2変形例による冷媒配管用カバーを構成する第1構成部材の縦断面図である。 第2変形例による冷媒配管用カバーを構成する第2構成部材の縦断面図である。


実施例

0027

以下、本発明の実施形態図面を参照して説明する。

0028

まず、図1図7を参照して、本発明の一実施形態による冷媒配管用カバーの構成について説明する。

0029

本実施形態による冷媒配管用カバーは、エアコンの室内機と室外機との間で冷媒を流通させるための冷媒配管100や配線102を覆うものであり、特に冷媒配管100及び配線102のうち建物の壁に設けられた孔を通って建物の壁面から突出するとともに建物の壁面に沿うように曲折された曲折部分を覆うものである。

0030

具体的には、この冷媒配管用カバーは、図1に示すように第1構成部材2と、第2構成部材4と、2つの締結用螺子6とを備えている。

0031

第1構成部材2は、建物の壁面に対して固定される部材である。この第1構成部材2は、本発明の一方の構成部材の概念に含まれるものである。第1構成部材2は、冷媒配管100及び配線102の曲折部分のうち建物の壁面に沿う部分と建物の壁面との間に配設される。第1構成部材2は、樹脂製であり、基部12と、取り付け部13と、一対の側壁部14と、一対の螺子受け支持部16と、一対の係止部18と、一対の螺子受け部20とを有する。

0032

基部12は、その背面が建物の壁面に接触するように設置される略平板状の部分である。基部12の長手方向の一端部には、図2に示すように、円弧状湾曲した端縁部12aが形成されている。この端縁部12aは、冷媒配管100及び配線102の曲折部分の内側面に対応するように配置される。また、基部12の中央部から長手方向の他端部寄りの位置には、固定用穴12cが設けられている。この固定用穴12cに図略の螺子が挿通されるとともに、その螺子が建物の壁に対してねじ込まれることによって、第1構成部材2は建物の壁面に固定される。

0033

基部12の中央部には、当該基部12を肉厚方向に貫通する矩形状の貫通穴12eが設けられている。この貫通穴12eは、第1構成部材2の幅方向における当該貫通穴12eの中心位置が第1構成部材2の幅方向の中心位置と一致するように配設されている。そして、後述するように、取り付け部13が、第1構成部材2の幅方向における貫通穴12eの中心位置上で貫通穴12eを横切るように設けられている。

0034

貫通穴12eの縁部12fは、取り付け部13の長さ方向(第1構成部材2の長さ方向)に延びる2つの第1部分12gと、取り付け部13の幅方向(第1構成部材2の幅方向)に延びる2つの第2部分12hとを有する。

0035

2つの第1部分12gは、第1構成部材2の幅方向において互いに対向するように配置されている。各第1部分12gには、図3に示すようにテーパー面12iがそれぞれ形成されている。このテーパー面12iは、基部12の肉厚方向において基部12の内面側に向かうにつれて取り付け部13から遠ざかるように、すなわち基部12の内面側に向かうにつれて第1構成部材2の幅方向外側へ向かうように傾斜している。

0036

2つの第2部分12hは、第1構成部材2の長さ方向において互いに対向するように配置されている。各第2部分12hには、図4に示すように基部12の肉厚方向に延びる面が形成されている。

0037

取り付け部13は、冷媒配管100及び配線102を結束バンド105で固定するためのものである。なお、結束バンド105は、本発明の結束部材の概念に含まれるものである。取り付け部13は、図1に示すように、第1構成部材2の内面のうち第2構成部材4に対向する領域、すなわち基部12の内面に一体的に形成されている。取り付け部13は、冷媒配管カバーの後述する一方の開口部と他方の開口部とを通って冷媒配管カバーの内部空間に配置される冷媒配管100に沿う方向に延びている。詳細には、取り付け部13は、冷媒配管100の曲折部分のうち建物の壁面に沿って延びる部分に沿う方向(第1構成部材2の長さ方向)に延びている。そして、取り付け部13は、図2に示すように、当該取り付け部13の幅方向の両側にそれぞれ貫通穴12eの所定の領域が配置されるように貫通穴12eを横切って延びている。具体的には、取り付け部13は、第1構成部材2の幅方向における貫通穴12eの中心位置上で貫通穴12eを横切っている。この取り付け部13は、図4に示すように、一対の立設部13aと、掛部13bとを有する。

