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世界でのこの技術分類の技術分布

技術 採血台

出願人 発明者
出願日 2008年6月27日 (6年2ヶ月経過) 出願番号 2008-169351
公開日 2010年1月14日 (4年7ヶ月経過) 公開番号 2010-005208
登録日 2013年3月15日 (1年5ヶ月経過) 登録番号 5217686
特許期限 2028年6月27日 (残13年9ヶ月) 状態 特許維持
技術分野
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以下の情報は公開日時点(2010年1月14日)のものです。

課題

支持面を覆うシート連続的交換することができ、シートロール交換作業が容易且つ衛生的に行うことができる小型採血台を提供する。

解決手段

採血台10は、被採血者の腕を支持する弾性変形部材21を有する支持台11と、弾性変形部材21の上面を覆うシート12がロール形状に巻かれたシートロール17と、支持台11の第1端25側であって弾性変形部材21の下方に設けられたロール収容部40と、支持台11の第2端26側であって弾性変形部材21の下方に設けられたシート巻取部18とを具備する。シート巻取部18は、第2端26に開口して第1端25へ向かって延出された軸受け溝29,30と、軸受け溝29,30に回転可能に嵌め込まれてシート12と接続される回転軸13,14と、軸受け溝29,30に設けられており、回転軸13,14を開口側に対して位置決めするロック部材15,16とを具備する。

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背景

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血液検査などのために行われる採血においては、注射器真空採血管ホルダーなどに取り付けされた採血針が、被採血者の腕において静脈に到達するまで刺通される。その際、採血針が刺通される腕を安定して載置するために採血台が使用される。この採血台には、作業台などに置かれる形状のものや、床に載置できる脚を備えたものなどの様々の形態がある(例えば、特許文献1〜5)。

従来の採血台において、被採血者の腕が載置される部材は、クッション材などの比較的柔らかな部材からなり、そのクッション材などの部材において身体の一部と接触する支持面は、衛生的観点から布などのカバー材で覆われる(例えば、特許文献3)。

特開2007−44443号公報 特開平8−266519号公報 特開2006−187566号公報 特開2006−68224号公報 実用新案第3107483号公報

概要

支持面を覆うシート連続的交換することができ、シートロール交換作業が容易且つ衛生的に行うことができる小型の採血台を提供する。採血台10は、被採血者の腕を支持する弾性変形部材21を有する支持台11と、弾性変形部材21の上面を覆うシート12がロール形状に巻かれたシートロール17と、支持台11の第1端25側であって弾性変形部材21の下方に設けられたロール収容部40と、支持台11の第2端26側であって弾性変形部材21の下方に設けられたシート巻取部18とを具備する。シート巻取部18は、第2端26に開口して第1端25へ向かって延出された軸受け溝29,30と、軸受け溝29,30に回転可能に嵌め込まれてシート12と接続される回転軸13,14と、軸受け溝29,30に設けられており、回転軸13,14を開口側に対して位置決めするロック部材15,16とを具備する。

目的

本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、支持面を覆うシートを連続的に交換することができ、シートロールの交換作業が容易且つ衛生的に行うことができる小型の採血台を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項

以下の情報は公開日時点(2010年1月14日)のものです。

請求項1

卓上に載置された状態で被採血者の腕を支持しうる支持面を有する支持台と、上記支持面を覆う帯状シートロール形状に巻かれたシートロールと、上記支持台において被採血者と対向する第1端側であって上記支持面の下方に設けられており、上記シートロールからシートを引き出し可能に収容するロール収容部と、上記支持台における上記第1端と反対側の第2端側であって上記支持面の下方に設けられており、上記支持面を覆っているシートを巻き取るシート巻取部と、を具備し、上記シート巻取部は、上記支持台に設けられており、上記第2端に開口して上記第1端へ向かって延出された軸受け溝と、上記軸受け溝に回転可能に嵌め込まれて上記シートと接続される回転軸と、上記軸受け溝に設けられており、上記回転軸を上記開口側に対して位置決めするロック部材と、を具備する採血台

請求項2

上記支持面は、上記第1端から上記第2端へ向かって降下する傾斜面である請求項1に記載の採血台。

請求項3

上記ロック部材は、上記軸受け溝の奥に設けられて第1回転位置と第2回転位置との間で回転可能に設けられており、その内空に上記回転軸を回転可能に支持し、かつ第1回転位置又は第2回転位置のいずれか一方の回転位置において、その内空と上記軸受け溝とが連続する導入溝を有する円筒部材である請求項1又は2に記載の採血台。

請求項4

上記円筒部材から延出されて当該円筒部材を回転させるレバーを更に具備する請求項3に記載の採血台。

請求項5

上記ロール収容部は、上記支持台の第1端に開口し、当該開口を通じて上記シートロールを装填可能な収容空間と、当該収容空間の開口をシートを引き出し可能なスリットを残して閉じる蓋と、を具備するものである請求項1から4のいずれかに記載の採血台。

請求項6

上記回転軸の一端は、上記支持台の外側へ突出されており、その一端に回転軸と共に回転する持ち手が設けられた請求項1から5のいずれかに記載の採血台。

請求項7

上記支持台は、上記支持面を有する弾性変形部材と、上記弾性変形部材を支持する支持板、及び当該支持板から下方へ延出された一対の脚部を有する台本体と、を具備し、上記軸受け溝は、上記一対の脚部にそれぞれ設けられたものである請求項1から6のいずれかに記載の採血台。

請求項8

上記弾性変形部材は、上記台本体に対して着脱可能である請求項7に記載の採血台。

詳細

以下の情報は 公開日時点 (2010年1月14日)のものです。

技術分野

0001

本発明は、採血において卓上に載置されて被採血者身体の腕を支持する採血台に関し、特に、腕を支持する支持面シートで覆われた採血台に関する。


背景技術

0002

血液検査などのために行われる採血においては、注射器真空採血管ホルダーなどに取り付けされた採血針が、被採血者の腕において静脈に到達するまで刺通される。その際、採血針が刺通される腕を安定して載置するために採血台が使用される。この採血台には、作業台などに置かれる形状のものや、床に載置できる脚を備えたものなどの様々の形態がある(例えば、特許文献1〜5)。

0003

従来の採血台において、被採血者の腕が載置される部材は、クッション材などの比較的柔らかな部材からなり、そのクッション材などの部材において身体の一部と接触する支持面は、衛生的観点から布などのカバー材で覆われる(例えば、特許文献3)。

