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カテゴリー:日本 - 機械工学,照明,加熱,武器,爆破 ( 世界での技術分布を見る )

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技術 ローラチェーン軸継手

出願人 発明者
出願日 2008年1月10日 (6年11ヶ月経過) 出願番号 2008-003158
公開日 2009年7月23日 (5年5ヶ月経過) 公開番号 2009-162369
登録日 - 登録番号 -
特許期限 2028年1月10日 (残13年0ヶ月) 状態 未査定
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課題

作動時ローラスプロケットの歯との面圧が小さいローラチェーン軸継手を提供する。

解決手段

各スプロケット21の歯形凹状円弧23により形成された歯底部と歯底部に連続する歯形側面とから形成され、歯底部の凹状の円弧23はスプロケット21のピッチ円pcと歯底部の中心Aを通る中心線との交点よりわずかに上方の中心線上位置hを中心としローラ5の半径d1/2よりわずかに大きい半径R23により形成されるとともに歯底部の凹状の円弧23の両端はピッチ円pcの近傍まで延びており、歯形側面は歯底部の凹状の円弧23に連続する第1の凸状の円弧24と第1の凸状の円弧24に連続する歯先側の第2の凸状の円弧25とから形成され、第1の凸状の円弧24は歯底部の凹状の円弧23の半径R23より小さい半径E24により形成され、第2の凸状の円弧25は歯底部の凹状の円弧23の半径R23より大きい半径F25により形成される。

背景

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従来、ローラチェーン軸継手については、日本工業規格(JIS)にJIS B1456−1989(ローラチェーン軸継手)として規格が制定されている(非特許文献1参照)。 このJIS B1456−1989(ローラチェーン軸継手)によれば、ローラチェーン軸継手に使用されるローラチェーン及びスプロケットは、JIS B1801−1997(伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン)に規定されている伝動用ローラチェーン及びスプロケットを使用する、と規定されている(非特許文献2参照)。

そして、JIS B1801−1997(伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン)には、スプロケットの歯形として、S歯形、U歯形及びISO歯形が規定されている。

そこで、従来、一般に、ローラチェーン軸継手には、JIS B1801−1997に規定される伝動用ローラチェーン及びS歯形を有するスプロケットが使用されている。

図6は従来のスプロケットの歯形(S歯形)を示す正面図である。図6に示すように、S歯形は、凹状円弧13により形成された歯底部と歯底部に連続する歯形側面とから形成され、歯底部の凹状の円弧13はスプロケット11のピッチ円pcと歯底部の中心Aを通る中心線との交点aとほぼ同じ位置h’を中心としローラ5の半径d1/2よりわずかに大きい半径R13により形成され、歯形側面は歯底部の凹状の円弧13に連続する第1の凹状の円弧14と、この第1の凹状の円弧14に連続する直線16と、この直線16に連続する歯先側の第2の凸状の円弧15とから形成され、第1の凹状の円弧14は歯底部の凹状の円弧13の半径R13より大きい半径E14により形成され、第2の凸状の円弧15は歯底部の凹状の円弧13の半径R13より大きい半径F15により形成されている。

図6,7,8において、xは歯底部の凹状の円弧13と第1の凹状の円弧14の接点を示し、yは第1の凹状の円弧14と直線16の接点を示し、wは直線16と第2の凸状の円弧15の接点を示し、θ13は歯底部の凹状の円弧13の中心Aからxまでの角度を示している。また、図6において、cは第1の凹状の円弧14を形成する半径E14の中心を示し、bは第2の凸状の円弧15を形成する半径F15の中心を示している。また、図8において、φ14は歯底部の凹状の円弧13の中心Aからs14までの角度(接触角)を示し、s14は接触点を示し、Tはローラ5とスプロケット11の歯12との間の力の作用方向を示し、Qはトルク負荷)を示している。

従来のローラチェーン軸継手は、後述する図1,2に示す本発明実施例のローラチェーン軸継手1と同様に、図示しない駆動軸取り付けられた一方のスプロケット11と図示しない従動軸が取り付けられた他方のスプロケット11の位相合わせた後、2列ローラチェーン2のローラ5がそれぞれのスプロケット11,11の歯底部に噛み合うように巻き掛け最後連結ピンを取り付けることによって組み立てられる。 JIS B1456−1989(ローラチェーン軸継手) JIS B1801−1997(伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン)

