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技術 手摺及び枠組足場

出願人 発明者
出願日 2008年2月14日 (6年8ヶ月経過) 出願番号 2008-032587
公開日 2009年8月27日 (5年2ヶ月経過) 公開番号 2009-191506
登録日 - 登録番号 -
特許期限 2028年2月14日 (残13年4ヶ月) 状態 未査定
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課題

外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できる手摺並びにこれを手摺として組み込んでなる枠組足場を提供する。

解決手段

1対の楔孔とこの1対の楔孔の両方に挿入できるを有していて締結すべき支柱抱き込むことができる取付部材長尺手摺本体の両端に設けてなる手摺であって、各取付部材における1対の楔孔は手摺本体に対して直角方向に設けられた2個の壁面のそれぞれに穿たれており、1対の楔孔のうち、第1の楔孔は1個の長孔からなり、そして、第2の楔孔は手摺本体に対して直角方向に複数個配置された長孔からなることを特徴とする、締結すべき支柱の外径に応じて第2の楔孔のうちの長孔の1個を選択して楔を挿入することによって外径の異なる支柱の間を締結することができる手摺。第2の楔孔として設けられる長孔の一部が互いに繋がっていてもよい。楔の先端部近傍には楔脱落防止ピン取り付けられているのが好ましい。また、手摺は伸縮自在であることが好ましい。

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背景

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建築現場等で用いられる枠組足場には、例えば、建枠筋違(すじかい)や手摺枠取り付けてなる「建枠式足場」と、支柱部材ブレース材斜材ともいう。)や手摺部材等の足場構成部材緊結して組み立ててなる「緊結式足場」がある。

「建枠式足場」は、次のようにして組み立てられる。すなわち、横桟縦柱から構成され、H形状鳥居形状を有する建枠の複数個を、所定の間隔建物等の構造物とは直角に立設し、隣接する建枠の縦柱の間に筋違や手摺枠を取り付け固定して複数個の建枠を自立させた後、さらに建枠の横桟の上に床付き布枠布板ともいう。)を1枚又は平行して2枚架け渡すことで、1単位の足場を形成する。この床付き布枠の上が作業用通路になるが、その幅は架け渡された1枚の床付き布枠の幅又は平行して2枚架け渡された床付き布枠の合計幅となるので、これらの幅に応じて、使用する建枠の横桟の長さが決まる。

次に、既に立設した建枠の上に、別途用意された建枠を立設し、同様にして筋違や手摺枠を隣接する建枠の間に取り付け固定した後、新たに立設した建枠の横桟の上に床付き布枠を1枚又は2枚架け渡すことによって一つ上の段の足場を形成する。これを順次繰り返すことによって、全体の枠組み足場を形成する。

この建枠として、H形状の建枠(以下、「H枠」という。)を例にとって、建枠式の枠組足場を組み立てる手順を、図1を用いて説明する。図1(a)が正面図、そして、図1(b)が右側面図である。

3個のH枠1を建物22とは直角に等間隔に並べ、隣接するH枠の間に、建物側に筋違13をロック金具6aに取り付け、そして建物とは反対側に手摺枠10をロック金具6bに取り付けて、1段目のH枠1を自立させる。さらに、建物側の筋違13をロック金具7aに取り付け、そして、建物とは反対側に手摺枠10をロック金具7bに取り付けて固定する。その後、1段目のH枠1の隣接する横桟3の間に床付き布枠11を架け渡して、1段目の足場を形成する。

次に、既に立設した1段目のH枠1の縦柱2の上に、別途用意したH枠1の縦柱2の下部を載置し、固定ピン(図示せず)で固定することによって、2段目のH枠1を立設する。その後、1段目と同様にして、建物側に筋違13をロック金具6aと7aに取り付け、そして、建物とは反対側に手摺枠10をロック金具6bと7bに取り付けて固定し、その後、2段目のH枠1の横桟3に床付き布枠11を架け渡して、2段目の足場を形成する。

3段目の足場も、2段目の足場と同じ手順で組み立てる。すなわち、建物側に筋違13を、そして、建物とは反対側に手摺枠10を固定し、その後、3段目のH枠1の横桟3に床付き布枠11を架け渡して、3段目の足場を形成する。

一方、「緊結式足場」は、「コマ」と呼ばれる取付部材が複数個設けられた支柱部材に、手摺部材、ブレース材、腕木部材等の足場構成部材をコマを介して取り付け、そして、コマにおいて等によってこれらの足場構成部材を緊結した後、床付き布枠を1枚又は2枚以上架け渡すことによって、組み立てられる。

図2を用いて緊結式足場を組み立てる手順を説明する。図2(a)は緊結式足場の正面図、図2(b)は(a)において円で示されたコマの周辺拡大図、そして、図2(c)は緊結式足場の右側面図である。

緊結式足場は、支柱14が建物側とその反対側に各3本が立設されている。各々の支柱14は、複数のコマ20を有する支柱部材16を縦に継ぎ足すことによって形成されている。建物側の隣接する支柱14の間には、コマ20を介してブレース材19が取り付けられ、また、建物とは反対側の隣接する支柱14の間には、コマ20を介して手摺部材15が取り付けられ、コマ20において楔等で緊結される。さらに、建物側の支柱14と建物とは反対側の支柱14の間には、コマ20を介して腕木材21が取り付けられ、コマ20において楔等で緊結され、そして、隣接する腕木材21の間に、床付き布枠11を架け渡すことで、1段目の足場が形成される。なお、ブレース材19は建物とは反対側の支柱14の間に取り付ける場合もある。

2段目の足場は、1段目の足場と同様にして形成される。必要に応じて、1段目の足場の支柱14の上端に別途用意した支柱14を縦方向継ぎ足した上で、ブレース材19、手摺部材15、腕木部材21をコマ20を介して取り付け緊結した後、床付き布枠11を1枚又は平行して2枚架け渡すことで、1単位の足場を形成する。この床付き布枠の上が作業用通路になるが、その幅は架け渡された1枚の床付き布枠の幅又は平行して2枚架け渡された床付き布枠の合計幅となるので、これらの幅に応じて、使用する腕木材21の長さが決まる。これを順次繰り返すことによって、複数段の緊結式足場が形成される。

このように、建築現場等で用いられる枠組足場には、建枠式枠組足場と緊結式枠組足場とを問わず、作業員転落を防止するために、枠組足場の少なくとも道路側には、隣接する建枠の縦柱又は支柱部材の間に手摺枠又は手摺部材が取り付けられている。以下、建枠の縦柱又は支柱部材を総称して、「支柱」ということがある。

しかしながら、建枠式枠組足場に用いられる建枠の縦柱と緊結式足場に用いられる支柱部材とでは、同一メーカー製品であってもその外径は異なっているのが一般的である(たとえば、前者が42.7mm、そして、後者が48.6mmのものが多い)。さらに、メーカーが違えば、同じ建枠であってもその縦柱の外径は異なる。同様に、メーカーが違えば、支柱部材の外径も異なる。したがって、建枠式枠組足場と緊結式足場とを接続して全体として一つの枠組足場を形成する必要が生じた場合には、左右で外径の異なる支柱の間を締結することのできる手摺が必要となる。