0004

特開2007−44443号公報 特開平8−266519号公報 特開2006−187566号公報 特開2006−68224号公報 実用新案第3107483号公報


発明が解決しようとする課題

0005

例えば職場での健康診断の採血や病棟での採血においては、持ち運び可能なコンパクトな採血台が適している。したがって、特許文献1に示される採血ベッドや、特許文献2に示される支持台付きの採血台などの比較的大きなものは不適である。

0006

また、健康診断などにおいて、多数の被採血者から連続して採血を行うような場合には、複数の被採血者に対して採血台が使い回されることがある。採血において、採血台に血液が飛散する場合もあり、他人の血液が付着した採血台がそのまま再使用されることは非衛生的であるばかりか、感染症の感染ルートとなりかねない。また、血液が付着していないとしても、他人の身体が接触した採血台がそのまま再使用されることは衛生的とは言い難い。しかし、被採血者が代わる毎に、採血台を取り替えたり、採血台をディスポーザブルとするのでは、採血に要するコストが高くなる。また、採血毎にカバー材を交換する作業は繁雑であり、採血作業が非効率となる。

0007

特許文献3には、カバー連続的交換可能な採血台が開示されているが、使用後のカバーがどのように扱われるかが明確でない。仮に、使用後のカバーは切り離されて捨てられるものとすれば、被採血者が替わる毎に使用後のカバーを切り離して捨てなければならず、作業が煩雑である。また、切り離されたカバーが嵩張るので大容量医療用ゴミ箱が必要となる。さらには、この採血台においては、ロールカバー或いは折り畳みカバーを交換する際には、採血台の上部部材取り外すか、採血台を裏返しにすることとなる。多数の採血を実施する途中において、採血台の上部部材を取り外す作業は煩雑である。また、採血台を裏返すと、血液が付着して汚れたカバーがなどの載置面と接触することとなり好ましくない。さらに、新しいカバーが机などの載置面と接触することとなるので、使用に際して、載置面と接触した部分を交換する作業が必要となり、作業工数が増える上にカバーの一部が無駄になる。

0008

また、卓上に載置される採血台においては、特許文献4及び特許文献5に示されるように、より手首が下側となるように被採血者の腕を支持する支持面が傾斜している。そして、看護師などの採血作業者が、被採血者の手首側から採血針を腕に刺通する。このような採血台においては、採血に適した支持面の高さや傾斜角度優先的に採用するために、支持面の下側に形成可能なスペースが限定される。また、被採血者側に使用後のカバー材が露呈されることは好ましくない。

0009

本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、支持面を覆うシートを連続的に交換することができ、シートロール交換作業が容易且つ衛生的に行うことができる小型の採血台を提供することにある。

0010

また、本発明の他の目的は、支持面により被採血者の腕を肘より手首を下にした姿勢で支持でき、かつ支持面の下方にシートロールや使用後のシートが衛生的に収容される小型の採血台を提供することにある。


課題を解決するための手段

0011

(1) 本発明に係る採血台は、卓上に載置された状態で被採血者の腕を支持しうる支持面を有する支持台と、上記支持面を覆う帯状のシートがロール形状に巻かれたシートロールと、上記支持台において被採血者と対向する第1端側であって上記支持面の下方に設けられており、上記シートロールからシートを引き出し可能に収容するロール収容部と、上記支持台における上記第1端と反対側の第2端側であって上記支持面の下方に設けられており、上記支持面を覆っているシートを巻き取るシート巻取部と、を具備する。上記シート巻取部は、上記支持台に設けられており、上記第2端に開口して上記第1端へ向かって延出された軸受け溝と、上記軸受け溝に回転可能に嵌め込まれて上記シートと接続される回転軸と、上記軸受け溝に設けられており、上記回転軸を上記開口側に対して位置決めするロック部材と、を具備する。

0012

本発明に係る採血台は、卓上に載置されて使用される。卓上とは、採血用の作業台上机上意味する。卓上に載置された採血台は、採血において被採血者の腕を支持する。腕を支持する支持面は支持台の一部であり、一般的には支持台の上面となる。この支持面は、帯状のシートで覆われる。帯状のシートは、例えば、布、紙、その他の血液を吸収可能な素材からなるシートであって、支持台の支持面をほぼ覆うことができる幅であり、かつ支持面より十分に長い帯状である。帯状のシートは、洗濯などによって繰り返し使用されるものであってもよいが、衛生上や感染防止という観点からはディスポーザブルであることが好ましい。

0013

帯状のシートは、ロール形状に巻かれたシートロールとしてロール収容部に収容される。ロール収容部は、支持台の第1端側において支持面の下方に設けられている。ロール収容部から引き出されたシートは、支持面を覆って第1端から第2端へ延出される。第1端と第2端は、支持台において相対する端であり、採血台は、第1端が被採血者と対向する姿勢で用いられる。帯状のシートの長手方向は第1端から第2端へ延出される方向に沿っている。看護師などは、通常、第2端と対向する位置から採血を行う。例えば、支持面が長方形であれば、支持面における長辺方向の両端が第1端及び第2端に相当する。そして、シートは、その長手方向が支持面の長辺に沿って延出されて支持面を覆う。支持面を覆ったシートは、第2端側においてシート巻取部に巻き取られる。被採血者と対向しない第2端側にシート巻取部が設けられているので、使用後のシートが被採血者に対して露呈されない。

0014

シート巻取部は、支持台に設けられた軸受け溝に回転軸が回転可能に嵌め込まれ、この回転軸がロック部材により位置決めされている。なお、回転軸は、必ずしも軸受け溝のみによって回転可能に支持される必要はなく、軸受け溝とロック部材とが相まって回転軸を回転可能に支持してもよい。軸受け溝が、支持面の下方において支持台の第2端に開口しているので、支持台を裏返すことなく、シートが接続された回転軸を軸受け溝に挿入できる。また、ロール収容部及びシート巻取部が支持面の下方に設けられているので、支持台を第1端及び第2端から外側延長する必要がない。

0015

採血台が使用される際には、シートで覆われた支持面に被採血者の腕が支持される。そして、採血が行われた後、支持面を覆うシートがシート巻取部に巻き取られる。シートの巻き取りは回転軸の回転によるが、回転軸は手動で回転されても、モータなどから駆動伝達されて回転されてもよい。このようなシートの巻き取りに伴って、ロール収容部からシートの未使用部分が支持面へ供給されて支持面を覆う。したがって、被採血者の腕は、常に新しいシートで覆われた支持面に支持される。また、シート巻取部がシートを巻き取る際に、軸受け溝の開口へ向かう方向の力がシートを通じて回転軸に加わっても、ロック部材が軸受け溝における回転軸の位置決めを行っているので、回転軸が軸受け溝から外れることがない。