概要

作動時のローラとスプロケットの歯との面圧が小さいローラチェーン軸継手を提供する。各スプロケット21の歯形は凹状の円弧23により形成された歯底部と歯底部に連続する歯形側面とから形成され、歯底部の凹状の円弧23はスプロケット21のピッチ円pcと歯底部の中心Aを通る中心線との交点よりわずかに上方の中心線上の位置hを中心としローラ5の半径d1/2よりわずかに大きい半径R23により形成されるとともに歯底部の凹状の円弧23の両端はピッチ円pcの近傍まで延びており、歯形側面は歯底部の凹状の円弧23に連続する第1の凸状の円弧24と第1の凸状の円弧24に連続する歯先側の第2の凸状の円弧25とから形成され、第1の凸状の円弧24は歯底部の凹状の円弧23の半径R23より小さい半径E24により形成され、第2の凸状の円弧25は歯底部の凹状の円弧23の半径R23より大きい半径F25により形成される。

目的

そこで、本発明は、作動時のローラとスプロケットの歯との面圧が小さいローラチェーン軸継手を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項

請求項1

実質的同軸上に配置された一対スプロケット間に2列ローラチェーン巻き掛け、前記一対のスプロケットに前記2列ローラチェーンのローラを噛み合わせ、前記一対のスプロケット間でトルク伝達するローラチェーン軸継手において、前記各スプロケット歯形凹状円弧により形成された歯底部と該歯底部に連続する歯形側面とから形成され、前記歯底部の凹状の円弧は前記スプロケットのピッチ円と前記歯底部の中心を通る中心線との交点よりわずかに上方の前記中心線上位置を中心とし前記ローラの半径よりわずかに大きい半径により形成されるとともに前記歯底部の凹状の円弧の両端は前記ピッチ円の近傍まで延びており、前記歯形側面は前記歯底部の凹状の円弧に連続する第1の凸状の円弧と該第1の凸状の円弧に連続する歯先側の第2の凸状の円弧とから形成され、前記第1の凸状の円弧は前記歯底部の凹状の円弧の半径より小さい半径により形成され、前記第2の凸状の円弧は前記歯底部の凹状の円弧の半径より大きい半径により形成されていることを特徴とするローラチェーン軸継手。

詳細

技術分野

0001

本発明は、実質的同軸上に配置された一対スプロケット間に2列ローラチェーン巻き掛け、一対のスプロケットに2列ローラチェーンのローラを噛み合わせ、一対のスプロケット間でトルク伝達するローラチェーン軸継手に関するものである。


背景技術

0002

従来、ローラチェーン軸継手については、日本工業規格(JIS)にJIS B1456−1989(ローラチェーン軸継手)として規格が制定されている(非特許文献1参照)。 このJIS B1456−1989(ローラチェーン軸継手)によれば、ローラチェーン軸継手に使用されるローラチェーン及びスプロケットは、JIS B1801−1997(伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン)に規定されている伝動用ローラチェーン及びスプロケットを使用する、と規定されている(非特許文献2参照)。

0003

そして、JIS B1801−1997(伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン)には、スプロケットの歯形として、S歯形、U歯形及びISO歯形が規定されている。

0004

そこで、従来、一般に、ローラチェーン軸継手には、JIS B1801−1997に規定される伝動用ローラチェーン及びS歯形を有するスプロケットが使用されている。

0005

図6は従来のスプロケットの歯形(S歯形)を示す正面図である。図6に示すように、S歯形は、凹状円弧13により形成された歯底部と歯底部に連続する歯形側面とから形成され、歯底部の凹状の円弧13はスプロケット11のピッチ円pcと歯底部の中心Aを通る中心線との交点aとほぼ同じ位置h’を中心としローラ5の半径d1/2よりわずかに大きい半径R13により形成され、歯形側面は歯底部の凹状の円弧13に連続する第1の凹状の円弧14と、この第1の凹状の円弧14に連続する直線16と、この直線16に連続する歯先側の第2の凸状の円弧15とから形成され、第1の凹状の円弧14は歯底部の凹状の円弧13の半径R13より大きい半径E14により形成され、第2の凸状の円弧15は歯底部の凹状の円弧13の半径R13より大きい半径F15により形成されている。

0006

図6,7,8において、xは歯底部の凹状の円弧13と第1の凹状の円弧14の接点を示し、yは第1の凹状の円弧14と直線16の接点を示し、wは直線16と第2の凸状の円弧15の接点を示し、θ13は歯底部の凹状の円弧13の中心Aからxまでの角度を示している。また、図6において、cは第1の凹状の円弧14を形成する半径E14の中心を示し、bは第2の凸状の円弧15を形成する半径F15の中心を示している。また、図8において、φ14は歯底部の凹状の円弧13の中心Aからs14までの角度(接触角)を示し、s14は接触点を示し、Tはローラ5とスプロケット11の歯12との間の力の作用方向を示し、Qはトルク(負荷)を示している。