次に、建物の周囲に建枠式枠組足場を組み立てるときに、建物の角部に当たる場所に用いられる建枠は妻面となる。

図3は、建物22の周囲に建枠24を用いて建枠式枠組足場を組み立てるときの手摺枠10の設置状況平面図)を示す。

図3にみるごとく、建枠24がH枠であろうと鳥居枠であろうと、建物22の角部に当たる場所に設置されるとき、それは妻面建枠25となるので、そこには手摺枠10を設けることができない。したがって、作業員の転落を防止するために、妻面建枠25の中の2つの縦柱(支柱)の間を締結できる妻面用手摺を用意しておき、手摺枠10に代えて、設置する必要がある。この妻面用手摺は、同一外径の縦柱(支柱)の間を締結することになる。したがって、作業員の安全確保のために枠組足場に組み込む手摺としては、左右で外径の異なる支柱の間を締結できる手摺だけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できる手摺をも用意しておく必要がある。

さらに、枠組足場を組み立てる施工業者は、建枠式枠組足場に用いられる建枠に関して、同一のメーカーの製品のみを所有しているとは限らず、むしろ複数のメーカーの製品を所有しており、併用することの方が多い。そして、上述したように、メーカーが違えば同じ建枠であってもその縦柱(支柱)の外径は異なるので、複数のメーカーの製品を所有する施工業者は、様々な外径の縦柱(支柱)に対応できるように、同一外径の縦柱(支柱)間を締結する妻面用手摺数種類用意する必要がある。

このとき、建枠式枠組足場の作業用通路の幅は、通常、600〜610mm、900〜914mm及び1200〜1219mmの3種類が存在するため、建枠の縦柱(支柱)間の幅も同様に、600〜610mm、900〜914mm及び1200〜1219mmの3種類存在する。それぞれ、600枠、900枠及び1200枠ということがある。したがって、この妻面用手摺としては、外径の異なる支柱の間を締結する必要はないものの、3種類の建枠に対応して、3種類の長さのものを用意する必要がある。

なお、施工業者が同一のメーカーの製品のみを所有しているとは限らず、むしろ複数のメーカーの製品を所有しており、併用することの方が多い点は、緊結式足場を用いて枠組足場を組み立てる場合にも、同じ問題を生じさせることになる。複数のメーカーの製品を所有する施工業者は、様々な外径の支柱部材(支柱)に対応できるように、同一外径の支柱部材(支柱)間を締結するときであっても、長さの異なる手摺を数種類用意する必要がある。

このような問題を解決するために、特許文献1には、伸縮自在の長尺手摺本体とその両端に設けられた着脱可能の掴み部材からなる、外径の異なる支柱の間を締結できる手摺が提案されている。ここでは、その両端に設けられた管掴み部材を大径用と小径用の2種類用意しており、管外径に応じて、その都度、取り換えることで外径の異なる管に対応している。

また、特許文献2には、異径チューブ連結できる足場クランプが提案されている。ここでは、平行部をもつヒンジピン長孔スロットを通して移動可能とすることによって閉鎖エレメントと調整し、あるいはさらに、傾動エレメントを追加して、異径の支柱に対応している。

特開2007−46382号公報 特開平6−207461号公報

概要

外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できる手摺並びにこれを手摺として組み込んでなる枠組足場を提供する。1対の楔孔とこの1対の楔孔の両方に挿入できる楔を有していて締結すべき支柱を抱き込むことができる取付部材を長尺の手摺本体の両端に設けてなる手摺であって、各取付部材における1対の楔孔は手摺本体に対して直角方向に設けられた2個の壁面のそれぞれに穿たれており、1対の楔孔のうち、第1の楔孔は1個の長孔からなり、そして、第2の楔孔は手摺本体に対して直角方向に複数個配置された長孔からなることを特徴とする、締結すべき支柱の外径に応じて第2の楔孔のうちの長孔の1個を選択して楔を挿入することによって外径の異なる支柱の間を締結することができる手摺。第2の楔孔として設けられる長孔の一部が互いに繋がっていてもよい。楔の先端部近傍には楔脱落防止ピンが取り付けられているのが好ましい。また、手摺は伸縮自在であることが好ましい。

目的

本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであって、特殊な楔構造を採用することによって、複雑な機構を不要にするとともに調整に手間をかけることなく、外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できる手摺を提供するとともに、これを手摺として組み込んでなる枠組足場を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項

以下の情報は公開日時点(2009年8月27日)のものです。

請求項1

1対の楔孔とこの1対の楔孔の両方に挿入できるを有していて締結すべき支柱抱き込むことができる取付部材長尺手摺本体の両端に設けてなる手摺であって、各取付部材における1対の楔孔は手摺本体に対して直角方向に設けられた2個の壁面のそれぞれに穿たれており、1対の楔孔のうち、第1の楔孔は1個の長孔からなり、そして、第2の楔孔は手摺本体に対して直角方向に複数個配置された長孔からなることを特徴とする、締結すべき支柱の外径に応じて第2の楔孔のうちの長孔の1個を選択して楔を挿入することによって外径の異なる支柱の間を締結することができる手摺。

請求項2

第2の楔孔に配置された複数個の長孔のうち、手摺本体の近くに配置された長孔には小径の支柱を締結するときに楔を挿入し、そして、手摺本体の遠くに配置された長孔には大径の支柱を締結するときに楔を挿入することを特徴とする、請求項1に記載の手摺。

請求項3

第2の楔孔に配置された複数個の長孔のうち、少なくとも2個の長孔の一部が互いに繋がっていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の手摺。

請求項4

第2の楔孔に配置された長孔が2個であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれかに記載の手摺。

請求項5

楔の先端部近傍には楔脱落防止ピン取り付けられていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれかに記載の手摺。

請求項6

第2の楔孔に配置された複数個の長孔のいずれをも、楔脱落防止ピンの両端部が通り抜けることができるように、それぞれの長孔の中央部に連通して、楔脱落防止ピンの両端部が通れるだけの小孔が、それぞれの長孔に連通して設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の手摺。

請求項7

長尺の手摺本体が伸縮自在であることを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の手摺。

請求項8

請求項1から7までのいずれかに記載の手摺が、その両端に設けてなる各取付部材の楔によって2本の支柱の間に固定された状態で組み込まれていることを特徴とする枠組足場

詳細

以下の情報は 公開日時点 (2009年8月27日)のものです。

技術分野

0001

本発明は、外径の異なる支柱建枠縦柱支柱部材)の間を締結することができる手摺及びこれを組み込んでなる枠組足場に関する。


背景技術

0002

建築現場等で用いられる枠組足場には、例えば、建枠に筋違(すじかい)や手摺枠取り付けてなる「建枠式足場」と、支柱部材やブレース材斜材ともいう。)や手摺部材等の足場構成部材緊結して組み立ててなる「緊結式足場」がある。

0003

「建枠式足場」は、次のようにして組み立てられる。すなわち、横桟と縦柱から構成され、H形状鳥居形状を有する建枠の複数個を、所定の間隔建物等の構造物とは直角に立設し、隣接する建枠の縦柱の間に筋違や手摺枠を取り付け固定して複数個の建枠を自立させた後、さらに建枠の横桟の上に床付き布枠布板ともいう。)を1枚又は平行して2枚架け渡すことで、1単位の足場を形成する。この床付き布枠の上が作業用通路になるが、その幅は架け渡された1枚の床付き布枠の幅又は平行して2枚架け渡された床付き布枠の合計幅となるので、これらの幅に応じて、使用する建枠の横桟の長さが決まる。