0016

(2) 上記支持面は、上記第1端から上記第2端へ向かって降下する傾斜面であってもよい。

0017

これにより、肘より手首を下にした姿勢で被採血者の腕を支持面にて支持することができる。

0018

(3) 上記ロック部材は、上記軸受け溝の奥に設けられて第1回転位置と第2回転位置との間で回転可能に設けられており、その内空に上記回転軸を回転可能に支持し、かつ第1回転位置又は第2回転位置のいずれか一方の回転位置において、その内空と上記軸受け溝とが連続する導入溝を有する円筒部材であってもよい。

0019

軸受け溝に挿入された回転軸は、軸受け溝の奥において、導入溝を通じて円筒部材の内空へ進入する。このように、軸受け溝から導入溝へ回転軸が進入可能な回転位置が、第1回転位置又は第2回転位置のいずれか一方である。軸受け溝の奥において、円筒部材が第1回転位置又は第2回転位置の他方に回転されると、導入溝は軸受け溝と連続しないので、円筒部材の内空に回転可能に支持された回転軸が、内空から軸受け溝へ移動することがない。これにより、回転軸が軸受け溝の開口側に対して位置決めされる。

0020

(4) 上記円筒部材から延出されて当該円筒部材を回転させるレバーを更に具備してもよい。

0021

このレバーにより、容易に円筒部材が回転されるので、操作性がよい。

0022

(5) 上記ロール収容部は、上記支持台の第1端に開口し、当該開口を通じて上記シートロールを装填可能な収容空間と、当該収容空間の開口をシートを引き出し可能なスリットを残して閉じる蓋と、を具備するものであってもよい。

0023

ロール収容部が、支持面の下方において支持台の第1端に開口しているので、支持台を裏返すことなく、シートロールを収容空間に装填できる。

0024

(6) 上記回転軸の一端は、上記支持台の外側へ突出されており、その一端に回転軸と共に回転する持ち手が設けられてもよい。

0025

持ち手としては、例えば、回転軸の一端に設けられたダイヤル形状のものなど、指で挟み持てるものがあげられる。この持ち手によって、手動によって回転軸を回転する際の操作性が向上される。なお、本発明において持ち手は、回転軸の少なくとも一端に設けられていればよいが、回転軸の両端に持ち手がそれぞれ設けられていてもよい。

0026

(7) 上記支持台は、上記支持面を有する弾性変形部材と、上記弾性変形部材を支持する支持板、及び当該支持板から下方へ延出された一対の脚部を有する台本体と、を具備し、上記軸受け溝は、上記一対の脚部にそれぞれ設けられたものであってもよい。

0027

弾性変形部材は、例えばスポンジ低反発ポリウレタンなどからなる。この弾性変形部材により支持面が構成されることによって、被採血者の腕に、痛みの少ない柔らかな感触を与えることができる。この弾性変形部材は、支持板に支持されており、この支持板は、一対の脚部により作業台上などにおいて所定の高さに支持される。回転軸は、軸方向の両端が一対の脚部にそれぞれ支持されて回転自在である。換言すれば、回転軸は、支持板の下方において、一対の脚部に架設されている。これにより、支持板の下方の空間を回転軸に巻回された帯状のシートの収容空間として、採血台を小型化できる。

0028

(8) 上記弾性変形部材は、上記台本体に対して着脱可能であってもよい。

0029

これにより、血液などがシートを通過して弾性変形部材まで到達した場合には、弾性変形部材を交換することができる。また、弾性変形部材が劣化した場合には、弾性変形部材を交換することができる。


発明の効果

0030

本発明によれば、採血台の第2端側にシート巻取部が設けられているので、使用後のシートが被採血者に対して露呈されず、衛生的な採血台が実現される。

0031

また、軸受け溝が、支持面の下方において支持台の第2端に開口しているので、支持台を裏返すことなく、シートが接続された回転軸を軸受け溝に挿入できる。これにより、シートロールの交換作業を容易且つ衛生的に行うことができる。

0032

また、ロール収容部及びシート巻取部が支持面の下方に設けられているので、支持台を第1端及び第2端から外側へ延長する必要がなく、小型の採血台が実現される。

0033

また、回転軸の回転により使用後のシートが巻き取られ、ロール収容部からシートの未使用部分が支持面へ供給されて支持面を覆うので、複数の採血に際して、支持面を覆うシートを連続的に交換することができる。

0034

また、支持面が、第1端から第2端へ向かって降下する傾斜面であるので、肘より手首を下にした姿勢で被採血者の腕を支持面にて支持して、採血を行うことができる。


発明を実施するための最良の形態

0035

以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様を変更できることは言うまでもない。

0036

図面の説明] 図1は、本発明の実施形態にかかる採血台10の第2端26側の外観構成を示す斜視図である。図2は、採血台10の第1端25側の外観構成を示す斜視図である。図3は、図2において蓋42が開放姿勢にされた状態を示す斜視図である。図4は、採血台10の分解斜視図である。図5は、回転軸13,14及びロック部材15,16を分解した状態の採血台10を示す斜視図である。図6は、採血台10の右側面図である。図7は、図1におけるVII−VII切断による断面を示す断面図である。図8は、蓋42の外嵌構成を示す斜視図である。図9(A)は、ロック部材15の背面図であり、図9(B)は、ロック部材15の正面図であり、図9(C)は、ロック部材15の右側面図である。図10は、変形例に係る回転軸80の構成を示す分解斜視図である。なお、図1から図6においては、シート12及びシートロール17が省略されている。

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0037

[採血台10の概略構成図1に示されるように、採血台10は、採血が行われる作業台上や机上に載置可能な大きさであり、採血に際して被採血者の腕が採血台10上に載置される。この採血台10は、支持台11、シート12、回転軸13,14、ロック部材15,16を主要な部材として構成されている。

0038

[支持台11] 図4に示されるように、支持台11は、主として、台本体20と、台本体20に支持された弾性変形部材21とから構成されている。台本体20は、天板となる支持板22と一対の脚部23,24とからなる。支持板22は、平面視が長方形の平板である。支持板22において一対の長辺をなす両縁には、鉛直方向へ延びる一対の脚部23,24が設けられている。一対の脚部23,24は、支持板22の各長辺に渡ってそれぞれ設けられている。この支持板22及び脚部23,24は一つの部材として一体に形成されている。一対の脚部23,24は、支持板22の長辺となる両縁から鉛直方向にそれぞれ突出している。一対の脚部23,24によって、支持板22が作業台などの上面から所定の高さに支持される。図7に示されるように、支持板22の下方はシートロール17を収容するための空間である。