0007

従来のローラチェーン軸継手は、後述する図1,2に示す本発明の実施例のローラチェーン軸継手1と同様に、図示しない駆動軸取り付けられた一方のスプロケット11と図示しない従動軸が取り付けられた他方のスプロケット11の位相を合わせた後、2列ローラチェーン2のローラ5がそれぞれのスプロケット11,11の歯底部に噛み合うように巻き掛け、最後連結ピンを取り付けることによって組み立てられる。 JIS B1456−1989(ローラチェーン軸継手) JIS B1801−1997(伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン)


発明が解決しようとする課題

0008

ここで、S歯形を有するスプロケット11を使用した従来のローラチェーン軸継手の作動について以下に説明する。

0009

従来のローラチェーン軸継手において、動力は一方の駆動側のスプロケット11の歯12、ローラ5、ブシュ4、ピン7を経て、他方の被駆動側のブシュ4、ローラ5、スプロケット11の歯12の順序で伝達される。

0010

図7図6に示す従来のS歯形を有するスプロケット11の歯12と2列ローラチェーン2のローラ5との接触状態を説明する説明図で、ローラチェーン軸継手に負荷がかかっていない状態を示す。 図8図6に示す従来のS歯形を有するスプロケット11の歯12と2列ローラチェーン2のローラ5との接触状態を説明する説明図で、ローラチェーン軸継手に負荷がかかっている状態を示す。

0011

2列ローラチェーン2には図7図8に示すように、ピン7・ブシュ4間及びブシュ4・ローラ5間に隙間t1,t2が存在する。 ローラチェーン軸継手に負荷がかかっていない状態(図7参照)では、ローラ5はスプロケット11の歯底部の中心Aで接触しているが、負荷がかかり始めると(図8参照)、ローラ5は歯形に沿って外側移動し、歯底部の凹状の円弧13を超えて第1の凹状の円弧14と接触点s14で接触する。接触点s14の位置はすきま、負荷、摩耗の大きさによって変化する。

0012

ところで、第1の凹状の円弧14は歯底部の凹状の円弧13の半径R13より大きい半径E14により形成されているので、ローラ5が第1の凹状の円弧14に接触するときの接触面積は歯底部の凹状の円弧13に接触するときの接触面積より小さい。 そのため、ローラ5が第1の凹状の円弧14に接触するときの面圧は歯底部の凹状の円弧13に接触するときの面圧より大きい。 したがって、本来はローラ5とスプロケット11の歯12との面圧が小さい歯底部の凹状の円弧13で接触するのが望ましいが、実際はローラ5とスプロケット11の歯12との面圧の大きい第1の凹状の円弧14で接触して作動しているのが通例である。

0013

このように、従来のローラチェーン軸継手は作動時のローラ5とスプロケット11の歯12との面圧が大きいため、本来持っている伝達能力よりも低い能力で使用している。 また、従来のローラチェーン軸継手は作動時のローラ5とスプロケット11の歯12との面圧が大きいため、ローラ5及びスプロケット11の歯12が摩耗しやすく、ローラチェーン軸継手の寿命が短くなる。

0014

そこで、本発明は、作動時のローラとスプロケットの歯との面圧が小さいローラチェーン軸継手を提供することを目的とするものである。


課題を解決するための手段

0015

請求項1に係る発明は、実質的に同軸上に配置された一対のスプロケット間に2列ローラチェーンを巻き掛け、前記一対のスプロケットに前記2列ローラチェーンのローラを噛み合わせ、前記一対のスプロケット間でトルクを伝達するローラチェーン軸継手において、前記各スプロケットの歯形は凹状の円弧により形成された歯底部と該歯底部に連続する歯形側面とから形成され、前記歯底部の凹状の円弧は前記スプロケットのピッチ円と前記歯底部の中心を通る中心線との交点よりわずかに上方の前記中心線上の位置を中心とし前記ローラの半径よりわずかに大きい半径により形成されるとともに前記歯底部の凹状の円弧の両端は前記ピッチ円の近傍まで延びており、前記歯形側面は前記歯底部の凹状の円弧に連続する第1の凸状の円弧と該第1の凸状の円弧に連続する歯先側の第2の凸状の円弧とから形成され、前記第1の凸状の円弧は前記歯底部の凹状の円弧の半径より小さい半径により形成され、前記第2の凸状の円弧は前記歯底部の凹状の円弧の半径より大きい半径により形成されているものである。