0004

次に、既に立設した建枠の上に、別途用意された建枠を立設し、同様にして筋違や手摺枠を隣接する建枠の間に取り付け固定した後、新たに立設した建枠の横桟の上に床付き布枠を1枚又は2枚架け渡すことによって一つ上の段の足場を形成する。これを順次繰り返すことによって、全体の枠組み足場を形成する。

0005

この建枠として、H形状の建枠(以下、「H枠」という。)を例にとって、建枠式の枠組足場を組み立てる手順を、図1を用いて説明する。図1(a)が正面図、そして、図1(b)が右側面図である。

0006

3個のH枠1を建物22とは直角に等間隔に並べ、隣接するH枠の間に、建物側に筋違13をロック金具6aに取り付け、そして建物とは反対側に手摺枠10をロック金具6bに取り付けて、1段目のH枠1を自立させる。さらに、建物側の筋違13をロック金具7aに取り付け、そして、建物とは反対側に手摺枠10をロック金具7bに取り付けて固定する。その後、1段目のH枠1の隣接する横桟3の間に床付き布枠11を架け渡して、1段目の足場を形成する。

0007

次に、既に立設した1段目のH枠1の縦柱2の上に、別途用意したH枠1の縦柱2の下部を載置し、固定ピン(図示せず)で固定することによって、2段目のH枠1を立設する。その後、1段目と同様にして、建物側に筋違13をロック金具6aと7aに取り付け、そして、建物とは反対側に手摺枠10をロック金具6bと7bに取り付けて固定し、その後、2段目のH枠1の横桟3に床付き布枠11を架け渡して、2段目の足場を形成する。

0008

3段目の足場も、2段目の足場と同じ手順で組み立てる。すなわち、建物側に筋違13を、そして、建物とは反対側に手摺枠10を固定し、その後、3段目のH枠1の横桟3に床付き布枠11を架け渡して、3段目の足場を形成する。

0009

一方、「緊結式足場」は、「コマ」と呼ばれる取付部材が複数個設けられた支柱部材に、手摺部材、ブレース材、腕木部材等の足場構成部材をコマを介して取り付け、そして、コマにおいて等によってこれらの足場構成部材を緊結した後、床付き布枠を1枚又は2枚以上架け渡すことによって、組み立てられる。

0010

図2を用いて緊結式足場を組み立てる手順を説明する。図2(a)は緊結式足場の正面図、図2(b)は(a)において円で示されたコマの周辺拡大図、そして、図2(c)は緊結式足場の右側面図である。

0011

緊結式足場は、支柱14が建物側とその反対側に各3本が立設されている。各々の支柱14は、複数のコマ20を有する支柱部材16を縦に継ぎ足すことによって形成されている。建物側の隣接する支柱14の間には、コマ20を介してブレース材19が取り付けられ、また、建物とは反対側の隣接する支柱14の間には、コマ20を介して手摺部材15が取り付けられ、コマ20において楔等で緊結される。さらに、建物側の支柱14と建物とは反対側の支柱14の間には、コマ20を介して腕木材21が取り付けられ、コマ20において楔等で緊結され、そして、隣接する腕木材21の間に、床付き布枠11を架け渡すことで、1段目の足場が形成される。なお、ブレース材19は建物とは反対側の支柱14の間に取り付ける場合もある。

0012

2段目の足場は、1段目の足場と同様にして形成される。必要に応じて、1段目の足場の支柱14の上端に別途用意した支柱14を縦方向継ぎ足した上で、ブレース材19、手摺部材15、腕木部材21をコマ20を介して取り付け緊結した後、床付き布枠11を1枚又は平行して2枚架け渡すことで、1単位の足場を形成する。この床付き布枠の上が作業用通路になるが、その幅は架け渡された1枚の床付き布枠の幅又は平行して2枚架け渡された床付き布枠の合計幅となるので、これらの幅に応じて、使用する腕木材21の長さが決まる。これを順次繰り返すことによって、複数段の緊結式足場が形成される。

0013

このように、建築現場等で用いられる枠組足場には、建枠式枠組足場と緊結式枠組足場とを問わず、作業員転落を防止するために、枠組足場の少なくとも道路側には、隣接する建枠の縦柱又は支柱部材の間に手摺枠又は手摺部材が取り付けられている。以下、建枠の縦柱又は支柱部材を総称して、「支柱」ということがある。

0014

しかしながら、建枠式枠組足場に用いられる建枠の縦柱と緊結式足場に用いられる支柱部材とでは、同一メーカー製品であってもその外径は異なっているのが一般的である(たとえば、前者が42.7mm、そして、後者が48.6mmのものが多い)。さらに、メーカーが違えば、同じ建枠であってもその縦柱の外径は異なる。同様に、メーカーが違えば、支柱部材の外径も異なる。したがって、建枠式枠組足場と緊結式足場とを接続して全体として一つの枠組足場を形成する必要が生じた場合には、左右で外径の異なる支柱の間を締結することのできる手摺が必要となる。

0015

次に、建物の周囲に建枠式枠組足場を組み立てるときに、建物の角部に当たる場所に用いられる建枠は妻面となる。

0016

図3は、建物22の周囲に建枠24を用いて建枠式枠組足場を組み立てるときの手摺枠10の設置状況平面図)を示す。

0017

図3にみるごとく、建枠24がH枠であろうと鳥居枠であろうと、建物22の角部に当たる場所に設置されるとき、それは妻面建枠25となるので、そこには手摺枠10を設けることができない。したがって、作業員の転落を防止するために、妻面建枠25の中の2つの縦柱(支柱)の間を締結できる妻面用手摺を用意しておき、手摺枠10に代えて、設置する必要がある。この妻面用手摺は、同一外径の縦柱(支柱)の間を締結することになる。したがって、作業員の安全確保のために枠組足場に組み込む手摺としては、左右で外径の異なる支柱の間を締結できる手摺だけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できる手摺をも用意しておく必要がある。

0018

さらに、枠組足場を組み立てる施工業者は、建枠式枠組足場に用いられる建枠に関して、同一のメーカーの製品のみを所有しているとは限らず、むしろ複数のメーカーの製品を所有しており、併用することの方が多い。そして、上述したように、メーカーが違えば同じ建枠であってもその縦柱(支柱)の外径は異なるので、複数のメーカーの製品を所有する施工業者は、様々な外径の縦柱(支柱)に対応できるように、同一外径の縦柱(支柱)間を締結する妻面用手摺数種類用意する必要がある。

0019

このとき、建枠式枠組足場の作業用通路の幅は、通常、600〜610mm、900〜914mm及び1200〜1219mmの3種類が存在するため、建枠の縦柱(支柱)間の幅も同様に、600〜610mm、900〜914mm及び1200〜1219mmの3種類存在する。それぞれ、600枠、900枠及び1200枠ということがある。したがって、この妻面用手摺としては、外径の異なる支柱の間を締結する必要はないものの、3種類の建枠に対応して、3種類の長さのものを用意する必要がある。

0020

なお、施工業者が同一のメーカーの製品のみを所有しているとは限らず、むしろ複数のメーカーの製品を所有しており、併用することの方が多い点は、緊結式足場を用いて枠組足場を組み立てる場合にも、同じ問題を生じさせることになる。複数のメーカーの製品を所有する施工業者は、様々な外径の支柱部材(支柱)に対応できるように、同一外径の支柱部材(支柱)間を締結するときであっても、長さの異なる手摺を数種類用意する必要がある。