0039

支持台11が作業台上に置かれた状態において、支持板22は、その長辺方向に沿って傾斜している。支持板22において傾斜上側となる端が、本明細書において第1端25と称される。第1端25と対向して下方へ傾斜した側となる端が、本明細書において第2端26と称される。つまり、支持板22の上面は、その長辺方向に沿って第1端25から第2端26へ向かって降下する傾斜面である。なお、本明細書においては、支持台11を構成する各部材においても第1端25側及び第2端26側と称されることがあるが、これらは支持板22における第1端25及び第2端26がそれぞれ位置する側を示している。また、各図には示されていないが、一対の脚部23,24の底面に、ゴムなどの静摩擦係数が高い部材が設けられると、作業台などの上面において支持台11が滑らないので好適である。

0040

支持台11の大きさは特に限定されないが、採血に適した大きさに設定される。また、採血台10の持ち運びなどを考慮すると小型であることが好ましい。さらに、支持板22の下方の空間は、採血を行う人数に好適な長さのシートロール17や巻取後のシート12が収容できるように設定される。また、支持板22の傾斜は、被採血者が肘より手首を下側として弾性変形部材21上に腕を載置するに好適な角度が設定される。例えば、100人の被採血者毎にシート12を交換するとすれば、一般的な布製のシートロール17の直径は、直径25mmの紙管79(図7参照)を含むと65mm程度となる。そして、シートロール17の収容や採血作業の便宜などを考慮すると、支持台11の第1端25における支持板22の高さを卓上から130mm程度とし、支持台11の第2端26における支持板22の高さを卓上から80mm程度とすることが一例としてあげられる。

0041

脚部23,24における第1端25側には、後述される蓋42の軸46,47(図8参照)を回転自在に支持する軸孔27,28がそれぞれ設けられている。なお、図4においては、脚部23に形成された軸孔27が現れていないが、軸孔27は軸孔28と対称な形状である。軸孔27,28は、脚部23,24を厚み方向にそれぞれ貫通しており、各々の軸線同一仮想直線上にある。この軸孔27,28に軸46,47がそれぞれ嵌め込まれて、蓋42が開閉自在となる。

0042

脚部23,24における第2端26側には、後述される回転軸13,14を回転自在に支持する軸受け溝29,30がそれぞれ設けられている。軸受け溝29,30は、脚部23,24を厚み方向にそれぞれ貫通するスリット形状である。軸受け溝29,30は、支持板22より下方において脚部23,24の第2端26側にそれぞれ開口して第1端25側へ向かって水平方向へ延出されている。各軸受け溝29,30の開口は、脚部23,24のうち支持板22より下側部分中央となる高さ位置に配置されている。各軸受け溝29,30の開口付近における鉛直方向の幅は、各回転軸13,14の小径部74(図5参照)の外径とほぼ同じである。また、各軸受け溝29,30の奥(開口と反対側)には、開口付近の幅より大きな内径ロック受け部31,32が設けられている。なお、図4においては、脚部23に形成されたロック受け部31が現れていないが、ロック受け部31はロック受け部32と対称な形状である。各ロック受け部31,32の軸線は一致する。このロック受け部31,32にロック部材15,16がそれぞれ回転可能に嵌め込まれる。

0043

図4に示されるように、脚部23,24の外側には外装材33,34が設けられている。各外装材33,34は、脚部23,24の外側面をすべて覆う形状である。したがって、側面視(図6参照)において対応する脚部23,24と外装材33,34とは同形状である。各外装材33,34には、脚部23,24の軸受け溝29,30に対応して軸受け溝35,36が形成されている。この軸受け溝35,36は、外装材33,34が対応する脚部23,24に設けられた状態において、軸受け溝23,24と一体となる。したがって、軸受け溝35,36の形状は、前述された軸受け溝23,24の形状と同一なので、ここでは詳細な説明が省略される。

0044

図4に示されるように、各外装材33,34の外面には、軸受け溝35,36からそれぞれ上方へ向かって弧状に延出されたガイド溝37,38が形成されている。このガイド溝37,38には、後述される各ロック部材15,16の突部69(図9参照)が嵌合される。ガイド溝37,38は、各外装材33,34の外面からそれぞれ凹陥した溝である。なお、図4においては外装材33の外面が現れておらず、外装材33において脚部23と対向する裏面側膨出するガイド溝37が現れているが、このガイド溝37は外装材33の外面において凹陥している。各ガイド溝37,38の延出方向は、軸受け溝35,36の奥を中心とした円弧である。各ガイド溝37,38は、軸受け溝35,36から各軸受け溝35,36の奥の直上までそれぞれ延出されている。各ガイド溝37,38の延出端は、凹陥方向(厚み方向)の深さが一段と深くなった半球面39をなしている。なお、図4においては、ガイド溝37の半球面が現れていないが、半球面39と同形状である。この半球面39により、ガイド溝37,38の延出端にロック部材15,16の突部69が固定されると共に、突部69が延出端へ出入する際にレバー62,63にクリック感が生じる。

0045

図4に示されるように、支持板22の上面には、弾性変形部材21が着脱可能に固定されている。弾性変形部材21は、平面視が長方形の平板であり、支持板22の外形寸法とほぼ同等の外形寸法である。弾性変形部材21は、低反発ウレタンを主要な素材として形成されており、外力に対して容積収縮するように弾性変形可能である。このような弾性変形部材21が、長辺方向の両端(小口面)を支持板22の第1端25及び第2端26と揃えるようにして、支持板22の上面に固定されている。同図には現れていないが、弾性変形部材21と支持板22とは面ファスナーにより接続されており、弾性変形部材12は支持板22に対して着脱可能である。支持板22に固定された弾性変形部材21の上面が、採血の際に被採血者の腕を支持しうる支持面となる。弾性変形部材21の厚みは長辺方向に対して一定であり、弾性変形部材21の上面は、支持板22の上面に沿って傾斜している。

0046

図7に示されるように、弾性変形部材21の上面、つまり支持面は、シート12で覆われる。シート12は、例えば、布、紙、その他の血液を吸収可能な素材からなる平帯である。シート12の幅は、弾性変形部材21の短辺方向の長さと同等である。また、シート12の長さは、弾性変形部材21の長辺方向の長さより十分に長い。したがって、シート12は、弾性変形部材21の上面をほぼ覆うことができる。シート12は、幅方向を軸として円筒形状に巻き取られてシートロール17とされている。このシートロール17からシート12が引き出されて弾性変形部材21の上面が覆われている。