発明の効果

0016

請求項1に係る発明によれば、次のような効果を有する。 ローラは、常に歯底部の凹状の円弧の範囲内で接触するため、作動時のローラとスプロケットの歯との面圧が小さい。そのため、従来のローラチェーン軸継手に比べて伝達能力が高くなる。 また、伝達能力が向上するので、スプロケットの歯数を減らしてローラチェーン軸継手を小形化できる。 また、作動時のローラとスプロケットの歯との面圧が小さいので、ローラ及びスプロケットの歯の摩耗が少なく、ローラチェーン軸継手の寿命が伸びる。 また、作動時のローラとスプロケットの歯との面圧が小さいので、許容面圧の小さい樹脂製スプロケットも使用することができる。


発明を実施するための最良の形態

0017

本発明を実施するための最良形態は、以下のとおりである。 すなわち、実質的に同軸上に配置された一対のスプロケット21,21間に2列ローラチェーン2を巻き掛け、一対のスプロケット21,21に2列ローラチェーン2のローラ5を噛み合わせ、一対のスプロケット21,21間でトルクを伝達するローラチェーン軸継手1において、各スプロケット21の歯形は凹状の円弧23により形成された歯底部と歯底部に連続する歯形側面とから形成され、歯底部の凹状の円弧23はスプロケット21のピッチ円pcと歯底部の中心Aを通る中心線との交点よりわずかに上方の中心線上の位置hを中心としローラ5の半径d1/2よりわずかに大きい半径R23により形成されるとともに歯底部の凹状の円弧23の両端はピッチ円pcの近傍まで延びており、歯形側面は歯底部の凹状の円弧23に連続する第1の凸状の円弧24と第1の凸状の円弧24に連続する歯先側の第2の凸状の円弧25とから形成され、第1の凸状の円弧24は歯底部の凹状の円弧23の半径R23より小さい半径E24により形成され、第2の凸状の円弧25は歯底部の凹状の円弧23の半径R23より大きい半径F25により形成されているものである。 以下、実施例について説明する。

0018

本発明の実施例を図1〜5に基づいて説明する。図1は本発明の実施例のローラチェーン軸継手の軸方向断面図である。図2図1のローラチェーン軸継手の側面図である。図3図1のローラチェーン軸継手のスプロケットの歯形を示す正面図である。図4図3に示すスプロケットの歯と2列ローラチェーンのローラとの接触状態を説明する説明図で、ローラチェーン軸継手に負荷がかかっていない状態を示す。図5図3に示すスプロケットの歯と2列ローラチェーンのローラとの接触状態を説明する説明図で、ローラチェーン軸継手に負荷がかかっている状態を示す。

0019

本発明の実施例のローラチェーン軸継手1は、以下のように構成されている。

0020

ローラチェーン軸継手1は、図1及び図2に示すように、実質的に同軸上に配置された一対の鋼製のスプロケット21,21間に2列ローラチェーン2を巻き掛け、この一対のスプロケット21,21に2列ローラチェーン2のローラ5を噛み合わせ、この一対のスプロケット21,21間でトルクを伝達する。 そして、各スプロケット21には、図示しない駆動軸及び従動軸がそれぞれ取り付けられ、駆動軸と従動軸の間でトルクが伝達される。

0021

ローラチェーン軸継手1における2列ローラチェーン2は、前記のJIS B1801−1997に規定される伝動用ローラチェーンが使用される。

0022

ローラチェーン軸継手1における一対のスプロケット21,21は、前記のJIS B1801−1997に規定されるS歯形を有するスプロケットに換えて以下に記載される歯形を有するスプロケットが使用される。

0023

図3に示すように、一対のスプロケット21,21の各スプロケット21の歯形は、凹状の円弧23により形成された歯底部と歯底部に連続する歯形側面とから形成されている。そして、歯底部の凹状の円弧23はスプロケット21のピッチ円pcと歯底部の中心Aを通る中心線との交点aよりわずかに上方の中心線上の位置hを中心としローラ5の半径d1/2よりわずかに大きい半径R23により形成されるとともに歯底部の凹状の円弧23の両端はピッチ円pcの近傍まで延びている。また、歯形側面は歯底部の凹状の円弧23に連続する第1の凸状の円弧24と第1の凸状の円弧24に連続する歯先側の第2の凸状の円弧25とから形成されている。また、第1の凸状の円弧24は歯底部の凹状の円弧23の半径R23より小さい半径E24により形成されている。また、第2の凸状の円弧25は歯底部の凹状の円弧23の半径R23より大きい半径F25により形成されている。