0021

このような問題を解決するために、特許文献1には、伸縮自在の長尺手摺本体とその両端に設けられた着脱可能の掴み部材からなる、外径の異なる支柱の間を締結できる手摺が提案されている。ここでは、その両端に設けられた管掴み部材を大径用と小径用の2種類用意しており、管外径に応じて、その都度、取り換えることで外径の異なる管に対応している。

0022

また、特許文献2には、異径チューブ連結できる足場クランプが提案されている。ここでは、平行部をもつヒンジピン長孔スロットを通して移動可能とすることによって閉鎖エレメントと調整し、あるいはさらに、傾動エレメントを追加して、異径の支柱に対応している。

0023

特開2007−46382号公報 特開平6−207461号公報


発明が解決しようとする課題

0024

上述の通り、建枠式枠組足場に用いられる建枠の縦柱(支柱)と緊結式足場に用いられる支柱部材(支柱)の間を締結する場合には、外径の異なる支柱の間を締結できる手摺が必要となるものの、妻面となる建枠内の縦柱(支柱)の間を締結する場合には外径の同じ支柱の間を締結できる手摺が必要となる。したがって、枠組足場に組み込まれる手摺は、外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できるものであることが求められる。さらに、複数のメーカーの製品を所有する施工業者は、同一外径の支柱の間を締結するときであっても、様々な外径の支柱に対応できるような手摺が求められる。

0025

特許文献1に開示された手摺は、外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できるものであるが、その両端に設けられた掴み部材を大径用と小径用の2種類用意しており、管外径に応じて、その都度、掴み部材を取り換える必要があるから、その取替作業に手間がかかるという問題がある。

0026

次に、特許文献2に開示された異径チューブを連結できる足場クランプは、平行部をもつヒンジピンを長孔スロットを通して移動可能とすることによって、外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく外径の同じ支柱の間を締結できるものである。しかしながら、この足場クランプは長孔スロットの支持面楔効果により大きな荷重が作用するため、長孔スロットが壊れやすいという問題があるし、この足場クランプを組み立てる際には長孔スロット内へのヒンジピンの挿入調整に手間がかかる。さらに傾動エレメントを有する構造にあっては、複雑な構造のために壊れやすいとともに、その調整に手間がかかるという問題がある。

0027

本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであって、特殊な楔構造を採用することによって、複雑な機構を不要にするとともに調整に手間をかけることなく、外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できる手摺を提供するとともに、これを手摺として組み込んでなる枠組足場を提供することを目的とする。


課題を解決するための手段

0028

本発明者らは、上記目的を達成するために、種々の検討を重ねた結果、次の(a)〜(h)の知見を得た。

0029

(a) 外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できる手摺としては、締結すべき支柱を内部に固定することができる取付部材を長尺の手摺本体の両端に設けるとともに、締結すべき支柱の外径に応じて複数径の支柱を選択的に固定できるようにすればよい。

0030

(b) 取付部材の内部に支柱を固定するための機構として複雑な機構を採用すると、組み立てに手間がかかるし故障もしやすいので、できるだけ単純な機構を採用したい。楔効果を利用した機構は単純であるから、好ましい。楔効果を利用した機構としては、楔孔と楔を組み合わせて楔効果を利用したものを挙げることができる。

0031

(c) 楔孔と楔を組み合わせて楔効果を利用した機構としては、各取付部材の内部に締結すべき支柱を抱き込むことができる間隔を開けて、手摺本体に対して直角方向に2個の壁面を設け、そして、これら壁面に1対の楔孔を穿ち、その両方の楔孔に挿入できる楔を用意すればよい。すなわち、手摺の両端に設けられた各取付部材のこれらの壁面の間に締結すべき支柱を抱き込んだ後に、これらの壁面に穿たれた1対の楔孔の両方に楔を挿入することによって、各取付部材の内部に締結すべき支柱を固定することができる。ここで、手摺本体に対して直角方向に設けられる2個の壁面は、2個の部材を手摺本体に対して直角方向に別個に設けてもよいし、1個の断面U字形の壁面を手摺本体に対して直角方向に設けることによって実質的に2個の壁面を形成してもよい。なお、2個の壁面の間隔は締結すべき支柱の最大外径に対応して適宜決定すればよい。

0032

(d) 次に、外径に応じて選択的に複数径の支柱を取付部材の内部に選択的に固定できるようにするためには、1対の楔孔のうち、第1の楔孔は1個の長孔からなり、そして、第2の楔孔は手摺本体に対して直角方向に複数個配置された長孔からなるようにすれば、締結すべき支柱の外径に応じて第2の楔孔のうちの長孔の1個を選択して楔を挿入することによって外径の異なる支柱の間を締結することができる手摺となる。

0033

すなわち、第2の楔孔に配置された複数個の長孔のうち、手摺本体の近くに配置された長孔には小径の支柱を締結するときに楔を挿入し、そして、手摺本体の遠くに配置された長孔には大径の支柱を締結するときに楔を挿入すればよい。

0034

たとえば、支柱の外径として、48.6mmと42.7mmの大径と小径の2種類を想定すれば足りる場合には、第2の楔孔として、2個の長孔を手摺本体の近くと遠くに穿いておき、42.7mmの小径の支柱のときには手摺本体の近くの長孔に楔を挿入し、そして、48.6mmの大径の支柱のときには手摺本体の遠くの長孔に楔を挿入することができるので、締結すべき支柱の小径であろうと大径であろうと、各取付部材の内部に固定することができる。

0035

(e) ここで、楔は重要な部品であるが、小さな部材であるから紛失しやすい。したがって、楔を楔孔から遊離させないように、波型スプリングピン等の楔脱落防止ピンを楔の先端部近傍に備えるのが好ましい。楔脱落防止ピンは第2の楔孔は通り抜けるが、第1の楔孔は通り抜けることはできないように設置すれば、楔が遊離することはない。

0036

たとえば、楔の先端部の近傍にピン取付孔を設けておき、このピン取付孔を含む楔先端部を第1の楔孔を通した後、そのピン取付孔内にその孔の長さよりも長い波型スプリングピン径方向収縮させた状態でその孔に垂直手挿入した後に手を離すと、波型スプリングピンの両端部とも楔面から垂直にはみ出た状態で、波型スプリングピンが径方向に拡張してピン取付孔内に固定されることになる。その結果、楔の先端部近傍に固定された波型スプリングピンの両端部が第1の楔孔を通ることを妨げるから、楔脱落防止ピンとなる。

0037

そして、楔が第2の楔孔として設けられる長孔を通り抜けるときに、楔脱落防止ピンが第2の楔孔として設けられる長孔のいずれをも通り抜けることができるようにすればよい。そのためには、第2の楔孔として設けられる複数個の長孔のいずれをも、楔脱落防止ピンの両端部が通り抜けることができるように、それぞれの長孔の中央部に連通して、楔脱落防止ピンの両端部が通れるだけの小孔を直角に設置すればよい。