0047

[ロール収容部40] 図2及び図3に示されるように、支持台11における第1端25側には、ロール収容部40が設けられている。図7に示されるように、ロール収容部40はシートロール17を収容する。ロール収容部40は、支持板22から垂下された区画壁41と蓋42とを主要な構成とする。

0048

図7に示されるように、区画壁41は、支持板22の下面において第1端25より内側の位置から下方へ延出され、その延出端が第1端25へ向かって湾曲されている。図3に示されるように、区画壁41の幅は、支持板22の幅と同程度である。区画壁41の延出端の湾曲は、シートロール17の径を考慮して設定されている。区画壁41より支持板22の第1端25側の空間が、シートロール17を収容するための収容空間55となる。この収容空間55は、支持板22の第1端25側に対して開口している。区画壁41により、支持板22の下方における収容空間55と軸受け溝29,35側の空間とがほぼ分離されている。

0049

図2及び図7に示されるように、蓋42は、区画壁41の延出端付近から支持板22の第1端25へ向かって延出されている。この蓋42によって、収容空間55の開口が開閉される図8に示されるように、蓋42は、湾曲板43を主要構成とする。図2及び図3に示されるように、湾曲板43は、支持板22の幅と同程度の幅であり、その高さは台本体20の脚部23,24のうち支持板22より下側となる部分より若干低い。

0050

図8に示されるように、湾曲板43の両側には、側板44,45が設けられている。各側板44,45は湾曲板43から収容空間55(湾曲内側)へ向かって突出している。各側板44,45は、湾曲板43の両側へ沿って下側へ向かって突出幅拡幅し、最下端側が半円形状をなしている。各側板44,45の最下端付近には、湾曲板43より外側へ向かってそれぞれ突出する軸46,47が設けられている。この軸46,47が、台本体20の一対の脚部23,24に設けられた軸孔27,28(図4参照)に挿入されて、蓋42が台本体20に回転自在に支持される。各側板44,45の上端付近には、湾曲板43の外側へ向かってそれぞれ突出するピン52,53が設けられている。図3に示されるように、一対の脚部23,24にそれぞれ設けられた凹陥部57,58にピン52,53が嵌合することによって、蓋42が閉塞姿勢図2参照)に保持される。なお、図3においては凹陥部58が現れていないが、凹陥部58は凹陥部57と対称な形状である。

0051

図8に示されるように、湾曲板43には、側板44,45の間に並列して側板44,45とほぼ同形状のリブ49〜51が設けられている。各リブ49〜51は、湾曲板43から収容空間55へ向かって突出している。リブ49〜51は、湾曲板53を補強すると共に、収容空間55へ突出する端面がシートロール17を位置決めする。

0052

図8に示されるように、湾曲板43には厚み方向に貫通する貫通孔54が設けられている。この貫通孔54は、湾曲板43における幅方向の中央であって上端付近に配置されている。貫通孔54は、採血を行う者の指が挿入可能な大きさである。この貫通孔54に指を掛けて、閉塞姿勢の蓋42を開放姿勢(図3参照)へ回動させることができる。また、閉塞姿勢の蓋42の外側からロール収容部40に収容されたシートロール17の状態を視認することができる。

0053

図2及び図3に示されるように、前述された蓋42が台本体20に組み付けられることにより、蓋42が台本体20に対して回動可能となる。図2に示されるように、蓋42の上端回動先端)が支持板22の第1端25付近へ位置された状態が、本明細書において蓋42の閉塞姿勢と称される。図7に示されるように、閉塞姿勢の蓋42は、そのリブ49〜51が区画壁41と相まってシートロール17を所定位置に保持する。保持されたシートロール17は、その軸方向を支持板22の短辺方向に沿った水平方向に位置決めされる。

0054

前述されたように、蓋42の湾曲板43の高さは、台本体20の脚部23,24のうち支持板22より下側となる部分より若干低い。したがって、閉塞姿勢の蓋42の上端と支持板22の第1端25との間にスリット56が形成される。このスリット56は、支持板22の第1端25に沿った横長形状であり、シートロール17からシート12の幅方向を第1端25に沿わせてシート12を引き出し可能な大きさ及び形状である。図7に示されるように、引き出されたシート12の幅方向は支持板22の短辺方向に沿っている。したがって、引き出されたシート12は、捩れることなく弾性変形部材21の上面へ延出される。

0055

収容空間55に収容されたシートロール17の外周側からスリット56を通じて連続的にシート12が引き出されると、シートロール17は収容空間55内において軸線方向(水平方向)を中心として回転する。このようなシートロール17の回転中において、蓋42のリブ49〜51及び区画壁41は、回転を許容しながらシートロール17の軸線方向を支持板22の短辺方向に沿った水平方向に保持する。

0056

図3に示されるように、蓋42を開放姿勢にすると、収容空間55が第1端25側に対して開口する。したがって、第1端25側からシートロール17を収容空間55へ装填することができる。

0057

[シート巻取部18] 図1に示されるように、支持台11における第2端26側には、シート巻取部18が設けられている。図7に示されるように、シート巻取部18は、弾性変形部材21の上面を覆っているシート12を巻き取る。シート巻取部18は、軸受け溝29,30,35,36に嵌め込まれた回転軸13,14とロック部材15,16とを主要な構成とする。

0058

図5に示されるように、ロック部材15,16は、円筒部材60,61とレバー62,63とをそれぞれ有する。ロック部材15,16は、軸受け溝29,35又は軸受け溝30,36に対応する対称な形状であるので、以下にはロック部材15を例に詳細な説明がなされ、ロック部材16についての詳細な説明が省略される。

0059

図9に示されるように、ロック部材15は、円筒部材60とレバー62とを有する。円筒部材60は、軸受け溝29,35の奥に嵌め込まれた状態において、その外周面64が軸受け溝29,35の奥の内周面と対向する。円筒部材60の両端にはフランジ65,66が設けられている。フランジ65は、脚部23の外側に対応し、フランジ66は脚部23の内側に対応している。本実施形態では、フランジ65の外径がフランジ66の外径より大きく設定されているが、これら外径は同等であっても、逆にフランジ66の外径が大きくてもよい。フランジ65,66間の長さは、脚部23及び外装材33の厚みと同程度である。したがって、フランジ65,66が脚部23及び外装材33を挟み込むようにして、円筒部材60が軸受け溝29,35の奥に回転可能に嵌め込まれる。

0060

円筒部材60の外周面64は一部が切り欠かれており、フランジ65,66も対応する一部が切り欠かれて導入溝67が形成されている。導入溝67の幅101は、軸受け溝29,35の幅と同じである。導入溝67を通じて、円筒部材60の外側から内空へ回転軸13が進入可能である。