0038

一対の立設部13aは、基部12の内面の互いに離間した位置に分かれて立設されている。具体的には、一対の立設部13aは、第1構成部材2の長さ方向において貫通穴12eの両側に分かれて配設されている。各立設部13aは、第1構成部材2の幅方向の中心位置に配設されており、基部12の内面に対して垂直に立設されている。各立設部13の互いに対向する面は、前記縁部12fの対応する第2部分12hの肉厚方向に延びる面と面一になるように形成されている。

0039

掛部13bは、結束バンド105を掛けるための部分である。この掛部13bは、一対の立設部13aの先端部同士を連結するように設けられている。掛部13bは、第1構成部材2の長さ方向に直線的に延びており、基部12の内面から離間した位置でその基部12の内面に対して平行に配置されている。掛部13bは、第1構成部材2の幅方向における貫通穴12eの中心位置上で貫通穴12eを横切って延びている(図2参照)。掛部13bは、貫通穴12eよりも十分に幅の小さい棒状に形成されている。そして、結束バンド105は、図4に示すように、掛部13bの背面側を通されて当該掛部13bに直交するように掛けられ、冷媒配管100及び配線102の曲折部分のうち建物の壁面に沿う部分を結束する。これにより、冷媒配管100及び配線102が掛部13bに固定されるようになっている。このように冷媒配管100及び配線102が掛部13bに固定された状態で、冷媒配管100は、掛部13bの貫通穴12eと反対側の面に当接する。

0040

側壁部14は、図1に示すように、基部12の幅方向の両端部からそれぞれ垂直に立ち上げられている。各側壁部14は、前記端縁部12aが設けられた基部12の長手方向の一端部近傍に配置された第1側壁部14aと、その第1側壁部14aから基部12の長手方向の他端部側に離間して配置された第2側壁部14bとによって構成されている。

0041

螺子受け支持部16は、螺子受け部20を支持するための部分である。この螺子受け支持部16は、各第2側壁部14bのうち基部12の長手方向において前記固定用穴12cからわずかに前記他端部寄りの箇所にそれぞれ設けられている。各螺子受け支持部16は、第2側壁部14bのうち基部12と反対側の端縁から基部12に対して垂直な方向に延出されている。

0042

係止部18は、第2構成部材4の後述する被係止部36に係止する部分である。この係止部18は、基部12の長手方向において離間して配置された第1側壁部14aと第2側壁部14bとの間の領域に配設されている。係止部18は、基部12の幅方向の両端部の対応する位置にそれぞれ立設されている。

0043

螺子受け部20は、締結用螺子6がねじ込まれる部分である。この螺子受け部20は、図2に示すように、第1構成部材2の幅方向において各螺子受け支持部16の内側の位置で基部12からそれぞれ垂直に立設されている。各螺子受け部20と対応する螺子受け支持部16及び第2側壁部14bとは、連結されている。螺子受け部20には、締結用螺子6がねじ込まれる穴部20aが軸方向に延びるように形成されている。

0044

第2構成部材4は、その長手方向において、第1構成部材2よりも大きな長さを有する。この第2構成部材4は、本発明の他方の構成部材の概念に含まれるものである。この第2構成部材4は、第1構成部材2に固定された冷媒配管100及び配線102の曲折部分の上に被せられ、その状態で第1構成部材2と嵌合される(図1参照)。すなわち、第2構成部材4は、第1構成部材2と嵌合して冷媒配管100及び配線102の曲折部分を通すための内部空間を形成する。第2構成部材4は、第1構成部材2と同様の樹脂製であり、図5及び図6に示すように、本体部32と、鍔部34と、被係止部36と、係合部38とを有する。

0045

本体部32は、第2構成部材4の大部分を占めており、天壁部32aと、端部壁32bと、一対の側壁部32cと、一対の屈曲部32dとを有する。そして、この本体部32は、背面側と長手方向の一端部側が連続した1つの開口部として開口した湾曲形状に形成されている。