0038

なお、楔脱落防止ピンとしては、上述した波型スプリングピンのほかに、溝付きスプリングピンやスパイロールピン等を挙げることができる。

0039

(f) なお、第2の楔孔として設けられる複数個の長孔は、支柱の外径に応じて、楔を選択的に挿入できるように設けられたものであるが、楔が支柱の外径に応じていずれかに挿入されたときに、その支柱がどのような外径を有していようと、それぞれの取付部材の内部に支柱を楔によって固定できるような長孔の形状であればよい。したがって、第2の楔孔として設けられる複数個の長孔は互いに分離していてもよいが、複数個の長孔は分離していなくても構わない。たとえば、第2の楔孔に設けられる複数個の長孔のうち、少なくとも2個の長孔の一部が繋がっていてもよい。すなわち、長孔の間で連通孔を形成していてもよい。

0040

(g) また、前述したとおり、建枠には、600枠、900枠及び1200枠の3種類があり、建枠の中の縦柱間の幅は、600〜610mm、900〜914mm及び1200〜1219mmの3種類が存在するから、支柱の間を締結できる手摺の長さも、これらの3つの長さを兼ね備えたものとするのが好ましい。そのためには、たとえば、長尺の手摺本体をスライド構造とすることによって、伸縮自在とすればよい。

0041

(h) このような手摺を手摺として枠組足場に組み込めば、作業員が転んだり転落したりせずに、作業通路を安全に通行したり、作業通路上で安全に作業できるようになる。このような手摺は、妻面となる建枠内の縦柱(支柱)の間を締結するための手摺にも用いることができるし、長尺の手摺本体を伸縮自在に構成すれば、3種類の建枠のいずれの妻面手摺にも用いることができる。

0042

本発明は、このような知見に基づいて完成したものであって、次の(1)〜(7)の手摺及び(8)の枠組足場を要旨とする。以下、(1)〜(8)を総称して、本発明ということもある。

0043

(1) 1対の楔孔とこの1対の楔孔の両方に挿入できる楔を有していて締結すべき支柱を抱き込むことができる取付部材を長尺の手摺本体の両端に設けてなる手摺であって、各取付部材における1対の楔孔は手摺本体に対して直角方向に設けられた2個の壁面のそれぞれに穿たれており、1対の楔孔のうち、第1の楔孔は1個の長孔からなり、そして、第2の楔孔は手摺本体に対して直角方向に複数個配置された長孔からなることを特徴とする、締結すべき支柱の外径に応じて第2の楔孔のうちの長孔の1個を選択して楔を挿入することによって外径の異なる支柱の間を締結することができる手摺。

0044

(2) 第2の楔孔に配置された複数個の長孔のうち、手摺本体の近くに配置された長孔には小径の支柱を締結するときに楔を挿入し、そして、手摺本体の遠くに配置された長孔には大径の支柱を締結するときに楔を挿入することを特徴とする、上記(1)の手摺。

0045

(3) 第2の楔孔に配置された複数個の長孔のうち、少なくとも2個の長孔の一部が互いに繋がっていることを特徴とする、上記(1)又は(2)の手摺。

0046

(4) 第2の楔孔に配置された長孔が2個であることを特徴とする、上記(1)〜(3)のいずれかの手摺。

0047

(5) 楔の先端部近傍には楔脱落防止ピンが取り付けられていることを特徴とする、上記(1)〜(4)のいずれかの手摺。

0048

(6) 第2の楔孔に配置された複数個の長孔のいずれをも、楔脱落防止ピンの両端部が通り抜けることができるように、それぞれの長孔の中央部に連通して、楔脱落防止ピンの両端部が通れるだけの小孔が、それぞれの長孔に連通して設けられていることを特徴とする、上記(5)の手摺。

0049

(7) 長尺の手摺本体が伸縮自在であることを特徴とする、上記(1)〜(6)のいずれかの手摺。

0050

(8) 上記(1)〜(7)のいずれかの手摺が、その両端に設けてなる各取付部材の楔によって2本の支柱の間に固定された状態で組み込まれていることを特徴とする枠組足場。


発明の効果

0051

本発明によれば、外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できる手摺を提供するとともに、これを手摺として組み込んでなる枠組足場を提供することができる。

0052

特に、妻面となる建枠内の縦柱(支柱)の間を締結するための手摺にも用いることができるし、長尺の手摺本体を伸縮自在に構成すれば、3種類の建枠のいずれの妻面手摺にも用いることができる。


発明を実施するための最良の形態

0053

本発明に係る手摺及びこの手摺を手摺として組み込んでなる枠組足場を、以下に、図面を用いて説明する。

0054

なお、ここでは、建枠の縦柱と支柱部材(支柱)に用いられる管材として、2種類の外径のもの(大径管の外径:48.6mm、小径管の外径:42.7mm)を例示することによって、本発明にかかる手摺を用いると、2種類の異径の管材又は同径の管材の間を締結できることを説明するが、2種類の外径を有する管材だけでなく、3種類以上の外径を有する管材にも適用できるし、これらの寸法の管材に限定されるものでもない。また、管材に代えて、棒材を用いることもできる。

0055

また、ここでは、支柱の間隔が、600〜610mm、900〜914mm及び1200〜1219mmのときの手摺として用いることができることを例示して、本発明にかかる手摺が660枠、900枠及び1200枠のいずれにも対応することができることを説明するが、本発明にかかる手摺は支柱の間隔が上記以外の数値であるときにも適用できることはいうまでもない。

0056

したがって、本発明は次の実施例に限定されるものではない。

0057

図4は、本発明に係る手摺の一例を示したものである。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。

0058

ここでは、手摺本体31は、1個の角形内筒部材32と2個の角形の外筒部材33からなり、互いに反対方向スライド移動させることによって、水平方向に伸縮自在に構成されている。そして、内筒部材32と外筒部材33とが外れないように、内筒部材32の両端部の外側側面には、それぞれ丸棒ストッパー34が設けられ、そして、外筒部材33の内向きの端部の内側側面には、それぞれ板材ストッパー35が設けられている。

0059

したがって、外筒部材33を内筒部材32に対して外向きに移動させて手摺本体31を伸ばし続けると、内筒部材32に設けられた丸棒ストッパー34と外筒部材33に設けられた板材ストッパー35がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上外向きには引き出されない。この状態が手摺本体31の所定の最大長さであり、外筒部材33は手摺本体の所定の最大長さを超えて引き出されることはないので、外筒部材33が内筒部材32から外れることはない。逆に、外筒部材33を内筒部材32に対して内向き押し込むことによって手摺本体31を縮めていくと、外筒部材33の内向きの端面同士がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上内向きに押し込むことができない。この状態が手摺本体の所定の最小長さである。

0060

そして、手摺本体31の両端には、管材23を内部に固定することができる取付部材36がそれぞれ設けられている。取付部材36は、手摺本体に対して直角方向に2個の壁面を有し、これら壁面に支柱(図示せず)を内部に固定することのできる1対の楔孔と楔38を有している。ここでは、楔38は第1の楔孔41として設けられている長孔45に挿入された後に、楔38の先端部に穿たれたピン取付孔49に波形スプリングピン50が嵌められているので、楔38が第1の楔孔41から脱落することはない。したがって、楔38が手摺から遊離することはなく、楔38が紛失する恐れはなくなる。

0061

1対の楔孔のうち、第1の楔孔41は1個の長孔45からなり、そして、第2の楔孔42は小孔47を有する連通孔48からなる。楔38は、第1の楔孔41として設けられている長孔45に挿入することができるだけでなく、第2の楔孔42として設けられている小孔47を有する連通孔48のうちのいずれか一方の孔(小径用孔52、大径用孔53)に挿入することができる。ここでは、小径用孔52は外径42.7mmの支柱のときに挿入され、そして、大径用孔53は外径48.6mmの支柱のときに挿入される。