0061

レバー62は、フランジ65から円筒部材60の径方向外側へ向かって延出されている。図9(B)に示されるように、レバー62が延出される向き102と導入溝67が延出される向き103とは、円筒部材60の周方向に対して90°の角度をなす。レバー62において脚部23の外側となる面には摘み68が設けられている。この摘み68は薄肉のリブ形状であり、採血を行う者が指で挟み持つことができる程度の大きさである。レバー62において脚部23と対向する面には突部69が設けられている。突部69は半球形状をなしており、突部69の直径は軸受け溝29,35の幅より若干短い。突部69は、円筒部材60が軸受け溝29,35の奥に嵌め込まれた状態において、外装材33に形成されたガイド溝37と嵌合する。

0062

軸受け溝29,35の奥に回転可能に嵌め込まれた円筒部材60は、レバー62の突部69とガイド溝37との嵌合により、90度だけ回転を許容される。図1及び図7に示されるように、突部69が軸受け溝29,35内に進入してレバー62が水平方向へ延びるロック部材15の回転位置が、本明細書において第1回転位置と称される。図5に示されるように、第1回転位置において、導入溝67は鉛直下方へ向いており軸受け溝29,35とは連続していない。したがって、円筒部材60の内空へ進入した回転軸13は、軸受け溝29,35の開口側に対して位置決めされて、軸受け溝29,35及び円筒部材60によって回転自在に支持される。

0063

図5に示されるように、矢印104へ向かってレバー62が鉛直方向へ起立させると、第1回転位置にある円筒部材60も矢印104へ回転される。このとき、レバー62の突部69はガイド溝37に沿ってガイド溝37(図4参照)の延出端へ移動する。そして、レバー62が鉛直方向へ起立すると、突部69がガイド溝37の延出端に嵌合して固定される。このときレバー62にクリック感が生じる。レバー62が鉛直方向へ起立するロック部材15の回転位置が、本明細書において第2回転位置と称される。なお、鉛直方向に起立したレバー62を水平方向へ倒伏させる際にも、突部69がガイド溝37の延出端から離脱して、レバー62にクリック感が生じる。

0064

第2回転位置において、導入溝67は第2端26へ向かう水平方向へ向いて軸受け溝29,35と連続する。したがって、軸受け溝29,35から円筒部材60の内空へ回転軸13を進入させることができ、また、円筒部材60の内空から軸受け溝29,35の開口へ回転軸13を移動させることができる。

0065

[回転軸13,14] 図5に示されるように、回転軸13,14は、軸部70,71と持ち手72,73とをそれぞれ有する。回転軸13,14は、軸受け溝29,35又は軸受け溝30,36のいずれに嵌め込まれるかが異なるのみであって同形状なので、以下には回転軸13を例に詳細な説明がなされ、回転軸14についての詳細な説明が省略される。

0066

回転軸13は、軸部70と持ち手72とからなる。軸部70における持ち手72側には小径部74が設けられている。小径部74の軸線方向の長さは脚部23及び外装材33の厚みと同程度である。小径部74の外径は、軸受け溝29,35に進入可能な大きさであり、ロック部材15に対しては、導入溝67を通じて円筒部材60の内空へ進入可能な大きさである。

0067

小径部74における持ち手72と反対側には、フランジ75が設けられている。小径部74の軸線方向に対してフランジ75が設けられた側が、脚部23の内側と対応している。フランジ75は小径部74の径方向へ延びる円盤である。回転軸13が円筒部材60の内空へ侵入すると、フランジ75はフランジ66と対向する。フランジ75から持ち手72と反対方向芯材接続部76が設けられている。芯材接続部76は小径部74の軸線方向へ突出する円筒芯77の外周面に、径方向及び軸線方向へ延びる薄肉のリブ78が放射線状に複数設けられてなる。芯材接続部76のリブ78は、芯材の一例ある円筒形状の紙管79内に圧入される寸法に設定されている。なお、シート12は、必ずしも芯材を介して芯材接続部76に接続される必要はなく、直接に芯材接続部76に接続されてもよい。

0068

持ち手72は、小径部74に対してフランジ75と反対側に設けられている。小径部74の軸線方向に対して持ち手72が設けられた側が脚部23の外側と対応している。持ち手72は、その外径が小径部74の外径より大きな円柱形状であり、その円柱形状の軸線が小径部74の軸線と合致する。

0069

持ち手72とフランジ75との間の長さは、ロック部材15におけるフランジ65,66間の長さより若干大きい。したがって、持ち手72とフランジ75とがフランジ65,66を挟み込むようにして、回転軸13の小径部74が円筒部材60の内空に嵌め込まれる。回転軸13の小径部74が円筒部材60の内空に嵌め込まれた状態において、持ち手72は、支持台11の外側へ突出している。そして、持ち手72が回転されると、脚部23の内側にある芯材接続部76も一体に回転される。

0070

図7に示されるように、ローラ収容部40に装填されたシートロール17からスリット56を通じてシート12が引き出され、さらに弾性変形部材21の上面に沿って第1端25側から第2端26側へ延出されたシート12は、第2端26において弾性変形部材21の下方へ延出されて、回転軸13,14の軸部70,71に装着された紙管79に接続されている。このように延出されたシート12の幅方向は、弾性変形部材21の短辺方向に合致しており、また、回転軸13,14の軸線方向に合致している。

0071

[採血台10の使用方法] 採血台10は、卓上に載置されて採血に用いられ、特に健康診断のように多人数から連続して行う採血に適している。採血に際して、採血台10のロール収容部40に未使用のシートロール17が装填される。シートロール17の装填に際して、採血台10は、図1に示されるように、脚部23,24によって支持板22が作業台などの上面から所定の高さに支持された状態で作業台などに載置される。

0072

図2に示されるように、蓋42の貫通孔54に指を掛けて蓋42を開放姿勢とし、ローラ収容部40を開口させる。そして、ローラ収容部40に未使用のシートロール17を水平方向を軸線方向として挿入する。挿入したシートロール17の外周にあるシート12の端を摘んで、蓋42の回動先端より外側へ引き出す。そして、蓋42を閉塞姿勢とすると、図7に示されるように、区画壁41とリブ48〜51によってシートロール17が軸線方向を支持板22の第1端25に沿った水平方向に支持され、シートロール17から引き出されたシート12は、スリット56を通じてロール収容部40の外側へ延びる。