0024

図3,4,5において、xは歯底部の凹状の円弧23と第1の凸状の円弧24の接点を示し、yは第1の凸状の円弧24と第2の凸状の円弧25の接点を示し、θ23は歯底部の凹状の円弧23の中心Aからxまでの角度を示している。また、図3において、jは第1の凸状の円弧24を形成する半径E24の中心を示し、bは第2の凸状の円弧25を形成する半径F25の中心を示し、θ24は接点xから接点yまでの角度を示している。また、図5において、φ23は歯底部の凹状の円弧23の中心Aからs23までの角度(接触角)を示し、s23は接触点を示し、Tはローラ5とスプロケット21の歯22との間の力の作用方向を示し、Qはトルク(負荷)を示している。

0025

ローラチェーン軸継手1は、図示しない駆動軸が取り付けられた一方のスプロケット21と図示しない従動軸が取り付けられた他方のスプロケット21の位相を合わせた後、2列ローラチェーン2のローラ5がそれぞれのスプロケット21,21の歯底部に噛み合うように巻き掛け、図1,2に示すように、最後に連結ピンを取り付けることによって組み立てられる。

0026

次に、本発明の実施例のローラチェーン軸継手1の作動について以下に説明する。

0027

ローラチェーン軸継手1において、動力は一方の駆動側のスプロケット21の歯22、ローラ5、ブシュ4、ピン7を経て、他方の被駆動側のブシュ4、ローラ5、スプロケット21の歯22の順序で伝達される。

0028

2列ローラチェーン2には図4図5に示すように、ピン7・ブシュ4間及びブシュ4・ローラ5間に隙間t1,t2が存在する。 ローラチェーン軸継手1に負荷がかかっていない状態(図4参照)では、従来のローラチェーン軸継手と同様にローラ5はスプロケット21の歯底部の中心Aで接触している。 そして、負荷がかかり始めると(図5参照)、ローラ5は歯形に沿って外側に移動し、歯底部の凹状の円弧23の両端はピッチ円pcの近傍まで延びているので、ローラ5は第1の凸状の円弧24の範囲まで移動することはなく、歯底部の凹状の円弧23の範囲内の接触点s23で釣り合った状態で接触する。 接触点s23はピン7の軸心p1がピッチ円pc上の位置にきたときにローラ5の軸心g1とピン7の軸心p1とを結ぶ延長線上にある。 接触点s23は、すきま、負荷、摩耗の大きさによって変化するが、歯底部の凹状の円弧23の範囲が広いため、どのような状態・条件でもローラ5は常に歯底部の凹状の円弧23の範囲内にある。

0029

したがって、ローラ5は、常に作動時のローラ5とスプロケット21の歯22との面圧が小さい歯底部の凹状の円弧23の範囲内で接触する。

0030

以上の説明から明らかなように、前述した歯形を有するスプロケットを使用することにより、作動時のローラ5とスプロケット21の歯22との面圧が小さいローラチェーン軸継手1を構成することができる。

0031

なお、以上の説明においては、鋼製のスプロケット21について説明しているが、作動時のローラ5とスプロケット21の歯22との面圧が小さいので、ローラチェーン軸継手1に許容面圧の小さい樹脂製スプロケットも使用することができる。

0032

次に、本発明の実施例のローラチェーン軸継手1と従来のローラチェーン軸継手におけるローラの摩耗量の比較について図9を参照して説明する。

0033

図9は本発明の実施例のローラチェーン軸継手と従来のローラチェーン軸継手におけるローラの摩耗量の比較を示すグラフである。

0034

ローラの摩耗量の比較に使用した、本発明の実施例のローラチェーン軸継手1及び従来のローラチェーン軸継手のそれぞれの仕様は次のとおりである。

0035

本発明の実施例のローラチェーン軸継手1には、歯数16のスプロケット21と、2列ローラチェーン5としてJIS B1801の呼び番号40の2列ローラチェーンを使用した。ただし、ローラ5の材質は鋼製に代えて樹脂製のものとした。 一方、従来のローラチェーン軸継手には、歯数19のS歯形のスプロケット11と、2列ローラチェーン5としてJIS B1801の呼び番号40の2列ローラチェーンを使用した。ただし、ローラ5の材質は鋼製に代えて樹脂製のものとした。 すなわち、本発明の実施例のローラチェーン軸継手1と従来のローラチェーン軸継手とは、スプロケットの歯数及び歯形が相違するだけである。