0062

ここで、連通孔48に設けられた小孔47は、楔38の先端部に嵌められた波形スプリングピン50が連通孔48を通り向けることができるように設けられたものである。作業員が手作業で波形スプリングピン50が連通孔48だけでなく小孔47をも通すことによって、はじめて楔38は第2の楔孔42を通ることができるものであるから、一旦波形スプリング50が連通孔48だけでなく小孔47をも通った後は、楔38が第2の楔孔42に固定されているから、第2の楔孔42から自然に外れ落ちることはないので、楔38は第1の楔孔41だけでなく、第2の楔孔42にも固定できることになる。

0063

このように、支柱(図示せず)を楔孔38と一対の楔とでその内部に固定する際に、支柱の外径に応じて、第2の楔孔42として設けられている、小孔47を有する連通孔48のうちの一方の孔を選択して楔38を小径用孔52又は大径用孔53に挿入することによって、楔38を第2の楔孔42にもしっかり固定できるので、その支柱の外径が、42.7mmと48.6mmのいずれであろうと、支柱の間にこの手摺を確実に固定することができる。

0064

また、図示された状態では、支柱(図示せず)の間隔が900〜914mmのときの手摺、すなわち、900枠用の手摺であるが、手摺本体31は水平方向に伸縮自在に構成されているので、たとえば、600〜610mm及び1200〜1219mmの間隔を有する支柱に対応する手摺にもなる。すなわち、この手摺は、600枠、900枠及び1200枠のいずれにも対応することができる。

0065

図5は、図4で示される本発明にかかる手摺を、小径の支柱の間に取り付けたときの一態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。また、図6は、同じく図4で示される本発明にかかる手摺を、鳥居枠の縦柱の間に取り付けたときの一態様を示す斜視図である。

0066

ここでは、手摺本体31の状態は、図4に示された状態のままであり、水平方向にスライド移動はなされていないから、手摺本体31の長さは変わっていない。

0067

そして、手摺本体31の両端に設けられた取付部材36において、楔38は第1の楔孔41だけでなく、第2の楔孔42にも挿入されている。ここでは、管材23は小径(外径:42.7mm)であるから、第2の楔孔42にかかる連通孔48のうち、小径用孔52に挿入されている。その結果、小径の管材23は取付部材36の内部に固定されている。楔38の先端部には波形スプリングピン50が嵌められているので、楔38が第2の楔孔42からも脱落することはない。

0068

このように、この手摺は、小径(外径:42.7mm)の管材23が用いられている支柱の間を締結する場合の手摺として用いることができる。また、手摺を建枠式の枠組足場の妻面に確実に取り付けることができるので、妻面からの作業員の転落を防止することができる。なお、図示された状態では、支柱の間隔が900〜914mmの時の手摺として、すなわち、900枠用の手摺として用いられているが、600枠用や1200枠用にも用いることができる。

0069

図7は、図4で示される本発明にかかる手摺を、大径の支柱の間に取り付けたときの他の態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。

0070

ここでは、手摺本体31の状態は、図4に示された状態のままであり、水平方向にスライド移動はなされていないから、手摺本体31の長さは変わっていない。

0071

そして、手摺本体31の両端に設けられた取付部材36において、楔38は第1の楔孔41だけでなく、第2の楔孔42にも挿入されている。ここでは、管材23は大径(外径:48.6mm)であるから、第2の楔孔42にかかる連通孔48のうち、大径用孔53に挿入されている。その結果、大径の管材23は取付部材36の内部に固定されている。楔38の先端部には波形スプリングピン50が嵌められているので、楔38が第2の楔孔42からも脱落することはない。

0072

このように、この手摺は、大径(外径:48.6mm)の管材23が用いられている支柱の間を締結する場合の手摺として用いることができる。また、図示された状態では、支柱の間隔が900〜914mmの時の手摺として、すなわち、900枠用の手摺として用いられているが、600枠用や1200枠用にも用いることができる。

0073

図8は、図4で示される本発明にかかる手摺を、異径の支柱の間に取り付けたときの他の態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図であり、そして、(f)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。

0074

ここでは、手摺本体31の状態は、図4に示された状態のままであり、水平方向にスライド移動はなされていないから、手摺本体31の長さは変わっていない。

0075

そして、手摺本体31の両端に設けられた取付部材36において、楔38は第1の楔孔41だけでなく、第2の楔孔42にも挿入されている。ここでは、正面に向かって、右側の管材23は大径(外径:48.6mm)であり、そして、左側の管材23は小径(外径:42.7mm)であるから、右側の第2の楔孔42にかかる連通孔48においては大径用孔53に挿入され、そして、左側の第2の楔孔42にかかる連通孔48においては小径用孔52に挿入されている。その結果、正面に向かって、右側の大径の管材23と左側の小径の管材23の両方が取付部材36の内部に固定されている。両方の楔38の先端部にはそれぞれ波形スプリングピン50が嵌められているので、いずれの楔38も第2の楔孔42からも脱落することはない。

0076

このように、この手摺は、大径(外径:48.6mm)の管材23が用いられている支柱と、小径(外径:42.7mm)の管材23が用いられている支柱との間を締結する場合の手摺として用いることができる。また、図示された状態では、支柱の間隔が900〜914mmmmの時の手摺として、すなわち、900枠用の手摺として用いられているが、600枠用や1200枠用にも用いることができる。

0077

図9は、図4で示される本発明にかかる手摺を、小径の支柱の間に取り付けたときの他の態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。

0078

ここでは、手摺本体31の状態は、外筒部材33を内筒部材32に対して内向きに最大限に押し込んだときの状態であり、このとき、外筒部材33の内向きの端面同士がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上内向きに押し込むことができない。この状態が手摺本体36の最小長さである。図示された状態は、支柱の間隔は600〜610mmであり、600枠に対応している。

0079

そして、手摺本体31の両端に設けられた取付部材36において、楔38は第1の楔孔41だけでなく、第2の楔孔42にも挿入されている。ここでは、管材23は小径(外径:42.7mm)であるから、第2の楔孔42にかかる連通孔48のうち、小径用孔52に挿入されている。その結果、小径の管材23は取付部材36の内部に固定されている。楔38の先端部には波形スプリングピン50が嵌められているので、楔38が第2の楔孔42からも脱落することはない。

0080

図10は、図4で示される本発明にかかる手摺を、小径の支柱の間に取り付けたときの他の態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。

0081

ここでは、手摺本体31の状態は、外筒部材33を内筒部材32に対して外向きに移動させて手摺本体31を最大限に伸ばしたときの状態であり、このとき、内筒部材32に設けられた丸棒ストッパー34と外筒部材33に設けられた板材ストッパー35がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上外向きには引き出されない。この状態が手摺本体31の所定の最大長さである。図示された状態は、支柱の間隔は1200〜1219mmであり、1200枠に対応している。

0082

そして、手摺本体31の両端に設けられた取付部材36において、楔38は第1の楔孔41だけでなく、第2の楔孔42にも挿入されている。ここでは、管材23は小径(外径:42.7mm)であるから、第2の楔孔42にかかる連通孔48のうち、小径用孔52に挿入されている。その結果、小径の管材23は取付部材36の内部に固定されている。楔38の先端部には波形スプリングピン50が嵌められているので、楔38が第2の楔孔42からも脱落することはない。