0073

スリット56から延びているシート12を、弾性変形部材21の上面に沿って第1端25側から第2端26側へ延びるように更に引き出す。シート12は、その帯形状の長手方向へ引き出される。回転軸13,14は、軸受け溝29,30,35,36に嵌め込まれてない状態で、その軸部70,71に円筒形状の紙管79を装着する。そして、軸部70,71に装着された紙管79に、シート12の端を接続する。なお、軸部70,71に装着される紙管79は、芯材の一例であり、プラスチック管などの紙管79以外の芯材が用いられてもよい。

0074

ロック部材15,16のレバー62,63をそれぞれ第2回転位置に回動して保持し、前述された回転軸13,14を軸受け溝29,30,35,36に挿入する。このとき、シート12が弾性変形部材21の上面を捻れずに覆うように留意する。そして、回転軸13,14を軸受け溝29,30,35,36の奥まで進入させ、さらに導入溝67を通じて円筒部材60,61の内空へ回転軸13,14を進入させる。その後、ロック部材15,16のレバー62,63をそれぞれ第1回転位置に回動することにより、回転軸13,14を軸受け溝29,30,35,36の開口に対して位置決めする。そして、回転軸13,14の持ち手72,73を持って軸部70,71をそれぞれ回転させることによって、シート12を軸部70,71に装着された紙管79に若干巻き取って、シート12が弾性変形部材21の上面を弛みなく覆うようにする。

0075

前述されたように、シート12で覆われた弾性変形部材21の上面に被採血者の腕が載置される。採血台10は、支持板22の第1端25を被採血者に対向させる。これにより、弾性変形部材21の上面の傾斜に沿って、被採血者の腕は肘より手首が下側となる。そして、注射器や真空採血管などを用いて公知の手法によって採血が行われる。

0076

採血が終了して被採血者の腕が弾性変形部材21から離れると、回転軸13,14の持ち手72,73をシート12を巻き取る回転方向へ回転させる。図7に示されるように、回転軸13,14の回転によって、シート12が矢印105へ移動しながら軸部70,71に装着された紙管79に巻き取られる。これに伴い、弾性変形部材21の上面においては、シート12が矢印105へ移動する。また、シートロール17からはスリット56を通じて未使用のシート12が弾性変形部材21へ引き出される。このとき、シート12と弾性変形部材21との摺動摩擦や、シートロール17と区画壁41及びリブ48〜51との摺動摩擦などによって、シート12を通じて回転軸13,14に軸受け溝29,30,35,36の開口側へ引き出される力が作用するが、前述されたように、回動軸13,14は、第1回転姿勢のロック部材15,16によって軸受け溝29,30,35,36の開口に対して位置決めされているので、回動軸13,14が開口へ向かって移動することはない。

0077

弾性変形部材21の上面を覆っていたシート12が、シートロール17から引き出された未使用のシート12に完全に置き換えられるまで、回転軸13,14を回転させる。そして、弾性変形部材21の上面を未使用のシート12に置き換えた後に、次の被採血者の腕を、未使用のシート12で覆われた弾性変形部材21の上面に載置させる。さらに、次の被採血者に対しても、同様の作業が行われて、常に未使用のシート12で覆われた弾性変形部材21の上面に被採血者の腕が載置される。

0078

シートロール17として巻かれていたシート12がすべて引き出されると、回転軸13,14に使用後のシート12がすべて巻き取られた状態になる。そうすると、ロック部材15,16のレバー62,63をそれぞれ第2回転位置に回動して保持し、前述された回転軸13,14を軸受け溝29,30,35,36から取り外す。そして、回転軸13,14から使用後のシート12を紙管79と共に外して廃棄する。このような回転軸13,14の取り外しに際して、支持台11を裏返す必要はない。

0079

その後、前述と同様にして、新しい未使用のシートロール17をロール収容部40に装填し、シート12の端を回転軸13,14に装着された新たな紙管79に接続して、その回転軸13,14を回転軸13,14を軸受け溝29,30,35,36の奥に挿入する。これを繰り返すことにより、1個のシートロール17を使い切りまで、弾性変形部材21を覆っているシート12を連続的に交換することができる。

0080

なお、使用後のシート12や芯材としての紙管79は、洗濯や滅菌などが施されることによって繰り返し使用されてもよいが、衛生上や感染防止という観点からはディスポーザブルであることが好ましい。また、使用後のシート12が取り外された回転軸13,14もディスポーザルとしてもよい。

0081

[本実施形態の作用効果] 前述されたように、採血台10の第2端26側にシート巻取部18が設けられているので、使用後のシート12が被採血者に対して露呈されず、衛生的な採血台10が実現される。

0082

また、軸受け溝29,30,35,36が、支持板22の下方において第2端26に開口しているので、支持台11を裏返すことなく、シート12が接続された回転軸13,14を軸受け溝29,30,35,36に挿入できる。これにより、シートロール17の交換作業を容易且つ衛生的に行うことができる。

0083

また、シート巻取部18及びロール収容部40が支持板22の下方に設けられているので、支持台11を第1端25及び第2端26から外側へ延長する必要がなく、弾性変形部材21の上面の面積と同程度の載置面積である小型の採血台10が実現される。

0084

また、回転軸13,14の回転により使用後のシート12が巻き取られ、ロール収容部40からシート12の未使用部分が弾性変形部材21へ供給されてその上面を覆うので、多人数の採血に際して、弾性変形部材21の上面を覆うシート12を連続的に交換することができる。

0085

回転軸13,14の回転によりシート12を巻き取る際に、軸受け溝29,30,35,36の開口へ向かう方向の力がシート12を通じて回転軸13,14に加わっても、ロック部材15,16が軸受け溝29,30,35,36における回転軸13,14の位置決めを行っているので、回転軸13,14が軸受け溝29,30,35,36から外れることがない。

0086

また、弾性変形部材21の上面が、第1端25から第2端26へ向かって降下する傾斜面であるので、肘より手首を下にした姿勢で被採血者の腕を弾性変形部材21の上面にて支持して、採血を行うことができる。

0087

また、ロック部材15,16において、円筒部材60,61を回転させるレバー62,63が設けられたので、レバー62,63を操作することにより、容易に円筒部材60,61を第1回転姿勢又は第2回転姿勢に回転させることができ、操作性がよい。

0088

また、蓋42を開放姿勢とすることにより、ロール収容部40の収容空間55が、支持板22の下方において第1端25側へ向かって開口するので、支持台11を裏返すことなく、シートロール17を収容空間55に装填できる。

0089

また、回転軸13,14に、支持台11の外側へ突出する持ち手72,73が設けられているので、手動によって回転軸13,14を回転する際の操作性が向上される。

0090

また、被採血者の腕を支持する支持面が弾性変形部材21により構成されているので、被採血者の腕に、痛みの少ない柔らかな感触を与えることができる。

0091

また、弾性変形部材21が支持板22に支持されており、この支持板22が、一対の脚部23,24により採血台上などにおいて所定の高さに支持されるので、支持板22の下方の空間を回転軸13,14に巻き取られるシート12を収容する空間やシートロール17の収容空間55として利用して、採血台10を小型化できる。