0046

天壁部32aは、第2構成部材4が第1構成部材2に被せられた状態で本体部32のうち基部12から最も離れた位置に配置されるとともに基部12に対して略平行に配置される部分である。

0047

端部壁32bは、本体部32の長手方向において開口した側と反対側の端部に配設されている。本体部32の長手方向において開口した端部と反対側の端部は、この端部壁32bによって閉塞されている。

0048

一対の側壁部32cは、本体部32の幅方向における両端面、すなわち本体部32の両側面を構成する部分である。各側壁部32cは、天壁部32aに対して略垂直に配置されている。また、各側壁部32cは、天壁部32aの幅方向の対応する端部から屈曲部32dを介して連続するように設けられている。

0049

端部壁32b及び一対の側壁部32cのうち本体部32の背面側に位置する端縁によって、本体部32の背面側の開口部が形成されている。第2構成部材4は、この本体部32の背面側の開口部を形成する端縁が建物の壁面に当接するように第1構成部材2に被せられて嵌合する。また、天壁部32a、一対の屈曲部32d及び一対の側壁部32cのうち端部壁32bと反対側に位置する端縁によって、本体部32の長手方向の一端側の開口部が形成されている。

0050

前記鍔部34は、端部壁32b及び一対の側壁部32cのうち本体部32の背面側の開口部を形成する端部の外周に設けられている。

0051

そして、第2構成部材4は、第1構成部材2と嵌合して冷媒配管カバーの内部空間の一端部を構成する一方の開口部と内部空間の他端部を構成する他方の開口部とを形成するようになっている。具体的には、第2構成部材4が第1構成部材2と嵌合した状態において、第2構成部材4の端部壁32b及び一対の側壁部32cのうち本体部32の背面側に位置する端縁と第1構成部材2の基部12の端縁部12aとによって一方の開口部(基部12に平行な開口部)が形成され、第2構成部材4の端部壁32bと反対側に位置する端縁と第1構成部材2の端縁部12aと反対側に位置する端縁とによって他方の開口部(基部12に垂直な開口部)が形成される。冷媒配管100及び配線102のうち建物の壁の孔を通って建物の壁面から突出した部分は、前記一方の開口部を通って冷媒配管用カバーの内部空間に配置され、冷媒配管100及び配線102のうち建物の壁面に沿う部分は、前記他方の開口部を通って冷媒配管用カバー内から延出される。

0052

両構成部材2,4同士が嵌合した状態で前記各屈曲部32dのうち第1構成部材2の螺子受け部20に対応する箇所には、凹部32g(図1及び図5参照)がそれぞれ形成されている。各凹部32g内の底部32hは、鍔部34に平行な平板状に形成されており、当該底部32hに挿入穴32iが設けられている。

0053

挿入穴32iは、螺子受け部20の穴部20aにねじ込まれる締結用螺子6が挿入される部分である。挿入穴32iは、前記両構成部材2,4同士が嵌合した状態で螺子受け部20のうち穴部20aに対応する位置に設けられている。

0054

被係止部36は、前記両構成部材2,4同士が嵌合するときに第1構成部材2の係止部18が係止する部分であり、図6及び図7に示すように、各側壁部32cの内面に突設されている。

0055

係合部38は、前記各凹部32gの底部32hの背面にそれぞれ設けられている。各係合部38は、前記両構成部材2,4同士が嵌合する際、対応する螺子受け部20の先端部と係合する。

0056

図8及び図9には、本実施形態の冷媒配管用カバーに接続可能なダクトカバーが示されている。このダクトカバーは、冷媒配管100及び配線102のうち建物の壁面に沿って直線的に延びる部分を覆うものである。このダクトカバーの長さ方向の一端部は、上記冷媒配管用カバーの前記他方の開口部に差し込んで接続できるようになっている。ダクトカバーは、互いに嵌合して直線的に延びる内部空間を形成する第1部材42と第2部材44とを有する。

0057

第1部材42は、建物の壁面に対して固定される部材である。この第1部材42は、略平板状の底部42aと、その底部42aの幅方向の両端部から湾曲しながら立ち上げられた一対の側壁部42bとを有する。