0036

運転条件としては、ローラチェーン軸継手の回転数を1800rpm、負荷動力を9kWとして比較試験を行った。

0037

図9から明らかなように、本発明の実施例のローラチェーン軸継手1は、スプロケット21の歯数(16)が従来のローラチェーン軸継手のスプロケット11の歯数(19)に比較して3枚少ないにもかかわらず、同一運転条件下において本発明の実施例のローラチェーン軸継手1の方が従来のローラチェーン軸継手に比べて、ローラ5の摩耗の進行度がかなり低い。 このように本発明の実施例のローラチェーン軸継手1の方が従来のローラチェーン軸継手に比べてローラ5の摩耗の進行度がかなり低いのは、本発明の実施例のローラチェーン軸継手1の方が作動時のローラとスプロケットの歯との面圧が小さいことに起因するものと考えられる。 また、図9は、本発明の実施例のローラチェーン軸継手1の方が伝達能力が高く、かつ寿命が長いことを示している。

0038

本発明の実施例のローラチェーン軸継手1によれば、次のような効果を有する。

0039

ローラ5は、常に歯底部の凹状の円弧23の範囲内で接触するため、作動時のローラ5とスプロケット21の歯22との面圧が小さい。そのため、従来のローラチェーン軸継手に比べて伝達能力が高くなる。 また、伝達能力が向上するので、スプロケット21の歯数を減らしてローラチェーン軸継手1を小形化できる。 また、作動時のローラ5とスプロケット21の歯22との面圧が小さいので、ローラ5及びスプロケット21の歯22の摩耗が少なく、ローラチェーン軸継手1の寿命が伸びる。 また、作動時のローラ5とスプロケット21の歯22との面圧が小さいので、許容面圧の小さい樹脂製スプロケットも使用することができる。


図面の簡単な説明

0040

本発明の実施例のローラチェーン軸継手の軸方向断面図である。 図1のローラチェーン軸継手の側面図である。 図1のローラチェーン軸継手のスプロケットの歯形を示す正面図である。 図3に示すスプロケットの歯と2列ローラチェーンのローラとの接触状態を説明する説明図で、ローラチェーン軸継手に負荷がかかっていない状態を示す。 図3に示すスプロケットの歯と2列ローラチェーンのローラとの接触状態を説明する説明図で、ローラチェーン軸継手に負荷がかかっている状態を示す。 従来のスプロケットの歯形(S歯形)を示す正面図である。 図6に示す従来のS歯形を有するスプロケットの歯と2列ローラチェーンのローラとの接触状態を説明する説明図で、ローラチェーン軸継手に負荷がかかっていない状態を示す。 図6に示す従来のS歯形を有するスプロケットの歯と2列ローラチェーンのローラとの接触状態を説明する説明図で、ローラチェーン軸継手に負荷がかかっている状態を示す。 本発明の実施例のローラチェーン軸継手と従来のローラチェーン軸継手におけるローラの摩耗量の比較を示すグラフである。


--

0041

1 ローラチェーン軸継手 2 2列ローラチェーン 3 内リンク 4 ブシュ 5 ローラ 6 外リンク 7 ピン 21 スプロケット 22 スプロケットの歯 23 歯底部の凹状の円弧 24 第1の凸状の円弧 25 第2の凸状の円弧 d1 ローラの直径 g1 ローラの軸心 p1 ピンの軸心 t1 ピンとブシュ間の隙間 t2 ブシュとローラ間の隙間 R23 歯底部の凹状の円弧の半径 E24 第1の凸状の円弧の半径 F25 第2の凸状の円弧の半径 h 半径R23の中心 j 半径E24の中心 b 半径F25の中心 pc ピッチ円 a ピッチ円と歯底部の中心線との交点 A 歯底部の凹状の円弧の中心 x 歯底部の凹状の円弧と第1の凸状の円弧の接点 y 第1の凸状の円弧と第2の凸状の円弧の接点 θ23 歯底部の凹状の円弧の中心Aから接点xまでの角度 θ24 接点xから接点yまでの角度 φ23 歯底部の凹状の円弧の中心Aからs23までの角度(接触角) s23 接触点 T ローラとスプロケットの歯との間の力の作用方向 Q トルク(負荷)


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