0083

図11は、本発明に係る手摺の他の例を示したものである。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。

0084

ここでは、手摺本体31は、1個の角形の内筒部材32と2個の角形の外筒部材33からなり、互いに反対方向にスライド移動させることによって、水平方向に伸縮自在に構成されている。そして、内筒部材32と外筒部材33とが外れないように、内筒部材32の両端部の外側側面には、それぞれ丸棒ストッパー34が設けられ、そして、外筒部材33の内向きの端部の内側側面には、それぞれ板材ストッパー35が設けられている。

0085

したがって、外筒部材33を内筒部材32に対して外向きに移動させて手摺本体31を伸ばし続けると、内筒部材32に設けられた丸棒ストッパー34と外筒部材33に設けられた板材ストッパー35がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上外向きには引き出されない。この状態が手摺本体31の所定の最大長さであり、外筒部材33は手摺本体の所定の最大長さを超えて引き出されることはないので、外筒部材33が内筒部材32から外れることはない。逆に、外筒部材33を内筒部材32に対して内向きに押し込むことによって手摺本体31を縮めていくと、外筒部材33の内向きの端面同士がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上内向きに押し込むことができない。この状態が手摺本体の所定の最小長さである。

0086

そして、手摺本体31の両端には、管材23を内部に固定することができる取付部材36がそれぞれ設けられている。取付部材36は、手摺本体に対して直角方向に2個の壁面を有し、これら壁面に支柱(図示せず)を内部に固定することのできる1対の楔孔と楔38を有している。ここでは、楔38は第1の楔孔41として設けられている長孔45に挿入された後に、楔38の先端部に穿たれたピン取付孔49に波形スプリングピン50が嵌められているので、楔38が第1の楔孔41から脱落することはない。したがって、楔38が手摺から遊離することはなく、楔38が紛失する恐れはなくなる。

0087

1対の楔孔のうち、第1の楔孔41は1個の長孔45からなり、そして、第2の楔孔42は小孔47を有する2個の長孔46からなる。楔38は、第1の楔孔41として設けられている長孔45に挿入することができるだけでなく、第2の楔孔42として設けられている小孔47を有する2個の長孔46のうちのいずれか一方の孔(小径用孔52、大径用孔53)に挿入することができる。ここでは、小径用孔52は外径42.7mmの支柱のときに挿入され、そして、大径用孔53は外径48.6mmの支柱のときに挿入される。

0088

ここで、長孔46に設けられた小孔47は、楔38の先端部に嵌められた波形スプリングピン50が長孔46を通り向けることができるように設けられたものである。作業員が手作業で波形スプリングピン50が長孔46だけでなく小孔47をも通すことによって、はじめて楔38は第2の楔孔42を通ることができるものであるから、一旦波形スプリング50が長孔46だけでなく小孔47をも通った後は、楔38が第2の楔孔42に固定されているから、第2の楔孔42から自然に外れ落ちることはないので、楔38は第1の楔孔41だけでなく、第2の楔孔42にも固定できることになる。

0089

このように、支柱(図示せず)を楔孔38と一対の楔とでその内部に固定する際に、支柱の外径に応じて、第2の楔孔42として設けられている、小孔47を有する2個の長孔46のうちの一方の孔を選択して楔38を小径用孔52又は大径用孔53に挿入することによって、楔38を第2の楔孔42にもしっかり固定できるので、その支柱の外径が、42.7mmと48.6mmのいずれであろうと、支柱の間にこの手摺を確実に固定することができる。

0090

また、図示された状態では、支柱(図示せず)の間隔が900〜914mmのときの手摺、すなわち、900枠用の手摺であるが、手摺本体31は水平方向に伸縮自在に構成されているので、たとえば、支柱間の間隔が600〜610mm及び1200〜1219mmの時にも対応する手摺にもなる。すなわち、この手摺は、600枠、900枠及び1200枠のいずれにも対応することができる。

0091

この手摺の実施態様は、図4で示した手摺と同様に、小径の支柱の間、大径の支柱の間、異径の支柱の間に取り付けることができる。前述の図5図9に示したものと同様である。また、この手摺は、上述の通り、600枠、900枠及び1200枠のいずれにも対応することができる。

0092

図12は、本発明に係る手摺の他の例を示したものである。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。

0093

ここでは、手摺本体31は、1個の角形の内筒部材32と2個の角形の外筒部材33からなり、互いに反対方向にスライド移動させることによって、水平方向に伸縮自在に構成されている。そして、内筒部材32と外筒部材33とが外れないように、内筒部材32の両端部の外側側面には、それぞれ丸棒ストッパー34が設けられ、そして、外筒部材33の内向きの端部の内側側面には、それぞれ板材ストッパー35が設けられている。

0094

したがって、外筒部材33を内筒部材32に対して外向きに移動させて手摺本体31を伸ばし続けると、内筒部材32に設けられた丸棒ストッパー34と外筒部材33に設けられた板材ストッパー35がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上外向きには引き出されない。この状態が手摺本体31の所定の最大長さであり、外筒部材33は手摺本体の所定の最大長さを超えて引き出されることはないので、外筒部材33が内筒部材32から外れることはない。逆に、外筒部材33を内筒部材32に対して内向きに押し込むことによって手摺本体31を縮めていくと、外筒部材33の内向きの端面同士がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上内向きに押し込むことができない。この状態が手摺本体の所定の最小長さである。

0095

そして、手摺本体31の両端には、管材23を内部に固定することができる断面U字形の取付部材36がそれぞれ設けられている。断面U字形の取付部材36は、手摺本体に対して直角方向に2個の壁面を有し、これら壁面は支柱(図示せず)を内部に固定することのできる1対の楔孔と楔38を有している。ここでは、楔38は第1の楔孔41として設けられている長孔45に挿入された後に、楔38の先端部に穿たれたピン取付孔49に波形スプリングピン50が嵌められているので、楔38が第1の楔孔41から脱落することはない。したがって、楔38が手摺から遊離することはなく、楔38が紛失する恐れはなくなる。

0096

1対の楔孔のうち、第1の楔孔41は1個の長孔45からなり、そして、第2の楔孔42は小孔47を有する連通孔48からなる。楔38は、第1の楔孔41として設けられている長孔45に挿入することができるだけでなく、第2の楔孔42として設けられている小孔47を有する連通孔48のうちのいずれか一方の孔(小径用孔52、大径用孔53)に挿入することができる。ここでは、小径用孔52は外径42.7mmの支柱のときに挿入され、そして、大径用孔53は外径48.6mmの支柱のときに挿入される。

0097

ここで、連通孔48に設けられた小孔47は、楔38の先端部に嵌められた波形スプリングピン50が連通孔48を通り向けることができるように設けられたものである。作業員が手作業で波形スプリングピン50が連通孔48だけでなく小孔47をも通すことによって、はじめて楔38は第2の楔孔42を通ることができるものであるから、一旦波形スプリング50が連通孔48だけでなく小孔47をも通った後は、楔38が第2の楔孔42に固定されているから、第2の楔孔42から自然に外れ落ちることはないので、楔38は第1の楔孔41だけでなく、第2の楔孔42にも固定できることになる。