0058

底部42aは、背面が建物の壁面に接触するように配設される。この底部42aには、長手方向に直線的に延びる一対の膨出部42dが設けられている。膨出部42dは、底部42aの内面側に突出するように膨出されている。各膨出部42dには、いわゆるノックアウト穴からなる複数螺子穴形成部42eが膨出部42dの長手方向に間隔をあけて配設されている。

0059

そして、底部42aの内面のうち2つの膨出部42dの間の領域には、第1部材42の幅方向の中心線上で第1部材42の長手方向に延びる中心指示部42fが設けられている。この中心指示部42fは、ダクトカバーと当該ダクトカバーに接続される継手等を建物の壁面に設置する際に互いの中心位置を揃えやすいようにダクトカバー(第1部材42)の幅方向の中心位置を示すものである。中心指示部42fは、底部42aの内面からわずかに突出した凸状に形成されている。

0060

各側壁部42bの底部42aと反対側の端縁には、被結合部42hがそれぞれ設けられている。この被結合部42hは、第2部材44の後述する結合部44dと結合する部分である。

0061

第2部材44は、第1部材42の内側に冷媒配管100及び配線102が配置された状態でその上に被せられて第1部材42と結合されるものである。この第2部材44は、平板状の天壁部44aと、天壁部44aの幅方向の両端部から湾曲しながら立ち上げられた一対の側壁部44bとを有する。各側壁部44bの天壁部44aと反対側の端縁には、結合部44dがそれぞれ設けられており、この各結合部44dが第1部材42の対応する被結合部42hと結合することによって第1部材42と第2部材44が一体化される。

0062

次に、本実施形態による冷媒配管用カバーを建物の壁面に固定するとともに当該冷媒配管用カバーに冷媒配管100及び配線102を固定する際の作業プロセスについて説明する。

0063

まず、冷媒配管100及び配線102が挿通されている建物の壁の孔の下方に第1構成部材2を配置する。この際、上側に端縁部12aが位置するように第1構成部材2を配置する。その状態で螺子を固定用穴12cに挿入し、ドライバで螺子を建物の壁に対してねじ込むことにより第1構成部材2を壁面に固定する。

0064

次に、結束バンド105を取り付け部13に掛ける。この際、結束バンド105を第1構成部材2の幅方向に移動させながら、先端部から取り付け部13の掛部13bの背面側をくぐらせる。この際、結束バンド105の先端部が貫通穴12eの縁部12fのテーパー面12iに突き当たる場合があるが、その場合でも、結束バンド105の先端部はテーパー面12iに沿って基部12の内面側に浮き上がる。そして、結束バンド105を掛部13bの背面側に通した状態で冷媒配管100及び配線102を下側へ曲折させて第1構成部材2の内側に配置する。この状態で、冷媒配管100及び配線102のうち建物の壁面に沿う部分を結束バンド105で掛部13bに結束する。このようにして、冷媒配管100及び配線102を第1構成部材2の取り付け部13に固定する。

0065

次に、第2構成部材4を本体部32の端部壁32bが上側に位置する状態で、冷媒配管100及び配線102の曲折部分に被せるとともに第1構成部材2に嵌合させる。この際、第1構成部材2の各側壁部14及び各螺子受け支持部16の外面に第2構成部材4の対応する側壁部32cの内面が接触し、第1構成部材2の各係止部18が第2構成部材4の対応する被係止部36に係止し、さらに、第1構成部材2の螺子受け部20の先端部に第2構成部材4の係合部38が係合するように、第2構成部材4を第1構成部材2に嵌合させる。

0066

最後に、各締結用螺子6を第2構成部材4の各挿入穴32iに挿入するとともに、その各締結用螺子6をドライバで第1構成部材2の螺子受け部20の穴部20aにねじ込むことにより、第2構成部材4を第1構成部材2に対して締結する。

0067

このようにして、冷媒配管用カバーを建物の壁面に固定するとともにその冷媒配管用カバーに冷媒配管100及び配線102を固定する作業が行われる。

0068

以上説明したように、本実施形態による冷媒配管用カバーでは、第1構成部材2の基部12の内面に取り付け部13が形成されているため、冷媒配管100及び配線102を第1構成部材2の内側に配置した状態で冷媒配管100及び配線102を結束バンド105によって取り付け部13に固定することができる。このため、冷媒配管100及び配線102を第1構成部材2の内側に配置した状態で保持するために、作業者が冷媒配管100及び配線102を第1構成部材2に対して手で押さえておく必要がない。その結果、冷媒配管用カバーに対する冷媒配管100及び配線102の取り付け作業の煩雑さを軽減することができる。