0092

また、弾性変形部材21が、台本体20の支持板22に対して着脱可能なので、例えば、血液などがシート12を通過して弾性変形部材21まで到達した場合には、弾性変形部材21を交換することができる。また、弾性変形部材21が劣化した場合には、弾性変形部材21を交換することができる。

0093

[変形例] 前述された実施形態においては、2個の回転軸13,14に装着された紙管79によって使用後のシート12が巻き取られることとしたが、本発明における回転軸は1個のものとして実現されてもよい。

0094

図10に示されるように、変形例に係る回転軸80は、軸部81と嵌合部82,83とを有する。なお、図10に示されているロック部材15,16は前述された実施形態と同じものである。

0095

軸部81は、その両端に円筒形状の連結部84,85を有し、その連結部84,85を接続するように、径方向及び軸線方向へ延びる4枚の薄肉のリブ86が互いに直交する方向へ設けられている。連結部84,85には、嵌合部82,83がそれぞれ連結される。なお、各リブ86は、芯材としての円筒形状の紙管79内に圧入される寸法に設定されている。

0096

嵌合部82,83は、軸部81に対する連結位置が異なるのみであって同形状なので、以下には嵌合部82を例に詳細な説明がなされ、嵌合部83についての詳細な説明が省略される。

0097

嵌合部82は、持ち手87、小径部88、フランジ89、外嵌部90を主要構成とする。小径部88は円筒形状であり、その軸線方向の長さは、脚部23及び外装材33の厚みより若干長い。小径部74の外径は、軸受け溝29,35に進入可能な大きさであり、ロック部材15に対しては、導入溝67を通じて円筒部材60の内空へ進入可能な大きさである。小径部88における一端には持ち手87が設けられており、他端にはフランジ89が設けられている。

0098

小径部88の軸線方向に対して持ち手87が設けられた側が脚部23の外側と対応している。持ち手87は、その外径が小径部88の外径より大きな円柱形状であり、その円柱形状の軸線が小径部88の軸線と合致する。

0099

小径部88の軸線方向に対してフランジ89が設けられた側が、脚部23の内側と対応している。フランジ89は小径部88の径方向へ延びる円盤である。嵌合部82が円筒部材60の内空へ侵入すると、フランジ89はフランジ66と対向する。

0100

持ち手87とフランジ89との間の長さは、ロック部材15におけるフランジ65,66間の長さより若干長い。したがって、持ち手87とフランジ89とがフランジ65,66を挟み込むようにして、嵌合部82の小径部88が円筒部材60の内空に嵌め込まれる。図10に現れていないが、嵌合部82の小径部88が円筒部材60の内空に嵌め込まれた状態において、持ち手87は、支持台11の外側へ突出している。そして、持ち手87が回転されると、外嵌部90も一体に回転される。

0101

外嵌部90は、フランジ89から持ち手87と反対側へ突出している、外嵌部90は、小径部88と軸線方向を同じにする円筒形状であり、その突出端から軸線方向に沿ってリブ86に対応する切込みが形成されている。外嵌部90は、軸部81の連結部84に対して外嵌される。これにより、嵌合部82と軸部81とが連結されて、一体に回転可能となる。

0102

なお、嵌合部83については詳細な説明が省略されるが、嵌合部82と同様にして軸部81と連結される。

0103

前述された実施形態と同様にして、ローラ収容部40に装填されたシートロール17からスリット56を通じてシート12が引き出され、さらに弾性変形部材21の上面に沿って第1端25側から第2端26側へ延出されたシート12は、第2端26において弾性変形部材21の下方へ延出されて、軸部81に装着された紙管79に接続される。このように延出されたシート12の幅方向は、弾性変形部材21の短辺方向に合致しており、また、回転軸13,14の軸線方向に合致している。

0104

前述された回転軸80を用いても、前述された実施形態と同様の作用効果が奏される。また、使用後のシート12を廃棄するに際して、軸部81のみをディスポーザブルとしてもよく、使用後のシート12と直接に接触しない嵌合部82,83を再利用することができる。また、嵌合部82,83のいずれか一方を持って回転させれば軸部81が回転するので操作性がよい。したがって、持ち手87は、嵌合部82,83の少なくとも一方にのみ設けられていてもよい。

0105

また、前述された実施形態及び変形例においては、回転軸13,14,80を手動で回転させて使用後のシート12を巻き取ることとしたが、回転軸13,14,80にモータなどの駆動源から駆動伝達させて、モータの駆動により回転軸13,14,80が回転されるように構成されてもよい。

0106

また、前述された実施形態及び変形例においては、軸受け溝29,30,35,36と別にロック部材15,16が設けられた構成が示されているが、本発明におけるロック部材は軸受け溝と一体のものであってもよい。例えば、軸受け溝の幅を狭める方向へ出没又は変形可能なロック部材が軸受け溝又は支持台の脚部に一体に設けられていてもよい。


図面の簡単な説明

0107

図1は、本発明の実施形態にかかる採血台10の第2端26側の外観構成を示す斜視図である。 図2は、採血台10の第1端25側の外観構成を示す斜視図である。 図3は、図2において蓋42が開放姿勢にされた状態を示す斜視図である。 図4は、採血台10の分解斜視図である。 図5は、回転軸13,14及びロック部材15,16を分解した状態の採血台10を示す斜視図である。 図6は、採血台10の右側面図である。 図7は、図1におけるVII−VII切断による断面を示す断面図である。 図8は、蓋42の外嵌構成を示す斜視図である。 図9(A)は、ロック部材15の背面図であり、図9(B)は、ロック部材15の正面図であり、図9(C)は、ロック部材15の右側面図である。 図10は、変形例に係る回転軸80の構成を示す分解斜視図である。

その他の画像は本文中のリンクかPDFからご覧ください


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0108

10・・・採血台 11・・・支持台 12・・・シート 13,14,80・・・回転軸 15,16・・・ロック部材 17・・・シートロール 18・・・シート巻取部 20・・・台本体 21・・・弾性変形部材(支持面) 22・・・支持板 23,24・・・脚部 25・・・第1端 26・・・第2端 29,30,35,36・・・軸受け溝 40・・・ロール収容部 42・・・蓋 55・・・収容空間 56・・・スリット 60,61・・・円筒部材 62,63・・・レバー 67・・・導入溝 72,73・・・持ち手


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