0098

このように、支柱(図示せず)を楔孔38と一対の楔とでその内部に固定する際に、支柱の外径に応じて、第2の楔孔42として設けられている、小孔47を有する連通孔48のうちの一方の孔を選択して楔38を小径用孔52又は大径用孔53に挿入することによって、楔38を第2の楔孔42にもしっかり固定できるので、その支柱の外径が、42.7mmと48.6mmのいずれであろうと、支柱の間にこの手摺を確実に固定することができる。

0099

また、図示された状態では、支柱(図示せず)の間隔が914mmのときの手摺、すなわち、900枠用の手摺であるが、手摺本体31は水平方向に伸縮自在に構成されているので、たとえば、支柱の間隔が600〜610mm及び1200〜1219mmのときにも対応することができる手摺にもなる。すなわち、この手摺は、600枠、900枠及び1200枠のいずれにも対応することができる。

0100

図13は、図12で示される本発明にかかる手摺を、鳥居枠の縦柱(小径の支柱)の間に取り付けたときの一態様を示す斜視図である。

0101

図6に示すのと同様に、手摺を建枠式の枠組足場の妻面に確実に取り付けることができるので、妻面からの作業員の転落を防止することができる。

0102

図14は、本発明に係る手摺の他の例を示したものである。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。

0103

ここでは、手摺本体31は、1個の角形の内筒部材32と2個の角形の外筒部材33からなり、互いに反対方向にスライド移動させることによって、水平方向に伸縮自在に構成されている。そして、内筒部材32と外筒部材33とが外れないように、内筒部材32の両端部の外側側面には、それぞれ丸棒ストッパー34が設けられ、そして、外筒部材33の内向きの端部の内側側面には、それぞれ板材ストッパー35が設けられている。

0104

したがって、外筒部材33を内筒部材32に対して外向きに移動させて手摺本体31を伸ばし続けると、内筒部材32に設けられた丸棒ストッパー34と外筒部材33に設けられた板材ストッパー35がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上外向きには引き出されない。この状態が手摺本体31の所定の最大長さであり、外筒部材33は手摺本体の所定の最大長さを超えて引き出されることはないので、外筒部材33が内筒部材32から外れることはない。逆に、外筒部材33を内筒部材32に対して内向きに押し込むことによって手摺本体31を縮めていくと、外筒部材33の内向きの端面同士がぶつかるために、外筒部材33はそれ以上内向きに押し込むことができない。この状態が手摺本体の所定の最小長さである。

0105

そして、手摺本体31の両端には、管材23を内部に固定することができる断面U字形の取付部材36がそれぞれ設けられている。断面U字形の取付部材36は、手摺本体に対して直角方向に2個の壁面を有し、これら壁面は支柱(図示せず)を内部に固定することのできる1対の楔孔と楔38を有している。ここでは、楔38は第1の楔孔41として設けられている長孔45に挿入された後に、楔38の先端部に穿たれたピン取付孔49に波形スプリングピン50が嵌められているので、楔38が第1の楔孔41から脱落することはない。したがって、楔38が手摺から遊離することはなく、楔38が紛失する恐れはなくなる。

0106

1対の楔孔のうち、第1の楔孔41は1個の長孔45からなり、そして、第2の楔孔42は小孔47を有する2個の長孔46からなる。楔38は、第1の楔孔41として設けられている長孔45に挿入することができるだけでなく、第2の楔孔42として設けられている小孔47を有する2個の長孔46のうちのいずれか一方の孔(小径用孔52、大径用孔53)に挿入することができる。ここでは、小径用孔52は外径42.7mmの支柱のときに挿入され、そして、大径用孔53は外径48.6mmの支柱のときに挿入される。

0107

ここで、長孔46に設けられた小孔47は、楔38の先端部に嵌められた波形スプリングピン50が長孔46を通り向けることができるように設けられたものである。作業員が手作業で波形スプリングピン50が長孔46だけでなく小孔47をも通すことによって、はじめて楔38は第2の楔孔42を通ることができるものであるから、一旦波形スプリング50が長孔46だけでなく小孔47をも通った後は、楔38が第2の楔孔42に固定されているから、第2の楔孔42から自然に外れ落ちることはないので、楔38は第1の楔孔41だけでなく、第2の楔孔42にも固定できることになる。

0108

このように、支柱(図示せず)を楔孔38と一対の楔とでその内部に固定する際に、支柱の外径に応じて、第2の楔孔42として設けられている、小孔47を有する2個の長孔46のうちの一方の孔を選択して楔38を小径用孔52又は大径用孔53に挿入することによって、楔38を第2の楔孔42にもしっかり固定できるので、その支柱の外径が、42.7mmと48.6mmのいずれであろうと、支柱の間にこの手摺を確実に固定することができる。

0109

また、図示された状態では、支柱(図示せず)の間隔が900〜914mmのときの手摺、すなわち、900枠用の手摺であるが、手摺本体31は水平方向に伸縮自在に構成されているので、たとえば、支柱の間隔が600〜610mm及び1200〜1219mmのときにも対応できる手摺にもなる。すなわち、この手摺は、600枠、900枠及び1200枠のいずれにも対応することができる。

0110

この手摺の実施態様は、図4で示した手摺と同様に、小径の支柱の間、大径の支柱の間、異径の支柱の間に取り付けることができる。また、この手摺は、上述の通り、600枠、900枠及び1200枠のいずれにも対応することができる。

0111

以上のとおり、本発明によれば、外径の異なる支柱の間を締結できるだけでなく、外径の同じ支柱の間を締結できる手摺を提供するとともに、これを手摺として組み込んでなる枠組足場を提供することができる。


図面の簡単な説明

0112

H枠を用いて建枠式の枠組足場を形成する一例である。 緊結式足場の構造の一例を示す。 建物の周囲に建枠を用いて建枠式枠組足場を組み立てるときの手摺枠の設置状況(平面図)を示す。 本発明に係る手摺の一例を示したものである。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。 図4で示される本発明にかかる手摺を、小径の支柱の間に取り付けたときの一態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。 図4で示される本発明に係る手摺を建枠式の枠組足場に取り付けたときの一態様を示す斜視図である。 図4で示される本発明にかかる手摺を、大径の支柱の間に取り付けたときの他の態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。 図4で示される本発明にかかる手摺を、異径の支柱の間に取り付けたときの他の態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図であり、そして、(f)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。 図4で示される本発明にかかる手摺を、小径の支柱の間に取り付けたときの他の態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。 図4で示される本発明にかかる手摺を、小径の支柱の間に取り付けたときの他の態様である。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。 本発明に係る手摺の他の例を示したものである。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。 本発明に係る手摺の他の例を示したものである。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。 図12で示される本発明に係る手摺を建枠式の枠組足場に取り付けたときの一態様を示す斜視図である。 本発明に係る手摺の他の例を示したものである。(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は右側面図であり、そして、(e)はA−A線矢視右側面図(断面図)である。


--

0113

1 H枠 2 縦柱 3 横桟 6a、6b ロック金具 7a、7b ロック金具 10 手摺枠 11 床付き布枠 13 筋違 14 支柱 15 作業用手摺 16 支柱部材 19 ブレース材 20 コマ 21 腕木材 22 建物 24 建枠 25 妻面建枠 31 手摺本体 32 内筒部材 33 外筒部材 34 丸棒ストッパー 35 板材ストッパー 36 取付部材 38 楔 41 第1の楔 42 第2の楔 45 長孔 46 小孔を有する長孔 47 小孔 48 小孔を有する連通孔 49 ピン取付孔 50 波形スプリングピン 51 小径用孔 52 大径用孔


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