0069

しかも、本実施形態の冷媒配管用カバーでは、取り付け部13が第1構成部材2に一体的に形成されているため、部品点数の増大を防ぐことができる。さらに、本実施形態の冷媒配管用カバーでは、取り付け部13が第1構成部材2の基部12の内面に一体的に形成されているため、底面から離間した位置に挿通孔が設けられるとともにその挿通孔の上部を形成する部分が取り付け部となっているサドルを配管用カバーの内面に取り付ける従来の構成に比べて、取り付け部13を基部12の内面に近接した位置に配置することができる。このため、取り付け部13以外の領域において第1構成部材2の基部12の内面から取り付け部13の高さ位置までの間に形成される無駄な空間を小さくすることができる。その結果、前記従来の構成に比べて冷媒配管用カバー内の冷媒配管100及び配線102を配置するための空間の減少を抑制することができる。従って、本実施形態では、部品点数の増大と冷媒配管用カバー内の冷媒配管100及び配線102を配置するための空間の減少とを抑制しつつ、冷媒配管用カバーに対する冷媒配管100及び配線102の取り付け作業の煩雑さを軽減することができる。

0070

ところで、取り付け部が第1構成部材の基部の内面にアーチ状に設けられていて、その取り付け部が設けられた箇所に貫通穴が形成されていない場合には、第1構成部材を樹脂材料を用いて型で成形する際、基部の内面と取り付け部との間の空間を形成するための型部材をそれ以外の部分を形成するための型とは別に設ける必要がある。そして、第1構成部材の成形後、型から第1構成部材を取り外す際、第1構成部材の外面と内面を成形する型を分離させる作業とは別に、前記型部材を抜く作業が必要となる。これに対して、本実施形態では、第1構成部材2の基部12に肉厚方向に貫通する貫通穴12eが設けられているとともに、取り付け部13が当該取り付け部13の幅方向の両側にそれぞれ貫通穴12eの所定の領域が配置されるように貫通穴12eを横切って延びている。このため、取り付け部13の背面側の空間及び貫通穴12eを形成するための型部材を第1構成部材2の外面を成形するための型に一体的に形成しておき、第1構成部材2の成形後、第1構成部材2の内面を成形する型と外面を成形する型とを分離させる際に同時に前記型部材を第1構成部材2の貫通穴12eから抜くことができる。従って、本実施形態では、第1構成部材2の成形用の型部材の数が増大するのを防ぐことができるとともに、第1構成部材2の成形工程が複雑になるのを防ぐことができる。

0071

また、貫通穴12eの縁部のうち取り付け部13の長さ方向に延びる第1部分が肉厚方向へ延びる面となっている場合には、結束バンド105を先端部から掛部13bの背面側をくぐらせて掛部13bに掛ける際、第1部分の前記肉厚方向に延びる面に結束バンド105の先端部がぶつかって当該先端部を取り上げにくくなる虞がある。これに対して、本実施形態のように貫通穴12eの縁部12fの第1部分12gにテーパー面12iが形成されていると、結束バンド105を先端部から掛部13bの背面側にくぐらせた際に結束バンド105の先端部が前記テーパー面12iにぶつかったとしても、そのテーパー面12iに沿って結束バンド105の先端部が浮き上がる。このため、結束バンド105を先端部から掛部13bの背面側をくぐらせた後、容易に先端部を取り上げることができ、その結果、取り付け部13に対して結束バンド105を掛ける作業の作業性を向上することができる。

0072

また、本実施形態では、第1構成部材2が冷媒配管100及び配線102の曲折部分のうち建物の壁面に沿う部分と前記壁面との間に配設される。このため、建物の壁面から突出する冷媒配管100及び配線102の曲折部分を両構成部材2,4によって形成される曲折した内部空間に収容して当該曲折部分を冷媒配管用カバーで覆うことができる。なお、建物の壁の孔を通って建物の壁面から突出するとともに、建物の壁面に沿うように曲折された冷媒配管100及び配線102の曲折部分を冷媒配管用カバーに取り付ける際には、前記曲折部分のうち建物の壁面に沿う部分が第1構成部材2に対して建物の壁面から離反する方向へ浮き上がりやすい。しかし、本実施形態によれば、この曲折部分のうち建物の壁面に沿う部分を第1構成部材2の内面に設けられた取り付け部13に結束バンド105で固定することができるので、当該部分を第1構成部材2に対して浮き上がらないように保持することができる。

0073

また、本実施形態では、取り付け部13が第1構成部材2のうち第2構成部材4に対向する基部12の内面に設けられているため、取り付け部13に冷媒配管100及び配線102を結束バンド105で固定することにより冷媒配管100及び配線102を第1構成部材2の基部12の内面近傍の位置で固定することができる。このため、冷媒配管100及び配線102が第1構成部材2から第2構成部材4側へ浮き上がって飛び出すのを防止しやすくなる。

0074

また、本実施形態では、取り付け部13が、両構成部材2,4の結合によって形成される一方の開口部と他方の開口部とを通って冷媒配管用カバーの内部空間に配置される冷媒配管100に沿う方向に延びているため、結束バンド105を取り付け部13に対して冷媒配管100及び配線102に交差する方向に掛けやすくなる。このため、取り付け部13に掛けた結束バンド105により冷媒配管100及び配線102を結束しやすくなる。

0075

また、本実施形態では、取り付け部13が、基部12の内面の互いに離間した位置に分かれて立設された一対の立設部13aと、その一対の立設部13aの先端部同士を連結するように設けられた掛部13bとを有する。このため、取り付け部13の掛部13bが基部12の内面から離間した位置に配置される。その結果、結束バンド105を掛部13bに掛ける際に結束バンド105の先端部を容易に掛部13bの背面側にくぐらせることが可能となり、結束バンド105を取り付け部13に掛ける作業の作業性を向上することができる。

0076

なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。

0077

例えば、上記取り付け部13を設ける構成は、建物の壁の孔を通って建物の壁面から突出した冷媒配管100及び配線102の曲折部分を覆う冷媒配管用カバーに限らず、それ以外の種々の冷媒配管用カバーにも適用可能である。

0078

具体的には、図10に示すような建物の壁面等に沿って配設される冷媒配管及び配線の曲折部分を覆うエルボー形の冷媒配管用カバーに上記取り付け部13の構成を適用してもよい。このエルボー形の冷媒配管用カバーは、共に略L形の第1構成部材52と第2構成部材54とを備えている。そして、両構成部材52,54を締結することによって略L形で筒状の冷媒配管用カバーが構成されるようになっている。すなわち、両構成部材52,54は、締結された状態で冷媒配管100及び配線102の曲折部分を収容可能な曲折した内部空間を形成する。

0079

第1構成部材52の基部52aの内面のうち冷媒配管用カバーの一方の開口部近傍の位置と他方の開口部近傍の位置には、取り付け部13がそれぞれ一体的に形成されている。また、基部52aのうち各取り付け部13に対応する箇所には、貫通穴12eがそれぞれ設けられている。この取り付け部13と貫通穴12eの構成は、上記実施形態で示した構成と同様である。

0080

また、図11図13に示すような建物の壁面等の屈曲部に設置されるエルボー形の冷媒配管用カバーに上記取り付け部13の構成を適用してもよい。このエルボー形の冷媒配管用カバーは、図11に示すように、側方から見て略L形の第1構成部材62と、第1構成部材62よりも小さな略L形の第2構成部材64とを備えている。これら両構成部材62,64は、互いに結合した状態で冷媒配管100及び配線102の曲折部分を収容可能な内部空間を形成する。

0081

第1構成部材62は、その略L形の曲折形状の内側が開口しており、当該開口部において第2構成部材64と嵌合する。第1構成部材62は、その曲折形状の外面を構成する基部62aと、基部62aの幅方向の両端部から立ち上げられた一対の側壁部62bとを有する。

0082

基部62aは、外面が建物の壁面等の屈曲部に接触するように配設される。基部62aの内面には、2つの取り付け部13が一体的に形成されている。一方の取り付け部13は、基部62aの内面のうち特定方向に延びる領域に形成されており、もう一方の取り付け部13は、基部62aの内面のうち前記特定方向に延びる領域に対して垂直に配置された領域に形成されている。また、基部62aのうち各取り付け部13に対応する箇所には、貫通穴12eがそれぞれ設けられている。各取り付け部13と各貫通穴12eの構成は、上記実施形態で示した構成と同様である。

0083

各側壁部62bには、2つの突起部62dがそれぞれ設けられている。各突起部62dは、図12に示すように、側壁部62bのうち第1構成部材62の曲折形状の内側に位置する端縁から突出するように設けられている。一方の突起部62dは、側壁部62bの前記端縁のうち特定方向に延びる部分に設けられており、もう一方の突起部62dは、側壁部62dの前記端縁のうち前記特定方向に対して垂直に延びる部分に設けられている。各突起部62dは、側方から見て略三角形状に形成されている。各突起部62dには、肉厚方向に貫通する係止穴62eが設けられている。

0084

第2構成部材64は、図11に示すように、その略L形の曲折形状の外側が開口しており、当該開口部において第1構成部材62の曲折形状の内側の開口部と嵌合する。第2構成部材64は、その曲折形状の内側面を構成する天壁部64aと、天壁部64aの幅方向の両端部から立ち下げられた一対の側壁部64bとを有する。

0085

天壁部64aは、第2構成部材64が第1構成部材62に嵌合した状態で基部62aに対向して配置される部分である。

0086

各側壁部64bには、2つの受部64cがそれぞれ設けられている。受部64cは、両構成部材62,64の嵌合時に前記突起部62dが嵌め合わされる部分である。この受部64cと前記突起部62dとの嵌め合いにより両構成部材62,64同士の位置決めが行われる。各受部64cは、図13に示すように、側壁部64bのうち第2構成部材64の曲折形状の外側に位置する端縁近傍の内面に形成されている。各受部64cは、前記突起部62dに対応する位置に配設されているとともに、前記突起部62dに対応する略三角形凹状に形成されている。各受部64c内には、凸状の係止部64dがそれぞれ設けられている。この係止部64dは、両構成部材62,64の嵌合により突起部62dと受部64cが嵌め合わされた状態で前記係止穴62eに係合する。

0087

また、上記のようなエルボー形以外の各種形状の冷媒配管用カバー、例えば、直線的に延びるダクトカバー等でも、取り付け部13の構成を適用可能である。

0088

また、冷媒配管用カバーは、冷媒配管100のみを覆うものであってもよい。

0089

また、冷媒配管用カバーの第1構成部材において貫通穴12eを省略してもよい。

0090

また、取り付け部は、上記のように掛部が第1構成部材の基部の内面から離間した位置に配置される構成でなくてもよい。すなわち、取り付け部は、第1構成部材に設けられた貫通穴の縁部のうち互いに対向する部分同士を直線的に繋ぐように貫通穴を横切る形状に形成されていてもよい。

0091

また、取り付け部及び貫通穴の個数、形状、位置は、上記したものに限定されない。例えば、取り付け部は、丸みを帯びたアーチ状に形成されていてもよい。また、貫通穴は、丸穴であってもよい。また、取り付け部及び貫通穴は、第1構成部材の側壁部や、第1構成部材の側壁部と基部の境界部に設けられていてもよい。また、取り付け部は、冷媒配管用カバーの内部空間に配置される冷媒配管に対して交差する方向に延びていてもよい。

0092

また、冷媒配管を取り付け部に固定するための結束部材は、結束バンドに限定されない。例えば、や、ワイヤ針金等の各種部材を結束部材として用いて冷媒配管を取り付け部に固定してもよい。

0093

2、52、62 第1構成部材(一方の構成部材) 4、54、64 第2構成部材(他方の構成部材) 12e 貫通穴 12f 縁部 12g 第1部分 12i テーパー面 13 取り付け部 13a 立設部 13b 掛部 100 冷媒配管 105 結束バンド(結束部材)


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